ワン・フロム・ザ・ハート リプライズ

劇場公開日:

ワン・フロム・ザ・ハート リプライズ

解説

フランシス・フォード・コッポラ監督が「地獄の黙示録」に続いて手がけたロマンティックミュージカル「ワン・フロム・ザ・ハート」に未公開映像を追加した再編集版。

独立記念日を翌日に控えたラスベガス。フラニーとハンクは出会って5年の記念日を迎え、旅行会社に勤めるフラニーはボラボラ島行きの航空券を、一方のハンクは2人の家の権利書をプレゼントする。しかし、それぞれ現状に不満を抱える2人は口論となり、フラニーが家を出ていくことに。互いを思いながらも、行きずりで出会った相手と刹那的な恋に落ちるフラニーとハンクだったが……。

「地獄の黙示録」のフレデリック・フォレストがハンク、「未知との遭遇」のテリー・ガーがフラニーを演じ、「パリ、テキサス」のナスターシャ・キンスキーが共演。スタジオにラスベガスを完全再現するという前代未聞のセット撮影を敢行したが、巨額の製作費によりコッポラ監督のスタジオが倒産するきっかけとなった。「70/80年代 フランシス・F・コッポラ 特集上映 終わりなき再編集」(2024年11月29日~/新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか)にて4Kレストア版を上映。

1982年製作/93分/G/アメリカ
原題または英題:One from the Heart: Reprise
配給:グッチーズ・フリースクール
劇場公開日:2024年11月29日

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(C)1982 Zoetrope Studios

映画レビュー

3.5ナスターシャ・キンスキーが歌うトム・ウェイツがマジで凄い

2024年12月31日
PCから投稿

昔レンタルビデオで借りて、途中で観るのをやめてしまったのはなぜだったのか? 2、30年ぶりにきちんと見直してみようと映画館に行ってみた。コッポラが創作意欲にあふれていたのは伝わってくるが、やりたいことのスケール感と語るべき物語の釣り合いが取れていないように感じる。いや、男女の小さな痴話喧嘩を、バカでかいセットでファンタジックな音楽劇に仕立てようということはいいと思う。いいと思うんだけど、やっぱどうでもいい話だなと思ってしまうのは、ありきたりな話を面白がらせるほどの深みが宿ってないような気がしてしまうのだ。

しかし、どこにでも転がってそうな男女の凡庸な物語を、凝りに凝った手法を映像にするといういかにもコッポラらしい誇大妄想的なやり口は、唯一無二のイビツさがあって興味深く観ることはできた。

そして驚いたのが、おそらく本人が歌っているであろうナスターシャ・キンスキーの歌声。サーカスの娘役で曲芸を披露しているのも大したものだと思いつつ、カバーされるとクセの強さがかき消されて突然凡庸に陥りがちなトム・ウェイツの楽曲を、まったく曲の持ち味を損なうことなく歌いこなしていたから(サントラ盤ではウェイツが歌っているので映画のシーンでしか聴けない)。ナスターシャ・キンスキーが歌うシーンだけでもお釣りがくるし、絶品ではないにしてもほかでは味わえない料理を出してくれる価値があるのではないかと思った次第です。

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村山章

3.0薄味 熱量が低い 微妙

2025年1月4日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

トム・ウェイツが音楽を担当していて、トム・ウェイツのファンとしてサントラを持っています。

映画は未鑑だったけど、やっと観れた(笑)

だけど、あんま良くない…

薄味で熱量が低くて、引き込まれない…

微妙な感じが延々と続き、けっこう退屈でした。

音楽も正直あまり良くなくて、トム・ウェイツっぽくない。

たぶん相当、音楽に口出しされたんじゃないでしょうか?

トム・ウェイツの良さが消えてる。

映画としても微妙ですね…

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RAIN DOG

4.5破産映画

2024年12月18日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

現在、公開されているコッポラ特集のなかで一番観たかったのが今作「ワン・フロム・ザ・ハート」

「ラ・ラ・ランド」にも影響を与えたミュージカル映画だが、興行的には大失敗

コッポラが破産して、個人スタジオを売却する羽目になる問題作らしい

’82公開当時は自分は小五なので、もちろん知らなかったのだが(この年はE・Tの年)アラフィフになって観ると、全編セット撮影で(ラスベガスの街、空港もセット!)とにかくコッポラ、気ぃ◯ってるな、と(゚∀゚)

主演の2人(フレデリック・フォレストとテリー・ガー)が地味なので、助演のラウル・ジュリア(アダムス・ファミリーのお父さん)とナスターシャ・キンスキーのほうが主役顔

話自体も倦怠カップルの痴話喧嘩で、はっきり言ってどーでもいい話なのだが、セットのムダな豪華さ(お金の使いっぷり!)でトコトン引っ張っている

「ゴッドファーザー」「地獄の黙示録」の次の作品でコレなので、当時興行失敗するのもわからなくもないが、コッポラの映画に対する狂気っぷりが理解できる作品として、個人的には好きな小品(金はかかっているけど…)

でも、最近新作観ずに旧作ばっかり観ているな…オワリ

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うんこたれぞう

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