「七転び八起きに圧倒された」オン・ザ・ロード 不屈の男、金大中 iskwmtmさんの映画レビュー(感想・評価)
七転び八起きに圧倒された
金大中がどれほど偉大な政治家であったか、そしてその道のりがどれほど文字どおり命懸けであったかをみごとに再現しえた素晴らしいドキュメンタリーである。共感を秘めたソウジ・アライの落ち着いたナレーションもいい。圧巻はラストだろう。87年の光州。まだ動く列車の窓を走りながら叩いて歓迎する市民の喜び、それに応えるキムの笑顔そして追悼式での号泣。私たちは韓国の民主主義がまさに不屈であることを知らない。偉そうなこの日本こそ、腐った権威になんら抵抗することなく無駄な眠りを続けてはいまいか。
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