ファーストキス 1ST KISSのレビュー・感想・評価
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愛する人の選択
来月でちょうど結婚して丸15年になる夫と観に行きました。
坂元裕二さん、松たか子さん、松村北斗さん共に
好きなので、すごく楽しみにしていました。
タイムリープものであること、夫婦のお話であること
など、ベースの設定以外は極力情報を入れずに
劇場で様々なことを感じたいと思っていたので
展開も最終的にどうなるのかも知らずに行き、
そうなるのか!を見届けました。
全体通してくすっと笑えるところも多くあり、
会話劇もとにかく楽しくて、そして
お2人のやりとりが本当に自然で、夢中でした。
でも随所に散りばめられた靴下とか、
代引きとか、かき氷屋さんの後ろのお客さんとの
やりとりとか、1度では見切れない素敵なカケラが
たくさんある作品だと思います。
私は再婚で、今の旦那さんに救われた身なので
不仲では決してなく、日々感謝も忘れていないし
毎日びっくりするほどよく話もしますが
それでも、作品を見終わってからは
よりこの人を絶対に大切にするんだという
気持ちが溢れ出てきました。
それと、駈さんが、自分の最期を知ってもなお
同じ選択ができることにすごいなと思いました。
もちろん作り話ではあるのだけれど
実在する人かと思えるくらいリアルに感じたからこそ
胸に響いたんだと思います。
今は忙しい時期で、何度も劇場で観たいけれど
難しいので、ぜひぜひロングヒットしてほしい
作品です。
タイムトラベルがなくても人生は変えられる
すごく温かくて、くすっと可笑しくて、感動ありまくりの美しい作品でした✨
人と人との関係は、1つボタンをかけ違えば"こんなはずじゃなかった"展開を生んでしまう。
離婚を前に死別した2人は、もうどうしようもない末期までいってしまってたと思う。
どこから掛け違えてしまったのか。
後悔と諦めの中、逝ってしまった人への行き場のない想い。
そんなカンナがタイムトラベルをきっかけにすごく生き生きと動き出す✨
今と過去を奔放するカンナと駈のやり取りが素敵で心地よくて、坂元裕二さんの言葉っていいなぁと改めて思う。
生活や日常的な言葉で、ずばりと表現する。
そのフツーさというかリアルがロマンチックなんですよねー!!!
もう一度恋に落ちる2人はすごく素敵で、テンポのいいタイムトラベルにくすくす、ほっこり、温かい気持ちになりました✨
それでいて、後半は涙が止まらない。
本心を伝えるカンナに「結果じゃない。やり直すべきは、15年の結婚生活」みたいなセリフに本質を感じる。
そして、事故という結果は変わらなかったけど、2人の人生は変わった。
思いや意識ひとつで、人との関わり=人生は変えられる。
タイムトラベルは現実には起こらない。
でも、そこに気付けたなら今からでも人生は変えられる。
駈の言葉を借りれば、人は"ちゅん"とあっけなく死んでしまう。それが明日なのかどれくらい先なのか分からない。
1日1日が、大切な人との時間が、愛おしく感じられる映画でした。
監督&脚本家目当てで観てきました
塚原監督の「ラストマイル」「海に眠るダイヤモンド」、坂元さんの「怪物」「死の笛」がとても好きなので、このお二人の名前がなければ観に行かない恋愛映画に足を運びました。
リリーさん演じる駆の師事する教授が早朝にジャムの瓶を持ってくる傍若無人さや、これ以上僕をどきどきさせないでください、に感じ入ってそのためだけに繰り返しを実行するカンナの表情、こんなに恋する乙女なのに絶望的に駆と話が合わない吉岡さん演じる里津の言動あたりには笑わされ、かき氷屋の行列で繰り返される会話や時間遡行を明かす長いやりとりが平板にならないところや、40代の松さんと20代の松村さんがそれぞれ20代・40代を演じて違和感感じさせないメイク技術なんかにも感心し、最後の駆の手紙に泣いて、と素直に楽しませていただきましたが、突きつけてくる主題はそこそこ重いですよね…?
駆とカンナは、こんなにも相性がよくて(正直、リフレインの記憶がない駆が一度の説明ですべてを飲みこんでしまうのはファンタジー脳が過ぎると思いますが、そこがこの人しかいないという相性の為せる技だと解釈して)相手の不幸を避けるためにあれだけ努力できるほどの思いがあるというのに、最初のターンというか、元の世界ではその仲が修復不可能なまでに冷めきってお互い路傍の石だったわけじゃないですか。
死という絶対的な別れを突きつけられて初めて必死になるカンナの行動もそうですし、早すぎる別れをわきまえた駆が寛容に振る舞えば幸せな15年になるというのに、ほんのわずかな努力をしてないんじゃないですか、って突きつけられてる感の方が強くって。
自分自身の普段の言動を振り返らされる作品でした。
(書き忘れてたこと思い出して追記)
駆の最後の手紙が感動的過ぎるんですが、でもカレンダーを捲ったら落ちてくるってことは、駆としては必ず死ぬつもりはなくて、赤ちゃんを助けて自分も生き残ろう気持ちはあったのかな、と思ったんです。7月10日がその日だから、8月まで回収の余裕を持たせていたのかな、って。一方で、いずれは気づいてもらえるように、って置き手紙だったのかと。
でもシナリオブック読んだら、「駆の部屋」の「6月のカレンダーの捲り忘れてたところ」に挟んであったとのことで、ちょっとわからなくなってしまいました…。
ありふれた感想になるけどこれでいいと思う、すごく良かった
仕事帰りの夜の映画は久しぶりでした。
テレビの番宣での松村北斗さんと松たか子さんの掛け合いがとても印象が強かったんです、なんか松村北斗さんが意地悪く楽しく面白くて、それを受けての松たか子さんがこれまた可愛らしくて。
そのまんまの空気が映画に出ていました。
タイムリープ物は、正直、いつも観ながらちょっと頭の隅っこでいろいろ考えてしまうのだけれど、この映画はそんな計算とかはどうでもよくなりました。
ありふれた日常、ありふれた生活、落ちたパン屑
マーガリンの蓋
全部誰かの物語になるんだね。
明日から、少しだけ、もう少しだけ
家族に優しくしようなんて思いながら帰途につきました。
とてもとても良い映画でした。
主題歌の情報とかを何も入れずに観たので、最後のエンドロールで今時の良くある系が流れたらどうしよう、と恐怖と不安を感じるくらいラストシーンまで素晴らしかったので
結果、とても綺麗な主題歌が流れてきて、またそれもよかったです。
圧巻
2025年暫定トップの傑作
坂本裕二による脚本の完成度がとんでもない域に達してる
中盤までは、15年前の夫・駈との関係を深めていく過程をコミカルに描きつつ、終盤のソファの会話シーンなど、シリアスな対話での台詞はとてつもなく巧みで、観客の涙腺を容赦なく襲う
特筆すべきは細かい部分の小さな演出
言葉にしづらい二者間の価値観の距離感を繊細に表現した柿ピーや、度々ソファによって表現される2人の心の距離感がうますぎる
四宮秀俊による撮影もまた間違いなく今作を傑作たらしめる要因の一つになっている
例えば、行列に並ぶ2人の間にピントのズレでボヤけたロープウェイを映しつつ、カンナがロープウェイを指差すシーンでは実物をもう一度見せるのではなく、ピントを調節してロープウェイの看板を見せるテクニックであったり、自分と結婚させないことが駈を救う唯一の方法だと悟ったカンナが、駈と過ごした部屋を名残惜しそうに見渡すシーンでは、部屋を映すのではなく(最終的に部屋も映るが)カンナを映したショットを長くことで、よりカタルシスを生んでいる
印象に残っているのは、終盤でカンナが駈をホテルの庭から見上げるカットが、ビッグフィッシュで花畑に佇むエド・ブルームに重なるシーン
構図が重なるのに相反して、置かれている状況が真逆なのが絶妙に上手い
他にも音による表現や、俳優陣の繊細な演技など、褒めるところを挙げればきりがない秀作であることは間違いない
また邦画の新しい名作が生まれた
夫の決断は感動的だが、終盤の「入れ替わり」には疑問が残る
主人公が、何度も何度も、同じ日の、同じ時刻にタイムスリップして、限られた時間を繰り返しながら、目的を達成しようと奮闘する姿には、「恋はデジャ・ブ」のビル・マーレイを彷彿とさせる面白さがある。
特に、松たか子のコメディエンヌぶりには、思わず吹き出してしまいそうな楽しさがあり、彼女の魅力を再確認することができた。
ただし、離婚を決意するほど、夫に対する愛情を失っていたのに、どうして彼女が、そうまでして彼の死亡事故を阻止しようとしているのかがよく分からない。
いくら嫌いになっても、死んでほしいとまでは思わなかったということなのかもしれないが、それにしても、彼女の執念には、単に「死んでほしくない」という気持ちだけでなく、何としてでも「生き延びてほしい」という強い願望が感じられるのである。
おそらく、彼女は、夫に生き延びてもらった上で、結婚生活をやり直したかったのではないだろうか?
もしかしたら、初期のタイムスリップ時には、夫を生き延びさせたいという気持ちはなく、何度もタイムスリップするうちに、彼に対する愛情が蘇って、そのような思いが募っていったのではないだろうか?
考えてみれば、タイムスリップする先が、2人が出逢う直前の時期と場所だということも、ご都合主義ながらも絶妙で、どんなに冷え切った関係の夫婦でも、こんな状況になったら、再び恋に落ちるに違いないという説得力がある。
もともと、お互いに好きになり、惹かれ合って結婚したのだし、心が離れてしまった理由も、些細なことの積み重ねで、決して憎しみ合っていた訳ではないのである。
そんな、夫婦のすれ違いのエピソードは、身につまされるものばかりで、「離婚の危機に直面した夫婦は、結婚当初の気持ちを思い出すといい」という、「ローズ家の戦争」のダニー・デビートの名言が、改めて心に響いてきた。
やがて、タイムスリップした妻が、若き日の夫にすべてを打ち明けたところで、この物語は、どういう結末に着地するのだろうかと思っていると、未来を知っていながら、それを秘密にしているという登場人物の主観が、妻から夫に入れ替わるという展開になって驚かされた。
確かに、例え自分が死ぬことになろうとも、本当に愛する女性と出逢って結婚するという人生を選んだ夫の決断には心を揺り動かされるし、結婚後も円満な夫婦生活を送る2人の様子にも、胸が熱くなる。
ただ、その一方で、あれだけ何度もタイムスリップして、未来を変えようと努力した妻なのに、そうした努力が、別の形で実を結んだということを知らないまま、エンディングを迎えるということには、物足りなさを感じざるを得なかった。
ここは、やはり、主観を変えないで、現代に戻って来た妻が、夫の遺した手紙を読んで、2人の15年間の結婚生活が、(自分自身は経験できなかったものの)円満で幸せに満ちたものに変わっていたことを知る…という結末にした方が良かったのではないかと思えてならない。
それから、テレビで流ているCMでは、夫の手紙のことを暴露してしまっているが、これでは、夫が運命を受け入れたことを予想できてしまうので、宣伝のやり方としては大失敗だと思う。
すごく素敵な作品でした!
坂本裕二さんに塚原あゆ子さんという組み合わせでお二方とも様々な自分が大好きなドラマや映画の作品を手がけている方々なので若干の期待をしつつ、でもここ最近の大衆向け大型作品がどれもこれも自分の中では不発で微妙続きなので過度な期待はせず見に行きました。
結果はとんでもなく素晴らしい作品でラストの方は本当に胸が震えていい年こいて劇場で泣いてしまいました(笑)
なんというか自分にもこう、もしももう一度やり直せたらな、戻れたならと思える時間があってそんなところとリンクしたのもあり、ものすごく胸を打たれました。
そんな個人的な思いばかりではレビューや参考にはならないので一体何が素晴らしかったのか、しっかり中身について書いていきます。
内容としてはいわゆる転生ものです。
なのですが本作は転生ものという非現実的な要素を感じさせないような作りになっているなと思いました。
ま、冷静に考えたら普通にありえない展開なのですが、見ている間はそういったものを感じさせないテンポの良さや演者の方々の魅せ方のうまさ、安定力がその辺をうまく見せれていてとにかくドキドキワクワク次はどうなるんだろう?という感覚のまま最後まで釘付けで見れました。
あまりワープするシーンなどを多用せず省略した感じに当たり前のように過去に何度も来る感じが逆に良かったのかなと思います。
それとだいたい戻ってきた過去の当時の自分の生活地に行ってみたりそういうくだりがあるのが転生ものですが基本的にこの作品はある一定の同じ日時の場所だけを繰り返してるのでそのあたりもあまり広げないことでわかりやすさ見やすさができているのかなとも思いました。
ただし冒頭なんかはなかなか衝撃的な始まりとそれを現す音響なんかはビクッとしちゃいましたが。
でも基本的には全編を通してどことなく多幸感が漂うような世界観の作りになっています。
本当にあっという間にサラッと見れちゃいます。
結果的に未来を変えれないのだけどそれまでの15年間を変えていくというこのラストへの持っていき方はとても良かったです。3年待ちの餃子から始まり最後またそこに戻ってくるあたりも最高でした。
それと気になったのがやり直しの15年の中での朝起きた時の少し年老いたであろう松村さんが違う人に見えるようなとこがあり、声もなんだか低くてその辺りは何かしら声に加工を加えたりあのあたりは加工なのか松村さん自身が声色を自分で変えていたのか気になりました。
松さんの若い頃の感じも不思議と若く見えてあれも何かCG的なもので少し手を加えているのだろうか?そのあたりはメイキングとかあれば見てみたいなーなんて思いました。
自分が見たここ何年かの映画ではダントツの一位です。
松さん、松村さんはじめ他の演者の皆さんも本当に素晴らしかった。
2025年始まったばかりなのにもう今年1番の素晴らしい作品に出会えてしまい本当に最高の時間を味わえました。
絶対見た方がいいです!
精一杯愛するということ
監督・塚本あゆ子、脚本・坂元裕二というヒットメーカーが初タッグを組んだ、タイムループ×ラブストーリーでした。
結婚15年目にして関係が冷え切り、離婚を決意した硯カンナ(松たか子)と駈(松村北斗)。離婚届を手に出勤した駈でしたが、提出前に電車と接触し事故死してしまう。その後、カンナは首都高のトンネル崩落事故の現場から、駈と出会った15年前へタイムスリップ。出会う直前の駈と再び巡り合ったカンナは、彼が事故に遭わないよう、タイムループを繰り返しながら歴史を変えようと試みる——。
タイムループ・タイムリープものには、コントロール可能なものとそうでないものがありますが、本作は「トンネル崩落現場に行けば必ずタイムスリップする」というシンプルな設定。そのあたりはやや大雑把にも感じましたが、物語の本質はタイムスリップの仕組みではなく、「29歳で出会った2人が、カンナ44歳、駈29歳という状態で再び恋に落ちる」その行く末にありました。
最終的に駈の事故死は避けられなかったものの、2人は結婚生活の大切さに気づき、駈は精一杯生きることを決意。その姿は説得力があり、感動的なラストへと繋がりました。観終わると「自分も妻に優しくしなければ」と思わされる作品でした(笑)
俳優陣の演技も素晴らしかったです。
特に松たか子は圧巻。駈との関係が冷え切る過程、15年前にタイムスリップし駈と出会う瞬間、必死に歴史改変を試みる姿、そして2度目の恋に落ちる瞬間……どのシーンも見応えがありました。特筆すべきは、チラッと登場する29歳当時のカンナと、現在の44歳のカンナの表情の違い。メイクの影響もあるでしょうが、表情一つで年齢を超越する松たか子の演技力には驚かされました。
また、「夜明けのすべて」で2024年のキネマ旬報主演男優賞に輝いた松村北斗も、本作で見事な演技を披露してくれました。前作では上白石萌音との共演でしたが、今回は松たか子との共演で新たな魅力を発揮した感じでした。次回作ではどんな女優と共演するのか、今から楽しみです。
そんな訳で、本作の評価は★4.0とします。
夫婦が幸せであることの難しさ
恋愛映画として見るとやや微妙なのですが、幸せな夫婦であることの難しさや心の持ち方についての映画として受け止めると、これはかなりのクオリティ。
場内では30~50代のすすり泣きする女性、明るくなっての拍手など反応もすごくよく、パンフレットも売り切れていました。
個人的にはタイムパラドックスの扱いが上手くて、かつタイムスリップのきっかけが食欲というか、失敗した餃子だったところが高い好感度につながりました。
だからこそ餃子の焼き直し=一度失敗した結婚生活のやり直しという暗喩に思え、最後に美味しそうに焼けた餃子の姿が見たかったと(なかったことが不満に)思えました。
松たか子の自然な話し方が良い
予告では、亡くなった夫に似た若い男性に恋するラブストーリーかなと思っていましたが、タイムトラベル物だったんですね。最後の手紙なんかは、かなり使い古されたやり方だと思います。
松たか子さんのさりげなく自然な話し方がとても好印象でした。
「花束みたいな恋をした」に似た雰囲気ですが、本作の方が好きです。
脚本を差し替えていき主役なのに裏方として走り回って造られるドラマ
輪廻転生
7つの贈り物
何度でも変えに行く
貴方の為に
ミッション系
カルマ
不合格だったテストをイカサマが起きて合格点を取るようなこと
上質な映画、脚本
松たか子さんまさに役得!
最近はレビューを見てから観に行くようにしているので、行くかどうかとても迷いました。かなり賛否両論あったので。
正直言うと、あんなにがんばったんだから、死を回避して欲しかったです。冷え切った夫婦でも一方が亡くなったら悲しいのに、仲の良い夫婦なら‥それもまだ若いのに‥死なないとなるとベビーカーの親子が死んでしまうからでしょうか。脱線事故は‥どうしても無理でした。思い出してしまいました。
松たか子さんは45歳でも美しくて魅力的で羨ましいです。松村北斗さんもメガネが素敵で理想のカップルでした。
15年後に死ぬとわかっている人生はどんな感じだろう、意外と充実して生きられるのかもしれないなと考えてしまいました。
テレビサイズなお話
主演のお二人が好きなので鑑賞しましたが正直このお二人でなかったら観るに耐えない駄作だと思いました。
タイムリープの不自然さは、まあいいとして奥さんである松たか子さんが旦那さんを死なせたくなくて何度も必死に行く割には全く悲壮感がなく、ただ同じことの繰り返しでうんざり・・・その度に初めましてな松村さんの演技は爽やかでしたけど
結婚生活でのすれ違いで愛情がなくなるっていうのももうちょっと深掘りしてほしかった
エピソード薄いな、、、って思ってました
何よりも納得できなかったのが結婚生活やり直して仲良しのまま亡くなった旦那さんに対する松さんの態度?想いみたいなものがあまり以前と変わって見えなかったこと
トースターのくだりとかはあったけどイマイチ効果的じゃなかった
多分当て書きだと思うし、松さんのサバサバした感じを出したかったんだろうけど嫌な人にしか見えなかった
嫌な人なのか良い人なのかわからない教授とその娘さん(吉岡さんの使い方もったいなさすぎ)にしろ何もかもが中途半端な映画、、、というか映画じゃなくてお正月特番みたいなテレビドラマ
この監督さんもう映画作りはいいのでは・・・?
2人にしかできない会話劇と空気感
製作陣の豪華さに加え、安定の松たか子に昨年の「夜明けのすべて」で印象的だった松村北斗というキャスティングで公開前から期待値の高かった作品。
初日の時点でクチコミ評価の高さに驚きながら2日目に劇場へ。
松たか子のチャーミングさとコミカルさがやはりすばらしく期待を裏切らなかった。
テンポよく進んでいく前半に、後半これから何を描いてくれるのか?と期待が高まった。
タイムトラベルをすることによる、タイムパラドックスやその仕組みや現代における影響などが気になってしまうとのクチコミを見かけたが、今作においてその説明は不用に思えた。
無理やりと言ってしまえばそれまでなのだが、そこを突き詰めるSFではないし、重要なのは過去に戻ることで起きる気持ちの変化のみであると感じたし、主演2人の芝居はそこに説得力を持たせていたと思う。
後半の硯駈のセリフにも「生きるか死ぬかよりもそれまでどう過ごしたか」が重要だというようなものがあり、タイムトラベルのことに言及するのは野暮ではないかと感じる。
また、この作品において硯駈の葬儀等のシーンやそれに関わる硯夫婦の両親や親戚•友人がなかったのも良かった点の一つと感じた。
葬儀等のシーンで残された側の感情や置かれた状況を表現するのはありきたりと感じることもあるし、そこを見せないことで想像力が掻き立てられる。
そこに変わって「死亡届の提出」を描くのは、配偶者との死別において、葬儀等のシーンよりもリアリティがとてもあるし、より別れを実感する生々しいものではないかと感じた。
後半のホテルのソファのシーン。
塚原監督によると台本12ページに及ぶ長いシーンだ。
2人だけのあのシーンを演じきった主演2人は見事だった。
15年後からきたカンナに伝えられた事実を、だんだんと受け入れていく様が駈の様があまりにも素晴らしかった。
「そんなあっさり受け入れられるのか」と思いそうな展開だが、松村北斗の演技が全く違和感を感じさせない。
考古学を研究している、どこかロマンのある人で過去•現在•未来は同時に存在するという説を信じている人という設定の上で、初対面のはずのカンナに対して、好意を抱いているのがわかりやすいのできっと納得するんだろうな、と。
その描写は多いわけではないのに駈のカンナへの好意は松村北斗の目だろうか、こちらがなぜか照れてしまうような、初恋を思い出させるような気持ちにさせられた。
かき氷屋の行列で後ろに並ぶ女の子2人に、駈の好意が気づかれてしまうのも納得である。
カンナが後の自分の結婚相手と気づいてからの、駈の口調や表情の変化も素晴らしかった。
自分はまだ出会ってすらいないはずなのに、隣にいることへの違和感のなさや、「ファーストキス」のシーン。
クスッと笑いながらも結末を予想すると涙なしに見られないシーンであった。
そして、なぜかこちらも恥ずかしくなるような初々しさと、長年連れ添った夫婦がするキスとの両立が不思議であった。
松村北斗の色気がすごくて、これはアイドルだというのにファンの子は大丈夫なのか?と思うほど。
事実を受け入れた駈が、作品の中では少ししか描かれてないが自分が死ぬまで15年間をカンナと幸せに過ごせるように努力し続けたんだなというのが泣けた。
きっと15年の歳月の中でカンナにイラッとすることもあっただろうし、嫌な態度をとってしまうこともあっただろうに、そこをしっかり修復しながら別ルートから結末にたどり着いた努力を思うと、、、。
冷凍餃子が着払いでなくなっていたのにも愛を感じる演出。
説明的なよくありがちなシーンを削ぎ落として、大事にしたかった部分を存分にみせてくれて満足感の高い作品。
もう一度観たい。
この2人でよかった
歳の差恋愛モノは納得感が難しいけど、松たか子さんがとてもキュートで全く違和感なく観れた。たった数時間で恋に落ちる駈。赤い糸が繋ぐ運命の人=パラレルワールドでの夫婦ならありえると思わされる。駈が振られるシーンのみるみるしょんぼりして行く演技に痺れた。
螺旋のオブジェレシートとと付箋とビニール紐とハサミ。トウモロコシと餃子とポラロイド写真と遺影。
小道具たちも良い。
現代部の舞台、銃のシーンの必要性が分からなかった。パンフレットに書いてあるといいな。
ツッコミどころはあるけど
試写会にて鑑賞。「夜明けのすべて」で認知した松村北斗さんに惹かれた部分が大きい。
タイムスリップの類の概念?について考えていたら一生この作品に集中できないだろうと思い、考えないことにした。
自分の性格が悪いからか、未来を変えずに家族を捨てて他人を助ける行動に最後まで納得できず、うーんとなってしまった。
赤ちゃんを助けることが駈の人間愛ということなのだろうか。
真意を読み取れない私はまだまだ未熟ということだろう。
夫婦円満だった結果からなのか、それに納得して前向きになっていけるカンナが普通にすごいと思ってしまった。
主人公達が良くも悪くも純粋であることで成立する物語では無いだろうか。
技術的な話としては、光の使い方が個人的に好みでした。
ストーリーは普通に面白かった。もう一度鑑賞し、1回目で気づけなかった部分などをじっくり探してみたりしようと思う。
設定がちょっと
設定も甘いし、トレンディドラマを観ていた中年女性に向けて、若い男との疑似恋愛を提供してやった感が透けて見えて気持ち悪かった。
この後、残された主人公は、全てをわかったうえで死すら受け入れた夫から、こんなにも私は愛してもらえて幸せって思いながら生きるの?
なんかすごい主人公にとってご都合主義なストーリーでとてもエゴイスティック
それに夫婦も恋人も、お互い思いやりが必要だと思うんだけど、このラストだと主人公は事情を知らないわけだから、元は不仲だった夫婦でも、夫が献身的に思いやりを示せばうまくいくと言ってるようで、不仲の理由は全部夫側が原因ってこともないだろうに、なんだかな〜って感じだった
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