「沖縄の人、風景、音楽、見事に調和」366日 世界の尾張名古屋さんの映画レビュー(感想・評価)
沖縄の人、風景、音楽、見事に調和
HYの曲が好きなので是非みたいと思ってみました。HYの曲を聞いたことがない人は観る前に「366日」「AM11:00」そして今回の「恋をして」は事前に聞いて口ずさめるくらいにしておくとより楽しめます。まぁ366日は誰でも知っていると思いますが。
映画は沖縄の美しい青い海と空の映像美、沖縄弁のほっこりさ、そしてやはり音楽!これらが見事に調和されたある意味ではアート作品としてもとても良かったです。多くの方が言われるように主人公の考えに共感が難しい無理矢理な展開もありますが、そこは映画です。ストーリーのリアリティに拘りすぎてもどうかと思います。それ以外の沖縄の人のゆっくりとした人間性や美しい風景と何度も言いますが音楽が一見無理矢理とも思える展開を私はより楽しめましたしあのストーリーで良かったと思いますね。
一つ星が5ではないのは、予算や時間の問題だと思うのですができる限りの最高の作品にはできていなかった所です。
高校時代のキャストと大学、社会人のキャスト、髪型も何もほとんど変わっていません。本当に最高の作品を追い求めるなら2年から3年に及ぶ製作期間で時代によって髪の毛を短くしたり、ヒゲを生やしたり、体重をコントロールしたりして強弱をつけて欲しかった。海外映画では普通にやりますが、この辺の拘りに予算や時間をかけれないのは日本映画の限界かと思いました。こういう所もきちんとできればストーリーが出来すぎだとかの批評も少ない気がします。
「高校時代も社会人になってもみんな同じ髪型かー」などと観客に思わせた瞬間、レベルの低い作品のレッテルが張られ皆ストーリーがどうのこうの、共感できない、などと余計な事を思ってしまうのかもしれません。