劇場公開日 2024年10月19日

拳と祈り 袴田巖の生涯のレビュー・感想・評価

全11件を表示

5.0祝!自由

2024年12月16日
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鑑賞方法:映画館

長年に渡る感動のドキュメント映画の金字塔。姉の秀子さんが、凄すぎる。

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DnaH

5.0姉の秀子さんと笠井千晶監督の優しさ

2024年12月6日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

知的

袴田巌さんの過酷な生涯を描いた映画ですが、秀子さんの明るさと巌さんに時折、話しかける笠井監督の温もりのある声に救われました。捜査機関に犯人に仕立て上げられようとした濡れ衣を晴らした巌さんのこれからの人生が幸あるよう願わざるを得ませんでした。笠井監督とそのスタッフのみなさまに心より感謝いたします。

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のりあき

5.0タイトルなし

2024年12月2日
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鑑賞方法:映画館

長い年月の取材がすごい。袴田さんの硬い表情、1日中部屋をぐるぐる歩く様子、司法の罪を思う。

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えみり

「これからはもっと巧妙にやらねば」という検察の意志表示か

2024年12月1日
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鑑賞方法:映画館

 1966年の事件から58年、1980年の最高裁での死刑判決確定から44年、今年漸く再審無罪が確定した袴田巌さんの来し方を振り返り今を見つめるドキュメンタリーです。 この度の無罪確定後、静岡県警や検察は袴田さんに直接の謝罪を行っていますが、最も重要な問題である「証拠捏造」については一切言及していません。 客観的合理性よりも「組織の論理」が優先した結果としか考えられません。 それはつまり、「この時はまずったけど、これからはもっと巧妙にやらねば」という意志表示にすら感じてしまいます。  本作では、2014年に一旦釈放されて(無罪ではない)からの袴田さんの日常生活を丹念に追っており、新聞などで伝えられる「拘禁症状」とは如何なるものかが分かります。  時として理解出来ない言葉を口走ったり、一日中部屋の中をひたすら歩き回っている姿から、死刑判決を受けていつ執行されるか分からない恐怖に数十年間晒されて来た人が受ける抑圧の苛烈さを伺い知る事が出来ます。  その中での唯一の救い(と言うのは他人の無責任な言い方ですが)が、巌さんの無実を信じ粘り強く再審請求を支持し続けて来たお姉さんの前向きな力強い姿です。 警察・検察・裁判所の無責任な先例主義・官僚主義は巌さんのみならずお姉さんの人生をも黒く塗りつぶしてしまったのでした。  ただ、もっと深く紹介して欲しかったのは、こんな無理筋の「有罪」論を検察はどんな論理で押し通し、裁判所はそれを認めたのかという点です。そこをより詳細に検証する事で彼らの暴走がより具体的に明らかになり、今後の戒めにもなります。我々一般の人間には裁判記録は容易に触れられないだけにそこを知りたかったです。

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La Strada

5.0袴田さんの失ったものは返ってこない。

2024年11月22日
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悲しい

失ったのは年月だけでなく、尊厳や希望。 無実を勝ち取っても、それは普通の人に戻っただけ。 冤罪で不当に傷つけられ、失ったものは返ってこない。 拘束され責められて怯えて、おかしくなってしまったものは簡単には元に戻らない。 見ていて苦しくて何度も泣いた。

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ぬまお

5.0チュウ、お前が造った目で私が見たものを、お前にも見せてやりたかった

2024年11月19日
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病人28号

2.5ある程度事件の背景や予備知識を入れてから見る必要がある

2024年11月14日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

難しい

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邦画野郎

4.5お姉さんの強さに圧倒された

2024年11月2日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

こんな事があっていいのか、絶望的な気持ちになる。最近のニユースで表情の乏しい袴田さんしかお見かけしてなかったような気がする。映画では時おり柔らかな表情をしたり、ユーモラスな事を話したり、安心したい自分がいた。お姉さんの秀子さんがどんな袴田さんもその大ケガをも笑い飛ばしていた。その長きに渡る戦いで強くならざるをえなかったのかと涙が出た。みそ店で働く前にバーまで経営してたとは袴田さん驚いたよ。

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ささき

4.5いわれなき罪により、損なわれた心を取り戻す話

2024年10月31日
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鑑賞方法:映画館

幸運な事に袴田さんは58年掛けて死刑判決を覆し、無実を勝ち取った。 この話の裏には、冤罪事件に巻き込まれて、いわれなき罪を背負わされている人が沢山いることの深い闇が見える。

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はなてん

5.0巌さん、秀子さん、 とにかくいつまでもお元気でいてください

2024年10月23日
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巌さん、秀子さん、 とにかくいつまでもお元気でいてください

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jung

5.0稀有なドキュメンタリー

2024年10月21日
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鑑賞方法:映画館

ドキュメンタリーを観たあとよく二度と観たくないけど観てよかった、でも人には勧められないと思うことがよくある。これは二度とこんなことがあってほしくないし観てよかったしなんなら人に勧めたいドキュメンタリーだった。 袴田巖さんと姉秀子さんの日常があまりにも自然に映される。人が撮っているのではなくそこにポンとカメラが置かれているだけのように感じる。 監督は袴田巖さんが釈放される前から秀子さんの取材をし、記者と取材対象という関係を越えたものだったとかどこかで読んだが、そんな関係だったからこそここまで自然に撮ることができたのだろう。この監督でなければ撮れなかったドキュメンタリー。 巖さんは拘禁症状から意味のわからない言葉を口にする。だが本当にこの人に正気は1ミリもないのか?と思えるシーンが多々ある。ボクシングのことになれば雄弁に語るし、自分に縁がある場所はどれだけ朽ちようと覚えている。街を歩き周り甘いもの(好きなのかな?長年食べる機会が少なかったから?)を食べると目を細めて嬉しそうにする。そのギャップがあまりに切ない。 そして秀子さんの底抜けな豪快さに救われる。離婚したことは「女1人のほうが楽しいじゃない!それに結構モテたのよ?」なんて茶目っ気たっぷりに話して、巖さんが夜中まで帰って来なかろうが階段から転げ落ちようが最後には笑い飛ばしてしまう。テレビで見かけるたびに思っていたが改めて思う。なんて強い人なんだろうか。 冤罪と死の恐怖が人をここまで変えてしまうということ、そしてあまりにも時間がかかりすぎた自由までの時間と戦い続けた人々をこの短い時間によくぞまとめられたと思う。ほんの少しでも袴田事件や冤罪に興味がある人は見てほしい。 自由が薬となって、巖さんと秀子さんのこれからが幸福に満ち溢れたものであってほしい。そして当時の裁判官であった熊本さんの魂が救われること願ってやまない。

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クロネコ。