劇場公開日 2024年10月4日

「できるだけ「3」(ナイスデイズ)を見てからのほうが良い」ドキュメンタリー オブ ベイビーわるきゅーれ yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0できるだけ「3」(ナイスデイズ)を見てからのほうが良い

2024年10月5日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

今年358本目(合計1,450本目/今月(2024年10月度)9本目)。
※ (前期)今年237本目(合計1,329本目/今月(2024年6月度)37本目)。
 ※ このあと、「ふれる」を見てからの帰宅になりますが、アニメ作品は憲法論が絡まない限りレビュー対象外です。

 こちらの作品は、先の公開である、いわば続編でいうところの「ベイビーわるきゅーれ3」にあたる「ナイスデイズ」をテーマに、その撮影現場に密接して、映画作成のはじまりから終わりまでをできるだけ見せようという角度で作られています。よって、「映画として」のアクションものとしての「ベイビーわるきゅーれナイスデイズ(以下、~3)」を先に見ておくのが推奨です(3のネタバレになるようなところも多少入っているため)。

 日本のミニシアターから育ったアクション映画という特異な成長を遂げたアクション映画であるところの本シリーズはその成り立ちも特殊で、その裏側ともいえる部分で「裏側」にあたるドキュメンタリー映画も1週間遅れで見ることで、「娯楽としての作品」(~3)と、撮影(主に~3)の大変さ等を描き出す本ドキュメンタリーは「二つで一つ」の作品なのかな、といったところです。

 こうした作品(特に日本ではこの手の映画)が少ないという事情もあってよかったところです。ただ、しいて不満点をあげるとすると、作品が実質的に「~3」に対応したドキュメンタリーであり、去年の「~2」や、一部のミニシアターで熱狂的な支持を受けて一部の大きな映画館で放映されることになった「~1」(初代)についての部分が少なかった点でしょうか。特に「~1」は予算の規模が今と違うことはこのドキュメンタリー映画でも明らかになっていて、そのために「~1」はまた「~3」とは違う独特な面白さがある(コマ割りが変になっていたり、まひろ(伊澤さん担当)が映画内で何度も違うTシャツに着替えるなどネタっぽい部分)ところ、「~1」には熱狂的なファンもやはりいますので、そうした「1」や「2」から現在の「3」になって変わったところ、変わらなかったところ、という「3」をメインにはしても「1/2」との違いといった点についても触れられているとよかったかな、といったところです。

 採点に関しては特段気になる点がないのでフルスコアです。

yukispica