サンセット・サンライズのレビュー・感想・評価
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社会の身近な問題をベースに描いた地方再生物語?
高齢化や都市部への人口集中が引き起こす空き家問題を中心に地方の過疎化に一石を投じる秀作。
コロナ禍によく見た光景、ディスタンス問題や14日間の隔離など今だからそういうのはあったねと思えるが当時はホントに大変だった。ちょうどその時期に東京から地方に転勤して1年間単身赴任生活をしていたので感無量でした。落ち着いた世の中になってホントに良かったです。
04
よかった!
日はまた昇るのさ
テーマは割と重く、限界集落の課題に対して結構真剣にその打開を投げかけている。映画ではライトに描くこの宇田濱モデルも、小説だとかなり細かく分析しており隙がない。小説では晋作と百香が結婚するけど、映画では百香のパートナーとして晋作が宇田濱へ帰ってくるラストだったり、晋作の絵も芋煮もももちゃんの幸せを祈る会もエヴァの超暴走も映画ならではの小技で、これらの全てが私に突き刺さった。いやー、面白い。
特に刺さったのは晋作の絵だ。シゲ子さんちのリフォームに添えた煮魚の絵は、晋作の愛の深さが伺える一コマだ。そして朝日を眺める二人の絵に二人描き足す描写なんて、まさに晋作が百香の気持ちに寄り添う感情の表れを見事に表現していて、いやー、泣けたのなんの。
演者の皆さんも、すっかり物語に溶け込んでいたかなって思う。
芋煮会では、都会で暮らす人のナチュラルに高慢な態度と田舎者の勝手な反骨心など、演じる上で醸し出さなければならない雰囲気を見事に演じていたのではなかろうか。…熊のシーンは多分クドカンが、「香り松茸味シメジ」を言いたいだけってくらいに物語の蛇足であったのも一興。
個人的には池脇千鶴のヒトちゃん。あー、いるいるこういう人って役をとても自然に演じていたと思う。
もう一回観たいなと感じさせてくれる良い映画でした!
「室井慎次」みたいな陰湿な村社会の話じゃなかった
2025年劇場鑑賞15本目。
エンドロール後映像無し。
貸切状態で鑑賞。
えっ、菅田将暉×宮藤官九郎で貸切!?
予告だとなんか田舎にのんきに来たら拒絶されて菅田将暉がキレてる印象だったので、この前の室井慎次が田舎でいつまでたってもよそ者扱いされて冷たくされていたような感じなのかな、と思っていましたが、コロナが流行り始めて、めちゃくちゃ感染しやすいのに感染したら死ぬみたいな一番恐怖だった時期に東京から移住してきた(それもリモート勤務が始まったからなのですが)ので、ある程度冷たいのも仕方ない理由でした。あの映画みたいに田舎のやつは排他的、みたいな偏見じゃなくて良かったです。
最初はコロナのあのよく分からなかった時期を描きたいのかな、と思っていましたが、徐々に東北大震災のその後を描いていました。テーマだけ見たら重いのですが、話自体はコメディで笑えるところも一杯あって、そこまでファンでもないのですがさすが宮藤官九郎だなと感心しました。良かったです。
菅田将暉演じる主人公がまたいい奴で、こんな友達欲しいなと思いました。
菅田将暉×岸監督×宮藤官九郎のドリームコラボ
都会から田舎へ移住したサラリーマンと地元住民の交流を描いたヒューマンコメディ。主演・菅田将暉×岸監督の強力タッグに脚本家の宮藤官九郎が加わればまさに鬼に金棒。
ヒロイン役には井上真央が抜擢されているが、さすがと思わせる存在感で菅田将暉との絡みや会話劇が非常に面白い。過疎化や空き家問題など地方が抱えている問題をユーモアたっぷりに描いている。
2025-6
ももちゃんの幸せを祈る会に入会希望!
東北南三陸のとある町の空き家問題をベースに
温かくまたコミカルに人間模様を描いていく
宮藤官九郎の脚本には唸らされた。
菅田将暉演じる西尾晋作の人柄や
少し影を背負った井上真央演じる関野百香との出会いと
関係性の紡ぎ方がまた絶妙でグッときた。
脇を固める中村雅俊、竹原ピストル、三宅健、池脇千鶴
といった俳優陣が実に素晴らしく
本作に彩りと深みを与える演技だったと思う。
コロナ禍からコロナ禍を抜けるまでの時間軸だが、
コロナ禍中にとっていた国策が
実にコミカルに見えてしまう。
当時を振り返ると大真面目にみんながやっていたことだが
率直に可笑しさと時間の流れを感じた。
震災をどう捉えるか、その後の人生を思うにあたり、
晋作の最後半での長台詞が秀逸に感じた。
この当時は、なかなか公に言えないことだったと思うが、
ハッキリと言ってくれて心にブッ刺さった。
晋作と百香の今後についても
この人たちならではの既成概念にとらわれない愛情の形で
あり、すごく腑に落ちた。
冒頭のシーンとラストシーンの晋作と百香の物理的な距離
が、心の距離と重なっていて秀逸な演出だと思う。
加えて、ラストショットも素晴らしい、最高の終わり方。
私も、ももちゃんの幸せを祈る会に
気持ち的には入会していた。
井上真央をこんなにしっかり観るのは久しぶり。
大河ドラマ『花燃ゆ』以来だと思うが、
やはりステキな俳優だと再認識できた。
空き家問題に関する問題提起が足りないものの良い映画
今年18本目(合計1,560本目/今月(2025年1月度)18本目)。
他の方も書かれていますが、3.11やコロナ事情等を扱った映画は色々ありますが、その中では最も密接に描かれていたし、平成26年成立(27年施行)の通称空き家法(所有者不明土地問題も出たため、似た法律の所有者不明土地法(令和5年施行)もできました。セットで登場するのが普通だが、後者は映画内では出てこない)を扱ったところです。
3.11やコロナ事情に関すること、またそれらがもたらしたいわゆる孤独死に関することなども一部出ますが(パチンコをやっていたら突然倒れて亡くなった等)、話題の大半は後半から空き家問題というところに来ます。これはこのような地方においては切迫した問題なのだろうと思いますが、ここは正しい描写が欲しかったです(後述)。
また、映画がリアルの東北地方を撮影したこともあるのだろうと思いますが、意思疎通や聞き取りができないか困難になる部分があります。ここも好き嫌い分かれますが、前後関係からある程度補ってみる必要がある映画なのかな、といったところです。
採点に関しては以下、ちょっと詳しめに書きます。
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(減点0.4/空き家問題について問題提起が不十分)
空き家問題は、日本では弁護士、司法書士、行政書士が担当することが普通です。この中でも映画内で登場するような「民泊への転換」という場合、行政に対する許認可を伴いますので、(個人で行うのでない限り)行政書士しかできません(弁護士はできるが、地域ののルールを把握して行うローカルルールを把握する必要があるので、ここも長年やっている行政書士のほうが早いケースが多い)。また、不動産登記の書き換えを要する場合、行政書士ではできません(司法書士。弁護士は理論的に可能だが、内容が特殊な業務なので、基本的に司法書士とのすみわけができている)。
このように、空き家問題一つとっても実は各種士業が色々絡んでいるのですが(所有者不明土地問題も同様。不動産登記に関するので司法書士の独占業務か…と思いきや、ゴミ屋敷だったり草がぼーぼー状態の土地は「物理的には」司法書士にはどうしようもないので、結局手が付けられないことも多く、一方で不動産登記に関係しない範囲で、かつ行政と連携してこうした家のゴミ屋敷を解消するといったことは行政書士も行い得ます)、この話が出てこず。
この問題(空き家、所有者不明土地問題)は、もともと空き家の法としては平成27年成立ですが(所有者不明土地法は令和5年と最近)、セットでどんどん片づけていきましょうという中で当事者が誰も出ないのは解釈上どうなのかな、といったところです。
(減点0.4/(コロナ事情における)自宅待機やいわゆる「療養ホテル」の収容のもつ法的な意味の解釈が微妙)
このこと、つまり、当時いわれていた「自主隔離」や「療養ホテル」は特に行政法上何にあたるのか?というのは当時の国会や行政法学者等でも議論になり(事実、これが直接強制か即時強制か、いずれも考えられるという話は、令和3年の行政書士試験にも出てきた)、それによって映画内で描かれるこれらについて扱いが微妙に違います。ここは学説が一つではないので、一つの説にたった立場でどう解釈するのかを明らかにしてほしかったです。
(減点0.2/空き家の(行政の)ランク付けの処分性)
これに処分性があるか(抗告訴訟の対象となりうるか)というのは、行政法上の特有な問題で(処分性という話は結構判例は多いが、似たような例は見つからず)、何とでも取れるような気がします(少なくともぴったり同じや類似の最高裁判例はおろか、高裁判例すら見られない)。ここも不服に思ったものがいかなる対抗手段を取りうるかという問題が変わってきますので、きちんとした解釈が欲しかったです。
(減点0.2/心裡留保と対抗関係)
(身分行為ではない)心裡留保は善意の第三者に対抗できません。
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菅田将暉が最高
菅田将暉の楽しそうな演技と岩手グルメを楽しむ作品
菅田将暉主演ということで鑑賞しました。ジャンル的にはラブコメディでしたが、2020年に新型コロナが発生した年の宮城県の海沿いの街を舞台に、東日本大震災からの復興や震災から10年近く経ってもいまだ傷が癒えない地元の人たちの心、さらには新たに発生したコロナ禍における(今にしてみればいささか大袈裟すぎて滑稽な)規制、そしてどこの地方都市でも抱える深刻な過疎問題などなど、様々な社会問題を上手く取り込んだお話でした。しかも魚介類を中心に地元の特産品を使った料理が目白押しで、この辺りは今同時に上映している「劇映画 孤独のグルメ」の向こうを張っており、実に見ごたえがありました。
勿論お目当ての菅田将暉が実に楽しそうに演技をしていて、ここも期待通り。井上真央も、夫と子供を震災で失った未亡人ながら、地元のアイドル的存在という役柄の光と影を上手く演じており、流石は大河ドラマ主演女優と感じたところでした。
あと、2時間19分という上映時間が、やや長いかなという感じで、実際中盤までその予想通りかなと思わないでもなかったのですが、中盤以降は物語にドライブが掛かって来て一気にエンディングまで進んだ感があり、終わってみればあっという間でした。
そんな訳で、本作の評価は★4.4とします。
「詰め込みすぎ」による「中だるみ」が悔やまれる
「都会の若者が田舎の魅力に気付く」みたいな「軽い」ノリの映画だと思っていたら、コロナ禍だとか、東日本大震災だとかの、結構「重い」エピソードが背景になっていて驚いた。
確かに、釣り三昧の毎日や、詮索好きな住民たちとのやり取りを通じて、田舎暮らしの楽しさや、軽めの笑いは味わえるものの、主人公が思いを寄せる美人の大家さんが、震災時に悲しい経験をしていることが分かってきて、2人の恋の行方が話の焦点になっていく。
やがて、彼女を襲った悲劇が明らかになると、序盤の「座敷わらしか?」と思われた現象の理由も分かって、その過酷さが胸に迫ってくる。
ところが、そこから、話がモタモタと別方向にズレていく。
東北の人間と東京の人間の、お互いが相手に抱く思いの対比などは面白いのだが、空家ビジネスのエピソードは、如何にも「詰め込みすぎ」の感が強く、別になくてもよかったのではないだろうか?
特に、「東京は東北を見ているだけでいい」という言葉が心に響いただけに、そこに至るまでの「中だるみ」が、残念に思えてならない。
その一方で、居酒屋のメニューだけでなく、出てくる料理がどれも美味しそうで、それだけで東北が魅力的に感じられるところはよくできていると思う。
中でも、主人公の発した「結婚」という言葉に動揺して、大家さんが無意識のうちに「なめろう」を作る場面では、「海の幸」が生活の一部になっている様子がよく分かって、思わず笑ってしまった。
「おもいでのアルバム」の歌の切なさの後に訪れるラストにしても、大家さんが負った癒やし難い心の傷のことを思えば、「結婚」という落としどころは現実的ではなく、あれが最善の選択肢なのだろうと納得することができた。
飯テロエンターテイメント
もうひとひねりほしい感じもするけれど…
「キレイに纏め過ぎちゃった」って感じ
【“日は沈むが、又、上る。”今作は、東北の方々の”東北人あるある”の姿にクスリと笑い、東北の人達の情の厚さがじんわりと沁みた逸品である。そして、併せて東北あるあるの数々を記します。】
ー 今日1月17日は阪神淡路大震災が起こってしまった日である。通勤途中、鎮魂の思いでハンドルを握る。
その後、東北大震災により、東北太平洋岸の人々が大変な思いをされた事は、誰もが知っている事だが、私は大学の4年間を東北で過ごしたため、友人の多くが東北各県庁に勤めており、当時頻繁に手紙を出し、少し落ち着いた頃から毎年福島、宮城を訪れている。
故に、今作はクスリと笑えるシーンが多かったのだが、西尾(菅田将暉)がコロナ禍の中、リモートワーク兼釣りをするためにモモちゃん(井上真央)が所有する”空き家”に住む事になった時に、”これはもしかしたら・・。”と思いながら鑑賞したモノである。-
◆感想<Caution!内容に触れています。&東北あるあるを記します。>
・序盤、西尾がモモちゃんが空き家情報サイトに出した家にやって来るシーン。西尾は浮き浮きで新築に近い一軒家に”マジっすか!”と言いながら6万円で住み、コロナ禍初期東京から来た事で2週間隔離をモモちゃんから告げられるも、コッソリ釣りに行ってしまうシーン。
ー ここで、西尾は知らないお婆さん(白川和子)に”け”と言われて海産物を貰うのである。私の経験上、日本海側が多い気がするが、東北の年配の方は言葉一音のイントネーションでコミュニケーションを取る。例えば、”く?”これは”家に来るか?”もしくは"こ!"これは"家にこい!"という意味で、返答は前者は”ぐ!”"いぐ!"と言う意味であり、後者の返答も同様に"ぐ!"である。(地方により違います。)ー
・更に西尾は”モモちゃんの幸せを祈る会”のメンバー、板前のケン(竹原ピストル)、役所のコーサク(好井正雄)、タケ(三宅健康)、ユーイチロー(山本浩司)から、コロナ禍初期だからでもあるが、モモちゃんの”空き家”に住み込んだ謎の東京男として警戒されるのである。が、メンバーがいつもケンの居酒屋で酒を飲みながら深刻な顔をして、勝手な事を喋っているのが可笑しい。
ー 東北の人は、今作の登場人物同様に情が厚いが、”よそもの”は簡単には仲間にしない。私も高校に入った時は女子からは”キャー、あの人、東京から来だんだって!”などと言われていたが(オバカ)、男子からは可なり警戒され、担任の先生が喋っている言葉が分からずに、級友に”お前ら、庄内弁教えろよ!”と言ったら、皆に一斉に”東京モンは、こえーのう”と言われて、謝ったものである。
因みに東京の人が話している言葉は”東京弁”であり、共通語ではない。キッパリ!
で、教えて貰ったのが、今作でも出る”いしごぐ””ごしゃぐ””みっこい”などである。全部意味が分かった人は偉い。けれども、今作同様、垣根を越えればとても仲良しになるのである。-
■今作がじんわりと沁みるのは、最初は喜んでいた西尾が徐々にモモちゃんの”空き家”の意味に気付いて行く様であり、彼女の抱えていた哀しみが見えるシーンである。例えば、西尾に”空き家”の中を案内している時に子供二人が走る姿が幻のように見えるシーンである。”これはマズい、泣いてしまう・・。”と思ってしまったよ。
で、後半モモちゃんが車内で録音してあった二人の子供の明るい声を聞くシーンでは、不覚にも涙が零れてしまったのである・・。
・今作の魅力は数々あれど、三陸の美味しそうな魚料理の数々もその一つである。それを実に美味そうに食べる菅田将暉さんは良いなあ。私は、食べ物を美味しそうに食べる人が好きである。
食べ物と言えば、今作で海のパイナップル、ホヤの話が出るが、ホヤは宮城の春から初夏の食べ物であり、ホヤ酢が美味いのである。序に言えば酒が幾らでも呑めるのである。ゴックン。
・西尾の所属する大企業の社長(小日向文世)が、空き家をビジネスにしようとした時にアヤシイ雰囲気になってしまい、雰囲気を戻す為に皆で芋煮会を河原で催すシーンがあるが、あれも東北名物である。劇中でも言われている通り地域によって味が違う。良く大学の傍を流れる広瀬川の河原で級友や登山仲間と共にグデングデンになるまで、飲んだものである。
ー 今作で、熊がシメジを持って来るシーンと、又モモちゃんが秘密のキノコ採集場所に西尾を連れて行くシーンが映されるが、東北を貫く奥羽山脈は冬は雪深いが広葉樹林、特にブナ林が大規模に広がる山塊で、実際に天然舞茸などが取れる。だが、ヨーロッパのトリュフと同じで、他人にはその場所を告げないし見つけた時には、翌年もその場所で取れるように一株残すのが、プロの技なのである。
又、細筍(中部では根曲り筍が多い。)は、塩ゆでしても今作のように魚と一緒に煮つけても美味いのである。-
■西尾が三陸の町に移住して一年経ち、社長から”東京に戻って空き家プロジェクトのリーダーとして働くように”。と言われた時に、西尾は意を決したかの様にパソコンを閉じて移住契約を延長し、モモちゃんに”結婚して・・。”と無意識に言ってしまうシーン。
そして困惑するモモちゃんの表情を、井上真央さんが実に上手く演じているのである。
その前に、西尾はモモちゃんが台所の上に密かに置いていた煙草の吸殻が3本入った吸殻入れを見て元の位置に戻すシーンも、さり気無く映されているのである。
<そして、西尾は自分の想いを貫き、自分が描いた夕陽に向かって男女二人が手を繋いでいる画に、男女の脇に小さな子が二人男女と手を繋いでいる画に描き換えて部屋に残して、一時東京に戻るのである。その画を観た時のモモちゃんの表情・・。
で、最初と同じトーンでの二人の再会のシーン。
西尾に対し、モモちゃんは全てを吹っ切って笑顔で抱き着くのである。
今作は、東北の方々の”東北人あるある”の姿にクスリと笑えて、情の厚さがじんわりと沁みた逸品なのである。>
■不思議な出来事
・近年、もう一つの思い出の土地、京都の祇園で呑んでばかりいたが、今作を鑑賞する直前に、福島県庁の今やお偉いさんの級友から電話が来た。私は、毎年2月から3月に掛けて福島に行くのでその打ち合わせの電話だったのだが、ちょっと不思議な気持ちになったよ。じゃーね。
そりゃ、泣きますよ。いい映画だ(熊はふざけすぎなので-0.5点)
震災から、コロナ、空き家問題、地方移住と、旬な話題まで含めて、それに関わる様々な立場の方の心情を上手に描いています。ジーンと来る、いい映画でした。
最初は、なんだ、このふざけた映画?とちょっと思いましたが、釣り好きが高じて、ひょいひょいと移住してきた主人公役の菅田将暉さんの好演技で、物語にどんどん引き込まれていきます。いい役者さんです。彼と接する地元民を演じる皆さんも、それぞれ良かったです。特に三宅健さんが、やばいかも・・・
美味しそうな料理もいっぱい、笑える場面もたくさんありますが、やっぱりウルっと来てしまいます。最後は、皆さん、幸せになって下さいねと思いました。
余談ですが、コロナの時に、旅行中に立ち寄った海辺の町で、お寿司を食べようとしたら、お店に「地元の方以外、入店お断り」と貼ってあったのを思い出しました。そういうこともあったよねと、懐かしく語れるよう、この先も落ち着いてくれることを願っています。
とても良い作品でした
全257件中、221~240件目を表示