ファーストキス 1ST KISSのレビュー・感想・評価
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優しさがたくさん詰まった映画
公開してまだ数日しか経っていないのに、この評価の高さとこのレビュー数は!と元々気になっていたこともあり映画館へ💨
どの映画館も残席の方が少ないんじゃないかなと、満遍なくお客さんが入っている!やっぱり人気なんだな〜と
久しぶりの恋愛映画、人気ということもありワクワク☺️
キュンときたセリフを何度も聞きに帰って、最後は録音したりとクスッとするシーンがたくさん散りばめられていました。
コロコロと表情が変わる松たか子さん、とても可愛い!
坂元裕二さん脚本の物語をいくつかみていて、ワードチョイスがとても好き。日常の気にも留めないような場面を切り取り、ハッとさせる言葉をいくつも投げかけてきます。
プロモーションにもあったように、柿ピー論や結婚は解像度が上がる話や、片一方の靴下と恋愛感情の話を聞く限り、結婚生活が厳しいという話なのかなと心してみていました。
冷え切った夫婦生活は見ていてこっちまで辛くなるし、両者共にかと思いきやカンナは好きそうなところがまた切ない、、。
最初の踏切の事故のシーンは結構グロく見えて目を逸らしました。
最初から7割くらいまではどうオチがつくのかなとそわそわしていました。
残りの3割でとても畳み掛けてくる!
出会って数時間で、15年後のカンナに会うために運命を変えない決断をする駈。とても強い一目ぼれじゃないとあそこまでは好きになれないのではと思いますが、松たか子さんなら仕方ないか、、。
15年後のカンナも15年前のカンナもどちらも綺麗でとても可愛い。。
29歳の松村北斗さんに並ぶ松たか子さんがすごいのか、松たか子さんに並ぶ松村北斗さんがすごいのか、、🥺
とにかくどちらも駈とカンナそのもので、歳の差なんて気にしないくらい物語に入っていきました。
かき氷で並ぶ時の「とうもろこしは皮から茹でた方が美味しい」という何気ない言葉を、ずっときいちゃうくらい素直で真っ直ぐな駈だからこそ、15年後のカンナと出会った時にした決断は揺るがなかったのかなと思いました。
15年前から戻ってきたカンナは、やっぱり部屋は暗くて駈は亡くなっていて悲しく思うのかなとか、何も知らないカンナと15年の時を過ごして駈は明日自分は死ぬかもしれないと思いながら手紙を書いているのかなとか、いろいろ考えてしまってより切なくなりました。
餃子が代引きじゃなくなっていたり、トースターを頼んでくれていたり、「帰ったらこのゲームの続きやろう」に返事をしなかったり、今日自分が死ぬかもしれないのにカンナに悟らせない駈に泣けてくる😭😭要素がありすぎ😭
ベタベタかもしれませんが、まっすぐに相手を好きで思いやる気持ちを考えさせられて、もっと周りに優しくなりたいと思いました。
正直最後は泣いてしまってあんまりしっかり物語が観れなかったので、もう一度観に行きたいです。
カルテットで松さん演じる真紀さんは「愛してるけど、好きじゃない」といわれました。私はずっとそれが忘れられず、きっと結婚ってそういうものなんだろうなと思っていました。
この映画のカンナは最後まで駈にとても愛されて、好かれていて、良かったなと切ないけどなんだか明るい気持ちになりました。
映画館で観に行ってよかった!
とにかく松たか子さんが可愛くてとっても綺麗で、松村北斗さんが真っ直ぐてとてもかっこよかった!!!
なんで映画のタイトルをファーストキスにしたのか気になります。
伝えたいことはいろいろあったと思うし、いろんな場面がある中で、あの場面が選ばれたのは2人の想いが完全に通じ合った時だったからかな?
セリフの掛け合いが少しアニー・ホールみたい💕
松たか子のディエイジング(若返りVFX技術)にはびっくりっ‼️
物語は全然違うけど、主人公の二人のセリフの掛け合いが、少しアニー・ホール(Woody Allen)ぽくって面白い💚
でも、タイムリープものって、毎度どうも違和感を感じてしまうんだよなぁ😂
これは日本版アバウトタイムだなぁ〜。
塚原あゆ子監督、坂元裕二脚本の強力タッグ。
タイムリープを扱った映画ですが逆に時は巻き戻せないからこそ、今を大切にしよう、まわりの人を大切にしよう、時間とはかけがえのないものだということに気づかせてくれます。
それにしても塚本監督、約半年の間に「ラストマイル」「グラン・メゾン・パリ」そして今作公開と大活躍だ。塚本監督作品はテンポ感がとても心地良い。
そして坂元裕二さんのオリジナル脚本は流石に面白い。伏線回収が今回もお見事。
あと松たか子さんのまん丸の黒目がとてもカワイイ。
※この映画を面白いと思った方は、名作「アバウトタイム」(2013年イギリス)を鑑賞することを強くオススメします。きっと気に入ると思いますよ。
ギョーザを焼く前に戻りたかったんだよね⁈
夫婦って奇跡
主演のお二人、監督、脚本、もうこれ以上ないくらいの最強布陣では?と個人的には期待大で、鑑賞してきました!
期待以上で、一言で言うと、「観てよかった〜」という感じです。
私も結婚して10年以上経つのですが、共感できるフレーズがてんこもり。
「嫌なところが4Kで見える」
「靴下の片方と愛情は必ず失くなります」
などなど、耳が痛い、、(笑)
相手がいてくれるのがいつの間にか当たり前になり、
自分の期待通りに動いて欲しい、
自分の当たり前に合わせて欲しい、
と思ってしまうんですよね。
駈とカンナみたいなご夫婦は日本中にいるのでは。
赤の他人が両想いになり、ずっと一緒にいようという約束をする、これはとんでもない奇跡なんだなと、
思い出させてくれました。
クスッと笑えるシーンや、心を動かされるシーン、タイムトラベルした後、する前とテンポよく場面が変わるので、飽きずに観ることができます。
坂元文学も楽しみの1つ。
聞き逃してしまったキラーフレーズがあるのではと、
もう一度観に行きたいくらいです。
正直、観に行くまでは、絶対観たい布陣だ!と思うと同時に、恋愛ものに共感できるかなと思っていました。
けれど、鑑賞後は硯夫妻の大きな愛に包まれて、ただただ暖かい涙が流れていました。
結婚していても、していなくても、何かしらの「愛」に触れたことがある人であれば、きっと感動できると思います。
泣けます!松たか子美しい!演技最高
最近、私生活で色々とあり泣いてスッキリしたくて観にいきました。
ネタバレなりますが、離婚経験者の私には思いあたる逸話がいっぱいあり、身に染みるような気分でしたが、またやり直せるなら…
結婚生活をやり直したい!と思わせてくれる作品でした。
まぁ、別の人とですが…
松たか子がやばい!こんな45歳いないでしょ笑
美魔女ですよ〜めちゃくちゃキュートでした。
演技も素晴らしく、いっぱい泣かせていただけました。
二人の演技は素晴らしい、けど...
あれだけタイムスリップして死亡宣告されたのに最後結局同じ死に方するんかい!笑
夫もそれ覚えててラブレター(遺言)書くくらいなら、ベビーカーの転落防止すりゃよかったんちゃうの...
思わず心の中で突っ込んでしまいましたよ
納得いかん
自分が、何月何日、どんな状況で死ぬのか
そして、死ぬ理由もわかってて
避けられないのか。。。
ここが納得できなくて
感動の前に冷める
ベビーカーが落ちないようにするだけで
ええやん💦
それから、何度も、死を回避するために
タイムスリップした事実があるから
ラストで、夫の心に妻の誠実な気持ちが
響いたことは事実だけれど
全部、バラす禁じ手を使うなら
最初のタイムスリップで、できたやん
34年間、同じ人と暮らしている私からしたら
相手の欠点は長所でもあり
捉え方次第で、自分自身を幸せにできる
と、達観しているが
同時に、ひとは、根本的に、絶対に
変わらないとも、思っている
やり直して、あそこまで、円満に
180度違う、夫婦生活を送れるもんかなぁ〜
とも思う
ただ、松たか子さんと、松村北斗くんの
演技は、素晴らしかった
ロングヘアの松たか子さんは
ロングバケーションや、ラブジェネレーションで
キムタクと共演していた頃の
松たか子さん、そのままでした
松村北斗くんも、若い頃だけでなく
亡くなる時の姿も全く違和感がなかった
二人が夫婦でいることについては、
何の、ひっかかりもなく
物語に入り込めるだけに
タイムスリップのくだりの笑えないグダグダ感や、
死を回避できない正当性を
もう少し詰めてほしかった
離婚する夫の命を救うため、妻が15年前にタイムスリップし奮闘する姿を描いた作品。 本年度ベスト級。
予告編で期待しての鑑賞。
だけど出だしから展開がよく分からず、置いてけぼり感を味わってしまった感じ(笑)
でもストーリーが進むにつれ徐々に作品の世界感に引き込まれていった印象。
松たか子さん演じるカンナ。
松村北斗演じる硯(すずり)。
離婚間近だった夫婦に悲劇が訪れる展開。
カンナは偶然、過去に戻る方法を知り、硯を事故から救おうと奔走する感じ。
松たか子さん目当てで鑑賞したけど、本命は松村北斗さん。
最近観た上白石萌音さんと共演したパニック障害の役が素晴らしく、本作も期待。
期待通りの素晴らしい演技!
特に、何度もタイムスリップを繰り返す中、カンナへの愛情を再確認していく硯の心情を上手く演じていたのが印象的。
何度もタイムスリップを繰り返す展開は冗長に感じたけど、キャスト陣の演技は素晴らしかった!
特に、松たか子さんのコミカルな演技と松村北斗さんのシリアスな演技の対比が見所だった感じ。
期待を上回る作品ではなかったけど、キャストの熱演には心を揺さぶられた素敵な作品だった。
鑑賞後、なぜか冷凍餃子が食べたくなりました( ´∀`)
next to you
煌びやかで、切なくて、それでいて味わい深い邦画でした。
タイムリープものを実写で、かつ恋愛劇をやるのって相当難しいのではと思っていましたがとても胸打つ作品に仕上がっていて感動でした。
夫の駈が電車に轢かれて亡くなってしまった妻のカンナが自動車に乗っていたら駈と出会った15年前にタイムスリップしてしまって…という設定はアニメっぽい感じでスッと飲み込めました。
序盤のタイムリープをカンナさんと観客である自分が探り探りしていくところはちょっと苦手なものがあり、ド派手なドジを繰り広げるカンナさんにドン引いてしまったり、事故を感動と見立ててドラマ化しようとするTVクルーとまともに受け答えしないカンナさんと苦手と苦手が同居していたり、配置されているようなポジションでしかない子供達や全部口に出す若者たちと対抗しまくるカンナさんとこれ大丈夫かな?となるシーンが多かったんですが、これがまさか後半にフリになって効いてくるとは…。
遅効性とはこのことです。
タイムリープできる条件が分かっているからこそ色んな方法で駈くんを助けようとする様子が最初はコメディとして機能していたものが、段々と真実に気づいていくところの心情描写が豊かで美しかったです。
結婚してから距離が離れていったからこそ、駈くんのキュンとしたところをおかわりしまくったり、なんとかして出会わないようにする未来にするために色々悪事をはたらいたら突き放されてしまったり、なんやかんやうまくいったかと思いきややり直してみたりと試行錯誤している様子が面白かったです。
赤い糸を辿りながら過ごしていても埒があかないならば赤い糸を切ってしまおうと思い切った判断もする中で、ちょっとしたミスが引き金になってタイムリープがバレてしまうというところからどうなってしまうんだろうと思っていましたが、ここからの展開が面白いことになっていくもんですから圧巻されました。
駈くんがカンナさんと結婚していると知ってから、あぁ本当に?と妙な納得をしている様子はコミカルで面白いのに、話をたくさん聞いていくと自分がカンナさんを突き放しまくっている、全然幸せじゃない結婚生活を送っており、そんな中で事故に遭って亡くなると知るまでがワンセットですから衝撃の連鎖だったと思います。
そんな状況でも冷静に分析して、それでもやっぱりカンナさんとの未来を紡いでいきたいと決断してからのタイトル回収がお見事すぎて大人な恋愛にトキメキしっぱなしでした。
駈くんを好いていた人も、その人の父親も性格面がかなりアレだったからこそ、カンナさんとの未来を選んでくれて良かったと心の底から思いました。
いざ自分が結婚して、未来から奥さんが来て15年後のこの日に死ぬ、しかも轢死だなんて言われたら頭の中にそれをインプットして目の前の尊い命よりも自分の命を優先してしまう気が、いや優先すると思います。
そんな中で駈くんは穏やかな結婚生活を全うし、同じ人生を歩み、尊い命を救うために動いたという選択は凄すぎるなと思いました。
小さな幸せを一つ一つ噛み締めながらの生活、そして最後の日も何気ない日常を過ごし、カンナさん宛てへの手紙を残して旅立つ展開は美しさが限界突破していました。
何気に最初は3年待ちの餃子が代引きだったのに、幸せな世界線ではすでに代金は支払われていたという未来の優しさに見事にやられました。
松たか子さんの飛び回るような感じが素敵でしたし、ふとした表情で情景がビシバシ伝わってきたり、可愛らしい行動が多く胸キュンでした。
ほっくんの破壊力は絶大で、ゆるふわな研究員の時の好きなものへの熱意を喋りまくるところが良かったですし、大人になって声色が渋くなっていたところ、その声で読まれる最後の手紙の優しさに本当に驚かされました。
2人とも若い時と年齢がある程度いったときの2つの年代を使い分けているので、その点でも演技力が大爆発していたと思います。
部屋の装飾や生活環境で魅せる作りもこれまた素敵で、家庭内別居のような時は冷たい雰囲気だったのに、未来を変えた後は暖かさ溢れる空間になっていたのも良かったです。
ご飯を食べる時もお互いの顔を見合わせて食べてるのも好きでした。♪朝はパンが頭で流れっぱなしでした。
濃密な邦画を観れて本当に良かったです。
邦画の未来はまだまだ明るくなっていくことが日本人として誇らしい限りですし、人生後悔しないように生きていこうと背中を押してくれて心穏やかです。
鑑賞日 2/9
鑑賞時間 18:20〜20:35
座席 D-19
わたしは時間旅行系に相応しくない観客です。
タイムリープ?スリップ?トラベル?どれがふさわしいかわからんけど、時間を遡ったりする物語には、基本興味がない系です。
なので、脚本:坂元裕二、主演:松たか子でなければ見ていなかっただろう作品。
坂元裕二らしい会話は楽しめた。きっと脚本にあるのであろう、夫の靴下を履いているとか、意地でも皿を出さずにトースト食べるとか、動物嫌いとかも面白かった。
かき氷屋の行列の、後ろの若い女性たちとのやり取りも可笑しかった。
好きで結婚したけど、結婚生活はうまくゆかず、離婚届を出すことにしていた日に夫が死んで、法的な離婚はしていないっぽい硯カンナさん。
首都高のトンネル落盤事故?(三宅坂ジャンクションって実在するのか知らんけど)のせいなのか、元?夫と初めて会う日の数時間前に車で行けるようになったので、彼が死なない未来を作りたくて、夫に働きかける…というお話。
自分と出会わないことで、夫は2024年7月10日以降も生きるだろうからそういう未来を作りたいけどうまくいかず、硯駈さんに未来から来たことを話す。で、硯駈さんは、死なない方がいいけど、結婚生活をやり直したいので、一時間後に2009年のたかばたけカンナと出会うことにし、2回目の結婚生活は充実していたけどやはり2024/7/10(だったよね?)に駈は死ぬ…というオチでした。
楽しめたし、ちょっとうるっとも来たけど、我々はぜったいに過去に戻って未来をやり直すなんてできないじゃん?
戻れないから後悔しないように頑張れっていいたいんだろうけどさあ…
過去の自分と未来の自分が同じ場所(見える場所?)にいたらおなか痛くなるとかも陳腐って思ったし。
あと、自分の命日知りながら、それを妻にも誰にも共有せず、落ち着いて、ラブレター書いてシュンって死んでいく硯駈さんが、リアリティなくって。死んだ理由は別だったかもだけど。
そんな心境に人間はたどり着ける?エイリアンなの?って思い、そこでだいぶ醒めてしまったのです。
告白のセリフとか、そういうのはよかったんです。切実でリアリティが感じられるから。
でもさあ…
もう私は、時間を遡る系は見たらあかんのでしょう。観客として相応しくない。
松たか子最高っ
夫婦生活に疲れた頃にまた観たい
『松たか子』が巧すぎて
ホームから線路に落ちた幼児を助けはしたものの、
自身は電車にはねられてしまった夫『駈(松村北斗)』。
そののち干物のような暮らしをおくっていた
妻の『カンナ(松たか子)』だが、
ひょんなことからタイムトラベルの方法を知ったことで、
時を遡り、夫が死なない未来にするために奮闘する。
もっとも結婚して十五年になる夫婦の仲は冷え切り、
彼が亡くなったのは離婚届を出す直前だった。
本作での縛りは、
二人が初めて出会った場所と日にしか移動できないことと、
限られた時間しか過去にいられないこと。
知恵を振り絞り、
亡くなる日の行動に影響を与えそうなことをピックアップ、
過去の夫の考えや嗜好を誘導し、
望む方向の未来に変えようとする。
しかし、何回繰り返しても、
現在に戻った彼女を待っているのは
誰も居ない冷え切った部屋。
そうこうしているうちに
タイムトラベルが成立する条件の終わりは
刻一刻と迫って来る。
究極的には二人が結婚しなければ
夫を救えたかもしれない。
これがラストチャンスと悟った『カンナ』は
今までとは違った手を打つ。
それによって未来は変えられるのか?
切ない物語りでありながら
全体を覆うのは{コメディ}のトーン。
がさつな『カンナ』と、
クールで物静かな『駆』のやり取りが、
柔らかな笑いを生む。
『カンナ』は付箋とレシートと紐を使い、
その日の夫の行動と
以前の出来事の相関が一覧できるモデルを作る。
過去に戻った彼女の行動を説明するのに一目瞭然のアイテムで、
脚本の練り込みの帰結だろうが、かなりの優れもの。
最初の馴れ初めが詳しく語られることはない。
が、45歳の『カンナ』は
自分に出会う直前の29歳の『駆』に二度目の恋をする。
それは乙女のような清新さで、
観ている側が気恥ずかしくなるほど。
『駆』も短い時間で、なぜかしら彼女に魅かれて行く。
なのに初々しい感情が、
年を経るごとにすり減り、
すきま風が吹くようになったのはなぜか。
それに気づいたことで
二人の間には至福の十五年が生まれる。
『松村北斗』の実年齢は29歳。
『松たか子』は47歳で、ほぼリアルな役柄。
夫の靴下を間違えて履いても
全然気づかぬほどそそっかしい『カンナ』を
生き生きと演じる。
年齢的には立派に「おばさん」も
それを感じさせない可愛さ。
一回り以上の年齢差があっても、
惚れてしまうのに不自然さはない。
どうにもわやくちゃなのに、
時として彼女の素がふっと出てしまう場面がある。
例えば、三年待ちで入手した餃子をフライパンで焼くシーン。
「美味しくできますように」と柏手を打つのだが、
その仕草からは素の粋が溢れ出す。
身についた所作を抜き切るのは、
彼女くらいの達者になっても難しいのだろう。
気づけば惹き込まれている
人生でしょっちゅう生まれる選択肢と、
その選択しなかった選択肢のその先を、妄想することは誰にだってあると思う。
この映画は恋愛におけるそれを否が応にも思い起こさせる。
タイムパラドックスなんてくそくらえだぜ!と言わんばかりに
やり直したい、やり直せたら、やり直せるなら、という妄想・願望を
叶えてくれそうで、でもうまくいかないというもどかしさ。
でもそれを映画の中で松たか子がする度に、
自分の過去の取らなかった選択と、その先の未来も妄想してしまう。
見始めはそうでもなかったのに、時間が進行していくと
若い頃の松たか子?と現在の松たか子を見比べるという
贅沢な?映像に混乱させられつつ、これでもかと惹き込まれていく。。
時間を戻る度に起こっていく心境の変化、いや身につまされる
思い出し選択を後悔するという作業を自らの体験と重ねていき
ある意味最も望んでいなかったけど納得できる結末と
その先にある未来に生きていく主人公を本人は知らないだろうけど
羨ましく思いました。
夕方の西日が差す部屋で話す主演二人の掛け合い、
演技、映像美が心に残っています。
くそう、若い頃に観たかったな。
タイムスリップしないかな(笑)
泣ける映画で後味も悪くない!
すごい好きなやつだった
夫婦関係のことについての話はグサグサ刺さるものがあるなと思い、胸が痛い
宣伝や、テレビの特集で色々話を聞いちゃうと、これからこうなるのよねとか予想しながら見ちゃうから、番宣見なければよかったなと後悔したけど、映画の内容的にはそこまで面白展開ではなかった
個人的には違和感ある構成ではあったけど、それを凌駕する、松さんの演技や、20代の顔はまるでラブジェネだったことなどで、めっちゃよかった
泣ける映画としてまたみたいなと思った一作
そして、後味も悪くなくてよかった
なんどでも見たい
予告を見て、是非見たいと思っていた映画でした。
過去と未来の綻びまで気にしていたら色んなツッコミがあるかもしれませんが、45歳カンナさんと29歳駈さんの恋愛が切なくそれを楽しむ映画でした。何度も涙がでました。
カンナさんは自分と結婚した事で幸せな人生を送ることなく死んでしまった駈さんを幸せにするために何度も繰り返し過去に行き、45歳のカンナさんに恋した駈さんは、15年後のカンナさんに会うためにマイナスを探さず、その日を迎える努力をしたんだと思います。
無邪気でキラキラしている松さんがとても可愛くて、北斗君もやっぱりかっこいい!
ライトなラブストーリー
坂元裕二脚本の恋愛モノと言えば「花束みたいな恋をした」でまったくピンと来なかった私には不安もあったし、そもそも恋愛映画は苦手。
それでも松たか子ファンで、塚原あゆ子監督作品となれば、サブスク解禁を待つというワケにもいかない。
世間の評判はかなり良いらしいじゃないですか。
ということで映画スタート。
結果から言うと、かなり「ライトなラブストーリー」。
圧倒的な悲劇やこれ見よがしの感動をゴリゴリ押し付けてくるタイプのお話ではなく、どちらかというと、「コメディタッチのSF」として観られるエンタメ寄りの映画でした。
藤子不二雄F先生の短編とかにありそうな話。
恋愛映画が苦手な私でも十分楽しめた。
冒頭に起きる事故をなんとか回避したいというのが物語の軸なんだけど、主人公がその本筋から離れて恋愛を楽しんじゃうのをこちらは笑いつつ、「そんなことしなくても防げるんじゃね?」って部分は多いし、メタバースSF的な意味では矛盾もある。でも、コメディ要素が強い分お話のタッチも軽く、観ている側がそんなに真剣にツジツマ合わせをしない様に作られているのは、さすが人気脚本家と人気監督の手腕。
俳優の若い頃の姿が普通にCGで動画として再現されるのも当たり前になったんだなあ、と感慨深かったり。
繰り返すタイムループの中で、繰り返し登場するサブ(とも言えないような)キャラが、大物小物問わず、突然物語に機能してきたりするのも楽しい。「あ、あなたはそっち側なのね(笑)」みたいな。
人物以外にも柿ピーとか靴下とか付箋とかも物語のカギになってる(こっちは多少しつこいかな)。
作品のラストも予想以上に軽い。
決してハッピーエンドではない、むしろ残酷な結末でもあったのに、最後に観客は「これで、また会えるんだね」と微笑んでこのお話を見送ることができる、という気持ちの良い設計になっている。
個人的に松たか子って(いろんな役をやるけど)コメディエンヌとしては屈指の存在だと思っていて、この作品を悲しくも楽しくさせているのは松たか子の存在無しには語れない。
松村北斗はもちろん、周りの役者さんも良いけど、私にはやはり「松たか子ありき」の映画でした。これはファンだからしょうがないね。
あ、これもたいしたことじゃないけど、ずっと気になったのは、あの学級新聞の子供達。新聞のためのチェキなら、写真を主人公にあげることはないだろうし、「勝手に撮るな」「大事な証拠だからよこせ」と毎回取り上げてたなら、なんかヤだな。
チェキが手元にある理由が気にならない前置きがあるともっといいかな。
まあ、些細なことです。
作品としては爆速で興行ランキング1位。
レビューの数とちょっと高過ぎとも思える評価と合わせて、それはそれで疑問に思う部分も無くはないけど、作品としての評判が上がり、映画館に足を運ぶ人が増えるならそれに越したことはないよね。
切なすぎる‥
松たか子さんのいつも通りの上手さ、北斗くんの爽やかさとまっすぐさがストーリーに相まって、ずっと切なかったです
何度試みても変えたい結果は変わらなかったけれど、15年かけてすれ違ってしまった2人が、相手への自分の愛情を見失わずに、すれ違わずに愛情を伝え合えた15年を生きることができたということか
でも、何度もタイムリープしたカンナが最後に戻った世界の駈の遺影は、仏頂面のままだったのだろうと思うと、
切ない
そして、タイムリープして来たカンナと別れた後に、15年後に自分を失うカンナを想いながら生きた駈を思うと切ない
15年寄り添った、優しい笑顔の遺影の夫を失ったカンナの心の空洞を思うと切ない
なのに、どういうわけか感情移入が出来なくて、劇場のすすり泣きをききながら、うらやましい気持ちになるという、自分的に珍しい状態だったのが不思議でした‥
もう一回観ようかな
全461件中、161~180件目を表示