「キャラクターがすべて」リアル・ペイン 心の旅 JYARIさんの映画レビュー(感想・評価)
キャラクターがすべて
いとこ同士で対象的な二人
しかし二人の痛みや本音を知るたびに
"本当の痛み"の意味に気付いていく
本音を打ち明けられた主人公と、
決して本音を打ち明けることが出来なかったベンジー。
恐らくベンジーは本音を人に打ち明けた瞬間、
自分を保てなくなってしまうのだろうと思った。
そこには深い深い矛盾があり、自分にも他人にも解決ものでは無いのだろう。
その孤独を想って、非常に淋しくなった。
しかしそれでも人生は続いていく。
少なくとも、今の人生は。
人に甘えるのって大人になるほど難しいなと思う
甘えたことが無いから、甘える拍子に自分を失ってしまうのだろうなと思った
ベンジーのような人、
すなわち輪の中にいたら楽しいけれども、
家には居て欲しくないような人、
そんな人を主役に据える映画が増えた気がする。
「システム・クラッシャー」とか。
本当の本当の心の底なんて本人しか知らなくていいし、
自分で抱え込んでもいいのだけれど、
他者はやっぱり近づきにくくなってしまうよね。
何で生きていくだけで、こんなにも痛いんだろうねえ。
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