「もっと面白く出来たのでは感が否めない」金子差入店 AZUさんの映画レビュー(感想・評価)
もっと面白く出来たのでは感が否めない
期待していたものと違った。
この映画で『差入屋』という、受刑者に差し入れを代行して行う職業を初めて知って、どういう職業なんだろう?差入屋をする過程でどんな人間ドラマがあるんだろう?と期待していただけに、不完全燃焼。
興味が惹かれる題材だったのに、あれもこれも材料投下して、とっ散らかった味のものになってしまった感が否めない。
2つのヘビーな事件、母親との確執、差入屋への偏見、父親としての姿
ひとつひとつが簡単にサラッと流せる題材じゃないだけに、これを全部描くとなると、そりゃこうなるよなーと思ってしまう。
いろんな出来事があったとしても、主人公の差入屋としての信念やプライド的なものがしっかり描かれているならいいけれどそれも浅い。
だからクライマックスのシーンもイマイチ盛り上がらない。
演技に関しても、相変わらず真木さんの滑舌の悪さに冷めてしまう。丸山さんは悪くなかったけれど、この役があの人ならもっと深みが出たのでは…と想像してしまった。
良かったのは北村匠海さん。『悪い夏』でもダークな役を演じていて、最近は様々な役柄にチャレンジしているのを見るが、今回は不気味さマックスなサイコパスを見事に演じていた。怖すぎ。
差入屋についてを知るきっかけになったとしては価値があるが、映画としてはイマイチな作品だった。辛口すみません。
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