劇場公開日 2025年2月7日

ファーストキス 1ST KISSのレビュー・感想・評価

全711件中、501~520件目を表示

4.5坂元裕二版『素晴らしき哉、人生』

2025年2月10日
iPhoneアプリから投稿

「戦争」「差別」と同じぐらい「いちゃつくカップル」が嫌いな人間なもので、映画の中で男女のいちゃつくシーンが出てきたら今まで目からビームを出してスクリーンを焼き尽くしてきたわけですが、そんな俺様を「仲睦まじい夫婦」のシーンで涙させるなんて、この映画、やるじゃないか。

本作、良いシーンは後半に集中しているため、前半は楽しく観れつつもアラが気になった。

「夫の死後、15年前にタイムトラベルし、出会う前の夫と接触して夫の嗜好が変化するような行動を取り、現在に戻って夫が生きている世界になっているか確認、それを何度も試行」という設定は面白い。
しかし、「タイムトラベルの理屈が謎」「夫の死亡する日の行動が詳しく描かれないので、夫がコロッケを買わなくなると、それで何故悲劇が回避できると考えたのかがいまいちよく分からい」「写真を撮る子供二人がご都合主義すぎる」など、引っかかるところは満載。

タイムトラベルで好きな人の若かりし頃に会いにいく話はありがちだと思うが、不仲で顔も見たくない夫の若い頃に出会うというのは新鮮。
妻の方は+15歳の状態で若い頃の夫と出会うわけだが、それでも夫の方は妻に惚れてしまうというのは面白い発想。
逆に、妻の方から積極的にアプローチを仕掛けると、若き日の夫から相手にされなくなるというのもリアルに感じた。

前半、凄いと思った場面は、妻・カンナと夫・駈が結婚してから離婚するまでをダイジェストで描いた数分間。
まるで2021年公開『花束みたいな恋をした』の短編版。
仕事のせいでパートナーを気遣う余裕が無くなっていくところがそっくり。
「家庭内別居」という言葉を聞いたことはあったが、映像化されたものを観たのは初めてで、なかなかの衝撃。
さすが坂元裕二脚本というべき戦慄の場面だった。

前半にこの場面があるおかげで、後半出てくる「夫婦が同じテーブルで食事する」というシーンが、平凡な光景なはずなのに、それがとても尊いもののように感じられてしまい、自分でも思いがけないほど感極まってしまった。
「ありふれたもの」を「かけがいのないもの」に感じさせるこの作りは、個人的生涯ベスト映画の一つ『素晴らしき哉、人生』を思い起こさせるものがあった。

この映画の中だと駈は困った人がいたら助けずにはいられない利他的な人間として描かれるが、そんな彼が結婚後、妻に対して冷たい態度を取るようになるのが、本作で一番引っかかったところ。
でも逆に言えば、そんな彼でも酷い人間になってしまうほど、夫婦関係というのは難しいものなのかもしれないとも思った。

後半、駈が付箋を拾った後の、カンナと駈の会話が凄かった。
この映画の中でしかあり得ない複雑な感情のやり取りをしていて、「こんな会話、坂元裕二にしか書けないのでは?」と思わせる凄みがあった。

もしかしたらこの映画の結末は、カンナにとってはより残酷なものになったのかもしれない。
でも、それでも個人的には駈の選択を支持したい。
駈が「それも悪くない」と言った時、自分が若かった頃はその考えが理解できなかったと思うが、今の自分ならその気持ちがわかる気がしたので。

カンナが何度挑戦しても結局悲劇は繰り返され、悲劇を回避することの困難さが描かれていたが、それに比べれば好きな人に思いやりを持って接し続けるなんて簡単なことでしょ?というメッセージをこの映画から感じた。

コメントする (0件)
共感した! 21件)
おきらく

5.0脚本を差し替えていき主役なのに裏方として走り回って造られるドラマ

2025年2月10日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

幸せ

ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 14件)
とよ

4.0松たか子さんまさに役得!

2025年2月10日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 16件)
りりっく

5.0人間は愛で出来ている⁈

2025年2月10日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

幸せ

松村北斗が事故に巻き込まれてしまう(赤ん坊を電車から守る)というのは、私から見たら人間愛だと思えました。そして松たか子という家族のために、もし赤ん坊を助けなかったらそれはエゴかもしれない。こんなことを考えさせられるかなり深刻な映画のようでありながら、ストーリー展開は極めてコメディタッチで笑う場面も多かったです。松のエゴとしては、松村をなんとかして事故に遭わないように何度もタイムスリップするのですが、最終的には叶わないのです泣。それがとても辛くてモヤモヤしました。やがて松が20代の松村に全部種明かしをしてしまうのですが、その話を聞いた松村の出した答えに、青天の霹靂のような感動覚えました。15年後にその事故に巻き込まれることをあえて選んだのです。そのことによって、彼の生き方は鮮烈なほど丁寧で松を心から愛し続けるのです(タイムスリップする前には実際には仲が悪くて離婚するくらいだったのに)。素晴らしい15年に大拍手!!よく言われるのは、結婚とともに壮絶な修行?の人生が始まるということを、この映画では次のように触れています。恋愛は相手の好きを探す時代、結婚は相手の嫌いなところを探す時代であり、何もしなければ二人は無の関係になるという説がめちゃくちゃ腑に落ちました笑。この無の関係を松村は宝の時間に変えたのです(人間の解釈次第でいつでも幸せになれるという証明でしょう)。また、最後の手紙の夫婦のあるあるには大号泣必須でした。いずれにしてもツッコミ部分が色々あれど、120点をつけたいほど感銘した作品です。人間は愛でできているのですね。感謝!
追記 松さんの若い頃の演技、とても綺麗で感激です。こんなに可愛かった?のかと感嘆しきり!

コメントする 2件)
共感した! 89件)
三輪

4.0秀逸な脚本、時間のミルフィーユ

2025年2月10日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

老け役と若役、共に良い仕上がり、演技力、顔のむくみ、顎の膨らみ
星ヶ丘リゾートホテル、星ヶ丘ロープウェイ
柿ピーは、おかき派かピーナッツ派か
未来では何でもかんでも「ヤバい!」と発言する、「アイゴー!」と変わらない

コメントする (0件)
共感した! 14件)
AK

5.0また観たい

2025年2月10日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

公開初日に鑑賞して来ました。
もっと単純なストーリーかと思っていたので展開に引き込まれて2時間があっという間でした。
好きなお二人の主演で期待も大きかったのですが期待以上でした。
たくさんの人に観てもらいたい作品です。
もう一度観にいきたいと思います。

コメントする (0件)
共感した! 17件)
たぬきち

4.5号泣

2025年2月10日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

久しぶりに映画で号泣しました。
大好きな塚原監督と松村北斗目当てで観に行きましたが最高な作品でした。
松村北斗の老けメイクや若メイク松さんが全然違和感なく咀嚼出来たので、2人の役者さんは流石だなと思いました。タイムリープという整合性が取りづらい設定なので、そこで躓く人は低評価になってしまうかもしれません。

コメントする (0件)
共感した! 18件)
ャニーニ

1.0テレビサイズなお話

2025年2月10日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 9件)
筆箱の消しゴム

5.0良かった

2025年2月10日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

幸せ

公開が待ち遠しかった作品。
期待の上超えすぎでした。
大切に思う人今以上に大切に思いたいと。

コメントする (0件)
共感した! 16件)
あまり

4.0ベタなタイムトラベルものも、この脚本家、監督だと…

2025年2月10日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

現在を変えるため、幾度も戻って過去を改変しようとする話。全く同じプロットで「バタフライ・エフェクト」という傑作があり、ベタなタイムトラベルものでなければいいが、と若干の不安を持ちながら鑑賞。
しかし、さすがは坂元裕二脚本、塚原あゆ子監督作だった。つかみの事故シーンからぐいぐい引き込まれ、最後まで目が離せないラブストーリーだった。
主演の二人がよく、とくに、いささかだらしない中年女性を演じる松たか子の魅力にはノックアウト。
夫婦のあり方についても、考えさせられた。

コメントする 1件)
共感した! 42件)
ファランドル

4.0自分の日常を考える

2025年2月10日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

素敵な映画だった。観終わった後、自分の日常が尊いものなのだと考え直した。
カンナが可愛いし、カケルはいい味出してる。二人の掛け合いがあまりにもナチュラルで、本当にカンナとカケルそのものだった。
ストーリーも、テンポ良く、クスッと笑えるところもあり、最後はしっかりと訴えかけてくる。
何度でも観たい映画。

コメントする (0件)
共感した! 17件)
ぽん

2.0うーーーん。これは・・・

2025年2月10日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

高評価の嵐のところを書きにくいけれど、私の好みじゃなかったです。

理由を一言で言うと
「ほらほら、女性は(とくにある一定以上の年齢の女性は)こういうのが好きなんだろ~」
という全編に漂う空気に胸やけしたから。
こう思う私は、心がひねくれてしまったのかもしれません。
(逆に高評価をつけられるような人間でいたかった、とも思う)

タイムスリップものとしては私には難しく感じたのでそこは深く考えず、主人公2人と同じくらいの年数の結婚生活を送る者として共感できる部分があるかなと思ったのですが。
私自身は夫と楽しく暮らしているので、結婚生活の格言?(靴下がどうちゃらとか教官がなんちゃらとか)を聞いても「???考えすぎでは・・・」と思うばかり。
「花束みたいな恋をした」を思い出しても、坂元裕二さんって男女関係に悲観的過ぎじゃないだろうか。こんなの独身者が見たら結婚生活が怖くなってこの国の未婚率はますます高まりそう、なんて、映画を観ながら余計なお世話を焼いてしまった。

2度目の結婚生活(って言い方もおかしいが)では2人で楽しく過ごし、ついに駈が亡くなる日が来て後日残した手紙をカンナが読むシーンは、私もウルッときました。
が、裏を返すと「ここまで衝撃的な経験(自分の死期を自覚する)をしなければ仲良い結婚生活を送ることはできないのか」とも思ったり。

ただ主人公2人のかけあい、日常のささいな会話の妙やちりばめたエピソードはさすがの一言です。
すごいよね、こういうの。日々書き溜めてストックしているんだろうか。
あと、若い頃のカンナや老けた駈の化け具合もびっくり!!
今の松たか子にメイクを施せばこんなにイケるのか??(失礼!)と、じーっと見入ってしまった。
駈の老けメイクはそれよりは難しくはないだろうけど、声もちゃんと老けてるし。
目をつぶって聞くと、高橋克典?という感じでした。

さらに余談ですが「ファーストキス」ってタイトル。
これも「ほらほら、エモいだろ~」って意図が見え隠れしますが、それよりもこっぱずかしい気持ちの方が強かったです。
映画館でスタッフに聞きたいことがあったのだけどそこでタイトルを口に出す時、小声になってしまった笑

振り返ると、塚原あゆ子さん監督の映画って、この半年で3本見ていることになるようです。売れっ子ですねー。しかも、ジャンルがどれもかぶらないのがすごい。
今回はちょっと違うなと感じてしまいましたが、次回作に期待してます!

コメントする (0件)
共感した! 15件)
やあやあ

5.02人にしかできない会話劇と空気感

2025年2月10日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

楽しい

ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 22件)
ゆあ

5.0本日2回目の鑑賞。あんな風にできたらと考えさせられます。何度も観た...

2025年2月10日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

幸せ

本日2回目の鑑賞。あんな風にできたらと考えさせられます。何度も観たくなる映画です。

コメントする (0件)
共感した! 15件)
Saki

5.0この2人でよかった

2025年2月10日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 17件)
れん

5.0生きざま

2025年2月10日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

日を空けてニ度観た!最初観た日はニ人の軽妙な会話、カンナの健気さと駈の表情や佇まい、映像の美しさ、そしてラストに持って行かれたが…ニ度目は駈の15年間に思いを巡らせてしまい初見の時よりも溢れる涙が止まらなくなった。
それにしても松たか子と坂本裕二の相性の良さ、松村北斗の絶妙な演技と声の使い分けよ!
普段なかなか映画館へ行くことはできないが、せめてもう一度だけは映画館で観たいと思う映画だった

コメントする (0件)
共感した! 17件)
柚子

5.0会いたくなる

2025年2月10日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

幸せ

出来るなら一人で周りを気にせず声をあげて泣きたかった。どんな作品にも必ず見つかるささくれがこの作品には一切見つからなかった。全ての言葉、行動、展開が滑らかな絹ごし豆腐のように馴染んでいた。今日の私は昨日の私よりだいぶ優しくなる。

コメントする (0件)
共感した! 19件)
ボムギュ

5.0柿ピー

2025年2月10日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 18件)
しろしろ

4.5“夫婦”について共感と学び

2025年2月10日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

知的

幸せ

松たか子は“推し”ではないけど、好感は持っているのと、予告編に興味が湧いて観賞。

【物語】
偶然の出会ったカンナ(松たか子)と駈(松村北斗)は忽ち熱い恋に落ち、出会ってからわずか1か月婚約し、結婚する。しかし、2人の距離は様々なすれ違いから徐々に大きくなり、15年後には離婚を目前にしていた。そんなある日、駈は駅のホームで他人を救うために危険を冒し、亡くなってしまう。

呆然自失となったカンナだったが、新たな人生を歩み出そうとしていた矢先、深夜に仕事で呼び出され、車を走らせているとトンネルの中で異常な感覚に襲われ、トンネルを抜けると15年前の駈と出会った場所に居た。

そこで若き日の駈と再会し、15年前の思いが蘇る。 その後現代と15年前を行き来する方法を知ったカンナは、未来を変えて駈の事故を回避しようと考えるが、思うようには変わらず、何度も15年前に足を運ぶ。

【感想】
最初に書いておくが、本作はタイムスリップものだが、SF色は極めて薄い。一応、設定は考えられてはいるものの、scientificとは言い難く、fantasyのみ。つまりはおとぎ話。そこ(理屈)はどうでもよいものとして扱われているので、そこを突っ込んではいけない(笑)

結婚して30年以上経った俺には刺さるラブストーリーだった。
事故前には冷え切った夫婦仲だったにも拘わらず、必死に駈の命を救おうとするカンナ。もしかすると、未婚の若い人は不可解に思うかも知れないが、夫婦ってそういうものかなと思った。

一緒に暮らせばお互い嫌なところも目に付くようになり、長く暮らせばそれが繰り返されるから、婚約当時の関係とは違って来る。それでも、日々積み重ねられるものはあって、突然共に暮らしている相手を失ったら、「ああ、清清した」とは決してならないと思う。少なくとも俺はそうだ(妻も同じと信じたいが、自信はない(笑))。

終盤カンナが15年間の不満を駈にブチまけるシーンも身につまされるものがあった。身に覚え、“ありあり”だ。そこから結末への展開も良かった。「なるほど、そう来たか」と、じんわりと温かい思いが込み上げて来た。

役者について言うと、
松たか子ならではのちょっとお茶目なカンナが魅力的。 “ラストレター”でも見せたこのお茶目さは松たか子の真骨頂だと思う。「駈を死なせない」ために奮闘するわけだが、そこに悲壮感は皆無で、作品全般をとても楽しい気分で観られる。
また、20代を演じるシーンがあるのだけど、無理を感じなかった。メイクやライティング等々撮影技術もあるのだろうけど、実年齢47歳の彼女の若々しさにも感心した。

松村北斗はアイドル・グループのメンバーなんですよね。そちらの活動を見たことが無いし、ここ数年ドラマ、映画で度々見かけるので、俺の中では“俳優”。今回も悪くないと思う。決して演技が上手いとも思わないけど、こういう熱くもなく、冷たくもない、ニュートラルな感じを出せるところに特徴があると思う。この作品でもちょっと煩いカンナの対比として上手くフィットしている。

本作は20代から高年齢層まで幅広い層の方が楽しめると思うけど、やはり夫婦生活を長く経験している中高年層に響き易い作品のように思う。「最近冷めかけてる」夫婦に一番ピッタリかも(笑)

コメントする 1件)
共感した! 21件)
泣き虫オヤジ

4.5ツッコミどころはあるけど

2025年2月10日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:試写会、映画館
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 18件)
ゆいのはま
PR U-NEXTなら
映画チケットがいつでも1,500円!

詳細は遷移先をご確認ください。