金子差入店のレビュー・感想・評価
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抗議する親に対し悪ふざけで片付ける担任の心無い無責任ぶり
2025年映画館鑑賞56作品目
6月12日(木)イオンシネマ新利府
ハッピーナイト1300円
監督と脚本は『東京リベンジャーズ』で助監督を務めた古川豪
粗筋
代行業も兼ねる差入屋を営む元受刑者の金子真司だが小学生の息子和真の幼馴染花梨が殺害され大きく動揺する
花梨を殺害した小島高史の母の代行で真司は差入を渡し手紙を読み始めたがいずれも拒否した高史は質問を始めた
その一方で殺人で刑期を終え出所したばかりの元暴力団組員横川哲は強盗殺人で逮捕された
殺された二ノ宮芳恵の娘の佐知は連日のように横川に面会を求めるもベテラン刑務官に門前払い
考えを改めた真司は佐知をバイトとして雇い強引に横川との面会を実現させる
差入といえばまず石原軍団のおはぎを連想する
または高倉健が年下の先輩で仲の良い中村錦之助から差入を貰い満面の笑みを浮かべるようなそんな雰囲気を浮かべる
しかしこの映画の差入はそれとは全く違う
こういう商売が世の中にあるとは知らなかった
刑務所や拘置所や少年院とは全く縁がないとはいえ中高年にも関わらずあまりにも無知なことを恥じる
出演者の演技力がとても良い
あんぱんのキャラとはうってかわって幼女殺人犯の北村匠海が良い
目の前なのに携帯電話でやり取りをしている小島母が怖い
岸谷五朗も随分と仕上げてきた
母にとどめをさして「やったぜ」という表情を浮かべる娘役の川口真奈も良い
母役のまひろ玲希の絶命ぶりも絶妙
弁護士役の甲本雅裕が特に良い
喪服姿の真司を褒めるときに多めの唾を飛ばしたのは頂けないが
真司が服役する羽目になる暴行事件を起こした経緯
美和子との出会い
星田辰夫はなぜ差入屋を始め金子夫婦はそれを継いだのか
そういった過去の詳細は一切描かれていない
それを不満に思う人もいるだろう
TVで連ドラされるかもしれないし今後シリーズ化される可能性もなくはなくそちらのほうでそれがわかるような話があれば嬉しい
だがそれがなくても十分に楽しめる
エンドロールのあとにおまけあり
配役
差入店の店主で元受刑者の金子真司に丸山隆平
真司の妻の金子美和子に真木よう子
真司の息子で小学四年生の金子和真に三浦綺羅
殺害された佐知の母で自宅で売春をしていた二ノ宮芳恵にまひろ玲希
芳恵の娘で高校生の二ノ宮佐知に川口真奈
芳恵の殺人事件の被疑者の横川哲に岸谷五朗
花梨殺害事件の犯人の小島高史に北村匠海
高史の母の小島こず江に根岸季衣
花梨の母で美和子の友人の徳山詩織に村川絵梨
殺害された和真の幼馴染の徳山花梨に金子莉彩
横川を担当させられる弁護士の久保木に甲本雅裕
真司の母で差入店にカネをせびりに度々やってくる金子容子に名取裕子
容子の兄で元差入店の店主の星田辰夫に寺尾聰
刑務官にモロ師岡
刑務官に山口大地
刑務官の相田に岡田地平
賄賂をもらう刑務官に長島慎治
刑務官に大門嵩
刑務官に原沢侑高
離婚届を突きつけられる受刑者の近藤に伊藤慶徳
泣き喚く受刑者に廣岡聖
拘置所の面会者に友松栄
容子の貢ぎ相手の美容師に今村謙斗
真司に殴られた人に高橋里恩
保育士にめがね
和真の担任に長村航希
体育教師の如月綾に堀丞
小学校の校長に蔵本康文
詩織のママ友に阿達由香
詩織のママ友に黒岩よし
詩織のママ友に赤城圭美
詩織の夫に島丈明
給食袋を落とすクラスメイトに中野心綺
宅配業者に堀家一希
依頼人夫婦に武末志朗
依頼人夫婦に戸張美佳
ぶつかる通行人に高野渚
誇れる仕事
拘置所に近くにあって、一般的には知られていない差入屋さんのお話
差入屋という職業がある事を、うっすらと知ってはいたが、収監している罪人と直接会話出来たりするのは意外だった
離婚届を届けたり、洋服や日用品等すべては差入れ出来ないにしてもそれを行う上で、かなりのリスクを伴う仕事だと思った
特に離婚届の代読なんて、罪人にお礼参りされるに決まっていると思ってしまった
まぁ、こうなるか
差入屋というのに惹かれて見てみた
ヒューマンドラマの方向に持ってかれた
元受刑者の夫をずっと支えてきた妻と優しい息子の話
もうちょい差入屋のことを知りたかったな
夫の仕事を「すごいんだから!!!」と訴える妻がいるくらいなんだからもっと教えておくれ
いまいち凄さはわからなかった
偏見を持たれる職業ではあるということか
加害者の味方と思われてしまうのか
父親がいじめられる息子を守ろうと学校に乗り込んだり、それを謝る父親に対して「僕がもっと強ければ…」と控えめな息子、そうだよね
アツイ家族愛みたいなのが描かれているけど、自分には合わなかった
息子の幼馴染が殺害されてしまったり、ヤクザが女子高生助けたり、差入屋の周りは物騒だな
感情移入できなかったな
真木よう子の滑舌は気になったな
SUPER BEAVERのまなざしは似合う映画だなって感じする
こういう仕事があったんだ。
自分の生活の範囲の中にはなかった仕事、差入店。
そもそも差入をするのにいろいろな規制・条件があることを知らなかった。
たしかに、刃物とか長いひも状のモノとかは分かるような気がするけれど、それは分からない。
それこそ話しを広げれば、冠婚葬祭についても当事者にならないとわからない、知らなかったことってあるのだから、そういうモノなのだろう。
最近、映画で描かれる女性が やたら強い気がする。
「金子差入店」でも、真木よう子演じる・金子美和子もその一人。
身籠った体で、あるいは子・和真を生んだばかりで、服役した金子真司への差入・面会を続けていて、一回はキレたものの、その後も出所後も真司に寄り添い「差入店」を手伝いながらパートにも出ている。
世間に知られていない仕事だけあって、偏見・誤解が付いて回り、誹謗中傷も物語の中で描かれていた。
また、真司と不仲な、真司の実母・金子容子(名取裕子)との関係についても。
美和子は、堪えるという一言だったと思うけれど、それを真司にわからないように切り回していた。
それは、美和子というよりも女性の持つチカラなのかな、と思う時がある。
割り切りの強さというか、切り替えの徹底ぶりというか。
美和子とは対照的に、悪い意味での依存について容子が、悪い意味での母親像として小島こず江(根岸季衣)が描かれているように思えた。
もう一つの女性像として、二ノ宮佐知(川口真奈)は、美和子自身として描かれたのだろう。
服役している横川哲(岸谷五朗)に、決してかなわない面会だけれど、拘置所に足しげく通う姿は、真司の服役中の美和子だと思う。
金子真司を中心に描かれた女性は、すべて妻・金子美和子を際立たせるために描かれているように思えた。
最後に、ネタバレにもなるけれど、横川哲と二ノ宮佐知に注目すれば、ふたりの純愛ドラマに思えたのは自分だけだろうか。
そして、その純愛の関係は、当然 真司と美和子の関係ともいえるだろう。
被疑者とその家族の為に。善悪の境で一人、商う。
タイトルのように書くと、ダークヒーローや信念の強い人間が主人公の映画の様ですが、実際には主人公は子供思いの優しげな一般人です。ほんの時々カッとなると人を殴ってしまう面がありますが(過去に暴行で受刑歴あり)、普段は暴力の気配はかけらもなく丁寧で物腰も柔らかです。元受刑者ではありますが、今は普通に働いています。多くの職業と同様に、それは弁護士のように法的に認定されたものでもなければ、警察などの公務員のように国などの後ろ盾があるわけでもありませんでした。
ただその仕事が特殊だったのです。拘置所や刑務所への差し入れの代行業なのです。繰り返しますが、民間の仕事です。何の後ろ盾もありません。トラブルになっても、彼を助けてくれる協会や組織は無いのです。
そんな彼が終盤、自ら危ない橋を渡ります。その特殊な仕事故に。その生き様故に。
それは他の人間にはない、彼だけにやる理由のある仕事だったのです。
この映画の最大の焦点はそこです。おそらく見所も。
差入代行は、被疑者や受刑者、その家族の為の仕事であり、この映画はその職故の葛藤が重く描かれます。
また2つの事件と主人公の家族達のエピソードがその都度差し込まれ、そのエピソードには説明や描写も足りないところもある為、分かりづらかったり物足りなかったりする面はあります。
ですが、上記の焦点に関する、主人公が行動を決心するまでの流れだけで、個人的には十分楽しめました。
特に旦那である主人公以上に、奥さんの方が主人公の仕事への理解が深い事が個人的にはツボでした。自身も実際に経験した事がある故の解像度の高い理解だったのでしょうね。
そしてその仕事の意義が、彼に危ない橋を渡らせるのです。
二つの事件については、一つは区切りがつきますが、もう一つは進行形になります。その終わり方も上記の点が焦点だった事の表れだったと認識しています。そこがやりたかった所なのだろう、と。
後味は苦味が残りますが、それはこれが現実に存在する仕事であることの証左であり、彼らの普段負けないように踏ん張っているものが存在し続けている事の証左でもあるのだろうと、想像しました。
とても見応えのある、良い映画でした。
差入と面会は別モノ
久しぶりに奥居香の旦那を見た!
オールバックなかなか似合ってた。
娘を庇って罪を被るなんて、なかなか泣かせるじゃないのよ。
小菅の刑務所が超立派な建物になってた。
差入店は今は一軒だけになったらしい。
インタ―ネットで差入できるサイトをみつけた。こちらのほうが主流になっているのだろう。東京拘置所に拘留中の人には親兄弟でなくても、たとえ見ず知らずの者でも、誰でもさしいれができるらしい。
しかし、差し入れできるものは限られており、食べ物なんかは金子差入店のショーケースに置いてあるお菓子などに限られる。
それより、HPをみると、差入のチェック担当の刑務官と業者との間にはいろいろなウラ事情がありそうだ。
モロ師岡の刑務官がすごくアヤシイ。
ナイスキャスティング。
映画にケチつける気はないが、
差入店の店員が面会代行したり、手紙の朗読したりはあり得ないみたいだ。
ヤボなこと言ってごめんなさいね🙏
真木よう子がお元気そうで安心しました。
SUPER BEAVER「まなざし」いい曲だなぁ
差入れ代行してくれるという職業があるんですねぇ。
知りませんでした。
明るい物語ではないとわかっていたけど
あらゆるタイプの毒親の登場や
息子の幼なじみが連続殺人の被害者になった事で
理不尽なイジメや嫌がらせをうける金子親子
妻は人の性悪説に基づいて、自分たちが我慢すれば
自分たちは間違ったことはしていないのだからと
正論を説くのだけれども、息子は少し不憫。
そしてその息子がまたいい子だから泣ける。
丸ちゃんなかなかいい演技するんだなぁと思いました
(誰目線や🤣)
ブチ切れた時の恫喝する姿はめちゃくちゃリアルで
え、こんな人だったん?と思うほど(笑)
北村匠海、先に観た「悪い夏」以上の最低最悪な役どころ
似てる別人かと思うほど
岸谷五朗はさすがですが、なぜその事件に至ったのか
彼の背景がよく分からないのは少々もったいなかったかな。
館内が明るくなって退出する時、「まなざし」のサビの部分を歌いながら立ち去る高齢の男性がいてなんだか微笑ましかった(笑)
ストーリー自体は良かったのだが…
誰もが自分なりの「正義」を掲げながらぶつかり合い、その中で真司達がどう生きていくかを追い求めるストーリー。演技、演出、流れがよくできていたと思う。犯人役の北村匠海さんは必見で、狂気を上手く出していたと感じた。薄っぺらい理想と大きく厳しい現実。これらが入り混じる複雑な社会で繰り広げられる人間関係をリアルに描いていて素晴らしかった。
だが、①高史が凶行に走るまでの過去が全くない事②佐知が筆談で話す最大の理由付けがなく、真司に喋った時も突発的で、そこの過程が不明瞭である。
この2点も丁寧に描かれていれば完璧だった。クライマックスで真司が目の傷について質問し、高史は「ヤブ医者にやられた」と回答を残していたが、違うそこじゃない。答えるにしても「父親からの長い長い躾による負傷。」みたいなありきたりな回答で良かったのでは?と思う。所々の掛け合いで不完全燃焼感が否めず、もったいないなと感じた。
ちょっととっ散らかってる・・
なかなか面白いストーリーでしたが風呂敷広げすぎて回収しきれていないシーンが多々ありました。もう忘れてしまったけど笑
俳優さんで言えば真木よう子さんがうまいんだけどなんか大げさというかしゃべり方が気になったり・・役だから仕方ないけどあんな聖母マリア感が強い人っている?
強すぎてなんか裏があるのかなとも思ってしまいました。
情報を入れないで観たので北村匠さんが出てたのにはびっくりしました。
最初えっ?似てるけど・・まさかな、まさかな、・・が留置所で絶対そうだよなぁ・・
がエンドロールで名前を見て確信したとき嬉しかったです。
この映画の一番の収穫でした。
まなざし
差入屋という職業にフォーカスを当てた作品で、丸山くんが主演していることもあって惹かれての鑑賞。
思っていた路線とは違いましたが、生々しい実情を描き切った力作だったなと思いました。
様々な囚人との関わり合いを持っていくストーリーかと思いきや、一本大きな筋のあるストーリーに付随してくる小話があるといった感じでした。
主人公の金子真司自身も暴行で一度刑務所に入っているという経験もあり、叔父さんの手伝いをしっかり職にし差入屋をやっているという経緯のもと生活しており、カッとしやすい性格もあってうまくいかないのかなと思いきや、他人のことを思いやったり、犯罪者の親族と触れ合うことによって心が蝕まれていくといった感じのアプローチの仕方をしているのは珍しかったなと思いました。
奥さんや叔父さんががっしり支えてくれているからこそ、多少道が外れることがあっても更生に向かっているという真面目な部分が観て取れたのが良かったです。
エピソードをつまんでは本筋に戻してみたいな流れが結構多かったのが玉に傷で、息子がいじめられたエピソードもどこから差入屋という職がバレたのか、そもそも子供たちがそこんとこ分かるのかというあたりの描き方がかなり杜撰で、そこでブチギレた真司が学校に突っ込んでいって担任をぶん殴ったりと素行が悪くなったかと思いきや、なんやんかんやで有耶無耶になったかと思ったら、息子のいじめの問題は解決していてとなんだか飲み込むに飲み込めない展開は惜しかったです。
本筋は親を殺されたJKが、実は犯人に罪を被ってもらっていて、なんとか会話できないか、お礼を言えないかと奮闘するお話になっていき、ここら辺は差入屋というよりかは、ツテでなんとかして犯人と面会しようとするという展開なので、確かに差入屋じゃなきゃできないけれど、せっかく珍しい職業なのにそういう展開で消費しちゃうのか…と勿体なさを感じてしまいました。
それでも感動的な場面はしっかり感動できたので良かったとはいえ、もうちょっと差入屋としての活躍が観たかったとなりました。
隣人の娘を殺した殺人犯との対話のシーンも北村くんの好演が光っていただけに、差入屋としての対話よりも罪人同士の会話みたいなギラつきがあって、なんだかズレちゃってない?となってしまいました。
鏡一枚越しとはいえ、てめぇぶっ殺してやりてぇよって言っちゃうかね…と苦笑いしてしまったり。
この職業をこの作品のみで観ただけではありますが、なぜ近所の人たちに忌み嫌われるんだろうと思いました。
囚人を直接的に助けたとかならまだしも、手紙や衣類やお菓子を届けただけでは近所の人たちはヤーヤー言ったり、植木鉢を壊したりするんだろうとどうしても不思議で仕方なかったです。
少し物足りなさは感じましたが、明るい未来へと向けて走り出した金子の事は応援していきたいと思います。
エンドロール後のラストカットは非情だけど致し方なしなのかな…。
鑑賞日 5/26
鑑賞時間 9:35〜11:40
良かった
今年観た映画の中で一番いい作品に思えました。
正直、この映画を観たくて観た訳じゃなくて、休みの日に映画を観ようと調べたら他に観る映画が無かったので観ました。
少しこの映画に関して、家族にいやな出来事が起きると言う情報があったので、その手が苦手な自分は不安でした。
そして、いきなり赤ちゃんが泣いている場面からで、初めから虐待かとギクリとしました。
しかし、初めの刑務所で面会シーンの男女が、後の店の店主と奥さんとは気付きませんでした。
あの気の弱そうな旦那さんが、暴力沙汰で刑務所に入っていたのが、その後差入れに行った殺人犯の話で知って、始めのシーンで面会の女性に暴言を吐いていた男が同一人物とやっと気付きました。
自分が母親から、愛情無しに生きてきたので自分の子供は愛情をかけているのでしょう。
子供がいじめを受けて、知った途端に学校に行くのも自分はたいしたものだと思えました。
更に、この奥さんが旦那さん以上に立派な人です、
常に旦那さんのフォローをして、旦那さんを認めて旦那さんを真に尊敬しているのが分かります。
そして、その奥さんからの言葉から自分が自分の仕事で、関係の無い女の子の思いを職を失う覚悟で叶えてあげる場面は正直泣けました。
岸谷五朗のヤクザも良かった、ヤクザの世界で仕事をして、刑務所から出てくればそれなりにいい目に会える所が、組自体が無くなって、頼るべき女房は売春婦になり、我が子まで売春を強要させていた、絶望な気持ちになるのも分かります。
あの女の子は、岸谷五朗が自分の父親だとは知らないと思いますが、自分を地獄の生活から救ってくれた、そして、殺人の罪を被ってくれた恩人だと思っているんでしょう。
もう、生きる希望も無くしている岸谷五朗も、あの女の子の生きて下さい、ずっと待ってますの言葉は岸谷五朗に生きて行く希望を与えて、出所したら良い人生を送れるんじゃないですか?
あの差入れ店の旦那さんみたいに。
職業の珍しさだけ
「差入屋」に対する職業差別の事実を検索してみたが特に見当たらない。この職業自体が一般的に知られていないし、存在が知られてなければ偏見や差別が実際に有るのか疑問だ。
たとえ差入業者を知っていても、この映画の様に代行業者を犯罪者と同一視する人達の理屈が分からないし、継続的に植木鉢の器物損壊等を行う行為などリスクが大きすぎて不自然。
それに、もし主人公の様に追い詰められる状況になるくらいなら、犯人の母などの嫌な客の依頼は拒否すればよい。契約を法で強制されてるわけでも無いだろうし。世間が悪いと言う前に、責任取れる仕事だけ引き受けるべき。職を賭けて未成年の面会を引き受けるなら、弁護士に相談するのが普通だよ。
感動させようと、不幸を作り過ぎると逆効果になる。
う〜ん…正確には"2.3"かな⁉︎
全然泣けなかったし、あまり共感出来なかった。。
主人公が只々、短気過ぎてついて行けないし共感が持てない。
女子高生のプロットもあまりにベタで面白くない。特に最後に留置所を二人で出た時に、其れ迄あんなに女子高生は泣いていたのにケロッとし笑顔であったのは不自然でしかない。母親を刺した時の笑顔も変で違和感しかなく話しについて行けない…。
この作品の演出自体が私に合わず、最初から最後まで話しに入り込めずに終わる。俳優さん達はそこそこの人達を使っているのに非常に勿体無い。何故こんな演出にしてしまったのだろう…⁈
物資だけでなくある種の「絆」を差し入れしてるかも...
拘置所や刑務所に差し入れ代行をする商売が、あるとは知りませんでした。映画の金子差入店は、やたらにクッキーがたくさん有ったように見えましたが、賞味期限は大丈夫かしら?金子の母親役の名取裕子の毒親と北村匠海にはビックリでした。金子を支える妻の美和子(真木よう子)の叱咤激励のセリフには、感動です。面会室での横川(岸谷五朗)と佐和(川口真奈)とのやり取りもジーンとくるものがありました😭。差し入れは、中の人に対して単なる物資だけでなく、外の人との「絆」や「つながり」を提供しているかもしれません。
うーむ、これでよかったのかな?
2つの話を軸にしたヒューマンサスペンスなのですが、見終わった後、これでよかったのかな?というスッキリしないものがありました。
1つ目は、和真の幼なじみの女の子が殺害される事件なんですが、犯人の動機が分からないです。
2つ目は、女子学生の佐知の母親が殺される事件。佐知も殺害に加担しているのですが、犯人は単独犯行を主張して、佐知の共犯を隠すという流れになります。自宅売春や佐知の犯行が表沙汰にならないのは、スッキリしないです。
エンドロール後、またもや金子差入店の外の鉢植えが壊されるシーンがあり、何だか物語が解決していないようなモヤモヤ感がありました。
タイトルなし(ネタバレ)
暴行事件で収監されている金子真司(丸山隆平)。
妻・美和子(真木よう子)は身重で、月に一度の面会に訪れていた。
が、先月は来ず。
真司は、その理由に気づかなかった。
真司の暴言で面会を終えて出ていく美和子の姿をみて、真司はようやくその理由に気づく。
それから十年近く。
出所した真司は、伯父(寺尾聰)の援助があり、伯父が営んでいた差入屋を引き継ぐことになった・・・
といったところからはじまる物語。
差入代行業者が主人公という珍しい設定で、過去、ミヤコ蝶々が差入屋の主人公を演じた2時間ドラマがあったらしいが、それ以外にはない、極めて珍しいものだそうだ。
真司の息子の同級生で幼馴染の少女が惨殺される事件と、自宅売春を行っていたシングルマザーが刺殺される事件と陰惨な事件がふたつ描かれ、そのふたつを主軸にいくつものエピソードが描かれます。
が、複数の伏線が最後にピタリ・・・というタイプのエンターテインメント映画ではありません。
特別な状況下の普遍的心情・感情を描く(スティーヴン・キングがいうところの)エンターテインメント。
出演陣では、まず丸山隆平が好演。
これまでは(あまり彼のことは知らないのだが)明るいイメージがあったが、今回は心の奥底に何か暗いものを秘めた感じを冒頭から醸し出しています。
少女惨殺犯を演じる北村匠海も、普段とは異なるタイプの役で、好演。
(やや過剰だが)
北村の役は、右瞼に特徴を持たせたメイクで左右非対称を作っているが、これは主役の丸山もよくよくみれば左右非対称の面をしていることに由来するかもしれません。
ふたりのキャラクターの相似・類似の演出と思われます。
相似・類似の演出だと、拘置所の仕切りガラスへの二重映しなどがよく採られる演出だが、そこは避けた感じ。
自宅売春嫌疑の母親刺殺事件犯役の岸谷五朗は、やや作り込みすぎたきらいがあります。
彼の出演シーンのみ、過剰な演出に感じられました。
見応え十分の力作で秀作。
堪能しました。
なお、いくつかエピソードには「物語的な決着」がないものもあります。
物語として閉じていないので、観るひとによっては「納得できない」「中途半端」と感じるかもしれません。
エンドタイトル後の映像(差入店前の壊される鉢植え)は、犯人は描かれず、その「閉じていない」感が出ています。
良いエンディングでした。
この作品に感動した方は読まないで下さい(元AKBあっちゃんのあの名言のイントネーションです)
こど たくひんに がんど〜したがたは
読ばないで くだたいっっ!
早く観たかったのですが、トム様デミ様を優先してしまい、そしてどちらからも角度は全然違うけど、結構喰らってしまったのでヨボヨボヨボ。。
鑑賞が遅れました。
丸山さんの事は良く知らなくて、けど、先日夕食時、カラオケの得点で素人さんに勝てるか対決!ってコーナー?をTVで見まして。。
あ〜!あのグループのメンバーでアイドルさんなんだーって知りました。
結構おじさんでビックリしました。
あ。歌も上手くなかったデス(°▽°)
この様な仕事"差入店"については、随分前ですが、こちらもTVでやっていたのを見ていたので知っていました。
(生〜きてぇ〜くっ♪だったかな?)
その番組の中の店主も、実際に罪を犯し、
服役していた方でした。
自身が服役中に差し入れされた本により、
助けられ、学び直し、これまでの人生を振り返る事が出来た。と。。
読書が唯一の楽しみだった事。
読書が更生を誓うきっかけになった事。
だから出所後は、自分が差し入れする側になりたいと、本の差し入れをはじめたそうです。
(他のスタッフにも服役していた方がいらしたと記憶。。
出所後行くあてのない方の一時的な居場所としても機能しているようでした)
本作の主人公「金子差入店」の店主真司も、自身も服役していた過去があり、出所後に叔父から引き継いだ差入屋を営んでいる。
ただでさえ、一般人には中々理解されづらい仕事に加え彼自身も前科者。
妻の美和子と真司の服役中に生まれた息子和真、叔父の星田に支えられ、何とか普通の暮らしを送れているように見えた。
そんなある日、息子の幼馴染の花梨が殺害される事件が起こる。
その犯人の母親から男への差入の依頼をされ、又、別の事件で知り合う事になった女子高生と関わるうちに、平穏だった日常が揺らいでいく。。
と、いうストーリー。
上記しましたが、この様な仕事がある事は知っていて、その必要性も理解出来ます。
そしてあまり周知されていないであろうこの仕事に着目した点は評価出来ます。
ただ、、、
個人的には少々、いや、大いに引っかかる所が何点もありまして。。
この様な題材の作品に対して、否定的な感想を述べるのは勇気がいるのですが、この様に感じた人もいるって事で、さら〜〜〜っと右から左に受け流して頂きたいm(__)m
お断りを入れましたので、はい、行きますね。
まず、花梨殺害の犯人(北村君)パート。
犯人と母親の関係性が全く描かれていないので、母親はありがちな毒親だったのか?とか、息子は何も努力していないくせに社会が悪いとぬかしている、ただの甘えたガキなのか?
ただのサイコパスなのか?
分からず観ていたが、母親のイカれっぷりが強調されていくにつれ、益々困惑していった。
水撒きなんて"マミー"じゃん(°▽°)
悪意ありません?監督は何を見せたいの?!
で、結局あの親子。。ナンナノ??
息子和馬へのいじめ問題で学校に乗り込んだ真司の心境と行動はまだ理解してあげたかったが、あれはアウトですし、対応した教師もあり得なさ過ぎて「怪物」の飴舐めちゃう瑛太先生見た時位にドン引きしちゃった。。
で、この時の真司も、深夜に包丁持ってやって来た花梨母も、即通報レベルにヤバいから!
何で何事もなかったように終われるの?
JKパート。
出所したばかりのヤ○ザが、何でわざわざ絶対面倒な自宅サロンへ?
しかも何で自宅売春やってるの知ってるの?
有名店なの?
百歩譲って行ったとて、娘の売春強要を知って、母親殺すまでいくかね?
その後JKがとどめ刺してニヤリ。
ヤ○ザは大金渡して身代わり宣言。
話せない設定で夜露死苦。
だけど独房で自殺未遂。。
「待ってる」って。。は??
全部が全然わかんねえー(°▽°)
ヤ○ザが娘の父親ならばまだ分かるけども、結局ただのお客さんでしょ??
げ、解せぬ。。
金子家でお食事後、みんなでJK見送るが、
彼女はどこへ帰ったの???
母親殺された(殺した)あの家に1人で住み続けているの??
やっぱり全部が全然わかんねぇー(°▽°)
加えて真司がJKをヤ○ザに面会させる流れも強引過ぎるし、その前に受付のあの人らの偉そうな態度に腹が立った。
(こないだ行った免許更新の時も、態度デカかったよこーむいん)
真司と母親のくだりも良くある話しで、それはまぁ良いケド、あの流れからいちご届けには行かないよ。。
あの弁護士は守秘義務なんて全く無くて、
酷い話しだx2言ってたけど、ただのゴシップ好きの奴みたいだったし、美和子に対する主婦達の態度もあり得なさ過ぎて引いた。
何者かに割られた鉢植え。
片付ける描写が何度も出て来ましたが、そこも"意味を持たせていますよ〜"って、はいここテストに出ますよ〜って、意図が見え過ぎて白けてしまった。
(花は捨てるな)
言いたい事はわかりますよ。
わかるけども。。
全てのパートに説得力が無いし、誰にも感情移入出来ないし、結局何もおさまっていなくて何だろこれって感じでした。
リアルな世界でも答えの出る事ばかりじゃないし、結局こんな風にスッキリしないのが逆にリアルなんだと言われればそうなのカモですが、だからと言って委ねる系でもないし、
終始、うーーんって感じでした。
冷たい人間でごめんなさい。
("更生"については、個人的には消化しきれない難題です。
"犯罪"に軽い重いを付けるのも、理屈では理解出来るけど、自分の心に聞くと答えが出ない。
だけど、罪を償って出所した方の未来はあるべきだとは思います)
演技は悪くなかったが、歌がヘタ過ぎて変な印象がついてしまった丸ちゃんと、心配になるレベルで滑舌の悪い真木よう子のツートップにハマれませんでした(°▽°)
北村君は「悪い夏」のその後みたいで、あ〜ここまで堕ちちゃったのねぇーーって感じで面白かった。
と、書いてみて、、
1番ヤバいのは私では?!と、震えておりますガクブル(°▽°)
人には優しくしますm(__)m
家族の絆
刑務所に差し入れを代行する差入屋という
お仕事があるのを初めて知り、その独自の
世界観とルールや現実にぶち当たる葛藤
等に強く引き込まれた。
台所の換気扇下で煙草を吸う真司の姿は
印象的で観てる側もうっとくる。
日中から切り離された静かな時間。
その姿には自分の前科、この仕事への
意義と葛藤。父親という大黒柱と家族。
内面から涌き出る脳内葛藤が伝わる。
そこに寄り添う奥さんも肝がかなり座ってたなぁ。
岸谷五朗さんや北村匠海さんの演技が
良かった。
北村匠海さんは実在しそうな怪しげな細かな
動きと言動が上手い。
目に温かな光が映らない、人間の底にある
哀しさが出てて圧倒的。凄い。
いじめ、家族、職業偏見、人間葛藤
最後は視聴者に投げ掛けたかった感じだが
もう少し纏めても良いかなとも思った。
家族の絆と人に寄り添う気持ちへの
大切さと大変さを改めて考えさせられる映画でした。
全52件中、1~20件目を表示
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