「本質的な人間の愛情と家族愛を見事に描き出した作品」金子差入店 ひでちゃぴんさんの映画レビュー(感想・評価)
本質的な人間の愛情と家族愛を見事に描き出した作品
差入店という設定が独自固有であり、またまた私の知らない世界が開けた作品。
齢50を過ぎても知らないことばかりで、映画で自分の世界が開けるのが鑑賞モチベーションでもある。
本作、主人公金子真司の服役中から始まり、そこでの妻美和子との関係性がどうなんだ!?という冒頭から
時間が飛ぶ。結構時間軸が行ったりきたりするので、集中力が必要だが、飽きさせない展開と
時間がどの時点なのかはだいたいスグわかるので、ストレスにはならなかった。
時間が行ったりきたりしながら、人物像や金子家族の解像度が上がっていくのが、実に巧みに紡ぎ上げられている。
そして実に映画的であるため、現実的なリアリティには少し乏しい気がするが、観ているうちにそれはどうでもよくなった。
俳優陣の演技が素晴らしい作品でもある。
特に真木よう子の存在感が圧倒的。その母性・愛情たるや圧巻ですらある。
主人公を演じた丸山隆平も素晴らしかった。私は今まで認識していなかった俳優だが、実によかった。
声がなんとなく小栗旬に似ていると思った。
名取裕子のやさぐれ感もなかなかいいし、寺尾聰は安心して見ていられた。
フィジカルにエンターテインすれば、もっと評点は高かったと思うが、どこか客観的にしか見れなかった自分がいる。
主人公に感情移入できなかったのがその要因だろうと思う。
それにしても、人は何故優しくなれないのかな。
こういう作品を観ても優しくなれない人っているのかな。
どうなんだろう。
少なくとも私は人に優しくありたいと、鑑賞後にはあらためて思えた。
綺麗事かもしれないけれど、まずはそこからな気がする。
エンドロール後の映像も必見!ここも時間が飛んでいる!
ありがとうございました。血のつながり 絆 ですね。差入店続いて良かった。
現実的には厳しいですが。こういうお店も フィクションの希望で良かったです。ありがとうございました😊
ヤムに止まれず 実は・・・は映画の基本ですね。 差入屋・・のくだりに食いついていただきありがとうございます😊マジ そこは『違うだろ💢』と思いました。ありがとうございました😊😊😊
丸山君、好演でしたよね。
息子のためになりふり構わず学校に怒鳴り込む父親っぷりは、暴力的と思うより、息子を愛する父が出ていて応援してしまった。毒母や強く出る客にも、言いなりでないし。真司にはちゃんとオトナの思慮が育っていると思わされました。
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