最後の乗客のレビュー・感想・評価
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心の琴線には触れるのだけれど
初めてのシネマロサ
階段を下り劇場に入ると、そこは昭和の世界だった。
子供の頃、地元に映画館があり、昔はいつ入っても良くて、出るのも自由。1日何本か母親と観た記憶がある。
その頃の、映画館だった
ざっと50年位前の話…
朝イチ、9:40からの上映。
半分ほど入り。女性多め。
昨日は30度もあり暑い1日だったが、
本日は最高気温が、18度予報
長袖3枚着ていざ出発。
朝は3枚でちょうど良かった
内容は皆さんのレビューを観ていたので
なんとなく最初からわかっていた
どちらかというと、自分は冨家ノリマサさん演じる父親に近い親なので、気持ちが良くわかる
最後あたりは涙涙でした
それにしても、侍タイムスリッパーと最後の乗客、どのような撮影スケジュールだったのかわからないですが、(過密スケジュールではないと思いますが)冨家ノリマサさん、素敵な作品ありがとうございました。
僕らは事が起こってから気づく
同人映画みたい
それぞれの想い
この映画、誰かが演劇にすれば良い
そしてあの日から13年。
上映時間55分の自主制作作品。あの日から10年。東北の海沿いの街を舞台にした一夜の物語。忘れてはならない、風化させてはならないという強い思いの反面、その言葉にがんじがらめにされる残された者の苦しみを描く。
今まで幾度となく使われてきた手法で新しさはないけど、あの日日本にいなかった東北出身の監督の複雑でやるせない想いが伝わってきて観て良かったです。自分の名前が刻まれた慰霊碑。受け取る相手がいない手紙。あの日最後の乗客。
2011年3月11日。きっと東北の至るところであのような光景が実際にあっただろう。知らない人の車に乗せてもらった人。知らない人を自分の車に乗せた人。毎年やってくるあの日をそれぞれの想いで受け取り、生きている人の時間は進んでゆく。そしてこれはこの日本に住む限りいつかきっと自分が当事者になる話でもあると改めて思い知らされた。
救われる人がひとりでもいるのなら…
多くの想いのひとつとして
毎日の積み重ねた日々に
突然訪れたことに対して
時間の経過に追いついていない
想いをひとつを垣間見ることができました
たくさんの想いがそこにあるのでしょう
その時から
ほんの少しだけでも自分の中に
取り込めたカタチをを映画で
見れて良かったです
あの日あの時あの場所で
手紙を書こう
タクシードライバーの男性が、夜中に不思議な若い女性と親子を乗せるが車が動かなくなり…そこで話すうちに思いもよらぬ真実が明かされ…といった物語。
題材は何かわかっていたし、そこからの夜中に現れるという若い女性…とくれば、結末は粗想像がつくし、あとはそれが誰なのか。ドライバー?娘?親子?或いはタケちゃん?…の考察になっていくと思ったが。
想像以上に胸が締め付けられる作品。
ロケーションも良いですね。ちょっと先に大きな通りがあるのに、世界の何処かに取り残されたかのような寂しさ、侘しさを感じられる場所。この雰囲気すごく好きです。
成程、東京にいた以上、完全な当事者でないワタクシなどからすれば「あの日を…」となんとなしに言ってしまいがちだが、忘れたくない人、忘れたい人、あの時自分も…と思う人もいるのだな。
改めて、当事者の本当の気持ちに寄り添うことが大切なのかなと思わされた。
そして、最後タケちゃんにお願いしたことってなんだったんだろう。鈍感な私には気付けなかっただけ?
兎に角、淋しげな雰囲気が織りなす、哀しくも温かい掘り出し物作品だった。
おとーさんはつらいよ
真摯な作品に人は感動する
「侍タイムスリッパー」での好演が記憶に新しい冨家ノリマサさんが出演されているということと、東日本大震災にも触れるお話しでもあるので、宮城県民として観たくなりました。
やはりあのサイレンの音は、聞くだけで心がえぐられる思いがする。あの日あの時、家族が心配で心配で、仕方がなかった人が大勢いた中で、どのくらいの人たちが無事に再会することができただろうか。そこまで複雑な脚本ではないけれど、シンプルだからこそ伝わるものがあるし、海外で賞を獲ったのはそこが響いたんだと思います。物語を注視していれば節々にサインがたくさんあるので、私は彼女の初めの方の台詞で「あ〜そういうことか」と早々気づいてしまいましたが、一緒に行った母は驚いていました。
短編で出演者も少なく如何にもミニシアター(自主映画)の雰囲気そのままでしたが、真摯に描かれた作品に良い余韻に浸りました。娘さんの最後の顔が凄くいいですね。そして冨家ノリマサさんの笑顔にも、ますます好きになりました。
東日本大震災。。
東日本大震災がテーマで、宮城県が撮影地だったんですね。
ほぼ、予備知識無しで見に行ったので、見ていて気付いた。
最初は福島県での話かなと思っていると見た事のある駅が出てきたし。(荒井駅)
実は、この映画の予告を映画館で見ていたのを覚えていた。
一瞬見ようか考えたけど、その時は時間が合わず見る事はなかった。
その映画館とは今年3月末で閉館したチネ・ラヴィータ。
チネ・ラヴィータの単独上映から始まって、世界で様々な映画賞を受賞して日本での凱旋上映。
そして、日本全国での公開、凄い話ですね。
映画を見る前はこんな話もまったく知らなかった。
終盤、見ていた観客を裏切る事実が分かる。
この一つの裏切りで、グッと映画が良くなったと思う。
東日本大震災で亡くなった人々の無念さが見ていて伝わってきた。
震災当時、仙台で働いていた私、当時の事を思い出しましたね。
約一週間電気が止まり、都市ガスだったため一か月近くはお風呂に入れなかった。
毎日レトルト食品を食べながら、会社に行って後片付けをしてました。
しばらくして、神戸市と背中に書かれたツナギを着た人達がやってきてガスが復活した時にはホント嬉しかったのを覚えている。
私の直接の知り合いが死ぬ事は無かったけど、知り合いのご家族が亡くなったり、仕事でお世話になった工場で働いていた方が津波で亡くなったという話は何度か聞いていた。
そんな記憶もあったので、亡くなった方達の無念さを感じ、当時の事を思い出したんですね。
主演の冨家ノリマサは、前日にmovix仙台で見た『侍タイムスリッパー』にも出ていた。
この映画も自主製作との事。
監督、カメラマンも宮城県出身。
主演の女の子も元AKBで宮城県仙台市出身。
宮城県に住む人には是非見てもらいたいですね。
今年は『ぼくが生きている、ふたつの世界』も宮城が舞台だったし、宮城の映画シーンが盛り上がってますね。
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