ファーストキス 1ST KISSのレビュー・感想・評価
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相思相愛の時に戻り自分を見つめ直し、気持ちの整理をつける人妻のタイムトラベルファンタジー
久し振りに妻と一緒に映画館で見学しました。結婚当初は私が選んだ映画をテレビで仲良く観たものの、今ではお互いの嗜好に余計な口出しをしない暗黙の了解のもと、それぞれに趣味を尊重しています。主演のお二人、松たか子と松村北斗のファンである妻の誘い、それと偶然にも私の兄が妻に薦めたこともあっての劇場鑑賞になりました。
近年リアリティを追求した題材が多い反面、タイムトラベルなどのファンタジー作品も制作されている日本映画の特徴を感じています。その視点で批評すれば、この映画の良さは夫婦生活の実感を背景に据えて、突然事故で夫を失った妻が心の整理をするため何度もタイムススリップする仮想体験の面白さがバランスよく描かれていることです。このリアリティとファンタジーのまとまりの良さは、脚本家坂元裕二が主演松たか子の力量と個性に合った役柄を創作した成果と言っていい。テレビドラマ史上の名作と評価したい「カルテット」(2017年)の時の相性とキャスティングの妙を彷彿とさせました。論理的な台詞で登場人物の性格を表現することに長けている坂元裕二の長短併せ持つ武器は、時に厄介に感じて好悪が分かれますが、この作品では理知的過ぎず程よく人物の輪郭を描いています。主人公硯カンナの2.5次元舞台の美術デザイナーと硯駈の古生物学者の異色の設定は、博学と幅広い作家活動による坂元裕二ならではの独創性でした。夫の運命を変えるために繰り返すタイムトラベルの試行錯誤の面白さも、実に映画的な表現で飽きさせません。駈のドキドキさせないで下さいを聴きたくて衣装を替えるカンナの女性心理描写。駈が注文した最新の古生物学の専門書を過去に持って行って未来の購買の時間を無くそうとするも、新説に驚く教授と駈の間から取り返すドタバタ振り。ホテルの庭園で犬に絡まれるのを避けるためにフリスビーを何個も持って行って投げるその仕草の可笑しさ。一寸出過ぎるも、夏休みの新聞作りの取材をする小学生がポラロイドカメラでカンナを撮るシーンと、後はその音だけで済ます省略の技巧。そして何度もかき氷の列に並びながら結局食べれない2人の心残り。
残念なのは、ここまで好感を持って楽しみ得た最後の結末が盛り上がりに欠けて、全体の印象を軽くしたことでした。15年後の妻から警告された駈が幸せな結婚生活を送っていたなら、生きたい欲望が生まれるはずです。運命を変えると別な電車事故が起き、多くの人が犠牲になるのは、ハーバード大学教授のマイケル・サンデルの著書『これからの「正義」の話をしよう』を想起させ、実際カンナはロープウェイの非常停止ボタンを使わせるのを修正しています。それを知ったが故の駈の判断であったのでしょうか。また感謝の手紙を残し運命に従った駈の真意を知って泣くカンナを見て疑問に思うのは、失う悲しさは本来お葬式で泣き崩れるものです。お互いに思いやる夫婦生活だっただけに不自然さを感じました。そもそもカンナが事故を未然に防ぐ手段として、先ずベビーカーを落下させない方法があったのではないか、とも指摘できます。
しかし、この映画全体の内容は、結婚を決めたカップルが参考にすべきものを押し付けがましくなく楽しく示唆してくれて良作であると思います。相思相愛で結ばれても時と共にお互いのエゴが表れて来て、日常生活に齟齬をきたすのは当たり前です。夫婦共に自己確立の仕事に邁進していれば疲れもあるし、相手に甘えたいのも心情。不満や悪いところをいってみてと言われれば、日常の些細な事からお金の使い方まで幾つも挙げられるでしょう。それを回避するのが結婚生活と覚悟すれば、理想的カップルと比較されても嫌味には感じないものです。そういう機知を感じさせる松たか子はカンナの役を見事に演じていると思います。最後の涙で決着させた安易さを除く脚本の面白さと巧さ、そしてその松たか子の女優としての魅力を味わえる良さがありました。相手役松村北斗は29歳の駈を自然体で演じて好感度高いも、44歳の現在の中年の体型を無理して太くしているのが気になりました。ファーストシーンの線路に横たわる姿のお腹の膨らみが不自然だったのが勿体ない。
すごく大事なこと
かなり思ってたのと違う感じでした
思いがけず涙が溢れてしまった
松たか子扮するカンナと松村北斗扮する駈の夫婦仲が最悪なまま、駈は電車事故で亡くなってしまうが、目も合わせない日常を送っていた夫婦の関係を、カンナが過去に戻ることでどうなるのか
カンナが何度も過去に戻り、駈と出会った頃のことを思い出したカンナは、何とか駈が死なないよう過去を変える努力をしてみたが、結果的には駈は死んでしまい、その未来は変えられなかった
だけど1つ、15年前の駈が2人の未来を知ったこと
そのことが15年の月日を変えた
駈は自分の死を受け入れながらも、後悔しないようカンナとの幸せな日々を送ったに違いない
その15年間はカンナにとっても幸せな15年間になっていたというわけだ
それは過去に戻ったカンナの、駈を思う気持ちが15年前の駈に伝わったから変わった未来で、思いやりに溢れた夫婦の姿に涙が溢れてきたのだった
駈の死後
宅配で届いた3年待ちの餃子が、過去ではカンナが焼くのに失敗して散々な餃子になってしまったが、未来では駈の優しさから頼まれたものになっていて、きっと美味しく焼けたのだろう
松たか子、松村北斗扮する夫婦の独特だが愛に溢れたやり取りがとても良かった
カンナの健気さよ
夫が事故で死ぬ現実を過去に戻って覆そうとするお話。
カンナが健気でたまらない。
でも、
それはきっと亡くなった当時の夫ではなく過去の世界で出会った硯駈を未来で死なせないために。
最後に涙するカンナは、駈が出会ったそれとは違うかもしれないのに。
未来での事実は変わらずとも戻ったカンナはどういう気持ちだったのだろう。。。
吉岡里帆が過去のほうが老けて見えたのは自分だけだろうか。。。
凄く面白かったです。
坂元さんの脚本好きならぜひどうぞ
三日間、スキーを滑りまくってからレイトショーでパートナーと視聴。眠い目を擦りながら頑張って一緒に観てくれました。
坂元さんの描く、人と人との掛け合いが大好きで大豆田や、カルテットと言ったドラマを中心に観ていたファンです。
とにかく坂元さんの作るセリフが好きです。どうしてそんなに綺麗で響く言葉選びができるんだろう、と思います。今回の映画も2人にしかわからない言語というか、雰囲気というか、世界観が本当に素敵でした。
ただ、生死を軸とするタイムリープものとしての、絶望感のようなものが足りないような気がしました。何度も何度も戻ってくる時の辛さをあえて描いていないのか、もっともっとしんどいだろうなぁ。と思いました。
映画を通して、納得できないこと(自分の立場ならもう一度この人と結婚して死を選ぶかなぁ、とか)はありましたが、全部を整えてそしていい意味で後ろに引き摺らない脚本に拍手。週末に見る映画はこうでなくっちゃね、と言った感じです。
好きなシーン
「もう一回!」と彼からの素敵なセリフをお代わりするところ。わかる…何度でも言って欲しいし、綺麗な格好して受けたいよね
全然目立たないシーンだと思うのですが、遺影の写真たてをティッシュで拭くシーン。これ、経験ある方はわかると思うのですが、遺影(特に新しいもの)って埃が目立つんですよね。身の回りの整理整頓はできないくらい疲弊していても、遺影の埃を毎日毎日ティッシュで拭いていた自分の背中と重なりました。あんなシーン、どうやって生み出すんだろう…そういう人を身近で見ないと気づかないシーンだな、と思います。
そういう、人として生きていくなかでの「あるある」がたくさん入っているところも見ていて面白いです。
夫婦であること、その幸せ
夫である駈くんの事故死から物語は始まります。妻であるカンナさんとは冷え切っており、彼が事故で死んだ日は離婚届を役所に提出する日でした。愛し合って結婚したのに、時が経つにつれパートナーから同居人になり食卓も寝所も別々に。そして離婚で他人に戻る。この過程は悲しいですね。見ててそうなるだろうなと。
ある冬の日、カンナさんは過去と現在を行き来する方法を発見します。そして過去での行動が少しだけ未来に影響を与えることも。そこから駈くんが死なない未来を作ろうとあの手この手で大奮闘するんです。もう40歳半ばに達しているカンナさん。時には滑稽に、時には大失敗しながら、頑張る姿がとても愛おしいです。
最終的には、彼が死ぬという運命は変えられません。バック・トゥ・ザ・フューチャのようにはなりません。でも、そのことを知った彼が、ほんの少し心がけや行動を変えるだけで夫婦生活自体は壊れないというストーリーで、まずまずのハッピーエンドに仕上がっています。彼のファーストキス(過去)とラストレター(15年後)が美しいです。
夫婦であることの幸せとは、本当に小さなことの積み重ねなんですね。食べるものは違っていても同じ食卓で朝食を取るとかね。確かにそういうことなんだろうと私も実感します。
★良かった点
・場面ごとのセリフ回しが良い
この映画、名台詞がいっぱいあります。ノベライズが出たら買おうかな。私がウンウンと思ったのは「恋は盲目だけれど、結婚したら4K解像度で見れる」ってやつ。私自身、長めの交際を経て結婚しましたが、一緒に暮らし始めた当初はびっくりしてましたよ。こんなことがイヤなんやと。もう結婚してウン10年ですが、もはやできる限り文句を言わないよう注意して暮らしております。「(未来から来た)今の君と会いたいから結婚しよう」というプロポーズも良かったです。
・頑張る松たか子さんがひたすらかわいい
犬にまとわりつかれ、疾走し、古生物学の本を購入し、ロープウェイの駅で落下し、氷屋さんの列の後ろに並ぶ若い女に毒づかれたりしながら、滑稽なまでにがんばるおばちゃん。応援したくなる。
・松村北斗君の演技が良い
死んだ当時の老けメイク。若い頃から離婚寸前の時までの立ち居振る舞い。突然現れたカンナさんを不審に思ったり、「好き」をあふれさせたり、素晴らしい演技だったと思います。
★惜しかった点
・タイムリープの仕組みのわかりにくさ
多分、特定の日に戻って、特定の日に帰ってくる。時間も限定されている。しかし、ちょっとわかりにくい。これが明確であることにストーリー上は大した意味はないので、問題ないとも思いますが、私は明解な方が好み。
・やっぱりスカッとハッピーエンドもありなのでは
これは賛否両論あると思うがアメリカ映画なら駈くんは死なない。私が彼なら状況を事細かに聞いて、事前にベビーカーが落ちるのを防ぐように考える。しかし、この運命を変えちゃうと余韻みたいなのが減ってしまうかなあ。でもね。おじさんは、やはり誰かが頑張ったら、その努力には報いてあげたくなるんだ。大けがして包帯だらけの彼が「ごめん。かっこつけ過ぎちゃったよ」「バカ。どんだけ心配したと思ってんの?」でも良かったと思うんだよ。
・夫婦には子供がいない
子供がいると全く違う視点・感情が生まれるので、この映画とは別物になると思います。これはそういう別作品に期待しましょう。この映画はむしろ純愛もの。そう考えると惜しくはないか。
・音楽...悪くなかったけれど、私はヨルシカの「忘れてください」を推奨します。
総じて見れば良い映画でした。映画館で見られて良かったです。
淋しさの正体
タイムリープで
変わるもの、変えないものを
人生をかけて選択した
夫婦の話でした
過去に戻って未来の災いを
大きく変えてしまう話が多い
ターミネータとか
だから、これもそうなのかなと。
でも、本作は違いました
少し行動を変えても
結果は変わらない。駈の死。
それは、
死を遠ざけようとするカンナの
思いとは別で
駈の思いが入っている
彼は自分が死ぬことで
助かる他人がいることを知る
そして、彼の決意
結果を変えることより
人生を変えることを選ぶ
不毛な夫婦生活を
実りある日々へ。
残された手紙には
ー
淋しいという思いは、
淋しさだけでできていない。
誰かがいなくて淋しいということは、その人をまずはじめに
好きになったという思いがあります。
ー
淋しいと感じる前には、
愛しい時間もあって
全部で素晴らしい人生だったと。
自分がいつ死ぬのか
わかっていて
暮らすのを決めたのがすごい
いつか死ぬなら
誰かの役にたとう
そして
この人と、悔いのない日々を
過ごそう
誰もができることでは
ないのかもしれないけど
本作がすごく評判がいいのは、
そんな死生観に共感する人が
多いんだなと
松さんの何気ない仕草も
いいですよ
おすすめ
切なくて少し、暖かさも感じるような
何度もリセットして、過去をやり直す。
そんな都合の良いこと、本来、起きるはずなどないのに、都合の良い終わりを迎えるのかと期待してしまった。
運命を知っていたら。どこで何が起きるのか知っていたら。例え、知っていても。本来、みんな誰もが人生は一度きり。知ってたら何とかなるなんて、それは、ご都合主義だよね。って、気付かされました。思ってしまって、それがとても切なかったです。
タイムスリップ出来る内容の映画で、今を大切にすることの大切さを感じさせられました。
知っていて放棄は出来ない真っ直ぐな優しさの不器用さの中、彼なりに善処したのであろうことがちらほら見受けられて、切なかったです。
最悪のバッドエンドは…
※タイトルがネタバレになるかもと思って変更しました。他にも加筆してるところがあります。
本日3回目の鑑賞。
最初から、坂元裕二脚本で「カンナのおかげで未来が変わり、駆は死なずに2人は末永く幸せに暮らしましたとさ、めでたしめでたし」とは絶対にならない、と確信していたので
・カンナが身代わりになって死を選び、駆が生き残る未来
・カンナが過去の駆と恋に落ちて過去で暮らすか、過去の駆が未来に行って2人で暮らす
・B T Fと逆パターンでカンナが駆と出会わない(別離)未来
と予想しました。結果としては3つめが割と核心に触れてはいるものの、実際は全く別のエンドで、それがまた坂元裕二脚本の真骨頂と言ったところでしょうか。そうかそう来たか。
ただ、15歳も年下のイケメンに恋されるって、中年女性の見果てぬ夢ではありますが、現実ではオバさんのイタイ妄想でしかなく、松たか子だからギリギリありとして見られたところもあるかと思いましたので、ちょっとした自虐もこめて0.5マイナスといたしました。くうう松たか子じゃなくてつれえええ。
それにしても若カンナは、若かりし頃の松たか子がタイムスリップしたのかと思うくらい自然な映像でした。逆にオバさんカンナは、ほうれい線やタプタプのあごも容赦なく描写されており、そこらへん自らを顧みるにつけ、思うところがなくもなく…(はああ)。にしても松たか子はいくつになってもキュートな女性ですね。ほんとにステキ。
さて駆役の松村北斗さん、申し訳ないけど自分は彼を存じあげず、今回初めて名前を知りましたが良い役者さんですね。未来からやって来たカンナに振り回され、好きになってこっぴどくフラれて涙目になった割には、彼女が未来の妻だと知ったとたん「だいたいキミはね」と態度が謎の夫シフトチェンジ笑。オジ駆のお腹周りがちょっぴりタプついてるところも芸が細かい。事故直後、駅員さんが片付ける飛び散ったと思しきアレやコレ、画面の右隅に映ってたのは…ですよね。一瞬だけどウッと思いました。
そして、坂元裕二脚本で楽しみな登場人物の軽妙な会話のやりとり、現実にありそうな日常の切り取り、見ている者に差し出される甘くない御伽噺。今回も堪能させていただきました。
鑑賞後、松たか子演じるカンナの死という最悪のバッドエンドでなくて良かったね、と同行の友人に話したところ「いや〜最悪は、松たか子が朝はパン派ではなくご飯派になってた未来エンドやろ」と言い出して…いや確かにそれダメ絶対!春の国民的行事…いや祭礼が中止と言う事態になってまうやん!!(白目)
あと、パンフレットはかなりのネタバレがあるので未見の方はご注意を。開くとちょっとしたお楽しみもありますし、この映画を高く評価した方は、購入することをオススメします。
松たか子はやっぱりパン食
休日にイオンシネマで
GG料金+ドコモポイントが使えて500円ナリ
ありがとうございます!
当初全くノーマークの一作
予告編を観てもピクリともせず
あぁまだこういうのがつくられてるのねとチラシも取らず
坂元裕二が脚本なのかとはチラっと思った
先週立ち読みしたキネ旬で辛口評論家が軒並み高評価で ん?
松村北斗はやっぱりキネ旬で1位だし興味があった
妻にさわりを話したところ どんだけこすられた設定かと
言うとおりだ オラもそう思っていた でもあえて観るのだ
で結論 正解 ナイス 素晴らしい一作だった
泣きこそしなかったが共感できたな
テイストは花束みたい に近いものを感じた
40~50代層にはグッとくる感じでないか
松村北斗よかった 角度によっていろんな表情
ちょっと江口洋介っぽいところもある
松たか子が犬にもまれる姿は今思い出しても可笑しい
いい感じに若返らせる現代の技術も素晴らしい
この使い古されたフォーマットを使いながら
監督とか脚本家が伝えたいメッセージがじんわり
過去は変えられないが未来は変えられる というのは今やありふれた言葉
本作では 過去が変われば(不幸な)未来が変わるはずだと主人公が奮闘する
が変えられない未来はあって…
でもちょっと変えられた未来を写真が物語るというシャレたストーリー
マイナス0.5の理由
タイムパラドックスの整理がいまひとつずさんな感じがしたのと
ラス前とラストのタイムリープの必然性がよく分からず
若干居心地が悪かった
あと予告編含め2時間超で尿意が限界…ゴメンナサイ
松たか子はやっぱりパン食なのだ 白い皿は使わないが
北斗はどっかのコメのCMに出ているのかなぁ
かつてアナログ写真業界にいたこともあって
チェキがいい感じで使われていたのがまた嬉しかった
いい休日になった
音だけが残念
内容は面白く、演者の芝居も良かった分、音だけが気になった。
遠近、左右などの位置関係が考慮されてない。
セリフがほぼずっと真ん中からしか聞こえない。犬に襲われるところとか画面外で犬と人間の声の位置関係がズレてるのが気になりました。
最後の方の夫の手紙の下りも一文だけ音質が違ってたし、直後唐突に泣き始めた感じだったので違和感で興覚めしてしまいました。
音にこだわって作りましたとのことだったんですが、
こだわりは何処だったのだろうか?と、こだわった割にコレか。という二重の失望感でした。
洋画で似たようなストーリー
タイムリープはSFによくある時空歪?の特異点としてあまり深く考えず捉えて観ました。
洋画で似たようなストーリー?!確か『バタフライエフェクト』シリアスな展開の作品でした。この作品は夫婦の倦怠末期に起こった悲劇を回避しようとコミカルに描かれていて
楽しめました。これからご結婚されるカップルか新婚カップルの方に観てもらいたい映画です。
私史上最高のラブストーリーです
異論は認めます!笑
でも間違いなく私の中では1番好きなラブストーリーでした。
途中の「からかわないで」とかけるくんに言わせちゃうとこ…分かる…エンドレスリピートしたくなっちゃう…。
松さんと松村さんの演技力に大拍手です✨️
あとパンフレットも見てみて欲しい!
刺さりまくります🤭
あとあと、この作品が好きな方はぜひ!
いま、会いにゆきますとorange-オレンジ-も観てみて欲しいです!
ハッピーエンドかと期待したが、、、
死ぬ運命を聞いて、いくらでも回避する方法はあったと思うが、旦那さんの正義感が揺らぐことはなかった。
赤ちゃんがホームから転落する運命は変えられない。旦那さんが助けなければ赤ちゃんの命は尽きてしまう。
常にこの日の為に温かい人生を共にしてくれた生き様に感動しました。
最後にタイムスリップして、死なないでと伝え、現実に帰り、運命が変わっていない事実を知った時、カンナはどんな気持ちになっていたんだろう、、、
切ない。
何度やり直しても
予告で気になってので鑑賞!
結婚して15年になるカンナは、ある日、夫の駈を事故で失ってしまう。
いつしか夫婦生活はすれ違っていて、離婚話も出ていたが、思ってもいなかった別れ。しかしカンナは、駈とこちらも思ってもいなかった再会を果たす。しかもそこにいたのは、初めて出会ったときの駈。
ひょんなことから、彼と出会った15年前の夏にタイムトラベルしてしまったカンナは、若き日の駈を見て思う。やっぱりわたしはこの人が好きだ。まだ夫にはなっていない駈と出会い、カンナは再び恋に落ちる。
時間を行き来しながら、20代の駈と気持ちを重ね合わせていく40代のカンナ。事故死してしまう彼の未来を変えたい。過去が変われば未来も書き換えられることを知ったカンナは、思い至る。わたしたちは結婚して、15年後にあなたは死んだ……だったら答えは簡単。
駈への想いとともに、行き着いた答え。
わたしたちは出会わない。結婚しない。たとえ、もう二度と会えなくてもーー 。
というのがあらすじ!
いろいろ気になることがありましたが個人的に楽しめました!
最後のタイムスリップの後にカンナは現代でどうなったのか…
現代に戻らないこともできるだろうしカンナが現代に戻ったら駈はあとに似てる人に会ってるしそこは違和感覚えそうとかいろいろ考えてしまいそうになって気にするのをやめました笑
あと観てて思ったのが何でかわからないけど大和田豆子と三人の夫を思い出してました笑
カンナは亡くなった夫を救うために何度も過去に戻るのですがあんなに夫婦が冷めきってたとは…
何度も戻ることで夫である駈への気持ちを思い出すんですけど2人の掛け合いが絶妙ですしいい感じで面白い😊
現代と過去をシーンは特殊メイクやおそらくCGなどを駆使してうまくできてましたね!
どうなるか気になってましたけどよかったです!
駈を救うため何度もいろんなことを試すんですが最終的には出会わず、結婚しなければいいと言う結論に…
自分だったら最初に思いついて実行してそうです…
そしてバタフライエフェクトでしたね
ちょっとした変化で大事故が起きたり…
必ず好きになってカンナと結婚するしでも最後は必ず赤ちゃんを救うために亡くなってしまう😔
何度やり直してもそこは変わらないしかっこいい!
最後のタイムスリップでばれてしまうけど結果は同じ…
でもそれまでとの夫婦生活は違いとても楽しそうな毎日!
手紙も残しててめちゃくちゃ感動したしよかった…
ここまで人を好きになれるの羨ましいしすごい!
いい映画をありがとうございました☺️
運命、変えるもの、従うもの
運命の転換が矛盾なく描かれていて、落ち着いて観ることができた。部屋の生活感、夫婦喧嘩の現実感が良く出ている。エンドロールの優河の歌声もとても心地良い。
時空を超えた記憶・認識が、2009年夏に戻ったカンナ(松たか子)から、全てを知った駈(松村北斗)に移行して、2024年の事故死前の手紙になった。カンナが駈に話したことで、運命の支配者がカンナから駈に代わった。
駈の死の運命は変わらず、カンナの慟哭は避けられない。新しい運命下のカンナは、駈の運命を変えようとした自分の必死の努力や、将来を知った駈の努力をたぶん知らない。ただ、カンナと駈の15年間は幸せなものに変わった。
駈が15年前に知った自分の運命を受け入れて、人助けに身を捧げたことが、観る者に痛みとして残る。
共感できるが
幸せでなくなっていく15年を妻は知らない。でも夫は知っていて、夫の方だけが考えを改めれば結果的にうまくいく、という結論にも見えてしまう。すごく面白かっただけに、なんだかモヤモヤする。
思っていた以上にコメディ要素が有った
タイムリープ物が普及して、見慣れてきたので、タイムリープ自体のそれっぽい科学的説明に時間を取らなくてよくなりましたね。
それで、タイムリープ物って、その状態を脱出する事とか出来事を変える事を目的に行動し、それを観る映画が多いですよね。
この映画のカンナの行動もこのパターンです。
対して、タイムリープ物の少数派として、『君が落とした青空』の原作(映画は×)や『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』の様に自分自身を変える事に重きを置く作品も有ります。
この映画での駈は、自身はタイムリープしなくても、こちらのタイプです。
『コーヒーが冷めないうちに』の塚原監督、こちらの方が得意なんじゃないかな。
このタイプの作品の良作は、観た人が例えタイムリープが出来なくても、心構えを少し変えてみようという気にさせる力が有ると思います。
そして、この映画は意外とコメディ要素が有るんです。これが良かった。
松さんの演技力も有るんでしょうけど、コメディタッチのお陰で、過去に戻ったカンナがチャーミングに見えるの。
カンナがもう一度恋をして、駈が初対面のカンナと恋に落ちるのが、この映画の重要な部分だから、カンナが魅力的に見えないと成り立たないんですよね。
それから、教授の娘かわいいなと思ったんですよ。
後で確認したら吉岡里帆さんだった。
言われてみれば、確かに吉岡さんなんだけど。
今の吉岡さんがヒロインをやる恋愛映画が観てみたくなりました。
夏に公開予定の池田千尋監督のは、そうなのかな?
餃子
この映画を見れて良かったと思います。
言葉の選び方が綺麗だなと感じました。
好きで始まった事が嫌いになって終わってしまう事は確かにあり、好きにならなければ良かったと感じてしまう事かあります。。
私は、この映画は好きにならなければ良かったの考え方を変えてくれる映画だなと感じました。
冒頭の餃子でその対比を綺麗にしてるようにも感じました。
始まりの餃子は、嫌な事を消す為の餃子
それはきっと、臭いものに蓋をする蓋の役割だったのかもしれません。
でも物語を通した後の終わりの餃子は、思い出を閉じ込めたタイムカプセルみたいなものだったと感じました。
過程が違うからそんな事当たり前だろと思うかもしれませんが、始まりと終わりはどっちも同じなのです。
違いは知っているか、気づけているかです。
スタートとゴールは変える事はできなくても、道のりはいくらでも選べる当たりのことかもしれませんが、慣れてしまっている小さな幸せに気づき積み重ねることが、好きにならなけれは良かったを幸せだったに変えられる魔法なのかもなと感じました。
晩御飯は餃子食べようかな。
序盤は正直退屈
登場人物に何の思い入れもない序盤でいきなりあの暴走は、正直言って『なんだコイツら…』という感じだった。餃子火にかけたままその場から離れるし、常識はずれな行動はとるし、不愉快のレベル。
起きてることに対する詳しい説明も無いまま、とんでもない事に巻き込まれるので、心の中でツッコミ入れつつ、なんとか関心を切らさないように見ていた。
時間軸がどうなってるかわからないが、少なくとも過去への行き来は数日間の間に複数回に分けて行われていた。日中仕事しながら夜はアレだと寝不足も尋常じゃなかったのではないかと。
まぁ物語としてはある意味落ち着くべきところに落ち着いたのだと思う。死人がよみがえる、というか今回のように『死ぬべき(死ぬことが既に起きた)人間』がその運命をねじ曲げて、無事生き続けるような展開を、最近はあまりしない気もする。だが、個人的には理屈が無理のない範囲であれば、無事生き延びてハッピーエンドがベストな展開なので、そこは残念なポイント。
だっていうなれば、未来から来た自分の妻から全てを聞いて、全てを承知で15年という月日を生きてきて、起こることが分かっていて妻が一人残されることを分かっていても、結局は言われていたとおりに、自分の命を赤の他人のためになげうったのだから。あれだけ愛していると言っていた妻の優先順位は何も変わらなかったわけで、そこがなんだか腑に落ちない。
あとは最後、不仲にならず終わった世界線の硯カンナ(B)と、過去に何度も足を運んでいた当初から出ていた硯カンナ(A)は別物なのかと思うので、結局Aの方はその後どうなったのかと気になるところ。
それにしても最近の技術はすごい。演者の年齢なんてどうにでもごまかせるほど、若返らせることも老けさせることも可能なのだから。
SF的な解説は重要ではない
映画館を出た直後に、2人の女性客が「ラストの意味がわからない」「辻褄が合わない」「伝えたいメッセージが分からない」と感想を伝え合っていた。
自分はラストは旦那さん視点で「やり直した15年」を描いたのだと解釈しました。
確かに主人公視点が描かれていないことでスッキリしない部分はあります。現代に戻った主人公にはどんな結末が待っていたのかわからないので。
過去に介入して書き換えられた歴史は、主人公の記憶に上書きされない事は、繰り返したタイムリープから分かっているので、幸せな15年の記憶を持つ事は出来ないだろうと想像しました。いわゆるパラレルワールドですね。
ただ、同じように彼からのメッセージを受け取ることが出来たのではないかと、そうであって欲しいと願いました。
この映画が伝えたかったメッセージが何かと言うことより、この映画から自分が受け取ったものは、「大切な相手には思いやってコミュニケーションを取ること」の重要性でした。
全247件中、81~100件目を表示