「主役コンビがとてもチャーミング !」リアル・ペイン 心の旅 月イチひとりでシアターへさんの映画レビュー(感想・評価)
主役コンビがとてもチャーミング !
(車中行程以外も含めて)ロードムービーは、
スケアクロウ
ペーパー・ムーン
スタンド・バイ・ミー
レインマン
テルマ&ルイーズ
邦画では、
幸せの黄色いハンカチ
とシアターで観た傑作がいくつかありますね。
登場人物のバックグラウンドが徐々に明らかにされ、
道中の連れとの衝突や分かち合いがあって、
万国共通の人情が語られ、笑いと涙。
あぁ人間って・・・
というストーリーだと私の好みです。
本作もその流れで進みます。
あれっ、これまでと違うかなと思ったのが、シークエンスが際立っていること。
ジェシー・アイゼンバーグ、大健闘ではないでしょうか。
「fucking !」を連発するニューヨーカーの代表選手ベンジーは、
ツアー仲間を前に暴言を吐き散らし(誰もが思うホンネか?)、悪態をつきますが、
ギリギリのところで回収をはかり、人たらしぶりをいかんなく発揮します。
他方の神経過敏なデヴィッドはそのプロセスにハラハラドキドキし、
自身の恥部を晒されたように感じて怒りを覚えてしまいます。
主役コンビはいい大人で(一方は髭まで蓄えて)、
それでも、そこかしこの言動や考え方が幼く可愛くてクスッと笑えます。
ベンジーの語る人生観、ホームランではありませんが、
クリーンヒットがいくつかあります(字幕翻訳の松浦美奈さんナイスです!)。
ショパンの優しい調べ。ロケ地の美しい田園、墓地や街並み。
デヴィッドとベンジーに、同い年の従兄弟と私をシンクロし、
今はなき田舎で、仲良く遊んだ子ども時代を懐かしく思い出しました。
ん? キーラン・カルキン助演? キャストロールの最初だったような???
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