太陽の少年 4Kレストア完全版のレビュー・感想・評価
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77点ぐらい。少年時代、あのころ北京で。
80点つけようか迷ったけど、厳しく77点ぐらい(笑)
80点の4つ星を付ける人がいても全然うなづけます。
70年代の中国が舞台で、当時の中国の雰囲気が楽しめます。
すごく趣があって良かった(笑)
少年時代を回想する大人の声に乗って、少年時代が描かれるわけですが、自分の少年時代を思いだしたりします。
ある程度お年を召されてる方が、シンミリと心に染みると思います。
約10分のシーンを追加した完全版だそうですが通常版を観てないので、どこが追加されたのか分かりません(笑)
主役の少年が、えなりくん似です(笑)
比類なき時代を背景とした普遍的な青春映画
チアン・ウェン監督の1994年のデビュー作。
1970年代、文化大革命の最中の北京。歳上の少女ムーランに恋した中学生の少年シャオチュンのひと夏の恋をノスタルジックに描いた。
観る自分もムーランに恋をした。
手が届きそうで届かないムーラン。
何ともし難い無常感に切なくなった。
てか、この尋常でないエネルギーはいったい?
比類なきあの時代をもしっかりと映し出す、普遍性の高い青春映画の傑作だ。
美しくノスタルジック
初公開の時は病気で観れず、その後名画座などでも何度か機会はあったもののタイミングが合わず、今回が念願の初鑑賞。
人民服に自転車、昔のニュースで見る中国ってこんなんだったなぁ。
今ほど便利な時代ではないけれど、この頃の方が何かと平和だったのかなぁ。
古き良き中国とでもいうのかな。
町の悪ガキたちと女の子とのひと夏の回顧録といった感じで、特に劇的な何かがあるわけではない。
自分にそのような経験があったわけでもなく、100対100のはたし合いなどあるはずもない。
なのになんだか懐かしくノスタルジックに思える。
そして時折挟み込まれる謎の前衛コント。
ミーランの部屋での窓から差す光の中で舞う、なぜか美しく見える砂埃。
田園の一本道を二人乗りで走る俯瞰も素晴らしかったし、赤い水着(ふんどし?)で梯子を登るシャオチュンの覚悟を表すような下からのアングル。
ストーリー自体は単純だけど、撮影技法が多彩。
レンタルでなく劇場で観れてよかった。
青春映画の名作。
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