劇場公開日 2025年1月31日

「感じる「痛み」は強烈だが、自分の持っている痛みが不思議と和らぐ」リアル・ペイン 心の旅 bionさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5感じる「痛み」は強烈だが、自分の持っている痛みが不思議と和らぐ

2025年2月1日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

 ベンジーの身勝手で、自己主張の強い行動に終始イライラさせられる。旅の終わりに近づくにつれ、ユダヤ人の悲劇、ベンジーの心の闇が折り重なってこちらに伝わってくる。

 各シーンでポーランドが産んだピアノ詩人であるショパンの旋律が響く。軽快なワルツはベンジーが起こす周囲との軋轢をコミカルに和らげる。
 ユダヤ人収容所のガス室では、厳粛で重苦しいピアノの響きが、ガス室で殺された人々の悲痛な叫びに聞こえる。

 感じる「痛み」は強烈だが、自分の持っている痛みが不思議と和らぐ。そんな作品でございます。

bion
MOVIE FUN MAMIKOさんのコメント
2025年2月5日

ベンジー痛い奴だけどダークツーリズムに関しては真っ当な反応で周りと折り合いを付けられないのに魅力的な人物。憎み切れないろくでなしでジェシー・アイゼンバーグとの対比は面白いですね。ラストの別れ方は余韻が残りました。

MOVIE FUN MAMIKO
ゆーきちさんのコメント
2025年2月2日

時々自分は受け身すぎるなぁと反省しますが、日本人の謙虚なところ、海外でも高く評価されてます!

ゆーきち
トミーさんのコメント
2025年2月1日

共感ありがとうございます。
ベンジーにとってはホロコーストの悲劇も、祖母の死も同等の悲しみなのかもしれませんね。何であんな事!と張ってくれるデイブは貴重な存在ですね。

トミー
ゆーきちさんのコメント
2025年2月1日

共感ありがとうございました。

一緒にいるとヒリヒリ痛みが伝わる、愛すべきいとこでしたw

ゆーきち