「若者より中高年に刺さるかも!?」大きな玉ねぎの下で おじゃるさんの映画レビュー(感想・評価)
若者より中高年に刺さるかも!?
「爆風スランプ」の名曲にインスパイアされたラブストーリーということで、期待して公開2日目に鑑賞してきました。観客はまばらで、そのほとんどが中高年でしたが、幅広い年代におすすめできる素敵な作品だったと思います。
ストーリーは、夜はバー、昼はカフェとして営業する店「Double」で、夜のバイトを務めるこじらせ大学生・丈流と、昼のバイトを務める看護師見習い・美優が、互いの素性を知らぬまま業務連絡ノートを通して始まった交流はいつしか交換日記のようになり、顔も見えない相手に惹かれあっていくが、実は二人はすでに最悪の出会いを経験しており、実際には全く好意を抱いていなかったのだが、美優のお気に入りのラジオ番組のパーソナリティが語る思い出の中に登場する文通のエピソードが、二人の関係に大きく関わっていくというもの。
あらすじを書こうにもうまくまとめられないほど、本作のストーリーは複雑に入り組んでいます。かといって理解するのが難しいかというと、全くそんなことはありません。令和と平成を行き来しながら、二つの恋愛をきれいにまとめ上げています。その構成とは裏腹に、終わってみれば、「会いたい人がいるなら、今すぐにでも会いに行け」というシンプルなメッセージが心に響きます。
主演の二人はもちろん素敵なのですが、それを縁の下で支えるような4人の存在が大きいと感じます。ともすれば、今の時代に管理ノートという名の交換日記はちょっとアナログがすぎる気もしますし、その相手が気になるなら普通にその時間に覗きにいく気がします。しかし、うまい具合に過去の文通エピソードを織り交ぜ、交換日記ノートに違和感を抱かせないような演出の巧みさを感じます。
そして、この文通が現代の二人の生活にがっつり関わってくる展開も、でき過ぎかもしれませんが、なかなかうまいと感じます。さらに、この平成の恋愛に関わる4人の再会シーンが最高すぎて、涙が止まりません。こうした物語の下支えが、丈流と美優の恋を強く大きく後押ししているようで、観客もいつのまにか二人の恋を応援してしまいます。
もちろん観客は、自身の経験に基づいて登場人物の誰かに感情移入していると思うので、若い世代には、平成のエピソードは不要と感じられるかもしれません。でも、私には、大学で知り合い、卒業後に手紙をやりとりした相手のことが思い出され、胸が熱くなりました。今では連絡も途絶えてしまったのですが、それでもふと思い出すことがあり、いつかもう一度会えたらと思って切なくなります。
こんな感じで大人にはノスタルジックな思いを抱かせてくれる本作ですが、だからと言って上映中の鼻歌はマジ勘弁です!「大きな玉ねぎの下で」が流れるたびに聞こえてくる後席のおじさんの鼻歌に、せっかくの切ない雰囲気を粉々に破壊されました。上映中の光と音はダメ絶対!
主演は、神尾楓珠さんと桜田ひよりさんで、場面によってさまざまに変化する二人を自然な演技で魅せています。脇を固めるのは、江口洋介さん、飯島直子さん、西田尚美さん、原田泰造さん、山本美月さん、asmiさん、伊東蒼さん、藤原大祐さん、窪塚愛流さん、瀧七海ら。中でも、江口洋介さんのセリフと演技がじんわりと沁みます。
こちらは 前にカップル👭いましたが若い人 極めて静かでした。物音もせず。
鼻歌は経験ありませんが 想像するに 許せませんね。
たまーに 小言でうるさい客 お前は淀川長治か❓小森のおばちゃまか❓
お前の副音声感想頼んで無いぞ💢 と思います。
あっ コロナ明け以降は 子供向けアニメは見ないことに決めてます。見るなら 夜🌉ですね