STEP OUT にーにーのニライカナイのレビュー・感想・評価
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堤幸彦監督、どこか体でも悪いのか
沖縄の母子家庭に育ちながら、ダンサーを夢見る少年のお話です。
いやぁ、参った。ティーンエイジャーの物語なのにモタモタした展開で全く若さが感じられず、ダンス映画でもある筈なのに全然キレが無く、登場人物に魅力がない脚本、台詞は棒読みで、無理に沖縄設定をねじ込み、挙句の果てにふにゃふにゃの結末です。堤幸彦監督、どこか体でも悪いのか。あまりに杜撰。こんな予算があったら若い映画制作者にチャンスを上げて欲しい。
中途半端で、終わり方もよくない
沖縄が舞台の映画となると、貧困や閉塞感が強調されるものが多くなった印象がある。本作もダンスを通して沖縄のそんな状況から抜け出そうとする若者の物語と思っていた。もちろん大筋としてはそんな雰囲気の物語ではある。でも、あくまで雰囲気の話。結果として思っていたのとはかなり違う物語だった。
しかもどんな映画として受け止めればいいのかわからずに戸惑う。家族愛?兄弟愛?ダンスにかける青春?地元の友人との友情?好きな女の子への恋心?どれも中途半端だった。妹が何らかの障害やトラウマを持っているのかわからないし、主人公の少年がダンスにそこまで情熱を傾けている熱量も伝わってこない。ところどころ話のつながりがわからない展開もあったりして。なんとなくそれっぽい感動の物語風には仕上げたつもりかもしれないが、全く心が動かされなかった。
最後の決断に納得がいかなかったことが一番大きな要因だと思う。オーディションもなんであんな結果になったのかよくわからないし。しかもエンドロール直前のあれも意味がわからない。いきなりこんなものを登場させてだから?と感じるだけだ。こんな終わり方でいいの!?と呆然としてしまった。唯一の救いがエンドロール。配役関係なく、皆で踊るのが楽しそうだった。救いのある映画でなかっただけに、ほんの少し救われた気がする。
行くも留まるも行動
最後の方に「どうすんの?」「え、どうすんの?」が連続する。主人公の...
沖縄の風景、人、風を感じる
やめろやめろやめろあー・・・
リサのキレキレダンス
沖縄で母と妹の3人で暮らす照屋踊は、ダンススクールで出会ったリサに憧れてダンスを習いはじめた。シングルマザーの母はホテルの清掃員とスナックの仕事を掛け持ちしていて、踊は妹の面倒をみていた。リサに誘われた踊はペアを組むことになり、ダンスの才能を開花させていった。ある日、踊は母のもとを訪ねた男を目撃し、父ではないかと疑いを持った。後日、テレビでダンスオーディションの開催を発表した音楽プロデューサーのHIROKIが母を訪ねてきた男だった。さてどうなる、という話。
大切なオーディションの日に日に何やってるんだ、と言うのが1番の不満。バイク泥棒をやめさせたかったのはわかったが、優先順位が違うんでは、リサの事をもっと大切に考えてやれよ、と思った。
母役の仲間由紀恵が主役じゃなくて、踊役のSoulが主役なんだろうけど、本当は彼もダンス上手いんだろうな、とは思った。
何で東京に行かなかったのかはよくわからないが、母も沖縄に残って欲しかったみたいだし、ま、それでも良いのかな、とは思ったが、冴えない結末に感じた。
あと、妹役の又吉伶音の目力はなかなかだった。
それより何より、本作ではリサ役の伊波れいりのキレキレのダンスに魅了された。
スタイルも良くて可愛かったし、今後彼女に注目したいと思った。
主演Soulが超頑張っている
仲間由紀恵が主演かと思いきや、そうではなかった。Soul演じる踊(よう)が主役。
踊のダンススクール通い&リサとの練習&ほのかな恋愛、そして踊の家庭環境や
友人関係等、さまざまな人間関係を軸に、家族愛を描いている作品。
正直、つくりあがりはイマイチに感じた。
わざとらしいというか、俳優陣のレベルがモロに出た気がする。
確かに脇を固める仲間由紀恵と津嘉山正種は素晴らしいのだが、他は厳しい演技に感じた。
とはいえ、恵まれない家庭環境やシングルマザーであるがゆえに子どもたちに負担がかかっていることなど
沖縄舞台としている映画によく見られる社会問題は取り上げている。
現状維持と現状打破、いずれの選択をするか迫られる踊は、現状維持を選ぶのだが、
現状維持と言いつつも、現状打破をした上での現状維持、つまり現状のアップデートはきっちりできている
踊と家族に拍手を贈りたい。
小品ながら良い鑑賞後感で気持ちよかった。
お母さんは元アイドル
中2になってダンスを習いはじめた母子家庭の男の子の話。
発達障害と思しき小学生の妹の面倒をみつつなんとなんと〜く踊っている中、母親からチケット代をもらってダンススクールに通いはじめて巻き起こっていくストーリー。
こんなに踊れない?ってぐらいのド素人だったけれど、ヤバいパイセンのところではなんで???
そしてこれまたなんで?な優等生のお誘いから変化が始まって行くけれど…これはリサが有能だったのか講師がポンコツだったのか…。
出来過ぎとはいえ話し自体は悪くなかったけれど、コミカル演出の部分がちょっと滑っていたり、妹がもう一歩活きていなくて勿体なかったり…そして何よりこの流れで中2の選択がそれ?それに大しての母親のリアクションは?と、なんだかモヤモヤした。
悪くはない作品だが、テーマを絞っても良かったか
今年82本目(合計1,624本目/今月(2025年3月度)16本目)。
「かなさんどー」に続いて沖縄を舞台にした映画が多く放映されるのは良いですね。
この映画はいわゆる「踊り」(ダンス)をテーマにするものですが、他の付随する話題として「いわゆる半グレ組織」「沖縄の貧困問題」(就職難など)のほか、「実際に起きた事件」(後述)まで扱っているため、テーマを絞りにくいという部分はあります。
主人公のテーマから、ダンスを武器に本土(沖縄に対していう語)に進出、そしてやがては世界に…という趣旨の映画ですが、その話はよく登場するものの、無関係な話題がちらほら登場し、これらの理解を妨げるのが厳しいです。かつ、放映時間はそれほど長くはないので、あっという間に終わってしまいます。
ただ、本質的に重要な事項を扱っている部分もあるし(後述)、この点はもうちょっと配慮が欲しかった…というより、一言でいうと「放映時間があと20~30分長くても良かったかも」といったところです。
採点に関しては以下まで考慮しています。
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(減点0.3/ストーリーを追うのが容易ではない)
難しいというより「いろいろな話題に飛ぶ」のが難しいです。予告編等からみれば「ダンスもの」と考えるでしょうし、そこに沖縄特有の話題がいくつか出る程度は想定できますが、「実際に起きた事件」(後述)のことまでになると、これは架空の事件ではなく実際に起きた事件でもあり、どうとらえるかが難しいです(後述)。
要は「話題を一つ二つに絞るか、あるいは放映時間があと20~30分あってもよかったのでは?」といったところです。
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(減点なし/参考/「象の脱走事件」について)
映画内で登場し、ストーリーにも一部絡んでくる「象の脱走事件」は、1973年という沖縄返還のちょっと前に実際に起きた事件です(タイから寄贈された子象が脱走した)。
子象とはいえ、象が脱出するというのはかなり「ヘンテコ」な事件だし、当時はミステリーものか?というような報道をされましたし(映画内でも描かれる通り)、この事件は実際に「象が逃げた」事件であるため、その「動ける範囲」から米軍基地ではないか?というような考えとなり、「探すだけだから中に入れて欲しい」という団体(今でいう動物愛護団体等)の要望と沖縄米軍の対立がちらっと発生し(ただ、沖縄米軍もこの点の「不自然さ」はわかっていてある程度は譲歩した)、沖縄における米軍基地の不信問題の一つの原点にもなっています。
なお、映画内でも描かれる通りこの事件は「未解決問題」で、一方で贈与したタイにおいても「まさか象が脱出するなんて」という考えであり(ある程度飼育に不備があっても、象が逃げ出すというのは珍妙な事件)、タイも当時の日本には強くは抗議はしなかったし(むしろ「ミステリーものだ」というようにとらえられた)、沖縄では当時まだ少し残っていた、島内での出身地差別(偏見)と絡めて「あそこの島では(脱走した)象でも食べたのか」といったことも多少は言われましたが、当然「象を食べる」等というのはどうやっても不可能であり、そのような発言もそうそうなくなり、結局2025年の今日まで「未解決事件」として残っています(当時、この象を飼っていた動物園が2万円(当時の「本土の」大卒の初任給が5~7万円程度だった)の懸賞金までかけたが結局見つからず)。
家族愛とちょっとしたサクセスストーリー
2時間番組の再編集かと勘違い
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