この夏の星を見るのレビュー・感想・評価
全224件中、201~220件目を表示
今だがらそこコロナだね、泣けたよ
いまさらコロナがテーマ?と思ったけど、好きな俳優さんたちが出ているので鑑賞です。原作の辻村深月さんの映画も好きなので。
あらすじを読むと大体のことは想像もできますが、軽く乗り越えて来ました。
単にコロナやコロナ禍、今思えばおかしな対策、辛い思い出、未知の恐怖感などを良い悪いという話だけでは無い。なかなか奥が深い感情でした。
いろいろな事が出来ない中高生の話であるけど、何をさせてあげられない先生たちの話しでもあって泣けてしまった。
難点は、マスクしていると誰か分からないこと。知らない俳優さんだとなおさら。ただ、それにも意味があって。
映像も良かったな。VFXのバランスというか。
今夜は空を見上げる、、、かも。
コロナ禍で動きが制限された地球
コロナ禍だからこそ経験し得た青春がある
コロナ禍の中で、全国3か所の4チームが、「手作りの望遠鏡で星を捉える競技会」に参加することになる経緯が丁寧に描かれる。
競技会を主催することになる茨城県土浦市の高校生チームや、入部しようと思っていたサッカー部がなくなってしまった男子を中心とする東京都渋谷区の中学生チームのエピソードも面白いのだが、ここでは、コロナ禍だからこそ、この競技会に参加することになった長崎県五島市の高校生チームが、存在感を放っている。
中でも、元々は親友同士だった2人の女子が、コロナのせいで一度は疎遠となりながらも、やはり、コロナのおかげで関係を修復することになる様子には、心に響くものがあった。
競技会が終わった頃には、この五島市のチームを巡るエピソードが印象的なせいか、主役のはずだった土浦市のチームの影が薄くなってしまっていて、何だか物足りなさを感じてしまう。
ところが、物語は、ここで終わりではなく、土浦市のチームの男子が香川に引っ越すことになると、ようやくとこのチームの面々が主役らしくなってくる。
ただ、どうして望遠鏡でISSを捉えることが、転校する男子に対する「はなむけ」になるのかが、今一つ納得することができず、それが、全国的な競技会(イベント)として実施されるに至っても、どこか釈然としないものを感じざるを得なかった。
やがて、転校する男子が、天文部に入った時に、「望遠鏡で星を追いかけることの限界を極めたい」といった目標を掲げていたことが分かって、事後的に、ISSを追跡した理由が理解できたのだが、この目標は、別にサプライズでも何でもないので、もっと早い時期に明らかにするべきだったと思えてならない。
いずれにしても、この映画は、コロナ禍の青春を肯定的に描ているという点において、画期的であるに違いない。
とかく、ネガティブな側面のみが強調されがちなコロナ禍だが、コロナ禍だからこそ、リモートによる全国レベルの競技会を開催できたというポジティブな側面も確かにあった訳で、観終わった後には、「決して悪いことばかりではなかったんだ」と、少し温かい気持ちになることができた。
コロナ禍の青春
辻村深月の原作ということで鑑賞。コロナ禍の中高生の青春を描く。オンラインのスターキャッチコンテストでつながった茨城と五島と渋谷の中高生は、コロナ禍でそれぞれに悩みを抱えている。ただでさえ悩みの多い年頃に、コロナがさらに影を落とす。しかし、できないことよりも、何ができるかと考え、ゴールも正解も見えないままに突き進むことができるのが若者の特権。その若者の背中をそっと押す周りの大人が優しい。コロナ世代と言っても、何もしないで流されたか、何ができるかともがいたか、その違いは大きい。それはきっと大人になったときに答えが出るはずだ。コロナ禍に大人の立場にいた身だが、大人だって悩み、考え、正解のない答えを探し続けていたことを思い出した。桜田ひよりや黒川想矢など、すでに活躍している俳優だけでなく、PERFECTDAYSの中野有紗や、ゴールドボーイの星乃あんな、異国日記の早瀬憩など、印象に残る俳優たちの瑞々しい演技も必見。
中高生からみたコロナ禍
2020年、近くて遠い記憶(現実)
五島市の海、景色最高‼️
星空のカルタ
どちらかと言うと地味目な作品です。
最初の30分くらいまではそこそこ退屈気味になってしまいました。
複数の学校のエピソードをランダムに描いて行くのでどの子がどこの学校の子か?みんなマスクしているし、話について行くのにこんがらがりましたね、最初は。
でも話が進むにつれ徐々につかむことはできました。
スターキャッチ大会の描きはなかなか熱かったと思います。要するに星を使ったカルタのような競技?ですね。やってみたくなりましたよ。
でも主役の学校の描きは少々演出が過ぎているというか、芝居くさい演出だなとは思いました。
例えばアサとリクの最初の出会いとか、雨の夜にずぶ濡れで学校に来たアサとか、ん~~?あの演出はちょっといまいちやな、ホラー転換するんかと思ったわw
ISSキャッチの曇天からの一瞬晴天とかも、ちょっとわざとらしく思いましたね。
コロナ禍を背景にした物語だと、やはり自分自身の体験も重ねて見てしまいますね。当時、私は基礎疾患のある高齢の母親と2人暮らしで、やはり母のことを思うと人混みや人との接触はできるだけ避け、1人で過ごすことがほとんどでしたね。この物語でいうと五島列島のクラリネット吹いてたあの子の言い分、よくわかります。
全体的におとなしい作品ではありましたが、コロナ禍で失ったものや得たものに思いを馳せる一本でもありますね。
やさしい作品だと思います
何が出来るか
原作:辻村深月氏、かがみの孤城が面白かったので鑑賞
何処へも出かけられないあの頃の閉塞感を思い出しました 思えば新入生は🌸咲いて浮足立つ新学期、しかもそんな時期は人生で数回しかないのに短い学生時代がコロナ禍で台無しになってしまったわけで、あらためて事の重大さに気付いた
タイムリーなテーマではないし、自分には疎い若者のお話しだったけど、望遠鏡はまさかの手作りで楽しそうだった
コロナ禍だから出来る、ならではの出会いも有ったのだ
黒川想矢は国宝と撮影重なってたのかな?もはや名優な予感ですね彼は。
あれはドブソニアンではなくて?ナスミス!?
個人的にはアニメ化して欲しかったかな
あの夏
私も劇中の彼らと同様、2020年の夏、学生時代真っ只中だった。
私は当時、一生懸命に部活動に打ち込み、夢だったキャプテンを背負い、大会で優勝することを夢見た。でも、その力を発揮する舞台にすら立たなかった。立たせてくれなかった。
周りからは、「この代は可哀想だね」と同情する言葉をかけられた。でも私自身、どこかその言葉に違和感を抱いていた。私たちは最初から、舞台に立てそうにない状態だということをわかっていたような気がする。そんな中でも、できることをひらすらこなして、1人で食べるご飯も多かったけれど、ネットワークが仲間を繋げてくれた。
憧れだった舞台に立てなかったことや、修学旅行が中止になってしまったことは、とても辛かった。でも、そんな状態の中でも夢に向かって必死に努力したこと、こんな状態の中だからこそ生まれた絆、沢山あったと思う。今を感じて、明日は自分の番かもしれないという恐怖と戦いながらも、今を必死に生きた。可哀想かどうかというのは人それぞれであると思う。
今を必死に生きる、そんな彼らの姿にどこかあの時の自分を重ねながら、胸を打たれた作品。
個人的に、岡部たかしさんの存在感がとても魅力的だった。顧問という、一番難しい立場だが、常に温かい目で彼らを見守るお芝居がとても好き。
最後、こちらに向かって語りかけた言葉には涙が止まらなかった。
同じ星を見てる。
2020年3月のコロナ感染拡大時期、茨城県立砂浦高校の天文部主催で行われるイベント「オンラインスターキャッチコンテスト」の話。
砂浦高校で毎年恒例の“スターキャッチコンテスト”、感染拡大で開催が微妙ななか…、都内へ転校した中学生のサッカー男子からのイベント参加希望の電話で「オンラインスターキャッチコンテスト」の開催を決めた砂浦高校と、五島列島で民宿経営絡みでギクシャクする幼馴染みの女子高生と野球部男子達もスターキャッチの情報を知り参加することに…。
群像劇で見せる始まるストーリーに戸惑うもイベント主催側の学校と参加希望の学校で繋がり…、手作り望遠鏡で出題された星へピントを合わせ、そのスピードで得点を争う競技。
このイベントって作品のみ?実際にあるなら素敵よね!コロナ禍で制限のあるなかの楽しいイベントって感じで、砂浦高校の天文部の陽気さ明るさで微笑んで見れる。
その中にある学生同士の恋愛、コロナ禍のせいで変わる関係性と見せるけれど、イベントで見る星、追ったISSを見てると何故か泣けてきた。
少し前からの推し桜田ひよりさんと早瀨憩さんを本作で見れたのも嬉しい!
みんな知ってた(過去形)
今を生きる誰もが過ごした、あの特別だった時代を切り取った群像劇。ただし私たち大人とは別の意味で特別であったろう、学生たちの物語りです。それまでの当たり前が徐々に消えてゆき、ルールやモラルというより正体のよく分からない恐怖や人の目という社会性に皆が縛られ傷ついたあの頃。
ネタバレでもなく皆が知っている通りそれらもやがては霧散していくのだけれど、私やあなたの周りにもあったであろう少し息苦しかった日々が、画面から若者の目線で伝わってくる。
救いはあり、オンラインでの新しい人達との繋がりは、新型コロナがあった故なのかもしれない。スターキャッチは皆が楽しんでいたし輝いていた。そして登場人物が皆優しい。この映画の半分は優しさで出来ている。
優しく流れるsuisの歌声を聴きながら、仙台育英野球部の須江監督の、青春てすごく密という思いやりに溢れたコメントを思い出した。
若者達の笑顔、やっぱりいい
リアルタイム感
「最高で、二度と来ないでほしい夏」のコピーの通り、「あの病気」と不可分な「あの夏」の物語。
私の息子も同じだったけど、あれもこれも「やっちゃ駄目」になったあの頃。たった3年しかない高校生にはキツかったろうなと思う。で、「なになら出来るか?」から発想したオンライン・スターキャッチ大会に関わる3つのグループの人間模様が、う〜んなんだろう…羨ましい。のかな…普通よりももっと濃い青春、みたいな…
夏だけで終わらないあたりも良い。そりゃそうだよね、って。
ただ、3ヶ所(いや、4ヶ所か?)それぞれの人間模様を描き切るには映画の尺ではちょっと足りなかったかもしれない。出来ればドラマでも観てみたいくらい。
いちばん良いなと思うのは、「あの夏」じゃなくて「この夏」というリアルタイム感。
コロナ禍であるが故の成立。でなきゃ単なる部活青春映画。
灯星
完成披露試写会に当選したのでありがたく鑑賞。
コロナ禍を描くといったところでは直近で観た「フロントライン」と地続きの世界だなとリンクを感じたのでそこんとこにも注目して鑑賞。
いや〜素晴らしすぎました。
当方学生時代はコロナと完全にぶつかっており、コロナ黎明期は完全に無気力になっていながらも、映画を観たい欲で無事復活したもんですから、今作の登場人物のよつにスターキャッチコンテストで目的を見出して動き出す少年少女を観ているともうグッと来るものばかりでした。
宇宙に憧れた少女・亜紗がラジオで聴いた月との距離を聴いて感銘を受け、高校で天文部に入部するまでの流れがとてもスムーズかつ、その天文部で共鳴し合う凛久とガッチリ握手するシーンから、「この映画めっちゃ好きなやつだ」とハートを掴まれました。
そこからそれぞれの夢を描きつつ、凛久は目標の観測機を作ろうと奮起し、今作のスターキャッチコンテストも登場したりと、イメージしていた天文部よりもアクティブな感じにどんどん引き込まれていきました。
順風満帆な活動だと思ったところにコロナが到来。
あの時は右も左も分からない、すぐに収束するだろうと思っていましたが、拡大はあっという間で学校が休校にもなってしまいましたし、再開後も仕切りがあったり黙食があったりと学校生活は思ったよりも窮屈なものになってしまったのはよく覚えています。
劇中でもスターキャッチコンテストの合宿が中止になったりと余波が押し寄せてくるんですが、東京の中学生からの連絡をきっかけにしてオンラインスターキャッチコンテストを開催しよう!と一歩踏み出す瞬間からもう拍手したくなりました。
茨城・東京・長崎の3ヶ所を中継しての大掛かりなスターキャッチコンテストで、望遠鏡の設計や星についての勉強だったりとを同時進行で味わえますし、スターキャッチコンテストの本番もスポーツばりに動くのでアクションが大きくて楽しいですし、小さな星を見つけた時の達成感を共有できたのもとても良かったです。
望遠鏡をぐるっと回したり、上にガット向けてみたりと従来やらないやり方なのも好きでした。
そこからコロナが拡大していき距離ができてしまった中で、再び集まるきっかけを見つけて、亜紗の目標と凛久の目標を合致させて再び走り出すというのも好きな展開で激アツでした。
フィクションだからこそできる素晴らしい展開の連続に、登場人物の感情もたくさん溢れていたりとで、観ていてとにかく嬉しい楽しいが詰まっていたのも良かったです。
コロナ禍が設定というのもあってマスクをしなければならない状態ではあるんですが、映画で役者の顔を隠し続けるというのはかなり勇気のいる事だと思うんですが、今作はそれをしっかりやりきっており、コロナ禍という舞台に説得力を持たせていますし、あの時あの場所でのマスクをつけてた時の記憶が鮮明に蘇ってくるのも共感できてよかったです。
蒸し暑い時期のマスクはキツかったなとか、誰もいない場所ではマスクを外して開放感味わっていたなとかたくさんありました。
映像面は東映アニメーションが関わっているのもあってとても鮮やかな星空があったり、五島列島の自然の美しさ、東京の眩いまでの光、茨城での日常だったりが余す事なく映されていてその映像美を味わうという点でも凄いところまでいっているなと思いました。
役者陣はもう最高すぎました。
新進気鋭の面々が集合して、青春の瑞々しさは溢れまくっていましたし、感情表現の一つ一つが繊細なまでに描かれていてキューってなりましたし、何より目標に向かってひた走る熱い姿に心打たれました。
脇を固める面々もこれまた強いので安心感もありありで最高でした。
上映後の舞台挨拶では山本監督、桜田さん、黒川くん、星乃さんがご登壇され、撮影の裏側や長崎と茨城との中継もあったりとほっこり楽しい時間を過ごせました。
コロナ禍だからこそ留まるのではなく、夢や希望を見つけて進み出す青春ど直球な展開はやはりあの時代を生き抜いた人間だからこそ強く共感できるものがありました。
ぜひこの夏、大スクリーンで観ていただきたい作品です。
鑑賞日 6/22
鑑賞時間 13:00〜15:50
(※上映後舞台挨拶あり)
全224件中、201~220件目を表示