アット・ザ・ベンチのレビュー・感想・評価
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最高のオムニバス映画
ベンチを舞台にした、4人の脚本家による基本会話劇のオムニバス映画。
ひとつのベンチで脚本家によってこんなに色が変わるのがおもしろい。そして作品ep1-5まで役者陣が豪華すぎた。
特にep1と2は最高だった。
仲野太賀×広瀬すずの化学反応がこんなに良いとは思わなかった。幼馴染の絶妙な距離感や探り合いが甘酸っぱくて、応援したくなる男女を見事に会話劇で演じていた。
私も夕焼けのベンチであんな会話をしたい人生だった…笑 そして夕陽に照らされる広瀬すずの横顔の美しさと、優しい仲野太賀の笑顔の尊さよ…。
ただ個人的にep5は蛇足に感じた。あの絶妙な距離感で想像にお任せで終わらせて欲しかった。
ep2は私の好みのどこかバカリズム感がある、細かいけどわかるーと思わせられるカップルの会話劇。いやー岸井ゆきの×岡山天音良かったー。会話のリズム感も良いし、何度も笑ってしまった。最後にトドメで荒川良々さん出してくるの卑怯すぎる(褒めてる)
ep3は今田美桜×森七菜の姉妹の怒鳴り合いの喧嘩。今田美桜こういう役初めて見た。喉大丈夫!?って思うぐらい始終怒鳴り叫んでてすごかった笑
今田美桜演じる姉の行動は、妹と同じで私は理解できなかったけれど、あの姉妹の感じはすごくよくわかる。私がああなった時、私の妹は来てくれるだろうかなんて考えてしまった。
ep4はちょっと今までが良すぎたため、見劣りしてしまった。途中までは面白かったけれど最後が微妙すぎた。草彅剛×吉岡里帆×神木隆之介ってすごい組み合わせだっただけに、ラストあれは勿体なさすぎないか?
ep4が少し微妙だったけれど、全体的にはとても満足感の高いオムニバス作品だった。
話題性以上の実力
【主演】
広瀬すず
仲野太賀
岸井ゆきの
岡山天音
荒川良々
今田美桜
森七菜
草彅剛
吉岡里帆
神木隆之介
凄くないっすか!?
このメンバーで単館上映ですよ。
しかも話題性を超えた“芝居力”が半端ない!
Ep,1 Ep,5 広瀬すず、仲野太賀
なんですか?この“間”の美学は。
愛を超えた“大切なふたり”
まったりしてるのに全然飽きない!
Ep,2 岸井ゆきの、岡山天音、荒川良々
台本が凄過ぎるのに、
その文字を超えた3人のトークバトル!
圧巻!そして爆笑\(´ω`)/
Ep,3 今田美桜、森七菜
この2人をあと30分観たい!
今田美桜ってこんな役出来るんだ…。
かわいいだけじゃねーなー。森七菜はさすが!
Ep,4 草彅剛、吉岡里帆、神木隆之介
………そっちっ!!!!????
褒め言葉で凄え裏切り!!
吉岡里帆をもっと観たかったなぁー!
なんにせよ!!
見る価値のある暖かい時間でした。
ちょっと公園行ってベンチに座ってこようかな\(´ω`)/
終始にやにやしながら鑑賞
可愛くてきれいな女優たち(広瀬すず、岸井ゆきの、今田美桜、森七菜、吉岡里帆)の会話劇が楽しい。終始にこにこしながら観てました。忙しい中、少し無理して映画館に足を運んだのですが行って良かった。
エピソード1は幼馴染みで恋人未満の二人のほのぼのとした会話。エピソード2の同棲(?)始めて4年目の恋人同士のやりとり。こういうのってあるよなとにやにやしながら会話を楽しみました。傑作でした。エピソード3は少し毛色が違う。今田美桜の演じる姉の状況、語る内容は現実離れしているけど、彼女と妹役の森七菜の熱演を楽しむことができました。エピソード4の作業中の同僚(途中から設定が変わったが)二人の面倒臭い変な会話もおかしかった。それもそのはず二人は宇宙人(?)だったのだ。
そして最後のエピソード5。これはエピソード1の続き。ほのぼのそしてしみじみかな。二子玉川(多摩川)はよく知ってる場所だし、夕暮れと自分とを重ね合わせたりしてね。
気分転換にはもってこいの素敵な映画でした。
2作目が良い
これまでに
何気ない会話が愛おしい。
大満足の映画でした
達者な有名俳優ばかりがでているので、これはと思い見に行きました。
期待を裏切らない俳優陣の演技で、大満足です。
全5エピソードのオムニバス。
なかでもEp2は、文句なしの面白さ。俳優の演技は良くて、脚本が秀逸すぎると思う。私はしらないけど、とっても有名な脚本家らしい…
Ep3は、姉妹という設定で、美女俳優二人の壮絶な口喧嘩。どぎもを抜かれました。
Ep4は、趣を急に変えた作風で、あれあれあれと思う間に話が展開して、あれそういうオチなのという感じで、肩透かしをくらった(いい意味でね)
Ep1、5は序章と終章。ほんわかした感じで、はじまり、いい感じにほっこりして終わりという、万人に優しい映画となっている。
全体を通してエピソードの配置が良く考えられており、バランスのいい映画に仕上がっていると思います。
いいものみました。
面白い友達を盗み聞きしてる感じ
イヤー面白かった!
「ベンチでこれだけ話が」
いか握らないで!
ここにきて、まさかの年間ベスト級の映画に出会ってしまった。いいとは確信していたものの、流石に度肝を抜かれてしまった。ここまでとは誰が想像するか。今年の「PERFECT DAYS」枠。いまを生きる私たちの、何気ない日常を切りとった、いたって普通のなんてことない映画。それなのにひたすらに心奪われてしまう。
言葉を伝えるのはこんなにも難しいのか。言葉はこんなにも美しいのか。最近では行間の多い作品の方がウケがいいし、いい映画というのはそのイメージが強い。ただ本作はその逆をいくほど圧倒的な会話劇で、役者だよりなものの、とにかく見せ方が上手い。無闇にエールを送ったり、闇雲に背中を押すわけではなく、言いたいことはハッキリ言って、自分らしい生き方をしよう!と全力で思わせてくれる、最高の人間ドラマだった。
自分はハッキリ言ってオムニバス形式が苦手。一貫したテーマを扱っているとはいえ、1本の映画としてのまとまりはどうしても悪くなってしまうし、毎話ぶった斬ったように思えてすごく長ったらしく感じてしまう。
この映画ではそんな懸念点を完全に払拭。フェードアウトしていくラストシーンとエピソード名と共に一気に流れる軽快な音楽。まるでカセットテープで再生しているかのような心地の良さにすっかり見入ってしまう。ここでPERFECT DAYSを思い出してしまった。どうして人はノスタルジックなものに心をつかまれてしまうのだろう。身体に古来から染み付いたものなのかもな。。。
総勢10人の超豪華俳優陣。余すことなく豪華。みんな実力派で安定感が半端ない。いつもは煌びやかで近寄り難い人達なはずなのに、今回に至っては自分たちと何ら変わらない、ごく普通の人を熱演。キャラクター設定がいいのもあるけど、とてもお芝居しているとは思えない自然な立ち振る舞いで、知っている人なのに知らない人みたいな、ただそこにカメラがあったかのような雰囲気ですごく惹きつけられる。
広瀬すずがなんてない日常会話してる!それだけでなんだか心が暖かくなる。「もやしだけめちゃくちゃ安いもやしスーパーこともみじスーパー」の下りで価値を確信したよね。あぁ、この映画は自分たちの映画なんだって。
エピソードは全てポツンと取り残されてしまったベンチから始まる物語なんだけど、どれもこれも言葉の面白さを最大限引き出した話で、伝えたいけど伝えられない、伝えたけど伝わらないみたいな、会話のキャッチボールの複雑さをも見事に表面化されている。みんな言葉にすることから逃げている。恥ずかしかったり、辛くなったり、悲しくなったりすることを恐れて。感情移入しちゃうと、喜怒哀楽が表に出過ぎちゃうと、ついつい我がものになってしまう。
そんな不思議な人間たちを、"ベンチ"という独特な視点から完全なる客観的な目線で描いているのが本作の魅力。おかげで沢山の彩り豊かな感情が湧き出てくるし、様々な考えが思い浮かぶ。あなたから見た自分はどう見えてるのだろう。自分から見たあなたはどう映っているんだろう。今までにない、すごく不思議な気持ちに襲われて、なんだかそれが心地いい迄あった。
オムニバスながらに全体を通して起承転結となっているのがとてもよく出来ている。こういう映画にありがちな観客に全てを投げやりにするラストではないのも好印象。ちゃんと監督なりに答えを考えを持っているところが、包容力のある優しい映画だなと思った。
そんな中で、まあどれも好きなんだけど、エピソード2の面白さは異常なほどだった。調べてみると、どうやらコントユニット・ダウ90000の主宰蓮見翔の脚本らしい。どうりで面白いわけだ。こんな共感と笑い200パーセントの脚本を書く蓮見はスゴすぎるし、これをまるでアドリブかのようにごく自然に見せれる岸井ゆきの、岡山天音、荒川良々に脱帽しちゃう。いやぁ、ここのエピソードは配信したらリピート必須だなぁ笑笑
答えを持っていることに対して賞賛したものの、全てを言いすぎちゃっているところはあって、ちょっと趣きや深みに欠けるところはある。この辺の塩梅はめちゃくちゃ難しいし、もし自分が書くとしたら上手くできる自信なんて全くないけど、ほんの少しだけ曖昧なふうにして貰えるとより面白味が出たかなとは思った。
ただ、映像も役者もストーリーも演出も全て満点に近いほど素晴らしく、自分の映画癖にどっぷりハマってしまった。そしてまさかの事実。この映画の監督・奥山由之は「ぼくのお日さま」の奥山大史監督の実のお兄さんらしい!!!今年はまんまとこの兄弟にやられてしまった。すごい年だったなぁ...。後世に語り継がれるぞ...。
映画よりテレビ向け。
これほどのキャストは1作品でそうそう観られない
ベンチを舞台に5篇のショートストーリーで構成されたオムニバス作品。
Ep.1…広瀬すず&仲野太賀
とにかく広瀬すずのセリフの絶妙な曖昧さにやられました。直接的な表現をつかわず「好き」を伝えている。
とてもまどろっこしいですが、それが良かったりする。
仲野太賀も返しのセリフが若干ズレていて、ズレがさらに「好き」を曖昧にしていくところが良かったです。
仲野太賀のベンチへの座る位置(半ケツ状態)が、Ep.5への布石になっていたりしますね。
単に広瀬すずとの距離感だけじゃないんだなと感心しました。
Ep.2…岸井ゆきの&岡山天音with 荒川良々
岸井ゆきののセリフが面白くてしょうがなかったです。
バイクに乗らないのにバイクのりみたいな格好、には劇場でも笑いがおきていました。
他のやりとりも面白く、劇場で他の観客との一体感を味わうことができる素晴らしいエピソードでした。
岸井ゆきのによる岡山天音の気になるところを寿司に例えるのは秀逸でしたね。
荒川良々もいい加減なキャラクターをうまく演じていましたね。
Ep.3…今田美桜&森七菜
この姉妹役の口喧嘩が凄まじく、今田美桜は本当にいそうな人をうまく演じていましたし、
森七菜はドスのきいた声で上手いなあと思いました。
ちょっと冒頭ががなり系なので、私はちょっと疲れてしまいましたが、俳優たちの演技は素晴らしかったです。
森七菜推しの私としても大満足でした。
Ep.4…草彅剛&吉岡里帆 with 神木隆之介
冒頭からのズレた会話がめちゃめちゃ面白かったですし、
神木隆之介が出てきてからの落とし方も素晴らしかったです。
一粒で二度美味しいエピソードで大満足でした。観客にもウケていましたね。
Ep.5…広瀬すず&仲野太賀
Ep.1の後日譚ですが、うまくいったんですね。このふたり。
それがわかる会話劇で、Ep.1からの布石(仲野太賀のベンチの座る位置)をうまくつかっていて、
締めに相応しい作品に昇華できていたと思います。
基本、俳優陣による会話劇ですが、本当にうまくつくっていると思いますし、
これだけの俳優陣をキャスティングできている時点で、もう観るしかないなと思っていました。
宮崎では今日から公開で、小さい箱(20名くらいの)でしたが満席でした。
もっと箱は大きくして、1日1回だけではなく、2回まわすと集客もはかれそうですね。
全員大好きな俳優さんなので、私は大満足でした。
もう楽しすぎた
5つのエピソードからなるオムニバス。 とある一つのベンチで起こる物...
5つのエピソードからなるオムニバス。
とある一つのベンチで起こる物語。
出演者はめっちゃ豪華。
エピソード1、5は、広瀬すず、仲野太賀。
エピソード2は、岡山天音、岸井ゆきの、荒川良々。
エピソード3は、今田美桜、森七菜。
エピソード4は、草なぎ剛、吉岡里帆。
映画って、テレビとかに比べて凄いキャスティングが多い気がする。
わたし的にはエピソード2が一番良かったかな。
役者のイメージと演技にマッチした配役だったし、話も面白かった。。
広瀬すずは私の中では可愛すぎるので売れ残るわけねーだろと突っ込みながら見たし、
仲野太賀とのカップルは似合わないと感じた。
今田美桜にあの汚れ役は似合わない。
妹役の森七菜はしっくりきた。
草なぎ剛と吉岡里帆の話は、突飛過ぎた。
役者の演技というより脚本の内容でしょうね。
あとはキャスティング。
こういう会話劇は難しいですね。
2024年最後の映画館での鑑賞映画となりました。
今年は67本を映画館で見る事が出来た。。
愛すべきベンチと愛すべき人たち
日々生活して行く中で慣れ親しんだ風景がいつの間にか変わっていたなんて事は良く有りますよね。好きだった場所でさえ暫くすると前に何があったかのかも忘れちゃったりして。
残して置きたい場所は誰しも持っているのではないでしょうか。
そんな場所の一つであろうある一つのベンチを舞台にした心温まる映画でした。
何気ない日常を語り会う幼なじみの2人の会話の中に見えるお互いに対する愛しい感情が温かいです。
この2人、どうやら5話の会話を聞いていると一緒になるみたいですね。お幸せに。
別れ話をする2人におじさんが絡んでの会話はとにかく見事な構成で思わず微笑んでしまいます。
家出した姉と連れ戻そうとする妹の感情をむき出しにしてぶつかり合う様にはその根底にある愛が溢れて出ていて感動を覚えました。
市の職員に扮した兄と妹の宇宙人がベンチの姿になった父親を迎えに来た話もその会話の中に人間社会への愛が垣間見えます。
1つのベンチだけでもこんなにも違う日常が広がっているんだと言うこと、そして登場する人たちがみな愛すべき人たちで懐かしく優しい気持ちになれました。
それぞれの話が甲乙つけがたい作品ばかりで、そして各話で登場する豪華キャスト陣が皆さん素晴らしい。
自分の大切な場所はたとえ無くなってしまっても、いつまでも心に留めて置きたいものです。
いい映画を見ました
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