「痛い功夫」トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦 U-3153さんの映画レビュー(感想・評価)
痛い功夫
痛い功夫が戻ってきた。
なんか久しぶりに見た感がある。
そして動作指導・谷垣健治…痺れる。
今はなき九龍城が舞台のアクション映画で、昭和の任侠映画みたいなテイストがあって、たっぷりコッテリで少々くどい。九龍城を仕切る人が鶴田浩二さんみたいな事言うなぁと思いながら見てた。
身分証明書を持たない訳ありな人物でも受け入れてくれる懐の深い親分だ。
その九龍城に逃げ込んでくる主人公。
よもや自分が原因で、九龍城が無くなるとは思ってもみなかったろう。他所者なんだけど働き者で、彼が仲間を見つける過程は微笑ましかった。これまた高倉健さんなのかなぁなんて思いながら鑑賞。
明らかに違うのは無茶苦茶動いて、無茶苦茶強い。
アクションの偏差値は⭐︎5.0だ。
カメラアングルも編集も凝ってるしスピーディーで、一度アクションが始まったら激流の中に飲み込まれるような感覚。そして、1シークエンスがこれまた長い!どこまで続くんだって思うくらい、アクションの分量は多い。
で、舞台が九龍城なわけで、立体的だわ壊れまくるわで、無茶苦茶派手だった。
リアクションごとに何かにぶつかって、何かが破壊される…このリアクションがまた痛そうで。
Jチェンから始まる大陸の痛いアクションは、健在で衰えるどころか拍車がかかってる。体の使い方からカメラワークまで、唯一無二だなぁと思える。
それを統括してるのが谷垣氏。
……凄え、凄すぎるよ。
香港にもアクションコーディネーターは勿論いるし、なんなら本場で本家だと思われる。それでも谷垣氏に声がかかるってホントに凄い。
実際の九龍城に行った事はないけど、なんかいい雰囲気だったなぁ。