「素晴らしい!長塚京三で主演男優賞は決まり!」敵 セイコウウドクさんの映画レビュー(感想・評価)
素晴らしい!長塚京三で主演男優賞は決まり!
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若い俳優が活躍する映画界で、久し振りにベテランの味を見せてもらった。一つ一つの動きや演技がとても自然で、演じているのに、演じているように見えない。前半は役所広司のパーフェクトデイズのようだったが、役所より上手い。そこにいるのは、年老いた一人の元大学教授だった。
敵が来るというメールが届いた辺りから、現実と夢の世界の境目がつかなくなり、さらに戦時中の胎児の時の記憶が混ざり込んだようだった。この夢は死の間際に見た夢なのか? 敵とは何か。老いなのか、死なのか、理性でコントロールできない性欲なのか。この作品を見た人と語り合いたいが、その敵は私自身が恐れているものかもしれないと思うと、自分をさらけ出すようで恥ずかしい。夢精した後のパンツを、母親に見つからないように洗って、洗濯機に入れたときと同じぐらい恥ずかしい。
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