「ライブシーンが良かった」ネムルバカ ツネさんの映画レビュー(感想・評価)
ライブシーンが良かった
・原作漫画がコミックリュウで連載時から好きで新装版を読了してから観た。思い入れがあったせいか、映画のテンポが漫画よりも緩くて遅く感じられて違和感がすごかった。原作ファンが映画に対して色々と思ったりするってこういう事か、と実感した。そのため、映画としての評価がとても難しい。原作にあったエピソードと構成が好きなだけに、あぁそこはそうするかぁーって感じだった。とはいえ映画に収めるってこういうことだよなとも思った。
・寿司が嫌いになった理由が原作どおり血しぶきが観たかった。まぁ色々あったのかなと思いつつ、車が原作に出てくるような旧車だったらなぁと思った。それでガードレールにぶつかってぼっこぼこになるのも観たかった。
・個人的な思いとしては、舞台を当時の2005年頃にしてほしかった。まぁ最近知った人からしたら非常に迷惑な時代設定だろうけど。あと場所が関西なのか関東なのか、原作なら架空の日本だったらもっと地名の看板とかが観たかった。入巣が冒頭でswitchをしてたのが金がない割に余裕あるなぁって思ってしまった。意味のあるのかないのかっていう会話が今の流行りなんだなぁってシーンをサクサク進めてほしいなぁって思った。
・ストーリーは知っているので映画ならではのオチとかを期待しながら観ていた。その中でライブシーンが良かった。特にラストのピートモスのメンバーが観客で来ていて、観客席がバラバラなのが良かった。人気で取れなかったのか、各々勝手に来たらお前も来たのかってなったのか、今、皆は離れている状態ですっていうのが伝わってきた。そこで、ネムルバカを歌いだしたときにメンバーが席でエア演奏をしたのが最高だった。あぁこういう歌を歌ってたんだと。自分の耳の問題なんだけど歌詞が全然わからなかったことが残念だった。