劇場公開日 2025年1月17日

敵のレビュー・感想・評価

全107件中、101~107件目を表示

4.0主人公は認知症ではない。空想の世界に没入しているのである。

Kさん
2024年12月26日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:試写会、映画館

試写会にて鑑賞。

ずっと観たかった作品を鑑賞することができました。

主演の長塚京三さんの表現力に魅せられながら
後半にかけて「敵」 に対する恐怖が増していく描写に
引き込まれました。
モノクロ映像の奥深さに終始没頭です。

自我が強い主人公が欲に負けるとき
リアリティを感じました。

生きるために必要な毎日の食事、使う言葉、
夢と現実の線引きがない曖昧さ。

「老い」というテーマをこれほどまでに
深掘りしている作品はなかなかないです。
原作を読みたくなりました。

吉田監督と小澤プロデューサーの対談、
観客からの質疑応答を
たくさん聞くことができて
貴重な時間を過ごせました。
本日はありがとうございました。

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K

3.0映画祭で観た。

2024年11月6日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
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東條ひでき

4.0徹底した妄想?夢?幻?幽霊!?

2024年11月5日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

知的

TIFF2024

敵というキーワードで、結構ダイナミックに物語は展開していくのですが、細かな小話満載で笑えます。とはいえそのオチ!?と思ってしまうのですが、徹底してそれを貫き通し、終いにはそれをものがたりの根幹について据えながら楽しませてくれるところが最高です。
正直モノクロじゃなくても─と思ったりするのですが、文学たる原作にどっぷりとつかることができるような感覚で、映画そのものに集中できたような気がして、めっちゃ効果的ーなんて思っちゃいました。
本当のオチも、悲しみを漂わせつつ、ノスタルジックでなおかつおっかなドッキリみたいな感じで、最後まで面白い作品でした。

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SH

4.0どうする?

2024年11月4日
Androidアプリから投稿

笑える

知的

難しい

「敵」とは何か?受け入れ・割り切っているつもりでも、そう簡単には割り切れない「死」(や老い)。それは備えてもゆっくりは来ないで、突然やってくる。
本人曰くXデー"最期"を意識することでハリの出た、淡々と規則正しく過ごす日々を彩る食事シーンの数々がどれも美味しそうで、見ているこちらまで食欲をそそられる。モノクロだけど、まさかの飯テロ映画だった。自炊モチベーション上がる!自分もこんな丁寧な暮らしが送れるようになりたい。
そうした日々が、「敵」の存在によって徐々に狂い始めていく…それは北(上)からやってくる。「敵」の存在が示され、作品が進むほどに、夢のパート(とも言い切れない?)が長くなっていき、また現実との線引きもどこからどこまでか曖昧になっていくのが印象的だった。
儀助=長塚京三さん。まさしくハマり役とはこのこと。パリというバックグラウンド含めてご本人とよくマッチした役柄を、前半はごくごく自然体に(見えるような演技で)、物語が進んでいくにつれ感情の起伏や無意識的に自制の行き届かない部分で際立った -- 故に観客から見れば間抜けで滑稽な -- キャラクター描写を演じている。シュッとしたスマートさとコミカルな無様さ、そのバランスがよかった。
自分を律することで無意識にでも少し悦に入る、そうした説教口調や知らず知らずに出てしまう上から目線など、脇の甘さに起因するアレやコレやの手痛いしっぺ返しもそこそこに、密かな慾望を抱えていた魅力的で妖艶な教え子にも翻弄される始末。妻との永遠の愛を誓った自らへの自戒も含め、遠目に見れば「目(瞳)」のようにポスタービジュアル然り"壁に耳あり障子に目あり"な人生か。
吉田大八監督らしさはありながら、その苦手さよりも今回は好み・面白さが勝った。無論モノクロ撮影も、題材に対して必然性のような力強さを感じて、作品によくハマっていた。笑いのセンスもGOOD◎

監督参考作品『ア・ゴースト・ストーリー A GHOST STORY』『ツイン・ピークス:リミテッド・イベント・シリーズ The Return』

勝手に関連作品『PERFECT DAYS』

P.S.『雨の中の慾情』にしても、今年は難解な"夢か現か映画"が日本映画のトレンド?とは言っても本作のほうが格段に素直に楽しめる。

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とぽとぽ

4.0モノクロだけど飯テロ映画

2024年11月1日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

単純

難しい

萌える

観ていて単刀直入に思ったのは、モノクロでも立派に飯テロ映画になるという事。色がついてないのに、出てくる料理全てが美味しそうに見えてしまう。
その料理を作る75歳の独居老人男性が、「敵がやって来る」というメールを受けた事で、よからぬ事態に巻き込まれていく…というか現実と妄想の狭間を行ったり来たりする。筒井康隆の原作は未読だが、こういう展開はいかにも彼の作品らしい。
若い女性に抱く淡い期待(a.k.a.アバンチュール)という男ならではの悲しい性(さが)を、長塚京三が巧みに演じる。瀧内公美と河合優実の『由宇子の天秤』コンビも黒沢あすかも実に艶めかしい。
妄想描写のしつこさは途中からかったるく感じたし、一見ではオチがよく分からなかったのがマイナスだけど、想像力を掻き立てる効果があるモノクロ作品の良さを再認識できたのは大きい。試写劇場にはTIFF審査委員長のトニー・レオンもいたが、はたしてどう評価するのだろうか。
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11/6追記:…と思ったら見事にグランプリを含めて3冠達成!確かに観る事ができたコンペティション作品の中では一番面白かったし、まぁ納得です。

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regency

5.0筒井康隆ワールド全開😹

2024年11月1日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

興奮

知的

萌える

今年の東京国際映画祭はこの作品から
運良く当選しチケット購入してワールドプレミア(世界初公開)で観れました♪

独居老人の話なので、もっと身につまされる暗い話かと思いきや、素晴らしいテンポで淡々と描かれていくリアリティ溢れる元大学教授の老後生活はジワジワと高まってゆく不穏感が味わい深く、大大大好きな筒井康隆ワールド全開です
時折り炸裂するユーモアのセンスが抜群でワハハとなりながら2時間あっという間😹

筒井先生の映画化された作品群の中で過去イチの傑作で、畏れ多くも(笑)原作超えの出来栄えだと私は思いました♪

終映後にスマフォで観客賞に投票してきましたデ♪

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あさちゃん

4.0モノクロの世界をスクリーンで、

2025年1月21日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

筒井康隆原作を、そして長塚京三主演だから、

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ピエロの涙