「店主の妻の強さに救われました」金子差入店 ルピナスさんの映画レビュー(感想・評価)
店主の妻の強さに救われました
クリックして本文を読む
丸山さん演じる金子真司は拘置所に差入れを届ける差入店の店主。彼を信じて支える真木さん演じる妻美和子。真司、そしと彼の母に対する美和子の包容力と強さは母として尊敬します。
この映画に母親が5人出て来ますが、いわゆる毒親が3人。自己愛が強く男に依存する母。殺人犯の母、娘を売った母。
母に愛されなかった子どもの孤独と絶望。
「母」がこの映画のひとつの大きなテーマ。
真司の過去を全て包み込み、世間に何と言われようと自分のすることに誇りを持て。悪いのは世間だ。偏見や嫌がらせにも屈しない、被害者にならない美和子の強さに真司も彼と関わる人々も救われます。この愛情の連鎖がもうひとつのテーマだと思います。
人は弱さとどう向き合うか。どう支え合って生きていくか。観終わってそんなことを思う、良い映画です。主題歌の「抱き合えばわかる」「信じる以外に希望はない」が響きました。
コメントする
映画チケットがいつでも1,500円!
詳細は遷移先をご確認ください。