この夏の星を見るのレビュー・感想・評価
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これ以上私たちから何にも奪わないで
コロナ禍における学生の青春を描いていて、
部活が縮小される中で、オンラインでスターキャッチコンテストを実施しようと
企画・運営をした茨城の高校生 亜紗(桜田ひより)と凛久(水沢林太郎)。
そこから派生して五島の円華(中野有紗) と小春(早瀬憩)、
東京の天音(星乃あんな)と安藤(黒川想矢)。
登場人物が多いのだが、それぞれの意思や感情がうまく紡がれていて
感情移入できたし、何よりもスターキャッチコンテストへ向かおうとする過程の描写や
実際のコンテストのシーンのカメラワークや劇伴は、非常に胸をうつ盛り上がりを演出していて
猛烈に感動できた。
それぞれの俳優はもちろん素晴らしいのだが、
特筆すべきは、やはり桜田ひよりの存在感。透明感。雨に濡れた亜紗のビジュアル、
「私、何にもできていない」と声を震わせながら発するセリフ。実に素晴らしかった。
他、綿引先生(岡部たかし)が良いキャラクターだし、亜紗に「君はどうしたい?」問い
背中を押すシーンにはグッときた。
もともと私は宇宙好きだし、本作の舞台は刺さりやすい。
ではあるものの、やはり人間ドラマとして群を抜いているし、コロナ禍で世界が変わったことも
想起させ、鬱屈した環境下で逞しく前を向く学生たちに元気をもらった。
ラストショットの有紗のセリフ「またね!」に未来への希望を感じた。
宮崎では本日8/15より公開。
リクエストを実現してくださった
宮崎キネマ館の支配人さんには感謝しかない。
観客もそこそこ入っていてうれしい。
夏の間にこの作品を鑑賞できて本当にうれしい。
この夏の星を見る
群像劇だけど
あなたが最後に夢を言葉にしたのは、いつだったか覚えていますか?
宇宙飛行士の言葉で目覚めた夢を追うため、天文部に入り、夢をノートに大きく記す。
そんな序盤のシーンで、すぐに胸が苦しくなった。
いつの間にか夢を誰かに話すこともなくなった。
いや、そもそも本気でめざそうと思う夢を見ることさえ、当たり前のようになくなっていた。
その夢が実現可能かどうかとか「そんな夢を追ってもお金にならない」とか……そんなつまらない意見が頭に浮かぶ。
「大人になる」って本当に寂しいことだと、この映画を観ながら改めて思い知らされた。
映画の中の学生たちは、壮大な夢を持ち、夢を追うことを当たり前に生きている。
そして「やりたい」と思ったことを、損得や成否なんて打算的なことなど1ミリも考えずに全力でトライする。
もし今の自分が天体観測をする競技「オンラインスターキャッチコンテスト」を開催する立場あったとして……。
参加が3チームだけになってしまったら、主催者として「大失敗だ」と、そもそも始めたこと自体を後悔しただろう。
けれど、映画の中の高校生たちは、コンテストを開催する喜びと、参加する楽しさだけでただ熱中する。
そんな清らかな姿勢を見つめながら、詰まらない価値基準を持っている自分が今、どれだけいろどりの無い日常を生きているかを、この映画が痛切に気づかせてくれる。
自分たちで力を合わせて望遠鏡を制作し「マイ望遠鏡」で指定された星をキャッチする --- つまらない大人の視点で見れば「たったそれだけのこと」を、彼ら彼女たちのように、真剣に、全力で、仲間と力を合わせてチャレンジできるマインドを、自分はいつ失ってしまったのだろう。
損得なんて考えもせず、「誰かのために」「自分のために」やりたいと思うことを仲間とともに全力で取り組み、同志たちと心の底から喜び、挑戦したことを称え合う。
そんな気持ちを自分はいつから失ったのだろう。
この映画は、自分がそんなつまらない大人になっていることを痛切に気づかせてくれる素晴らしい作品だ。
きらきら
平日の雨の中、レイトショーで1人で鑑賞。
良くも悪くも文化祭みたいな作品でした。
脚本や演出が何だか違和感のあるところが多くて、所々「??」ってなった。
車椅子のお姉さんに星見せるならもっと場所選びなよ...と思いつつ、でもさぞかし素敵な場所なんだろうと心を落ち着けたところ、一瞬しか望遠鏡見ないんかい!とか笑
先生がオンラインの学生に呼びかける体で観客に呼びかけるシーンとか、よくこんな陳腐な演出を差し込むな、、と心が荒みきった私は思ってしまったけど、見終わる頃にはそういう若々しくて悪く言えば自己満的な演出が随所に散りばめられているおかげで、作品自体が学生の文化祭感を醸し出していて、余計にきらめいて見えるのかもと妙に納得。
今はすっかりコロナ感は消えてしまったけど、あの期間は一体何だったんだろうとこの作品を見ながら色々と思い起こしていた。この作品の学生たちと同じように、皆失ったものもあり、得たものもある。これから先も、コロナに限らず理不尽な状況は起こるだろうけれど、前向きに生きていきたいなと改めて思った。
作品自体は正直好きとは言えないけれど、本作のおかげで帰りの雨上がりの道がいつもよりキラキラして見えたので☆4です。
コロナと対峙したのはフロントラインにいた者だけではない。
8月7日(木)
酷暑で三週間ほど映画館へ行ってなかった。配信で劇場未公開のSF映画を観たがつまらなかったのでレビューを上げなかった。そうしたら友人から「レビューがしばらく更新されてないけど体調悪いの?大丈夫?」とメールが来た。心配ありがとう。
今日、東京は久しぶりに一雨あって少し気温が下がった。TOHOシネマズ日比谷で好評続映中の「この夏の星を見る」をやっと観る。(都内で続映しているのは新宿と日比谷の2館のみだが、好評で土曜日はどちらも満席で観られなかった。原作未読)
茨城・土浦
2019年、女性宇宙飛行士に憧れている亜紗(桜田ひより)は高校に進学し天文部に入る。
大型天体望遠鏡を作りたい凛久(水沢林太郎) も天文部に入る。天文部の新人は彼ら二人のみ。意気投合してガッチリ握手。
スターキャッチコンテスト等部活に励む。
東京・渋谷
男子の数が減って廃部になったサッカー部に未練がある中学生・安藤(黒川想矢)は一人サッカーボールを蹴っている。(中学の時サッカー部だった私もコンクリートの壁に一人ボールを蹴っていた事を思い出す)。同級生中井(星乃あんな)のしつこい誘いに理科部に入る。
しかし、翌2020年コロナ禍にみまわれ、学校生活も部活も私生活もさまざまな制限を余儀なくされる。
長崎・五島
円華(中野有紗)は両親が旅館を経営して都内からの客も受け入れているため周囲からの風当たりが強い。それが原因で親友の小春(早瀬憩)とも関係が悪くなる。泣いているところを見られた野球部の同級生に誘われて天文台の星空浴に参加する。
姉が濃厚接触者になり「濃厚接触者の濃厚接触者」になってしまった小春は学校へも来られない。一人でいる小春の所へ円華が来る。ハグして仲直りをする二人。
「濃厚接触者の濃厚接触者」当時良く聞いた言葉である。「フロントライン」の医療従事者もそうだったが、いわれなき差別を受けていた。みんなまだ得体の知れないCovid-19が怖かったのだ。
この頃、中・高生は修学旅行も中止になっていた。かわいそうに。
修学旅行の時、同級生Sが安ウイスキーの大瓶を買い込んできて、夜布団の上で酒盛りを始め泥酔して布団に吐いた。皆で布団を流しで洗った。本人は眠りこけていた。卒業後、50年経っても70ジジイたちの同窓会で笑い話になる思い出だ。修学旅行さえ無いなんて。
「何なら出来るか?」亜紗は問う。
ネガティブからポジティブへの転換。前に進むことの大切さを教えてくれる。
オンラインスターキャッチコンテストを開催する。参加者を集め、望遠鏡の作り方から教える。塩ビ管を切り、中を黒く塗り手作りの天体望遠鏡で星を観測する。共同作業、目的に向かって団結する姿、皆楽しそう。
東京・長崎・茨城で中学生も高校生も同時に夏の夜空の星を追う。
オンラインスターキャッチコンテストで彼らがキャッチしたものは星だけではなかったはずだ。
そして女性宇宙飛行士が搭乗しているISS(国際宇宙ステーション)を望遠鏡で追う。
(映画的には、この間の展開が中だるみである)
「良いお年を!」ISSに向かってのメッセージは、一緒にISSを追った仲間たちにもかけられていたと思う。
ほとんどが高校生役の俳優が多いなか天文台館長近藤芳正や天文部顧問岡部たかし等脇役がしっかりしまっていた。
観終わったあと、爽快感を感じられる映画だった。
主題歌「灯星」
そして風は今日も また運んでくるんだろ
流れた時を まるで洗い流すように
やがて振り返らずに 丘の上に駆けた
あの夏の日に 帰っていくんだろう
中学生も高校生も先生も親もコロナ禍は大変だった。
2020年、あの時を生きた君たちへ。
50年後には、きっと思い出話が出来るはずだ。
おまけ
配給東映アニメに続いて桜田ひよりの瞳のアップから映画は始まるが、ひよりの肌があまりにもキレイなので一瞬アニメかと思った。
土星の輪って天体望遠鏡であんなにハッキリ見えるものなの?
苦い記憶と手探りの光
作品の展開は、コロナ禍における活動制限の中、天文部に所属する高校生がオンラインを活用して、各地で同時に天体観測をする競技「オンラインスターキャッチコンテスト」を企画する。長崎の五島列島や東京都心の生徒たちも参加してスタートしたこの活動はやがて全国へと拡がり、ある奇跡を起こす展開。
コロナ禍は価値観を変えるほど、人々の生活に影響をもたらした。
三密、マスク、ソーシャルディスタンス
会食は時間制限、越境自粛、病院の面会制限
私は母親がいたが、コロナ禍の最中入院して、最期は誰にも会えず旅立ってしまった。
コロナ禍は誰しもが、苦い記憶である。
あれから当たり前が変わった。
現在はコロナ禍ほど過剰ではないが、コロナ禍で人々の生活が変わったと言っても過言ではない。
コロナ禍での制限で何も出来ないを、何が出来るに思考を変化させて、「スターキャッチ」のイベントを企画、開催させる高校生。
青春の一コマ的ストーリーではあるが、人生に詰まった時や悩みの最中に、前に進まない思考を優しく変化させてくれる作品である。
そして劇中に繰り広げられる、星と宇宙の素晴らしさ。
「スターキャッチ」は世界中の人々が抱いたコロナ禍の虚しさのエピローグと、やがて来る新しい希望の星となっていた。
この作品は、誰しもが経験した苦い記憶の「あのとき」の記憶への鎮魂歌かもしれない。
ホッコリ感動
コロナ禍を描いてる作品ではあったが、バランスが絶妙で良い作品だと思...
距離と時間の見事なコントラスト
コロナ禍の悲劇のひとつは、
体も心も含めて様々な”距離”を作られてしまったことだが、
どんなに辛い困難な状況にあっても、
若者たちは、自ら世界に発信し、つながって、
力強く、逞しく長いハードルを飛び越えて成長していく。
そんなコロナ禍の距離感と対峙する示唆的、象徴的な存在としての
宇宙や星々に想いを馳せる人々の姿がほんとうに感動的。
海や山などの自然の背景を存分に生かした広視野の画像は
若者たちの心象、感情を浮き立たせているし、
随所に高低差を出した構図も、心の距離感を強調していてすばらしい表現。
電車の中で主人公が悲しい告知を受けるときの画面構成や、
コンテスト時のスピード感のある画面展開も見事。
また前半のエピソードを回収するラストの展開には泣かされる。
恋愛要素もある青春映画でありつつ、
ストーリー、映像表現、すべてにおいて
数ミリから数光年まで、距離、時間のコントラストを
詩情豊かに描いてみせてくれた傑作映画
岡部さんが好演!!
脚本が残念。
元天文部なので、ワクワクしながら観に行った。
みんないい演技してたのものの、肝心の脚本が△でほんと残念。シーンごとのつながりが弱く、感情を線として観客に喚起させない。
説教くさい先生の感想とか多くがいらない。オンラインの人たちにと言って、(たぶん)映画を見ている人に向かって、よく頑張ったみたいな場面があったがいらない。こんなのあるからシーンが途切れる。
小説無視して脚本として言うが、スターキャッチ、わざわざオンラインにして、コンテストにする意味あったかな。判定とか難しいし。もともと空が明るすぎる東京では星雲とか星団は無理だろう。もしやるなら東京の明るい空に苦戦して、でも頑張ってみたいな場面あると良かったのでは。
ほんとは離れても同じ星を見ることに、意味があったんではないか。
issを望遠鏡で捉える意味がわからない。肉眼の方がずっとよく見える。せっかく作った重たい反射望遠鏡、わざわざ山の上まで持ってきて姉に見せるだけだったのか。どんなものが見えたのか。見せるだけなら教室とかでよくないか。
アサが雨が降る中学校に来て、自分の感情を先生に伝えるシーン唐突すぎる。例えばあれは転校を知らされた日の夜なのか次の日なのか。別の日なのか。
何が、何もできてないのかもわからない。それが転校とどう関係するのかも伝わらない。
全体的に、もっとシーンやセリフの意味を考え、そぎ落として、登場人物たちの感情を簡潔に伝え、丁寧につなげてほしかった。
星空の描写は素晴らしかった。難しかったですよね。
あと、コロナの息詰まる感じがどんなに人々を押しつぶしていったか、思い起こされ、胸に迫るところがところどころあった。それが救い。
覚えている今こそ、観ておかなくては
綿引先生の言葉にグッとくる
大人にはコロナ禍は人生の数年だけど、学生には貴重な数年。
世界中が不安や疑心暗鬼に陥っていた頃、部活に制限があるならリモートでやっちゃえという、若者ならではの発想。
それを応援する大人も素晴らしい。
年取ったのかな、最初から最後までずっと沁みてた。
冒頭から映像がとても好み。
高校生になった亜紗と凜久の出会いが、恋の予感ではなく「よろしく同志」とでも言うように、無言で手を合わせるのが非常に良い。
コロナ禍あるあるが点在してるけど、星を見るという軸がしっかりしているのが好感。
ターゲットが星ゆえに、画面が暗くなりがちなのは仕方がないと思っていたけど、丁寧に撮影しているので、ちゃんと暗がりでも表情が分かる。撮影班お見事。
ほとんどマスクをしての演技だったけど、みんな目から上だけで好演。
うっかり輿くんがかわいすぎてニヤニヤ、そして佐々野さんのリアクションも可愛い。なんか...高校生っていいね、はるか昔だけど懐かしい。
とても胸が熱くなる映画だった。
君が思う程に弱くはない。という歌詞を思い出した
原作未読。辻村美月さんの学生ものの作品はすてきに違いないと思い観ました。
ストーリーはコロナ禍で鬱屈した気持ちを抱える学生たちが、「スターキャッチ」というイベントに向けて志を同じくした仲間をつくり同じ時間を共有する話です。
それは実際のコロナ禍を経験した学生からすると、現実とは異なる「夢物語」や「幻想」だと言われるかもしれません。しかし、この物語の登場人物たちは、ただ現状を嘆くのではなく、大切な誰かのために何ができるかを考え、行動する強さを持っていました。生徒の決断に対してすべてのリスクを背負って見守る先生達の決意は、とても眩しくどれ程の苦労があったかを想像し心打たれました。
脚本で印象的だった点として、スターキャッチの紹介でリクが「月」の被り物をしていた事が後々に繋がると思っておらずきれいな流れだと思いました。
ハルカ・ナカムラ氏が手がける音楽はこの物語の世界観をより一層深く美しく彩っていました。
公開から一ヶ月過ぎ、気づけば県内の映画館で一館のみ、ラスト公演になってしまいましたが滑り込みで映画館で観ることができ本当によかったです。
浄化されるレベルの尊さ
超爽やかな青春群像劇。
2020年の、コロナ禍に貴重な1年を奪われそうになった中高生たちの、抗いと努力と、楽しむことを忘れない心を描いた傑作。
あの年、接触を避けることはウイルスの対処としては正しかったが、排除と隔絶と差別につながり、また3年しかない短い時間の記念イベント=成長の機会を奪い、子どもたちの気持ちをズタズタにする闇の側面もあったことを思いださせ。
そんな中でも「やりたいことをやれる範囲で諦めない」という少年少女たちの姿を描いた本作は、観る人間の心を打ち、何か浄化されるレベルの尊さを感じさせてくれました。
観てよかった。
青春クロスプレイ
500点!ちくしょう、震えて泣いたわ。
毎年言ってる気がするけども、今年ホントすげーなぁ。毎月今年ベストを更新している気がする。これは人生ベストにランクインするけどもね(かつメダル圏内)。
原作が良いのは勿論想像つくのだが、原作を愛してる人達が「伝えたい!」という気概を細胞の隅々にまで行き渡らせて「こういう事だよな」とその仕事(観)にまで影響を与えたであろう作品。青春もので実は大事な大人達が素晴らしい。そして脇役がいない。どうしてもどこかにフォーカスしてしまうのだが(ちゃんとあるにはあるのだが)、全員主役。なんなら大人も。素晴らしい。"コロナ禍映画"なんて括りにしたくないけども、青春に苦味がエッセンスになる様に歴史的な闇が物語を加速させる事はあると思う。でもそんな枠に嵌めたくない映画のひとつ。そうではあるのだけれども、僕自身あの当時に嫌いで嫌いで仕方がなかった「ソーシャルディスタンス」「三密」「黙食」「オンライン◯◯」に対する感情の琴線に触れたのも事実。
ともかく観て欲しいし感じて欲しい今年一番の映画。これが長きに渡り繰り返し映画館で上映される日本の劇場文化が守られていけば良いなと強く思い直した一本でした。終わった後に「ありがとう」と思った映画は久しいです。
コロナ禍文学であり夏休みらしい青春映画
辻村さんの作品は白黒で大別してしまいがちだか、今回は白い方。主人公たちが中高生ということもあって、むしろ子どもたちに見て欲しい映画でした。
ストーリーは文句無しで良いですし、なにより役者陣が素晴らしい。虎に翼色が若干濃いなと思ったりもしたが、これからブレイクするであろう俳優がずらっとならんでいてパフォーマンスも素晴らしかった。
演出も所々ややMVっぽさは感じるものの、徐々にコロナ禍に時代が変わって行くところなど、丁寧に描かれていて、追体験にもなったし辛い気持ちも思い出した。
また、自分は当事者ではなかったけども、確かに中高生のそれぞれ人生の刹那な時間が、コロナ禍ですべてが狂っていってしまう状況下で、彼らのもどかしさや憤りや焦りみたいな気持ちは自分なりに理解できたような気がした。
つまりこの映画は中高時代にコロナ禍で様々な影響を受けてしまった彼らへの讃歌でもあり、厄災に対する受容の映画でもあったと思う。
音楽も素晴らしく、歌については最初ヨルシカとは気づかなかった。それくらい作品にフィットしていたということだろう。
もっと多くの人に見てもらいたい。そんな映画だった。
全225件中、41~60件目を表示












