ファーストキス 1ST KISSのレビュー・感想・評価
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『いつもといっしょ』
駈が出勤する際に交わす何気ない夫婦の会話です
この言葉の尊さを是非劇場で感じて来て欲しい
何気ない日常がどれほど尊い日々なのか、改めて気付かされ後半は涙が溢れ出てくる状態でした。
脚本、演出はもちろんですが、音楽や光の眩さ、自然の美しさ等、本当に素晴らしかったし何より松たか子さん、松村北斗さんのお芝居に魅せらせました。
松さんは言わずもがな、松村北斗さん!
20代から40代への瑞々しさ、純朴さ、慈愛に満ちた穏やかな表情に声、とても胸に来ました。
思い出すだけでも涙腺が崩壊してしまいそう。
今この時に、こんなにも愛おしさの詰まった優しく心温まる作品に出逢えて本当に良かったです。
また観に行きたいと思います。
期待以上でした
坂元裕二脚本で、松たか子さんと松村北斗さん主演でタイムトラベルものとか、もう期待するなと言うのが無理な映画なので、期待ハズレだったらどうしようと逆に不安になっていたのですが、完全に杞憂でした。期待を大きく越えてきてとても良い作品になっていました。
前半は夫を亡くして悲しいはずなのに、松たか子さんの悪戦苦闘ぶりにくすくす笑わされてしまいました。コメディなのかなと思っていたら、後半は今度は松村北斗さんの番。松村北斗さんが泣かせにかかるので大変でした。手紙のシーンは松村北斗さんのあの声と読み方で涙腺が崩壊してしまいました。あまりに良い映画だったので、2日後にもう一度観てきました。もう一回くらい観たいですね
なお、タイムトラベルものとして観るといろいろおかしな点も多いのですが、そういうのは気にせず、松たか子さんと松村北斗さんの夫婦の物語を劇場でお楽しみください。
映画館で観てよかった
「どうしてついてくるんですか…!」
「…妻だから」
このセリフが、射抜かれたように記憶から離れない。
タイムリープが軸となる作品が個人的に好きで、
長年の推しである坂元裕二さんがタイムリープ作品を書くというので公開をずっと楽しみにしていました。
(監督もサントラも主題歌もみんな推しだったので益々期待していた)
何度もスズリカケルの死までのシナリオを変えるべく、15年前と現在を行き来するカンナ。
カケルは自らの死の宣告を受けた日から、カンナを愛せなくなるタイムリミットまでのカウントダウンの日々がはじまったのだ。
それをカンナは知らない。ただ純粋に愛し愛され、円満に夫婦生活を過ごしていた。
彼は15年間の間にいつでもカンナにこの全ての出来事を話すことが出来たはずなのに、それをしなかった。
1日、1日、自分が死ぬ日に近づく中、カンナにそれを諭されずにただ愛していたこと。
当日、彼はどんな思いで家を出たのか。
そんなことを考えていたら、涙腺が弛み、自然と感情が込み上げた。
ふたりは、ずっともっと"愛したかった"
「僕はたとえ死ぬんだとしてもあなたと会えないのは嫌です。」
一度目の死の時、カンナはもう愛せないことを悔やんでいた。
二度目の死の時、カケルはもう愛せないことを悔やんでいた。だが、彼は続きがあることを知っている。
このサイクルの中で、どちらかがどちらかの記憶がない。
だけど愛はある。必ず結ばれる。とんでもないラブストーリーだ。
若くても歳を取っても愛が芽生える。
「好きな人って、いて、見るんじゃなくて、
見たら、いるんだよね」
と過去のドラマであったセリフが今作でもいきていた。
コロッケも、ボールペンを使った例え話も、トーストも、靴下も。
"坂元裕二の本"である代名詞のようなアイテムが盛りだくさんだった。
夏休みの課題で新聞を作っていた子供たちが撮る"写真"を、時空を越える境目となっていたアイデアに、くうぅっとなりました。
一体どこからそのアイデアが生まれるのか…
とても興味深い。
今作は二度、三度、と何度でも観たい作品だと思ったし、夫婦で観るべき作品なのかもしれないと感じました。
ここからは主観の余談を少し。
松たか子さんは『カルテット』のまきさんと、『大豆田とわ子と三人の元夫』のとわ子。
吉岡里帆さんは『カルテット』のアリス。
坂元裕二さんは"あてがき"(キャストを決めてからセリフを書く)でお馴染みの脚本家さんなので、きっと今作もそのスタイルだったと思うが、
坂元裕二さんを通したキャスト陣の方のイメージが見えておもしろかった(関心した)。
とにかく吉岡さんは少しいじわるで、そしてまっすぐで、自分のやり方で人生を開拓してゆく人。ブレない人。という人物像がしっかり出来上がっているんだろうな。と、前作のアリスちゃんと似たエッセンスを今作でも感じて確信した。
そして、Xなどで散見された今作を見た方のレビューでとても評価の高い松村北斗さんの演技。
彼が坂元裕二さんの作品に出てくれたことに、キャストの発表の時から、坂元裕二さんファンとしても純粋にとても嬉しかった。
彼のナチュラルな表現力のおかげで、すぐにのめり込めたし、そこにアイドルの彼は存在していなかった。
が、やはりアイドル。「これ以上、僕をどきどきさせないでください」を3回おかわりした坂元先生。
あれは間違いなく彼への愛あるアイドルいじりである。
(しかも3回目の時、カンナは携帯電話で録音してた)
きっと一度目の鑑賞では気付かないような細かい演出がわんさか隠れていると思う。
二度目はそれに気付きたい。見つけたい。そう思うのも坂元裕二さんの作品の面白い魅力だと思います。
そういえば、
松たか子さんはこれまで坂元裕二作品の中で、幾度となく身内やそれに等しい人を亡くしている。
先生の中で、松さんのイメージは大切なものを失いながらも自立しまっすぐに生きている女性なのかもしれない。
(今はまだ余韻の中にいるので、また思い出せたことがあればレビューに書き足したいと思う)
p.s.タイムリープの作品は必ずと言っていいほど、主人公が時をかけることに楽しくなり一時期乱用し始める傾向にある。
タイムスリップしてみたい
同じ年代同じ場所にタイムスリップできる
ようになったカンナは毎日様々な作戦を
立てて駆を何とか助けようとする。
時には大失敗、時には告白を受けたり…
それぞれのエピソードがとても面白い。
そんな中で最後に出会った駈は運命を変える
ことなく夫婦愛を大切にして生きる事ができた。
何度もやり直しした甲斐があったね…
松たか子さん、若い時代のメイク?
姿がラブジェネ当時と変わらん…驚愕!
松村北斗くんの40代姿も違和感なし。
二人の空気感がとても良かった。
ループし続ける話?
【あらすじ】
主人公の夫は線路に落ちた赤ん坊を助けて自分は死亡してしまいますが、主人公は夫と初めて出逢った15年前の日に戻れるようになり、何度もその日をやり直して、夫が死なない未来を作ろうとします。
人助けをしないよう説得→失敗
線路に飛び降りずに非常ベルを押すよう指示→列車が暴走し大人数が死亡する大惨事に未来が変わる=失敗
通勤しないような仕事に就くよう薦める→失敗
結局、自分と出逢わなければ、転職することもなく、電車に乗らずに済むと思ったところで、彼女のだらしない性格が災いして、未来の日付で自分が死ぬことが書かれたメモが過去の彼の手に渡ってしまいます。
問い詰められ、未来のことを白状せざる得なくなる主人公。
全てを知った彼は、それでも過去の彼女と結婚する未来を選択します。
何も知らない妻と、今度は失敗せず幸せな生活を送り、15年後、赤ん坊を助けて亡くなるのでした。
【あらすじ ここまで】
松たか子の演技力が冴えますね。
松たか子だからこそ、大人かつキュートなキャラになっています。
15歳も年上の女性に出逢ったその日にグイグイくるイケメン学者という設定が不思議でしたが、惹かれる運命という括りなのでしょうか?
とまぁ、そこまではいいとして、夫に言いたいです。
なぜ最愛の人を残して死ぬんです?
15年前に出逢った未来の彼女は、あなたの死を受け入れてキスしたわけじゃありませんよね?
不幸な結婚生活をやり直したかったのではなくて、結婚なんてしなくてもいいから、ただあなたに生きていて欲しかった、そんな彼女の想いを完全に踏み躙っています。
自分がいつ轢死するか知った上で覚悟して生きて行く強さ、実際に轢死しに行く強さ、狂わず平常心を装って周囲に接して生きていく、そんな有り得ないレベルの強靭な精神力を持っているなら、15年の間毎日毎日、誰も不幸にならない未来を考え抜いたと思いますが、その挙げ句の答えが"自殺"なんですか?
ベビーカーに気をつけるだけで、誰も死なずに済む未来があったのでは?
それと、15年前に何かがあったことを匂わせる手紙を残しますか?全然癒やしにならないですよね。幸せな結婚生活だったのなら、尚更救いに行こうと思う性格の彼女では?
あのキスを味わいたいために、彼女にまたタイムリープさせたい、エンドレスにしたいということ?
何度も過去をやり直すことで最上の未来を掴み取るのがタイムリープ物の醍醐味だと思うので、大団円じゃないラストはなんだかなぁという気がしました。
いやあ、よかったです!ご夫婦揃ってご覧ください
個人的な理由でなかなか劇場に足を運べずアマプラ頼りの今日この頃。気がつけば2025年初の映画館での鑑賞がこの作品だったことはある意味ラッキーだったかも?って感じられる作品でした。
最初はドラえもん並みに『タイムふろしき』乱用に苦笑いしっぱなしでしたがいくらすれ違いで離婚してしまった夫婦とはいえ、もともと好きで愛を育んできた二人なので「なんとか命を救ってあげたい」カンナ(松たか子さん)の奮闘努力には頭が下がります。
何度も何度も運命を変えるべく挑戦する姿には「何故生きてるうちにその努力をしなかったの?」とも思いましたが後悔先に立たずってところですね。
前なんかの作品レビューでも書いた気がしますが離婚して随分経ってから旦那さんを亡くした友人の当時の落ち込む姿を今さらながら思い出しました。
何故タイムトラベルしてきたかをバラしたあたりからはシリアスというか心を打たれるシーン満載でした。それまでの流れはアイデアが裏目に出たり、かき氷に並ぶ女の子たちに何度もクレームつけられたりとコメディチックな展開でクスッとする場面がたくさんありました。やっぱり今まさに春のパン祭り中だよねってひとり笑ってしまったり、決してぶつからない朝食時のふたりの見事な動線などさすがです。
名言もたくさん!
「恋愛はお互いのいいところをみつけるけど、結婚はお互いの欠点を探す」
う〜ん確かに言えるけどウチはお互いリスペクトしてるからそんなことはないぞ!と思っているのはこっちだけ?!
「僕をこれ以上ドキドキさせないでください」を何度も言わせたり
「あなたにもう一度会いたいと思ってしまうのは、あなたのことが好きだからだと思う」という駈(松村北斗さん)の意を決しての告白に対し
「この世で一番嫌なのは好きでもない人から好意を寄せられること」と心にもない言葉を言い放ってしまうカンナ!涙が出てきます。
「僕は15年後にまた君と会えるなら、あそこにいる今の君と出会うよ。」キュン死ですね、多分。
松たか子さんが凄い俳優さんであることは前から知ってましたが松村北斗さん、とてもいい雰囲気、間を持った素敵な役者さんですね。出る作品出る作品どんどん実力を上げられてますね!『夜明けのすべて』でも思いました!(見た目はあんちゃん、江口洋介さんの若い頃みたいですが)
やはり「カンチ、〇〇〇しよ!」東京ラブストーリー坂元裕二さん、『檸檬』ロングヒットの「アンナチュラル塚原あゆ子さん、はずしませんね。そういえば遅ればせながら先週観た『わたしの幸せな結婚』も塚原監督でした!
タイムトラベル前の夫婦関係の親友Mくんと後のわが家を見るようでした。
少し倦怠期にさしかかった、逆にラブラブなご夫婦にも是非ご覧いただきたい映画です。よかったです!
今頃カンナはまた、層を超えているのだろうか
カンナも硯もお互いを想っている。だけどそれぞれの(ミルフィーユの)層が異なっていて、その2人が会えればいいな〜と思ったが、そうかあの最後のタイムスリップがその時だったのか、と思い返した。
1回目の時はすれ違ってしまったけれども、最後は2人が笑って15年目を迎えることができた。できれば硯には亡くなって欲しくなかった。しかし、今頃またカンナは層を超えているのかな。
心に残ったのは、「無」に成っているはずのカンナが何度も15年前に行き、去ろうとする硯を追いかけることを「妻だからだよ」と言うシーン。もうこの時には好きではないはずなのに、なぜこんなにも変えようとしているのか。その答えがこの言葉なのだと思う。
残念ながら私にはこのタイムスリップを使えなさそうだ。だけど、15年の時を超えたカンナが教えに来てくれたように思う。
テーマは別のところにある
分かったことは、予告でも頻繁に推していたタイムリープ設定は、この物語を進める上での単なるピースに過ぎず、坂元裕二が伝えたいことはもっと別のものであるということ。
上手く言語化出来ないが、大きな括りで言うと愛の物語。純愛、博愛、自己犠牲。恐らくタイムリープをメインで観に行くとこの作品の本質を見失う。
とはいえ、夫を救うために何度も時間を行き来し、奔走する松たか子は最高にキュートだし、受ける松村北斗も良い。
映像がとてつもなく綺麗だなと思ったら、四宮秀俊だった。さすが。
終盤、松たか子と松村北斗の立場が逆転するシーンがあるのだが、松村北斗が圧巻。
恐らく彼のこの締め括る力が、タイムリープというファンタジーにリアリティをもたらし、説得力を生んでいるのだと思う。
また夜明けのすべてでも感じていたことだが、彼の声は本当に良い。この終盤からクライマックスの手紙のシーンに掛けて、号泣必至。
夫婦はもちろんのこと、カップル、家族、大切な人と一緒に観て欲しい。
松村北斗さんの演技が光る
45歳のカンナがタイムリープし、夭逝する夫の運命を変えようと奮闘するストーリー。
終盤、タイムリープと人生の終焉の秘密を駈に打ち明けてしまうことで、今度は何も知らない29歳のカンナと秘密を知ってしまった駈が結婚生活を送ることになる。
秘密のリレーが及ぼす駈の人生への影響の大きさを考えると、ある意味残酷で。単純に「素敵なストーリー」とすることは出来ないけれど、愛するカンナの言葉に耳を傾け、仲睦まじく同じ食卓で朝食を食べ、寄り添って眠り、カンナが駈の遺影の写真を選ぶ時、笑顔の写真が(きっと)たくさんある、15年間の駈の人生は幸せだったのだろう。
スターのオーラを消し肉布団を巻いて青年〜40代の「駈」を演じた松村北斗さん真骨頂の"静”の演技が今回もキラキラ光っていた。2度目も観てみたい(きっと1度目に気づけなかった仕掛けや散りばめられた小道具たち…がたくさん有りそう)
追記
29歳のカンナさん、懐かしく可愛らしい記憶の中の松たかこさんそのもので、息を呑みました
追追記
若いカンナさんは30歳だったかもしれません🙏
15年後、45歳でしたよね?
心が優しくなる帰り道
公開2日目に主人と観に行って一週間が経ち、
普段は映画は一回観れば満足するタイプなのだが、
じわじわとまたカンナと駈に会いたくなっている。
それほどお二人の演技が素晴らしかった。
駈が亡くなってしまうという未来は変えられなかったけれど、過程は変えることができた。
一緒に向かい合ってごはんを食べて、会話のキャッチボールをして、、
寂しくも嬉しくて、ラストの手紙のシーンは思わず涙が溢れた。
日常の夫婦生活でつい見失いがちな気持ちをあらためて大切にしていこうと思えるとても優しい映画。
出会えてよかった。
笑って泣けて
タイムリープものとは知ってたけど
何回タイムリープすんねんと笑ってしまった。
とにかく元旦那を死なせたくないカンナだったけど、将来死ぬことより夫婦関係が破綻することにショックを受けるカケル。過去からもう一度関係性を見つめ直す二人。現在は冬設定なのに過去は夏設定で常にカンナが汗だくになってたのも必死さがより伝わるし面白さも増してた気がする。前半はカンナの雑さ加減に笑えるところがいっぱいあって後半はしみじみと泣かせる感じ。若い人から熟年層まで楽しめると思います。坂元裕二さんの脚本好きだなー^ ^
そもそも設定が、、、
タイムトラベル物は数多くあり、目が肥えた観客からすると違和感があるのではないだろうか。
時間移動という設定が物語の核心でありながら、そのメカニズムやルールが曖昧であることで、結果として物語の展開に説得力を欠いてる。特に、主人公のカンナがどのようにして過去に戻る手段を得たのか、その詳細が不明瞭。
また、物語の進行において過去と現在を行き来する構成は興味深いものの、シーンの切り替えが頻繁であり、観客が感情移入する前に次の展開に移ってしまうことが多々あり、これによりキャラクターの感情や関係性の深まりを十分に感じ取ることが難しくなる。
さらに、カンナと駈の関係性の描写において、過去の駈がカンナに対して急速に心を開く展開が不自然に感じられ、二人の関係が深まる過程が省略されているため、彼らの絆の強さや愛情の深さが十分に伝わらない。これにより、クライマックスでの感動が薄れてしまう結果となる。
加えて、脇役のキャラクターたちの描写が浅く、物語全体における彼らの役割や存在意義が不明確。特に、吉岡里帆や森七菜が演じるキャラクターの背景や動機が十分に描かれておらず、物語に深みを与えることができていない。
ただ物語のテーマとして「時間」や「記憶」を扱っており、観客に対して人生や愛について考えさせる深いメッセージ性を持っていて、特に、過去の出来事や思い出が現在の自分にどのような影響を与えるのかを考えさせられる面はある。
脚本は坂元裕二。
ウィットに富み深みのある台詞が数多く、会話劇的色合いの、濃密に張り巡らせた構成は秀逸。
タイムトラベルの不備は敢えて目を瞑り鑑賞すれば良いのかも知れない。
時の流れははやく 出逢いは奇跡である
泣きすぎて放心状態。
途中から、まだ泣く場面でもないのに、涙がこぼれた。
大好きな坂元裕二さんと塚原あゆ子さんの作品、そして、松たか子さんが好きすぎる!観る前からきっと好きだと思っていた。
ただ、期待値が大きかったラストマイルのこともあったし、心配はあったけれど、思っていた通り、全てが好きだった。
松村北斗さんも、朝ドラ以来とても好きなので、本当に全てが好きだった。
カットのひとつひとつ、ストーリー、役者さんたち、演技、風景、小物、セリフ、音楽、何もかも好き。
ラストも、これが良かったんだと思うし、このラストが作品として忘れられないくらいの印象を残す、素晴らしいエンディングだったけれど、だけど、だけど、未来を変えたかった…。
どうしても…
かき氷のTシャツに笑ったし、恐竜も良かったし、あの付箋を貼り付けるランプジェードがとても良かった!あと、16歳年上の未来の妻に何度も恋をする駈も、赤い糸の不思議を感じたし…。
教授の娘がカンナに会いにきて、お悔やみ申し上げますのあと、今更ながらにあんなひどいことをカンナに伝えに来るなんて…ひどすぎる。だから、もしも、駈があの人と一緒になる人生だったとしても、あの人とは絶対に幸せになれなかったと強く感じた。
ああ…書いてるだけで、また涙が…。
年齢を重ねると涙もろくなるのは、今まで生きてきたたくさんの自分の経験とストーリーなどを重ねてしまうからだと思う。私もいろいろと重ねてしまって、ずっと涙がとまらなかった。これを書いている今ですら、またウルウルきている。
映画館を出たら、28年前のちょうど2月に、私と元夫が結婚式を挙げたチャペルが見えた。
なんというタイミングなんだ!
それに、少しだけ出演されていた鈴木慶一さんは、元夫が好きなムーンライダーズのボーカル。離婚してからも彼らの曲はとても好きで今も聴いている。ムーンライダーズの「涙は悲しさだけで、出来てるんじゃない」という曲を思い出したセリフも劇中にあった。
結婚は3年で終わった。
あれからずっと1人だけれど、彼を今も好きということではない。
夫婦とは?
ほんの短い間だったけれど、私にはむずかしかった。
ケンカもたくさんしていた私の両親は、何度も離婚する!って私を巻き込みながらも、最後まで添い遂げた。
なんなんだろう?
夫婦…もう一度、試してみたい。もう結婚はしなくない!とかにはならない。もう一度、チャレンジしたいと思いながら、もうこんな年齢になってしまった。
涙は、私がやりなおせるなら、別の人でもいいのだけれど、幸せな結婚、誰かと共に歩む人生がほしいと思ったからなのかな?
そんな風にずっと思っていたのに、今もひとり…。
子供の頃は、こんなにずっと1人の人生なんて想像もできなかった。
1人でも幸せではある。
私の人生はもう後半で、いつ終わるかわからないけれど、また好きになれる人と会えたらいいな。残りの人生、少しでも一緒に過ごせるといいな。最後まで、あきらめない。
そう考えると、最後は幸せだったカンナと駈、2人の仲良く過ごした生活は本当に奇跡で、そんなかけがえのない毎日のやさしい日常の中で人生を終えた駈、そして、笑顔の思い出と生きていけるカンナは、とても幸せだなと思った。
良い作品、この年で、いろんなことを考える機会ができた。
ありがとうございました。
ちょっと期待しすぎた
冷めきっていて離婚届を出そうとしていた夫婦なのになぜカンナは駈を助けたい、未来を変えたいと思ったのか、出会ったその日に何か強い思い入れがあって毎回そこにタイムスリップするのかよくわからない部分が多かった
最終的に駈には44歳で他人を助けて死ぬということを伝えたけど何も知らなくてとっさに体が動いてしまうのはわかるけど自分はこの後命を落とすことを知ってて同じようにとっさに動けるものなのかなと思ったり
あと過去を変えることによって自分たちだけじゃなく周りにも影響を与えてることが電車の脱線事故でより多くの犠牲者が出てしまったこともあったように他人の人生をも変えてしまってるのにそこは全く考えないんだって思ったりもした
40代のカンナに20代の駈が毎回なんとなく惹かれるところも運命ってだけじゃ納得できない雑さだったな
ただ松たか子も松村北斗も20代と40代の演じ分けはさすがだったし特に駈の40代は見た目だけでなく声のトーンや歩き方などのしぐさまでちゃんとおじさんだったのが凄いなと思いました
号泣できるかと言われれば私は全然泣けなかったけど最後幸せな夫婦生活を送れたところはほっこりしました
ミルフィーユ
メイクすごい!
吉岡里帆の老けメイクなんて想像してなかった
登場人物も少なくて分かりやすい
松村北斗、年齢に合わせて声まで変えてるの良……
好きな相手にたいして普段の自分の態度とか、好きなところとか、付き合った経緯とか、いつも一緒にいるありがたみとか思わずにはいられない映画だと思う。
恋愛のリアルさとクスッと笑える日常がうまく描かれていた
事故当日の出来事の改変を試みるも、うまくいかない…。
行った回数をチェキに残すのは斬新で面白い!
でもなんで毎回かき氷なのか、デートしてくれるのかがわからない。自分と干渉できないのもなんで?
付箋と紐で未来予想は、映像映えしすぎてて良い。
ハサミで切るシーン、発想は良いからもっと使い方見せ方あったんじゃないかと思う、勿体なく感じた
付き合って1ヶ月で結婚はタイムトラベルの伏線なのかな。
考えれば考えるほどわからん…
タイムトラベルを手紙でそれとなくネタばらししてくれたら面白かったのになぁ。
変わらないものと変えられるもの
基本、タイムマシンものって好きじゃなくて。過去は変えられないものって思うので。でも、松村北斗のファンなので、公開日に観ました。結果、この映画良い‼大当たりです。なぜって、餃子のとこで涙が出た。あの夏の日のキスでキュンとした。松さんが車の中で栄養ドリンク飲むとこで吹き出した。運命は変えられないけど、生き方は変えられる。夫が妻を、妻が夫を、思いやり、一緒にご飯を作って笑って食べて、同じベットで寝て起きて。この夫婦の日常が幸せな日々に塗り替えられ、嬉しかった。
松たか子劇場‼️映画の空気感は最高‼️脚本は…
松たか子さんの魅力満載の映画
松たか子さんが存在しなければ完成しない
そんな映画です🎬
劇中
使用される音楽も抑えられ
主役の二人の会話、動きに注視できる
ステキな映画でした
それは
悲しくもあり
朗らかでもあり
本作独自の空気感に包まれました
鑑賞中は
静かな雰囲気の中にも
結末はどうなるんだろう
というドキドキ感もあり……………
私としては
ハッピーエンドで終わって欲しかったなあ…
冷え切った夫婦関係が
15年もの間 仲良くできるよう
歴史を変えられるのであれば
ベビーカーが落ちないように歴史を変えるのは
容易なのでは?
と感じてしまい
鑑賞後はモヤモヤした気持ちになりました🌀
けど
この監督の作品は大好きなので
今後も追いかけたいと思います‼️
優しさがたくさん詰まった映画
公開してまだ数日しか経っていないのに、この評価の高さとこのレビュー数は!と元々気になっていたこともあり映画館へ💨
どの映画館も残席の方が少ないんじゃないかなと、満遍なくお客さんが入っている!やっぱり人気なんだな〜と
久しぶりの恋愛映画、人気ということもありワクワク☺️
キュンときたセリフを何度も聞きに帰って、最後は録音したりとクスッとするシーンがたくさん散りばめられていました。
コロコロと表情が変わる松たか子さん、とても可愛い!
坂元裕二さん脚本の物語をいくつかみていて、ワードチョイスがとても好き。日常の気にも留めないような場面を切り取り、ハッとさせる言葉をいくつも投げかけてきます。
プロモーションにもあったように、柿ピー論や結婚は解像度が上がる話や、片一方の靴下と恋愛感情の話を聞く限り、結婚生活が厳しいという話なのかなと心してみていました。
冷え切った夫婦生活は見ていてこっちまで辛くなるし、両者共にかと思いきやカンナは好きそうなところがまた切ない、、。
最初の踏切の事故のシーンは結構グロく見えて目を逸らしました。
最初から7割くらいまではどうオチがつくのかなとそわそわしていました。
残りの3割でとても畳み掛けてくる!
出会って数時間で、15年後のカンナに会うために運命を変えない決断をする駈。とても強い一目ぼれじゃないとあそこまでは好きになれないのではと思いますが、松たか子さんなら仕方ないか、、。
15年後のカンナも15年前のカンナもどちらも綺麗でとても可愛い。。
29歳の松村北斗さんに並ぶ松たか子さんがすごいのか、松たか子さんに並ぶ松村北斗さんがすごいのか、、🥺
とにかくどちらも駈とカンナそのもので、歳の差なんて気にしないくらい物語に入っていきました。
かき氷で並ぶ時の「とうもろこしは皮から茹でた方が美味しい」という何気ない言葉を、ずっときいちゃうくらい素直で真っ直ぐな駈だからこそ、15年後のカンナと出会った時にした決断は揺るがなかったのかなと思いました。
15年前から戻ってきたカンナは、やっぱり部屋は暗くて駈は亡くなっていて悲しく思うのかなとか、何も知らないカンナと15年の時を過ごして駈は明日自分は死ぬかもしれないと思いながら手紙を書いているのかなとか、いろいろ考えてしまってより切なくなりました。
餃子が代引きじゃなくなっていたり、トースターを頼んでくれていたり、「帰ったらこのゲームの続きやろう」に返事をしなかったり、今日自分が死ぬかもしれないのにカンナに悟らせない駈に泣けてくる😭😭要素がありすぎ😭
ベタベタかもしれませんが、まっすぐに相手を好きで思いやる気持ちを考えさせられて、もっと周りに優しくなりたいと思いました。
正直最後は泣いてしまってあんまりしっかり物語が観れなかったので、もう一度観に行きたいです。
カルテットで松さん演じる真紀さんは「愛してるけど、好きじゃない」といわれました。私はずっとそれが忘れられず、きっと結婚ってそういうものなんだろうなと思っていました。
この映画のカンナは最後まで駈にとても愛されて、好かれていて、良かったなと切ないけどなんだか明るい気持ちになりました。
映画館で観に行ってよかった!
とにかく松たか子さんが可愛くてとっても綺麗で、松村北斗さんが真っ直ぐてとてもかっこよかった!!!
なんで映画のタイトルをファーストキスにしたのか気になります。
伝えたいことはいろいろあったと思うし、いろんな場面がある中で、あの場面が選ばれたのは2人の想いが完全に通じ合った時だったからかな?
夫婦って奇跡
主演のお二人、監督、脚本、もうこれ以上ないくらいの最強布陣では?と個人的には期待大で、鑑賞してきました!
期待以上で、一言で言うと、「観てよかった〜」という感じです。
私も結婚して10年以上経つのですが、共感できるフレーズがてんこもり。
「嫌なところが4Kで見える」
「靴下の片方と愛情は必ず失くなります」
などなど、耳が痛い、、(笑)
相手がいてくれるのがいつの間にか当たり前になり、
自分の期待通りに動いて欲しい、
自分の当たり前に合わせて欲しい、
と思ってしまうんですよね。
駈とカンナみたいなご夫婦は日本中にいるのでは。
赤の他人が両想いになり、ずっと一緒にいようという約束をする、これはとんでもない奇跡なんだなと、
思い出させてくれました。
クスッと笑えるシーンや、心を動かされるシーン、タイムトラベルした後、する前とテンポよく場面が変わるので、飽きずに観ることができます。
坂元文学も楽しみの1つ。
聞き逃してしまったキラーフレーズがあるのではと、
もう一度観に行きたいくらいです。
正直、観に行くまでは、絶対観たい布陣だ!と思うと同時に、恋愛ものに共感できるかなと思っていました。
けれど、鑑賞後は硯夫妻の大きな愛に包まれて、ただただ暖かい涙が流れていました。
結婚していても、していなくても、何かしらの「愛」に触れたことがある人であれば、きっと感動できると思います。
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