きみといた世界のレビュー・感想・評価
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ラストシーン、凄く好き。そして、その先を想像しちゃう
タイトルが過去形なのでね、この世界を二人は抜け出せるんだろうなと、安心感を持って観ていたんです。
私、ハッピーエンドが好きだから。
だけど、中盤くらいから、もしかして碧衣の視点でのこのタイトルなのかもって思わされたんです。
そうなると、碧衣だけが抜け出せる可能性も考えないといけなくなってくるの。
なので、結構ハラハラしました。
でも、最後はしっかりハッピーエンドに収まって良かった。
それで、そのラストシーンがとても好き。
碧衣、結構走らされてるけど、青春映画って感じがして良いです。
そして迎えたあのシーン、好きな人を救えた碧衣と何も知らない水野の表情が良いの。
「おはよう」も良いですね。
ラストシーンがとても良かったから、映画としてはこれで大団円で良いのだけど、その先を想像したくはなっちゃいます。
振り出し(?)に戻っている水野と目一杯好きになっちゃってる碧衣。
映画序盤の感じから、オドオドする水野が目に浮かびます。
それを真っ直ぐに愛する碧衣との、微笑ましい恋愛の日常が始まるのかと思うと、幸せな気分になれます。
その碧衣を演じた中川さんが良いんですよ。
別の世界に行く前の日常でも、良い子に見えるの。
そして、日常でも別の世界でも笑顔がかわいいんですよね。
まあ、女優さんなので当然なのかもしれませんが。
そのうえ、泣き顔や哀しそうな表情も美しいの、もう見惚れちゃいます。
だけど、そんな彼女も、自分だけが戻るシーンでは、感情が溢れて止まらない泣き顔を見せてくれるんです。
もうすっかり中川さんのファンです。
でね、上映後にトークショーが有ったのだけど、私が鑑賞した回は監督、高橋さん、阿部さんのお三方で、中川さんはいなかったの、ちょっと残念でした。
でも、このお三方のトークは面白かったので、トークショーはとても楽しかったです。
監督と高橋さんは上映前にもお見かけして好印象だったので、この映画を応援したくなったんだけど、そういう気持ちを抜きにしても、私はこの映画好き。
ドキドキしたり!ハラハラしたり!
もし好きな女の子と二人で異世界に飛ばされたら? 昔懐かしい昭和テイストの青春恋愛SF。
実は、レイトショーで観終わって帰るときにパンフを買ったら、監督さんと主演の青年が出口で待ち構えていて(監督は首から「監督」という札を下げていた)、染之助・染太郎みたいなノリで近づいてきて、問答無用でお二人にサインされてしまった。
ええと……、本当にありがとうございました!
家宝にいたします!!
ただし、こういうことをされると、
悪口が猛烈に書きづらい(笑)。
演技、撮り方、演出、いろいろ文句つけたいところは多いんだけど……
まっ、いいか!! 気にしないで書こっと。
お話としては、王道の青春SF映画。
それもやけに古くさいノリである。昭和っぽい。
個人的には、まったく嫌いではないというか、封切り週に足を運ぶくらいに、こういうのは大好物である。
ただ、細部にかんしては猛烈にこっぱずかしい「青春SF」の記号で埋め尽くされていて、何度も画面から思わず顔をそむけて爆笑してしまった。とにかく「いまどきこんな演出しねーだろ」みたいなシーンのオンパレードなので……。
たぶんね、これ実写じゃなくて同じ話を「アニメ」で観たら、まったく違和感なく楽しめた気もするんだよね(原作者さんは監督の幼馴染の漫画家さんらしい)。
大量の「萌え」の記号とアニメ的なギミックが、モリモリに盛り込まれているんだけど、ああいうのはアニメだと「慣れ」もあってか、個人的にまったく気にならない(手がふれあってズキュンとか、脚立から落ちてきてごめんとか)。
でも、実写で観ると「ひえ~~」ってなる。眼をそむけたくなる。
なんでだろうね?(笑)
悪くいえば、ラノベっぽい、恋愛ゲーっぽい、ケータイ小説っぽい話なんだが、じゃあ出来が悪いかっていうと、意外にちゃんとしてるというか、物語の辻褄はしっかり合っている。
少なくとも、最近観た『神回』とか、『好きでも嫌いなあまのじゃく』みたいな、設定に隙のありすぎる粗雑な青春ものに比べれば、100倍くらいちゃんとした脚本だと思う。
落ちも、ある程度は予測できるけど、とてもよく出来た展開で感心した。
ただ、
●主人公があまりに挙動不審すぎて、さすがに共感しがたい。
(猛烈に失礼な言い方でごめんなさい、監督の分身なのかもw)
●演出や撮り方がどうも素人くさいというか、PR動画っぽい。
●盛り込まれる「恋愛」要素が、あまりにラノベ的で痛々しい。
(とくにパラメーターで視覚化って発想はほぼアニメ/ゲーム)
●ヒロインの感情変化が、ただの吊り橋効果にしか思えない。
●CGが映画としてはチャチいというか、クオリティ的に辛い。
●「管理人」の語るルール設定がどれも後付けで都合がよすぎる。
●自世界に戻れないのに別の異世界には簡単に行けるの何で?
●あれだけ触れ合う機会があって「●●」に気づかないのは妙。
●脚立にはヒロインのぼらせちゃだめでしょ、スカートなんだし。
といった部分は、やはりどうしてもひっかかった。
一方で、
●恋愛要素のある青春SFとしては、思いのほかきちんとしたつくりで、細部にはいろいろひっかかりはあっても、この手のノリが好きな人には堪えられない内容だと思う。
内容も、発達じみた主人公が無理めのヒロインと二人きりで異世界に飛ばされて、そこを脱出する要件として「恋仲になる」ことを要求されるという、王道&ど真ん中のラノベ設定で、僕自身も100万回くらい夢想してきたような、願望充実型のSFである。チープだけど、嫌えない、憎めない、ついつい愛してしまう。そんな作品だ。
●こんな主人公に恋愛感情を持つのはさすがに無理でしょうと観客に思わせておいて、ヒロインが昔好きだった人を後出しで登場させて、それがびっくりするくらいダサくて痛いキャラクター(笑)で、「これなら、主人公にも勝ち目があるんじゃないか??」「あれが好きになれる価値観のゆがんだ娘だったら、こいつでも十分いけるかも!」と思わせるのは、かなりの高等テクニックだと思う。
●ヒロインの子は結構クセのあるタイプだが、個人的に嫌いではなかった。社交的で学内カースト上位の存在でありながら、男性陣から一歩ひいている「理由」がちゃんとあるのもよい。できれば、せっかくの青春SFなので、蛇口から水を飲むとか、汗をかくとか、上気するといった「フェチ」っぽい要素もいれればよいのに、とは思った。さんざん恋愛アニメ的なギミックは投入してくるのに、なぜかフェチっぽい描写は全然ないんだよね。監督がはずかしがりやさんなのかしら。
●唯一の知っている俳優として、弓削くんが出ていて懐かしかった。僕にとっての弓削くんは、なんといっても『仮面ライダー龍騎』の吾郎ちゃんなので……(笑)。偉くなったなあ、立派になったなあ、子供たちを導くような立場と年齢にいつのまにかなってたのね、と。
でも、最初はルール説明に出てきただけなのかと思ったら、ここでシャワーを浴びろとか、食事はこれを食えとか、けがの手当てとか、アレの仮装とか、あらゆる身の回りの世話を焼いていて、ちょっと笑った。異次元の管理人ってより、ペンションのオーナーみたい(笑)。
総じて、ノリとしては中高生なら喜んで観てくれそうな内容なのに、センスが若干オッサン臭いのが(そのせいで池袋の単館でレイトショー公開するような映画になっているのが)もったいない気がする。
もう少し、若い人寄りの感性で撮れてれば、高校生カップルでもデートに観に来れるような内容なのになあ、と。あと、同じ脚本でも、たとえば『僕の心のヤバイやつ』のスタッフがアニメ化したら、見違えるくらいに面白い映画になったのでは……とか。すいません、本当に失礼で。
とはいえ、一生懸命作っている様子はよく伝わってきたし、お話自体はきれいにまとまっていて、悪くない映画でした。後味がいいのが、なんといっても良い。
今後もぜひスタッフ、キャストには頑張ってほしい。おつかれさまでした!
追記:あらためてパンフをパラパラ見ていたら、カバーに弓削くんとヒロイン役の中川ちゃんの生サインが事前に書き込まれていたことに気づいて驚愕! あと、主演でサインを書いてくださった高橋改くんのサイン、新人のくせに達者なウルトラサインみたいなの書きやがるぜとか失礼なこと思ってたけど、これ「改」って一文字書いてくれてたんですね(笑)。やっと読めました。
ええと、……家宝にします!!
ラベンダーは不要です。
グラスのヒロインの女の子と、彼女に片想いのコミュ障陰キャボッチ君の同級生が、他に人がいない平行世界に迷い込む話。
ボッチ君が謎の石片を拾った翌朝、ヒロインちゃんが先生から忘れ物を取りに行くよう頼まれた図書室で歪に遭遇し、学校内から人が消え、教室に行ってみるとボッチ君が寝ていて、と巻き起こっていくストーリー。
とりあえず、走ってなかった?からの管理人さん登場で、レリエルみたいなヤツやこの世界のこと、元の世界に2人が帰るにはイスラフェルの攻略法みたいなことが言われるけれど…導入と熱と言い忘れでどういうことかはバレバレの粗い振りだったり、内容的にもなんだか1980年代の角川映画的な感じですかね。
そしてボッチ君のキャラも、ヒロインちゃんがそこまで入れ込むにはちょっとキャラが強過ぎじゃ?まあもう一人の想い人も全然魅力的に見えなかったけどw
そして最後はコテコテなプレゼントながらなかなか良かったけれど、なんか方法作っておかないとボッチ君ポカーンですよねw
ということで、、色々粗さは目立つけれど、なんか少し懐かしいテイストの青春映画でなかなか面白かった。
池袋シネマロサで観ました
かつての大林宣彦監督のファンタジー映画みたいな感じでした。原田知世の「時をかける少女」とか薬師丸ひろ子の「ねらわれた学園」、とかの現代版という感じ。
あと学校から出れなくなるというのは、町から出れなくなるという「うる星やつら2ビューティフルドリーマー」とも似たミステリアスな感じがありました。
淡い恋と、高校生と、壮大なSF、という組み合わせは良かったです。
こういう初恋を描いた映画は、いつも新鮮で何か懐かしい感じにさせてくれますね。
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