劇場公開日 2025年1月17日

「誰の身にも起こる事なのでしょう」敵 たつのこさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5誰の身にも起こる事なのでしょう

2025年1月27日
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難しい

ちょっと難しいと思いましたが、おもしろい世界でした。
これは現実なのか夢なのか、それとも幻想なのか。それらの世界が交わって何が本当なのか分からなくなります。亡くなった人にも生きている人の身にも起こる不思議な出来事。
その良く分からない世界に引き込まれて行きます。 敵とは何なのだろう。恐らくは自分の心の中にある様々な問題が敵と言う姿になって表れるのでしょうか。年齢を重ねれば重ねるほどにその存在は大きくなって行くのでしょう。渡辺先生のように真面目な人ほど敵は容赦なく襲いかかって来るのではと思いました。
そして年を重ねていけば全ての人の身に敵は現れると言う事なのでしょう。
何よりその世界を見事に演じた長塚京三さんは素晴らしいと思いました。妖艶な雰囲気を醸し出した瀧内公美さんにも魅了させられましたし、黒沢あすかさん、河合優実さん、二人の松尾さん、演者さんみなさん良かったと思います。
モノクロと言うのもこの世界にマッチしてましたね。
いい映画を見ました

たつのこ
トミーさんのコメント
2025年1月27日

共感ありがとうございます。
段々混乱させられるんですよね。キッチュさんが死の間際に口走った事、隣人とバルザックの飼い主は敵の事を知っていた事、そもそもどこまでが現実なのか?段々頭に靄がかかっていく感触、痴呆の症状の表現だったら怖いですねー。

トミー