CTRLのレビュー・感想・評価
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人は知らぬ間に、「CTRL」コントロールされる
Netflix配信 ヒンディー語スリラー映画 日本語吹替無し
「CTRL」なる見覚えのない言葉。そうそう、パソコンのキーボードにあった。「CTRL(コントロール)キー」のCTRL。最近パソコン滅多に触らないから忘れていました。そしてこの映画では「CTRLアプリ」なるものが登場します。分かりにくいね。
動画をメインに投稿するカップルのインフルエンサーが主な登場人物。彼女がサプライズしたら彼の浮気❔場面に遭遇。彼の言い分も聞かず彼女は絶縁する。冒頭はインフルエンサー動画などがとても楽しい。
「CTRLアプリ」なるものでAIが彼の画像を削除する。17万近くの画像動画があった。画像全てを削除するのではなく、AIで彼の部分のみ消し去る。しかも瞬時ではなく、徐々に。彼を忘れるというより、なんか抹殺している気がしてイヤだった。それに時間をかけて消えていく事で、忘れるよりも楽しかった思い出も蘇ると思う。
映画の多くはパソコン画面上で行われる。スリラー要素も高まっていくが、画面上での検索等で話が進むので分かりにくいもある。
個人データに対する警鐘なのか?それとも抗えないものに対してせめて個人が出来る防衛として、家族や友人とのコミュニケーションの大切さなのか?
今見とかないと鮮度古くなる話
プロデューサー、ショーランナーのパラダイムチェンジ
PC上の世界を舞台に、
AIがニセの暴走、
世界中で同様の現象が起きている可能性を、
示唆するような内容の作品だ。
「search/サーチ」や
「THE GUILTY/ギルティ」のように、
限られた空間での物語展開ながら、
テンポの良い演出と、
AIと個人データというテーマの深掘りによって、
観客を惹きつける。
特に本作が革新的なのは、
映画制作、興行の根幹を揺るがすような試みを行っている点だ。
デジタルカメラ、AVID編集機が登場して以降、
映画制作はデジタル化が進み、
本作ではその流れをさらに推し進め、
場所や予算に制約されることなく、
AIを活用した一人での映画制作と、
興行を個人でも可能にするという、
youtube、インスタ等SNS配信との差もあり、
本作の構造そのものがインフルエンサーそのものが、
映画監督、ショーランナーにとってかわり、
既存の映画業界の枠組みを超えた新たなビジネスモデルが生まれる可能性も示唆している、
これはリュミエール兄弟以来の大きなパラダイムチェンジだ。
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