「老いと死を見つめることによって、生きる目的を知ることができる。」敵 まーさんさんの映画レビュー(感想・評価)
老いと死を見つめることによって、生きる目的を知ることができる。
映画レビューにひかれて鑑賞。
主人公の渡辺儀助が長塚京三なのか、長塚京三が渡辺儀助なのか分からないぐらいのハマり役。
また、久しぶりに観たモノクロ映像から新鮮な印象を受け、全体がシャープな作品となったのではと思う。
「敵がやって来る」とは何か?を上映中ずっと考えていて終盤になり、敵が“老い”であり“死”を指すことではないかと分かり、起きている出来事が少し滑稽に思えてきたが、観ているこちらも妄想と現実の境が段々分からなくなってきて画面に没入していった。
主人公が規則正しい生活を心がけ、特に食材にこだわり、調理に手間暇かかった焼き鳥やローストチキンには、昼前に鑑賞したため、お腹が減って仕方なかった。
冷麺でキムチを食べ過ぎて下血したのには笑ってしまった。
モノクロ映像だからこその場面かなと思った。
70代後半の老齢であっても性欲には勝てない性にも笑ってしまった。
わが身に当てはめて解らないわけではないのと、“エエ格好”したいことが若さを保つ秘訣であることも大事かなと思ってしまう。
観客がかなり年齢の高い方が多く、自分自身を振り返ってみても、この映画の持つ意味は大きいと考える。
2503
コメントする