ファーストキス 1ST KISSのレビュー・感想・評価
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自分も周りの人も大切にしたい
「ファーストキス」に寄せて
最後まで観て、この物語は本当はどちらが始まりだったのか?この世界線だとして、やはりあの始まりに行き着くのか?という、不思議な感覚になった
そして、こういう最後なら、きっと2人にとって最悪な結末も、そんなに悪くなかったのではないかと思った
2人の演技が素晴らしい
令和の『四月物語』
松たか子の魅力が爆発しています。
これだけでも見る価値があります。
岩井俊二の『四月物語』(1998)は松たか子をこれ以上ないくらい魅力的に描いた傑作ですが、
25年以上経ってからそれと並ぶかそれ以上に松たか子という大女優の魅力がスクリーンを引き裂かんばかりに写し出されている、そんな映画です。
話のスジや結末はおおよそ第一幕時点で想像ができるようなものではあります。
『世にも奇妙な物語』の『昨日公園』を連想した人は多いでしょうし、そうでなくても過去を改変して未来を変えるというのは「使い古された」設定ではあります。
しかし、坂元裕二のシナリオ力と、松たか子の魅力によって、それでも涙が抑えられません。
文句なしの傑作です。
倦怠期の方々是非御覧ください
電車事故で亡くなった夫に生きていて欲しいがためタイムとリープを繰り返す 松たか子らしく松村北斗らしく伝わってくる意地らしさが可愛らしい。生き残る事よりも結婚生活を無くせない 15年後の君に逢いたい がすごく響き泣けました。なにを持って人となすのか?という問にもなっていて 結果は変えられないではなく、それでもそうする 意思の強さと在り方が良かった。知っていながら避けられない最後の手紙は涙で一杯。是非2人で見て欲しい映画です。
2度目行って来ました。涙が倍増。パン屋さんのくだり この人は叔母さんの事が好きなの 等々 最後の手紙で15年前の事が書かれてるのにカンナは気付かない かけるがずっと抱え持った事だった と思ったら切なすぎた。
かけるのありがとう大好きなままで はカンナのありがとうの涙ががお返事で ぐっと大切なものを抱き締めたくなった。又見に行くきっと。
【”結婚したのだから、”その時が来るまで”愛する人とは相手を思い遣り楽しく過ごす事の大切さを描いた作品。”中盤まで何度も時を駆ける松たか子さんの姿を楽しみ、最後半は、グッと来てしまった作品でもある。】
ー 鑑賞中、リチャード・カーティス監督のタイムトラベルラブコメディの逸品、「アバウト・タイム 愛おしい時間について」が頭を過った作品である。-
■結婚して15年になるカンナ(松たか子)と、カケル(松村北斗)の毎日の生活は冷え切っており、カンナはカケルに”離婚届を役所に出して来てね。”とぶっきら棒に言うが、会社に行った夫は線路に落ちたベビーカーに乗った赤ちゃんを助けるために事故死してしまい、二度と帰って来なかった。
だがある日、カンナが車を走らせていると、トンネルの中で崩落事故があり気が付くと、15年前の夏に初めてカケルと会った高原のリゾート地に来ていた。-
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・序盤の冷めきったカンナ夫婦の姿を描く重い雰囲気から、映画の雰囲気は変わって行き、徐々にカンナがカケルの死を防ぐためにタイムトラベルを何度も行う姿が可笑しいコミカルな展開になって行く。冬服で真夏のリゾート地に現れ、慌ててTシャツを購入したり。
で、カンナは15年前の自分を未だ知らない若き純粋なカケルを見て、二度目の恋に落ちるのである。
・そして、カンナはカケルの事故までの生活パターンをポストイットでポイントを書き込み、”カケル死亡”の赤いラインと”カケル生存”の白いラインに分け、”カケル死亡”のラインの赤いポストイットを一つ一つ潰そうとするのである。
カケルの良く行くお肉屋さんのコロッケを貶してカケルに叱られたり、芝生の上で大嫌いな犬達にまとわりつかれたり・・。
そして、その度にカンナはリセットして、対策を考えて来るのである。犬達に対してはフリスビーを何度も投げたり。クスクス。
ー 一々、カンナが登場するとその姿をポラロイドカメラで”カシャ”と映す女の子と男の子も可笑しいが、カケルが気付いた時にカンナが十何枚もあるその写真を見せるシーンに使うとはなあ、上手いなあ。-
■それにしても、カンナが15年前に行った時のカケルとの遣り取りを見ていると、ヤッパリ二人は相性が良いんだよね。カケルも”何だか貴女だと良く喋っちゃうんですよ。”などと言っているし。
カケルは担当教授(リリー・フランキー)の後援会のサポートで来ていて、教授の娘(吉岡里帆)は、どう見てもカケルの事が好きなのに、全然気が付かないのである。
・ちょっと切なかったのは、カンナが”カケルと出会わなければ彼は死なないのだ。”という選択肢を選ぶシーンかな。けれども、矢張りカンナとカケルは出会ってしまうのである。そして、何度も何度も行列に並んだかき氷屋で漸くかき氷を食べる時に、カケルはカンナが落とした”カケル死亡”と書いてあるポストイットを見つけて、漸くカンナが誰であるのかに気付いて行くのである。
・序盤と再後半に映される”三年待ちの餃子”を竹原ピストルさんが演じる配達員が配達に来るシーンのカンナのリアクションの違いも、”脚本、上手いなあ。”と思ってしまったな。
ー 最初は、”こんな餃子頼んでいたかなあ。”再後半は(自分の死の日時を知っていた)カケルが頼んでくれたんだ!”-
<そして、二人は予定通りに結婚するのだが、二人は朝ごはんは一緒に食べて(でも、カンナはパンでカケルはご飯)、夜はベッドに一緒に寝て、カケルは会社に行く時には”行ってきます。”と振り返ってカンナの顔を見ながら言い、カンナもキチンと”行ってらっしゃい。”と笑顔で言うのである。
そして、カケルが事故で亡くなった後に、彼が残してあった手紙をカンナが見つけ、その内容が流れるシーンには、思わず沁みてしまった作品である。
カケルは、ヤッパリカンナの事を心底愛していた、正義感の強い良い男だったのである。
今作は、結婚したのだから、”その時が来るまで”愛する人とは相手を思い遣り、楽しく過ごす事の大切さを描いた作品なのである。>
脚本、キャストすべてに満足
近年、松村北斗さんのお芝居がいいなと思っていたところに 坂元さんと松さんのコラボ。
コレは!と初日に鑑賞させて頂きました。
すべてを伝えられた駈さんが 赤ちゃんの安否を確認して安堵したシーン。
あぁ…彼はここで腹を括ったんだろうな、そしてそんな駈を好きになったんだとカンナも想起したんじゃないかな…と 。
ここですれ違っていた心が揃ったように感じました。
そこからの15年間のふたりの姿に自分も夫に大切にされてるな…とあらためて思うなどしました。笑
まだまだ言い足りない…
他でもたくさん感想を残しますね。
寂しいだけじゃない 愛おしいもたくさん含んだ時間を過ごしていきたいなと気付かされた作品でした。
演技力が光る
40代、50代にもぜひ観てほしい映画
脚本家も監督も俳優も全て揃っててこれは映画見に行かなきゃでしょう!と初日に観に行き、すでに2回目観てきました。なぜかと言うとこの映画最低でも2回観ないと本当の良さが分からない。
さすがのタイムリープ物だけあって伏線が色々あるので、2回目であー!と回収できるのです。
坂元脚本らしくかなり難しい題材なのに、本当に台詞回しやストーリーが素晴らしい。
こう言った映画はどうかすると途中説明くさくなるのに、過去に行くのが納得できて、さりげなく笑いも差し込みつつ上手く話しを組み立てて、最後は泣けました。
お涙頂戴みたいな、泣かせられるんじゃなくて本当に泣けてきちゃう。終わった後も余韻がすごくて切なくて、シーンを思い出す度に涙が。。。
あと主演がこの2人じゃ無かったらこの映画の成功はなかったと思います。
これ凄い宣伝してるんですが、情報全く入れないで見た方が絶対面白い!映画会社の人ー映像出しすぎですよ。
こんないい映画そんなに宣伝しなくても口コミでヒットする!きっと
タイトルなし
松たか子さんは今や喜劇俳優としても一流。大豆田とわ子の時あたりからの動きが特異。年をとって実は少しずつ顔の線は崩れつつある気がする。でも若い時の彼女のシーンはまた素晴らしく若くて美しいし、初々しさも。
松村くんはまだ若いのに、40代の松と十分対を張れる演技でこの成熟度たるやすごい。
何度も何度もやり直すシーンがすごい。そして冒頭の冷え切って汚い部屋と異なり、ラストの美しい部屋。でもそこにいる松さんは淡々として変わらない。
愛おしいのは、マグの上にトーストを乗せる彼女を愛おしいと思う彼の視線と気持ち。幸せになろうと宣言したとおり、彼らは幸せな15年を生きる。そのことの素晴らしさ。
そして、2人がどんなにしてもどうしても出会ってしまうこと。
余韻が抜けないくらい良かった✨
とても素晴らしいストーリーです
この二人でなければ
松たか子、松村北斗の息が合った演技が圧巻
2025年話題の邦画ファーストキスを観た。
大変素晴らしい作品だった。さすが、塚原監督、坂元裕二脚本のコンビ。松たか子、松村北斗の演技が圧巻。二人の演技も素晴らしかったし、ラストは必見。
タイムトラベル映画だが、全く気にならない。それだけ、松たか子、松村北斗の演技が素晴らしかったからだ。
2025年上半期ベスト邦画候補登場。
松村北斗主演作品は夜明けのすべてに続いて2作目だが、私は夜明けのすべて派。ファーストキスも良かったが。素晴らしい作品でした。
何気ない日々にも感謝。
仕事トラブルで呼び出しをくらい、職場に向かう途中の高速トンネル屋根崩落事故と同時に15年前のある夏の日にタイムトラベルした硯カンナの話。
結婚から15年の2024年の夏頃、列車事故で夫・硯カケルを亡くし…、タイムトラベルで15年前の2009年で亡きカケルと再会することで、亡くなってしまったカケルの未来を変えようとカンナが動き出す…。
作品を観終えた感想は予告動画からイメージした作品とは違ったってのが本音。イメージした通りのベースはあるけれど、ちょっと遊びの部分が作品の持ってる雰囲気を変えてる様にも感じたかな個人的に。
その遊びの部分…コメディ、コミカルとまではいかないけど、かき氷屋の行列に並ぶ後ろの人とのやり取り、カンナ自身の表情、リアクションで少し違うなと…、ガッツリ泣くつもり、泣ける作品だろうと思い観た作品だったもので。
ただ終盤ラストからの「2024年カケル死亡」の付箋を拾ったカケル…、その流れからの夫婦関係の話、その聞いた話を意識し後に結婚する妻カンナを幸せにしようとするカケルの姿、カレンダーから落ちてきた手紙には涙。
硯カンナ演じた松たか子さんの若かりし頃はロンバケ?!ラブジェネ?!辺りかな?
カケル演じた松村北斗さんは見る度にいい俳優さんになってる。
夫婦で見たい良作
どうして夫婦は時間の経過とともにすれ違っていくのだろう?
結ばれる時にはお互いの求め合ったいたはずなのに、努力をしなければこういう風になっていくということか・・・?
我が家はまだ仲良し(と思っているのは私だけかもしれないが)だが、こうした努力をしないとすれ違ってしまうのかもしれない。
ぜひ妻ともう一度観たいと思った。
松たか子がいい。45歳と30歳の演じ分けが素晴らしい。もともとはあまり好みの女優ではなかったが、非常に高い演技力と魅力を持った女優さんだなあと再確認した。
松村北斗もいい。むしろ松たか子の好演を引き出している。今後に大いに期待できる演技だった。
映画的には既視感のあるタイムトラベル物で、ところどころ辻褄が合わないなと感じたところもあったが、そこは問題ではなく非常によく練られた脚本で、そこを俳優陣がうまく演じた良作だと感じた。
エンディング曲
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