「「老い」とは「敵」?「味方」?」敵 saitallさんの映画レビュー(感想・評価)
「老い」とは「敵」?「味方」?
長塚さんが演じる“渡辺儀助”の
日々の生活はとても現実的で
今の自分にとって
これから行く先のことのように思えました。
本作中盤以降の展開は
夢と現実と妄想とが入り混じって
その境目が分からなくなってくるのですが
これこそ「老い」の描写なのではと思いました。
どんなに理知的で規則正しく生活していても
どの人にも「老い」は必ずやってくる。
とすれば、「老い」とは「敵」ではなく
受け入れるもの=「味方」
と考えた方がいいのかもしれません。
筒井康隆さん原作の「敵」も読んで
吉田監督の脚本・演出の妙も
確かめてみたくなりました。
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