まつりのあとのあとのまつり「まぜこぜ一座殺人事件」

字幕メガネマーク 音声ガイドマーク

劇場公開日:

解説・あらすじ

俳優の東ちづるが企画・構成・プロデュースを手がけ、2017年に立ちあげたエンターテインメント集団「まぜこぜ一座」を舞台に描いた社会派コメディサスペンス。

さまざまなジャンルの特性を持つプロパフォーマーが集う「まぜこぜ一座」。舞台「歌雪姫と七人のこびとーず」終演後に関係者も交えて打ち上げに興じていると、座長・東ちづるの楽屋から悲鳴が聞こえてくる。駆けつけた座員たちは、首を絞められて絶命した東の姿を発見。しかも楽屋フロアのエレベーターは使えず、携帯電話の電波も遮断されていた。ドラァグクイーンのドリアン・ロロブリジーダは、居合わせた者たちの中に犯人がいると確信し、義足のダンサー・森田かずよを助手に犯人探しを開始。やがてそれぞれが抱えていた不満が浮かび上がり、事件は思いがけない方向へ展開していく。

座長役の東をはじめ、ほとんどのキャストが本人役で出演。ドラァグクイーンのエスムラルダが脚本を担当し、CMやMVなどを手がけてきた齊藤雄基が長編初メガホンをとった。

2024年製作/92分/G/日本
配給:Get in touch
劇場公開日:2024年10月18日

オフィシャルサイト

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

フォトギャラリー

  • 画像1
  • 画像2
  • 画像3
  • 画像4
  • 画像5
  • 画像6

(C)2024一般社団法人Get in touch

映画レビュー

5.0期待度○鑑賞後の満足度◎ 劇団名と出演者の顔触れだけで事前にメッセージがバレてしまうのが難だけど、こういう映画が作られなければならない今の社会の方がおかしいと思いますけど、どう思います?

2025年3月23日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

①この映画のメッセージは実にハッキリしているので(殊にアンチには説教臭いと批判されそう)、その辺りは観る人にお任せするとして…

②白ご飯だけって美味しいよね。でも、混ぜご飯も美味しいよね。カレーも具がみんなドロドロに溶けて区別が付かなくなったのも美味しいけれど、やはり人参があってジョガイモがあって玉ねぎがあって、それぞれ個性を主張してくれていた方が食べていて楽しい。
本場インドカレーや(本来インドには“カレー”というものは存在しないらしいけど)中東の料理は色んなスパイスを使っていて、そのスパイス群が渾然一体となった味も素晴らしいけれど、やがて一つ一つのスパイスの味わいも分かってきて二度美味しい。
人間社会もこんな風になれば良いのにね。

③楽屋落ちみたいな映画だけれども、まあこういう映画もあり、と言うことで。

④私も小さい頃から“五体満足で生まれてきたことを感謝しなさい”“ちゃんと真面目に学校に生きなさい”“良い学校に入って、良い大学に入って、良い会社に入って、家庭を持って子供を作って一人前にと育ててetc.etc.”と言われて育ち、“それが真っ当な人生”と吹き込まれてきた世代だけれども、確かに人間社会の生産性から見ればそうなんだけれども(そんなこと言った政治家がいましたね)、もうそろそろ止めにしません。
人間社会の生産性は確かにそういうところから出てきているのかもしれないけれども、人間社会・歴史の中の文化・芸術というものは違うところから生まれてきたのではないかと最近よく考える。
例えば「漫画・マンガ」。
私の子供の頃はそれこそ「マイノリティ」の代表みたいで(「マジョリティー=本」「マイノリティ=漫画」)(“「漫画」なんか読まないで「本」を読みなさい”ってよく言われた)、でも今や漫画・マンガ・コミックは日本を代表する文化となり誰も「マイノリティ」だと思っていない。
そういうもんでしょう。
昔の価値観や物の見方に囚われている方が段々ダサくなる。

映画の舞台となる劇団の公演の最後に“綺麗は汚い、汚いは綺麗”というシェースクピアの『マクベス』の有名な台詞が出てくるけれども、「マジョリティー」と「マイノリティー」という相対する言葉。
世の中の「マジョリティー」に属する人たちは普段は自分たちが「マジョリティー」だとは意識せずに生きているだろうけど(だから「マジョリティー」なんだろうけど)、“自分が結局は社会や会社を動かす歯車・部品の一つに過ぎない。いつでも替えがある存在に過ぎない”とふと感じた時、やはり「マジョリティー」感を持ち続けるのだろうか?というのが最近よく考えること。
勿論、逆に“機械は歯車や部品の一つでも欠けたら正常に作動しないから、歯車や部品であることに誇りを持って自分の役割を全うするんだ”という志の高い人もいるのは理解しています。

③「人生に失敗した」「人生の落伍者になった」「人生のレールから外れてしまった」と言葉をよく目にし耳にしますけど、こういうことを言う人達の意識の中では、“人生=マジョリティー”で、“失敗、落伍者、脱線=マイノリティ”なんでしょうね。
そうなると“人生”って何なん?ということになる。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
もーさん

4.0思ったより社会に対する問題提起が強い

2025年1月13日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

2025年劇場鑑賞10本目。
エンドロール後映像無し。

1500円均一ですが500円で販売されているパンフレットがついてくるので、パンフレット必ず買う自分としては実質1000円。でも劇場でも普通に販売しているので、知らずに先に買ったらどうするんだろう。販売員の人映画についてくるの知らなかったし。

LGBTQの人や障害者など、マイノリティと言われている人たちが東ちづるのもとに集まって舞台公演をしているのですが、その後に東ちづるが殺されて・・・という話。ミステリーっぽくなっていますが、まぁ本題はそこじゃないという感じですかね。問題提起という意味では良かったのではないでしょうか。
オチも筋が通っていると思いました。

エンドロールで流れる歌、最初は劇団員の人が歌っているのかと思ったらセリフ部分がなんかプロの声優っぽくて、その後流れてきたクレジットでめちゃくちゃ豪華メンバーだったことが分かりました。それ見る前から山寺宏一と松本梨香の主張が強すぎるんですけどね。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
ガゾーサ

3.0まぜこぜするなら乳化させよう

2024年10月23日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

単純

難しい

ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 4件)
uz

3.0臭くないのに蓋

2024年10月22日
Androidアプリから投稿

楽しい

単純

難しい

東ちづるが企画・演出するマイノリティ・パフォーマー集団「まぜこぜ一座」の公演 『歌雪姫と七人のこびとーず』の舞台後、楽屋で東ちずるが殺されて、そこにいた人たちで犯人を推理する話。

東ちづるの自己紹介とストーリーテリング、そして弁士の語りと『歌雪姫と七人のこびとーず』のダイジェストと始まって、打ち上げ会場から楽屋に戻った東ちづるの悲鳴が…となり巻き起こっていくストーリー。

エレベーターも階段も使えない密室状態のフロアで、誰が犯人だ彼が犯人だとワイワイガヤガヤと始めて行くけれど、人物紹介を兼ねていたり、ダイバーシティ的説明があったりと、軽いノリてはあるもののちょっと能書きにクドさも。
かなり早い段階で、もしかして…と思ってしまったしね。

とはいえなかなか愉快で面白いエンタメだったし、まぜこぜ一座が素晴らしく、興味が湧いた。

趣旨を加味したらもっと星つけても良いけれど、そうするとこの作品の主張に反することになると思うので、そういうのは無しのフラットな評価ということで。

コメントする (0件)
共感した! 3件)
Bacchus

他のユーザーは「まつりのあとのあとのまつり「まぜこぜ一座殺人事件」」以外にこんな作品をCheck-inしています。