劇場公開日 2025年1月17日

敵のレビュー・感想・評価

全330件中、181~200件目を表示

2.5「PERFECT DAYS」と表裏一体

2025年1月24日
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鑑賞方法:映画館

「PERFECT DAYS」がしっくりこなかった人が見る映画なのかも。
だが、どちらも一面だけのズルい映画に思えてならない。
「PERFECT DAYS」の役所広司は最後にダイナマイトでも持って国会議事堂に突っ込んでいけばと思うし、今作の長塚幸三は最後はいつも通りに朝食を食べて終わって欲しかったと思う。
筒井康隆を映画にする難しさ、夢映画の難しさを痛感する!

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ケージ

5.0よしだメンタルクリニック

2025年1月24日
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鑑賞方法:映画館

人は歳をとるにつれ、ひとつ、またひとつと、大切な何かを失くしていく生き物なんですね。最後に残るのが自分だけってのはリアルです。

全編モノクロの意味は深いですね、作品の構成から細部、小ネタに至るまで面白かった。

【個人的解釈】
全編モノクロなのは渡辺儀助さんの夢だから。
すでに彼は死んでいるため、故人のラスト4Seasonに見た夢を描写したものと解釈しました。死にゆく己を夢見し、死後の己なき我が家を夢見する。こう解釈すると合点がいくのだが・・・どうなんだろう

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ちゆう

3.0ホラー?

2025年1月24日
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ジョニーデブ

4.0朝から米を研ぎ、鮭を網で焼く…というような老インテリの絵に描いたよ...

2025年1月24日
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鑑賞方法:映画館

朝から米を研ぎ、鮭を網で焼く…というような老インテリの絵に描いたような丁寧な隠居生活が壊れていく。老後の資金、老いらくの恋、希死念慮、健康不安それらがすべて「敵」として包囲してくるような息苦しさ。あれほど端正な老後を過ごしていた人が、それでも老醜をさらしてしまう無惨。悲惨なだけではなく笑いもふんだんにあるのだが、歳が近いわけでもないのに、何故か酷く共感性羞恥のようなものまで感じてしまう。それでもなんとか最後まであがき続け、決して誰も勝てない戦いを耐えきった…結末にはそんな尊ささえ感じてしまった。

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sugsyu

4.0長塚京三さんだからこそ。

2025年1月23日
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泣ける

笑える

知的

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外村

4.0結末は???だが、確実に面白かった!

2025年1月23日
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鑑賞方法:映画館

興味を惹かれるストーリーで「この後どうなるんだ?」という展開が終始続きました。
ラストは視聴者に委ねれた形だと思いますが、映画としては面白かった。

元大学教授で慕ってくれる元教え子もいて、雑誌の連載があったり、手の込んだ料理を作ったりで毎日がそれなりに充実している。
いわゆる勝ち組の知的階級の年金生活者ですが、やはり高齢者の一人暮らしは孤独なんですね。

目を引く場面ではカラーになったり、人物の何気ない登場シーンがハッと驚くような撮り方をされていたり、モノクロ映画の良さを活かした演出が斬新でした。

ホラーかと言われればそうでもない気がしました。
確かに「敵」が日常の中でだんだんと近づいてくる描写があって、怖さを感じる場面もありますが、過去の思い出や妄想の中の人物のぶっちゃけた発言がコミカルで、見ててクスリと笑える場面も多かったです。

だんだんと近づいてくる「死」が敵そのものだったようにも思えますね。

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ジュンヤ

3.5鑑賞動機:筒井康隆9割、長塚京三1割

2025年1月23日
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なお

5.0老い

2025年1月23日
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 おっとりした時間が徐々にすり減っていく。
 元フランス文学の教授の渡辺儀助は自分の貯金残高に残りの時間を合わせながら悠々とした時間を過ごしていた。同時に彼の崩壊もゆっくりと忍びこんでいく。
 細部まで気を配られた日常が、儀助が孤立していくごとに噛み合わなくなっていく。連載の打ち切り、友人の死、女、老化、敵。
 アケルマン的な淡々とした時間がだんだんとリヴェットの世界のように壊れていくサスペンスはたまらない。
 白と黒だけの色彩設計はよく練られている。敵は黒だ。それに注目して見ても面白い。単純に映像だけを味わおうとしても、コントラストがはっきりしつつ、グラデーションもきめ細かいモノクロ映像は興奮させられる。
 食事と排泄、睡眠、セックス。人間の罰が作品全体にきちんと並べられていて、生のあり様が老いを際立たせている。儀助の欺瞞と虚飾に満ちた死生観がハリボテであることが暴露される。
 コルドリエ博士にも似た儀助の妖しい妄想の旅は映画としてこの上ない。
 満点。

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悠

3.5ホラー映画かな

2025年1月23日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

難しい

原作は筒井康隆だったのですね、どおりで
前半は妻に先立たれた男の私生活を覗き見
自炊のご飯はどれも美味しいそうで…
題名である「敵」の気配すら無く淡々と過ぎていく
ところがある時変なメールが届き
次第に展開がおかしくなっていく
教え子やら、Barの女の子やら、妻やら
男の妄想も交えつつ
誰もが老いと戦って生きているだろうし
この先老いていく自分のことも考えさせられる
ちょっととゾッとするストーリー
最後まで観れば敵の正体はわかります

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かちかち

4.0静か過ぎる恐ろしき日常

2025年1月23日
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悲しい

怖い

知的

主人公の淡々と過ぎ去る老後の毎日の生活。

雑誌の連載とギャラ10万円の講演活動が生きる糧となってるかのような。

しかし、高値のギャラ故に講演会からはお声が掛からなくなっており、唯一の雑誌の連載が終わりを迎える頃、主人公の生活スタイルがグラグラと揺らぎ始める。そう、ずっと夢と現実をさまよい続け、がんじがらめで抜け出せなくなっているかのような…。あのエピソードもあのエピソードも、あの登場人物も全て妄想だったら…。

モノクロの映像も相まって、最後には背筋がゾッとしました。

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リオウリオウ

3.5不安と晩年

2025年1月23日
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『ファーザー』や『VORTEX』をみたときにも思ったけど、晩年を描く映画は、つねにぼんやりと靄のような「不安」にくるまれている。
人生の終わりかけにもひとは不安から解放されないのか、と思うとすこしうんざりしてしまう。

この映画でも、きちんとした清潔な生活に少しずつ不安は入りこんでくる。あまり感情的にならず、おろおろと夢と現にふりまわされる老紳士をものすごくていねいにみせる。
老いそのものが敵だとは思いたくないけれど。

最後に読み上げられる文章がとんでもなく押しつけがましくて、彼の人間性がそこにみごとに集約されているなあと思った。

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kikisava

3.0下心な出費も計算済?

2025年1月23日
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寝られる

萌える

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SAKURAI

4.5原作世界の現代的再現を楽しむ

2025年1月23日
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鶏

5.0老人映画の傑作

2025年1月23日
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この映画の素晴らしさは他の方が語ってらっしゃるとおりだと思います。
夢精して白いじじ臭いパンツを洗うとこが…悲しい

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Ferma

ジイサンの心臓には毒

2025年1月23日
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 仏文教授の職を辞し、妻に先立たれて一人で暮らす男に忍び寄る「老い」を少し可笑しなホラーの様に描く筒井康隆さん原作の物語です。清濁も、高尚さもスケベな下心も、下らぬ妄想も現実も、冴えたモノクロ映像で目が離せない不思議な静謐さと共に描かれます。それだけに、正体不明の「敵」と思われる存在の映像が終盤に現れたのは残念でした。何なのか分からぬままで静かに終わってよかったのではないかな。それにしても、瀧内公美さんの艶っぽい眼差しは還暦過ぎたジイサンの心臓には毒だわぁ。

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La Strada

3.5タイトルなし(ネタバレ)

2025年1月23日
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りゃんひさ

5.0教養も、礼儀作法も、下ネタも、人のおちょくり方も、全て、筒井康隆から学んだ。

2025年1月23日
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病人28号

2.0教授は何回も寝る、私も何回も寝た。話が難解で寝る

2025年1月23日
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教授が寝すぎで幻想が多すぎて意味が分からなかった。
オチが夢、幻想だったという短絡的な映画が私は嫌いです。
お客さん多数寝ているじゃないか。

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チャーリー

4.0一人の人間を覗き見るような

2025年1月23日
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前半と後半の空気の対比が面白かったです。

前半は、「PERFECT DAYS」を思わせるように淡々と空気が流れていきました。それは私にとっての将来の過ごし方の理想でした。最低限の消費、関わりとしながら、食にはこだわり、会いたい人には会える、そんな毎日。

一点して後半は、突然あらわれた、夢と現実を交錯させる「敵」に静かに怯える毎日に変容しました。何となくそんな敵が来訪することも許容しながら(どちらかというと待ち望んでいたか)生活していたはずなのに、実際に訪れると慄いてしまう、そんな現実、そんな「恥ずかしくて面白い」人間というものを、冷静に見せつけられた気がします。

作品の世界観自体がフランス文学のようでしたし、映像も日本でないどこかを思わせてくれました。

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Eiji