鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎 真生版のレビュー・感想・評価
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何度でも観たい傑作アニメ映画!!決して怖いだけじゃない生と死の感動物語
昨年公開された「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」が再び映画館で公開されると聞いて鑑賞を迷っていましたが、本日映画館にて鑑賞。
結果から先にお伝えしておきますと、もう一度観ておいて本当に良かったです!!
というのも、
昨年映画館で観た後、レビューこそ書けませんでしたが、当時から星5つのとても面白かった作品でした。Amazonプライムに登場した時もすぐに見返したくらいお気に入りでしたので、内容は十分わかっています。しかも今回の真生版ではレイティングの変更と327カットのリテイク、それに合わせた音の再ダビングということで、さほど変わらないのでは?と思ったからです。
実際どうだったか?
何度も見返して内容は知っているハズなのに、前回映画館で観た時以上に感動しました。ストーリーを全く変えていないことに逆に驚き。あちこち手を入れたのでは?と勘違いするような没入観と、また新たな感動をもらえました。
エンドロールまで観たあとの
後味が少し変わった気がします。
帰ってさらにAmazonプライムで違いを確認しようと見返しましたが、やはりストーリーは、ほぼ同じ。全般に音がクリアになっていて、赤色(血や桜)がより鮮明になっている気がしました。後半のおどろおどろしいシーンの迫力が増しましたが、私はレイティングを変更する程ではない気がしました。嫌な残虐映像というより、妖艶な美しい映像だと思えたからです。
昔からテレビアニメの「ゲゲゲの鬼太郎」も見ていたし、鳥取の水木しげるロードだって記念館だって、「ゲゲゲの女房」たって見たはずなのに、今回また改めて、水木しげるさんの偉大さを再確認し「ゲゲゲの鬼太郎」という作品に畏敬の念を抱きました。
戦争を体験し、たくさんの死を身近に感じてきた水木さんだからこそストーリーに重みがあります。「死」の対極なのが「生」なのではなく、「死」と常に隣り合わせなのが「生(いのち)」なのだと教えられます。
水木さんは、マンガの中で、戦争で片腕を失い生死を彷徨ったのち、奇跡的にその回復過程に、「傷口から赤ちゃんの匂いがした」という表現をしています。
赤ちゃん=「生」の象徴
だからこそ、
与えられた命(生)を精一杯全し、生涯を仕事に没頭した水木しげるさん。彼の生き様と作品には感服のひと言しかありません。
最後に、
水木さんの作品中よくでてくる
印象に残ることばをどうぞ♪
目で見るものだけ
見ようとするからみえぬのじゃ。
片方瞑るくらいでちょうどいい。
はい、
本作品をおススメするのは
怖いの嫌、アニメ見ない、鬼太郎?
とかいって
まだ本作品を一度も観ていない人
→絶対一度は観てみて、面白いから
水木しげる大好き❤
妖怪大好き💕なあなた
→何度でも何度でも、「追い鬼太郎」
目に見えないものが見えるあなた
→むしろスクリーンの中にいた?
今週末
まだ観ていないあなたは、
ぜひ劇場にお急ぎ下さい♪
通常版(PG12)との違い
残酷な場面を無くしたり暗くして見えにくいようにして工夫した通常版と、全部で327カットのリテイクをしたR15(15歳未満の観覧が禁止)の真生版を試しに並べて観比べてみた。
PG12(観る際に保護者の助言や指導があれば12歳未満の子供も観ても良い作品)から R15になる境目は、何秒以上の残酷な表現があれば規制されるというわけでもなく、明確なルールやマニュアルは無いらしい。
左目の周りに傷のある背広を着た水木が、戦争時代を回想するシーンと、終盤のアクションシーンが、わずかに足し引きされていて、血の量と色が明らかに異なっていた。残酷な場面が暗くて見えにくかった通常版よりも、作画がブラッシュアップされている。
田舎が本物で良かった。
因習村の嫌なところ全部詰めみたいな感じで良かったですね。村人は可哀想だなと思うけれど
アニメの鬼太郎では水木とゲゲ郎夫妻があのように関わることは無いので新鮮でした。
もう一度出会う前、産まれるもっと前に鬼太郎と水木は出会ってたんですね。想像で泣ける。
映画館でやってた時に見てたら特典貰うためにMを作り出すところだったので助かりました。ありがとうNetflix
それはそうとして特典は欲しいよ
前より血がよく出ている
前のPG-12バージョンよりも血のりや血しぶきがバージョンアップしている。
それから少し修正されたシーンもある。
鬼太郎の父と、育ての親の水木さんの物語。
人間嫌いの鬼太郎の父が人間の水木を信じて交流してだんだんと親しくなって、二人で協力していく。
妖怪版犬神家
銀行に勤める水木は贔屓にしている龍賀製薬の当主がなくなったことで龍賀家を訪れる。水木の訪問の真の目的はMと呼ばれる魔法薬の流通経路を探ることであった。そこで、鬼太郎の父と出会う。相続の渦中、龍賀家で次々と起こる犯人不明の殺人事件。その謎を水木と鬼太郎の父が協力して解決していく物語。
私は鬼太郎をアニメで視聴したことがある。日曜日の朝ワンピースの前にやっていて、テレビがついていたらなんとなく観ていた。あとは、ケーブルテレビで大昔に放送されたものを小学生のころ観ていた気がする。そんな鬼太郎の前日譚があることを本作で知った。
内容は完全に大人向けである。お化けやグロ系での年齢制限かと思いきやまさかの性的描写による年齢制限であることに驚いた。雰囲気は全体的にかなり湿っぽく、孤立した山奥の村ではびこる訳の分からない伝統や慣習、覇権争いや女同士のいざこさをを生々しく描いている。はっきり言って観ていて楽しいものではないが、現実味があってかわいいタッチのアニメとのギャップがいい意味である。
妖怪とのバトルシーンは鬱々としたストーリーとは打って変わって子供の頃に観ていた子供向けの鬼太郎のアニメを彷彿とさせる。
鬼太郎の父と母も登場し、彼らの関係性や人となりも描かれる。鬼太郎が誕生する瞬間ももちろんあり、目玉の親父の正体も明らかとなる。日曜日の朝に子供が観るものとはかけ離れているが、しっかり大人向けに振り切っていて好感を持てた。
今作との出会いは必然だった
おい!
前回上映を見逃したので
最近職場が変わり忙しく、久しぶりに映画館で観賞してきました。
前回の上映を見過ごしてしまったの今回改めて観賞しました。
前回を観ていないので比較はできませんが、画像も綺麗でしたし、物語の内容もよくできていて、楽しめました。
R15指定でしたが、特に怖くもなくどきつくもなくもっと色々な世代の方達にも観てもらいたい内容でした。
子供の頃からテレビで見ていた鬼太郎の誕生日秘話を知れてよかったです。
あぁ・・・はい・・・。
まず鬼太郎好きとかではなくチラホラとアニメをなんとなく見たことがある程度。
たまたまこの「真生版」という名の完全版的なものが上映するということで、しかも「R15+」ということもあり「目を背けず最後まで観れるかな・・・」と少しの不安はあったのだが、他に観たい作品もなかったため鑑賞することに。(何かと小遣い稼ぎかのような後出し完全版商法はどうなのだろう・・・)
ちなみに鬼太郎誕生の物語であるということや、予告編を見たくらいで他に知識はない。
で鑑賞した結果「え・・・R15+・・・?これで・・・?」といった具合でまぁ色んな意味で期待外れもいいところだった。
もっとグロい感じのカットがふんだんに盛り込まれているものと勝手におもっていたのもあったのだったが、どうもそっちの方向性ではない「R15+」だった模様。
例えば後半の方で鬼太郎のお父さんが集団リンチを受けているときも顔が腫れたり、歯が欠けたりといったことはなくキレイな顔のままで違和感。
捕まって腕を切り落とされるところも期待してたのだが邪魔が入り結局何事もなく・・・。
人間側の主人公の過去の戦争の回想シーンでも首や腕がもげているような描き方は見る限りなくリアリティに欠けていた。せっかくの「R15+」なのに・・・。
あとストーリーという点から見てもいうほどドロドログチャグチャしたものでもなく、かといって何かアッと驚くドンデン返しがあるわけでもなく、個人的には泣ける要素もなく・・・その辺も肩透かしを食らった感じ。
鬼太郎のお父さんの声(目玉の親父の方ではない)にも違和感を感じた。
なんというか今時の声優さん(声は聴いたことある人なのだが元々詳しくないこともあり名前が出てこない)を起用して新たな若い層を取り込もうとした?そんな印象を受けた。
もちろんそれが悪いというわけではないし、声は良い声をされているのだが、ただこのキャラクターではなかったのでは?と。少し爽やかすぎない?とアニメ素人的にはおもった。
むしろ人間側の主人公の声の方が声としては合っていたのでは?とも。
時代が昭和31年だったか昔のお話ということもあるのだろうけど、電車内でゲホゲホ咳き込んでいる子供がいる中、周りの大人たちが当たり前のようにスパスパとタバコを吸っているシーンとか、人間側の主人公が初めて出向いた村に着くやいなやいきなりタバコを吸いだしたかとおもうと、会話していた村人の目の前で流れるようにポイ捨てするシーンなんかは「うわぁ・・・」と引いてしまった。
きっと当時は本当にそういう時代だったのだろうけど「これはないわぁ・・・考えられないわぁ・・・」と素直におもった。
そういえばこの人間側の主人公は何かとタバコ吸いすぎってくらい吸っている。完全にニコチン中毒なのではないかとおもうほどに。
それと妖怪のボスみたいな強いキャラクターが出てくるのだけど恐怖感が全くないというか、迫力がなさすぎたのも「う~ん」と物足りなかった。
とくに後半の完全体のようなデザインはデカいだけでさらに残念なものだった。「妖怪」なのに妖怪っぽくないというか、もっと日本古来のオドロオドロしいものであってほしかった。
後半では他にもトラ柄のチャンチャンコが誕生した瞬間や鬼太郎がどのように生まれたのかなどが描かれていた。
鬼太郎誕生の瞬間はエンドロール後にあるのだが、赤ん坊で母親のお墓の土の中から出てくるのだが、妖怪族だからなのか土とか飲み込まずよく窒息せず出てこれたなぁと感心した。
どうせなら窒息しかけるのを見かねて人間側の主人公が助けるみたいな感じの方が・・・いや何でもない。
でもあのラストの終わり方は個人的には良かったとおもった。優しく抱きしめるカットとかわかりやすく「ここから始まる鬼太郎の物語」って感じで。命の恩人だね。
結局鬼太郎のお父さんの奥さんを連れて二人で逃げた人間側の主人公の人はラストで鬼太郎を抱きかかえてどうしたのだろう?
ある程度までは育てたのか?それとも妖怪の森的なところにかえしたのか。
それに鬼太郎のお父さんは目玉の親父として蘇った?っていうことなんだろうけど、それから人間側の主人公とは再会したのだろうか?調べてないのでわからないけど再会してるといいなぁなんて。
ねずみ小僧的なのは要所要所で出てくるんだけど、レギュラー的な他の一反木綿とかこなきジジイとか、砂かけババアといった妖怪は出てこず。猫娘は出てきていたけどセリフはほぼなかったような。
そうそう、入場の際に入場特典を貰った。何やら鑑賞後に開封してほしいと書いてある「描き下ろしビジュアルカード」のようで、おそらくネタバレ要素のある何かが入っているのだろうが、これを書いているこの時点でもまだ見てはいない。
というか「第1弾」と書いてあるということは「第2弾」や「第3弾」と続くのだろうか?
鑑賞スクリーンが200席を超えるところだったが、平日でもないのに鑑賞者数としては20名もおらずスカスカ状態だった。
本作は鬼太郎誕生の物語ではあるんだけど、同時に目玉の親父の誕生物語でもあるといえる。
本作を鑑賞して損をしたなどとは全くおもってはいないが、ちょっと期待しすぎていたのかもしれない。
わざわざ「R15+」になって再上映&予告編の中でも鬼太郎のお父さんが言っていた「何を見ても逃げるでないぞ」ってセリフは、鑑賞者に対しての語りでもあるのかと期待しちゃっていたんだけど・・・ねぇ?
血が足りぬ・・・血が・・・・。
※決してグロ映画やグロシーンが好きというわけではなくむしろどちらかといえば苦手な人なのだけどそれでもそう感じた。
テンポは格段に良くなった。
なるほどな
墓場とゲゲゲの最高の融合。鬼太郎史上最高の大傑作2
犬神家的な昭和の名家の相続を舞台にしたサスペンス。
犬神家的な昭和の闇、クトゥルフ神話TRPG的な知ってはいけない秘密に近づくスリル、墓場の鬼太郎の不気味さ、ゲゲゲの鬼太郎のヒーロー展開。そのすべてを味わえる傑作です。
まず昭和の闇を魅せるミステリーとサスペンスが凄い。そして妖怪が実にいいアクセントになっている。
キャラも素晴らしい。若き日の目玉の親父もかっこいいし、パートナーの水木もとてもいい。ヒロインの紗代もその他龍加一族もみんないい。
そこに秘められた謎もいいし、謎の明かされ方もとてもいい。クトゥルフ神話TRPGリスペクトを感じる。
そしてそれらの絶望の果に鬼太郎が誕生に繋がるのもいい。こうやって繋がるのかあととても感動した。
墓場の鬼太郎の不気味さを漂わせつつ、ゲゲゲの鬼太郎的ヒーロー展開で爽快感もある。唯一無二の作品だと思う。
いま鬼太郎が好きな人、昔鬼太郎が好きだった人、昭和サスペンスが好きな人、ホラーが好きな人は絶対見たほうがいいです。
更に15禁リメイクに伴い、ちょっと血とグロが強くなっている。
ただそれ以上に作品として分かりやすくなっているサヨ周りの描写が若干丁寧になってて、スムーズに真相を理解できるし、あそこで目を背けなければ違うエンドあったんじゃないかなと思わされる。
戦闘シーンもバージョンアップしてて見ごたえがマシてる。
ただ良くも悪くも分かりやすくなってしまったために、分からないからこその不安定さ居心地の悪さが減じてしまった気もする。映画って難しいと思わされた傑作です。
せめて一反木綿やぬりかべを〜
絶賛レビューが多いですね。
前バージョンからずっと観に行きたかったのになかなか機会がなくて、今回ようやく真生版を観に行くことが出来ました。
鬼太郎が生まれる前の話なので正直言って何でもありですよね。
見終わった感想としてはこんなこともあったのかな?あってもいいよな?絶賛まではいかないなぁ?悪くないけど良くもないというのが正直なところです。
最近のキラキラしたゲゲゲのファンシー鬼太郎より完全に大人向けに振り切った犬神家の鬼太郎に。
そこは評価に値するところなのに、なぜだか感情移入出来ず見終わってしまいました。
ずっとダークな世界観のせいかずっと怖くないのです。
人って見えないものに恐怖し、想像からくる産物とミックスしてより恐怖するものなんだと思うのですが、ずっと見えてるんですよね。得体が知れているから怖くない。そしてお決まりのバトルシーン。
ゲゲゲの鬼太郎の神回のひとつに『ゆうれい電車』があると思うのですが、そっちのほうが私は怖く感情が揺さぶられました。
思い上がった人間がどの世界でも大きい顔をして生きています。弱者の気持ちを踏みにじりながら。そんな人たちが妖怪と関わったらどうなるのか。
『この世界に住んでいるのは人間だけではない』『目に見えるものだけが世界の全てではない』と教えてくれた神回でした。
今後の鬼太郎を作っていく上で大きなヒントがある回だと思うのですが。
最初は『面白くなりそうだな!』と思い、中盤以降は『頼む、面白くなってくれ!』と思いながら観ていて、終盤には『せめて一反木綿やぬりかべを見せて〜おねが〜い!』と終わってしまった感じです。
面白いんだけど胸糞悪いんだよなー😅
因習村と救われない物語。
村の人間たちが醜悪すぎてもう滅ぶべくして滅んだって感じだ。
その中でただ生まれてきてしまったってだけで苦しんだ時ちゃんだけが可哀想だ。許せねぇ……。
その許せねぇの気持ちの分だけ鬼太郎が尊く大事に思える。
でも簡単な遺言書ひとつで大乱闘が起こるところとか、頭首の役割が現実的でなくオカルティックなのとか、そういう舞台は正直好き。
不老不死(?)の妙薬Mが企業戦士のために使われるって、まさに「二十四時間働けますか」じゃん。
あの時代の働き方実際ヤバいからなぁ。
水木も沙代ちゃんも、力が無くて踏みにじられてきた弱者の必死の抵抗みたいなものに見えてなんか切なかったし感情移入もしてしまった。
でも最後、水木が妖怪とか幽霊とか目に見えないものに脳を焼かれた結果、富とか力で釣ってくる時貞に対して「つまんねーな」と吐き捨てるのがかっこよかったな。
戦闘シーンも非常に迫力があり、流れも美しくて見入った。
でも幽霊族な事とアクロバティックな戦闘が強い事はイコールではないだろとちょっと笑った。
色々思ったことはあるのにまとまらない。
余韻が収まらない。
最後スタッフロールが無かったよなぁ?たぶんそれで余韻に浸る間もなく映画館を出たせいでいつまでもふわふわしているのだと思うわ。
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