Broken Rageのレビュー・感想・評価
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志村けんも亡くなってしまったから
おじいちゃんの暇つぶしを見る気持ち。
元々コントのセンスはそれほど無いのよね
志村けんが生きていたらちゃんとコントとして成立させてくれてたかもしれない
武をひっぱたける相棒がいないと
くだらないボケが ただ物悲しい感じになっちゃう
前編後編でセルフパロディをしたいっていうのは言ってたけど
うん、こうなるよね って予想の範疇を超えては来なかった
アウトレイジの2作目くらいから 明らかに映画力や集中力が衰えて来てるのは見てて分かる
ただ、武監督の良いところは画角の切り取り方なので そこだけは衰えはあまり見られない
年齢も年齢だし、シナリオとか役者無しで
武が良いと思う風景や環境を撮っただけの映画を撮って欲しい
よく分からなかったし、微妙でした。
『Broken Rage』鑑賞。
*主演*
ビートたけし
*感想*
短評です。
凄腕の殺し屋のねずみ(ビートたけし)が、警察に捕まってしまい、暴力団に潜入する覆面捜査官になる話。
前半はまぁまぁ良かったけど、後半がコメディ。
ん〜全体的によく分からなくて、微妙でした。
ごめんなさい、、、
北野武が監督・脚本およびビートたけし名義で主演を務め、「暴力映画に...
北野武が監督・脚本およびビートたけし名義で主演を務め、「暴力映画におけるお笑い」をテーマに型破りな演出で撮りあげた実験作。約60分の映画を前後半に分け、前半は警察とヤクザの間で板挟みになった殺し屋の奮闘を活写する骨太のクライムアクション、後半は前半と同じ物語をコメディタッチのセルフパロディで描く。
男たちの欲望渦巻く裏社会で、殺し屋としての並外れた能力を武器に暗躍する男・ねずみ。ある日、殺人容疑で警察に捕まった彼は罪を見逃してもらう代わりに、覆面捜査官として麻薬組織に潜入するよう命じられる。
ねずみに捜査協力を依頼する刑事役で浅野忠信と大森南朋、麻薬売買を取り仕切るヤクザの親分役で中村獅童、若頭役で白竜、謎の司会者役で劇団ひとりが共演。人気ピアニストの清塚信也がオリジナル楽曲を手がけた。Amazon Prime Videoで2025年2月14日から配信。
Broken Rage
2024/日本
配給:Amazon Prime Video
フツウに面白い映画
二部構成の映画、前編はシリアスだけどネタ振り用。だけど、いきなり撃ちまくるところは北野武エッセンスとして残っていて観ていて気持ちがいい。
ストーリーラインも粗いなんていわれているけど、後編につなぐためにはこの程度にしておかないと内容が頭に入らない。印象的なシーンを作るという役割だし。
ちなみに短編映画で前編だけ出しても、面白いと思える映画だ。
後編は映画を観ているとみんなあるあるだと思うけど、「これってここで銃を忘れてたら笑うな」みたいなドジシーンをふっとオーバーラップさせたりする。没入すればするほど、そういう横やりが脳内で生成されがち。
僕的にはシリアスな映画ほど、笑いやおとぼけ、で感情の帳尻を合わせようとしているのだと思う。そうでないと、観ていて心臓がちぎれてしまいそうになるから。それくら、没入するというのは怖いことなのだ。脳のセーフティーガード機能というべきか。
という点で、この後編の面白さって、北野武監督がこれまでもシリアスな映画を撮影しているなかで、ふとアイデアにあったのかなーと妄想してしまう。ドンパチ、ドギャッと誰かを殺しちゃっても、ここでコケたら笑えるなとか。
そうでなければ、この後編の展開って映画化できないと思うんだよなぁ。普段からシリアスと笑いのバランスを脳内で取ってるんじゃないかなと、そんな勝手な妄想です。
常に、喫茶店のドアから大量の客が出てくるシーンは面白過ぎた。たとえば、殺し屋がカッコつけて店のドアを開けて入ってターゲットを仕留めに行く、なんてシーンなんかでもサラリーマンの客が五人ぐらい酔っぱらって出てきたらどうなるんだろうって、昔からよく思ってた。それも、演出のひとつとして撃ち殺すみたいなシーンがあったり、はたまたプロ意識の高い殺し屋は、酔っ払いにペコペコして謝って通してもらったり、みたいになると思う。
通常のシリアスな展開の映画の場合このシーンを盛り込んだとしても、笑いと連動させると映画的に成立しなくなるよねぇ。笑い一本で作ってるのが「オースティン・パワーズ」かなぁと思う。オースティン・パワーズの場合は、フリのシーンは観客の頭の中にあって、それをぶっ壊す方式。
くどいが、今回のブロークンレイジは前提のフリは北野映画に漂っているものだ。そこをまず映像化してフリとして正しく置いて、後編で笑うと言う仕掛けは、最近手の込んだよくできている漫才のようにも思える。ツービート時代の漫才ブームの頃ではなくて、今のM1の漫才師たちのような用意周到な手の込んだ漫才の方だ。
つまり、オースティン・パワーズのようにわざわざ前編のフリのための映画をナシで観客の脳内を下敷きにして、後編のみで笑いに結び付けることだってできたと思うのだ。だって、この映画を観る人たちは、北野映画を一度は観てると思うから。(この映画が北野映画初な人は、まずはソナチネとかその男凶暴につきなんかから始めて欲しい)
観客に北野映画の下敷きがあるはずなのに、あえて前編を作るってことは強烈にこのフリに対してこのボケという相関関係で理解して欲しいという作り手の熱い想いが溢れていると思うのだ。なんなら、前編→後編→前編 と観て欲しいのではと思わせるほど。(ごめんなさいそこまで観てません)。
と、ずっと観続けてきたファンとしては、北野武監督の老いてますます、と思う次第なのだ。落ちたとか、粗いとか、ってのはちょっと違うのかなーと思う。笑えないとか古いってのは、超笑いのセンスだから一周回っても、回ってなくても、「シリアスな場面でこける」と面白いというだけの話だ。笑いのセンスが進化しているしていないに関わらず、笑いをギャップと捉えていると、自然と笑えてくるんだけどなぁと。(オシャレな笑いではないというのはわかるけども)僕が腹抱えたのは「このハゲ」と言って、詰めるところです。
「たけしの挑戦状」みたい
アウトレイジシリーズ好きにはガッカリな、ビートたけし流「カメ止め」
前半は北野版「style to kill」と言ったようなハードな殺人シーンの羅列なんだけど、罪を重ねる間に、芸人から重鎮俳優から今や世界的な役者まで、違和感の装置として登場します。
後編、違和感の装置及び老体のたけしが、フィルムノワールな前振りを「そんなわけねえだろ!」と冷や水をぶっかけてくるのを楽しめるかどうかが今作品の基準になるのではないかと感じます。(冷や水が生ぬるい、装置が機能してないという人も多いはずです)
私は酔っ払いながら見たのでケタケタ笑いながら楽しめました。菊次郎のらっきょう氏の場面にも酔っ払って見て笑ったなあと、ぼんやり思い出しました。
このレビューも酔っ払いながら書いているのでまとまりがないんですが、前半のノワールも別に嘘ではないよなと思います。北野武が各所で言及している「振り子理論」で言えば、前半がハードでなければ成立させられない作品です。今の北野武が考えるハードなシーンについて、例えば自転車配達の人を見て色々アイデアがあったのかなどと考えると面白いです。
後半の冷や水パートについても、日本で世界的に影響を与えているクリエイターの中で、おそらく最も高齢な二人、宮崎駿は作品の中で少年となり、北野武は嬉々として老いぼれている姿を見せつけている、この対比が非常に興味深いです。
今作は「みんなー、やってるか」から続くビートの方のたけしの色味が強い作品の一つですが、色々相まって、楽しい作品でした。少なくても監督バンザイ、アキレスと亀よりはよっぽど好きです。
自虐的とも言えるくらいの愛に溢れたエール?
Spin Off=おれたちひょうきん族
ビート節
後半パートの最後の掛け合いなんかは「刑事ヨロシク」でポール牧さんなんかを弄り倒す感があって、「そういうの忘れないよ」みたいな愛すら感じました、個人的には見ていてワクワクしてしまいました、同じ「バカヤロウ」でもくだらない方のバカヤロウでも声を張るのは同じだろっていう部分とか、前半とは一変して後半決めに決まらない感は寧ろ現実的っていうか、物事そうそう都合良くなんか行かない、だから笑うしか無いだろっていうメッセージの様な気さえしました。シリアスに演技されている俳優の方々が平静を保とうとしていて、それはそれで緊張感が漂っていて笑ってしまいました、北野ファンクラブだったら高田文夫さんに「だってアレだよ?」調子で話しているのが目に浮かびました。そういうビートたけしが好きなのだから私はとても楽しめました。
ブラックデビルも出て欲しかった
こんなどうがにまじになっちゃってどうするの?
下馬評通りの駄作でした
本気なのか本気じゃないのか
前半キタノ、後半ビート
この実験はさすがに地上波や劇場映画ではNG!
まさかのMGMライオンではじまるキタノ作品。
さぞかし潤沢なお金を使うと思うきや、
地下駐車場と取調室と木造アパートばかりなミニマルさ。
とことんチープに徹しているけれど、
クルマや飲み屋や夜の街の撮り方は相変わらず綺麗。
やっぱり映画だ。
この監督は何をやっても映画になってしまう。
映画に愛される子供が、映画を壊そうとして、映画から逃げ回る。
そんなドタバタをみているようで愛らしい。
編集の間の詰め方が絶妙で、最初からゲラゲラ笑えて仕方がなかった。
なんだかこれはゴダール作品に非常に似ている。
蓮實重彦を困惑させるような無邪気ないたずら、稚気溢れた映画遊び。
次作は昭和キャバレー芸人世界と聞く。益々楽しみになりました。
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