ファーストキス 1ST KISSのレビュー・感想・評価
全784件中、421~440件目を表示
タイムスリップしてみたい
同じ年代同じ場所にタイムスリップできる
ようになったカンナは毎日様々な作戦を
立てて駆を何とか助けようとする。
時には大失敗、時には告白を受けたり…
それぞれのエピソードがとても面白い。
そんな中で最後に出会った駈は運命を変える
ことなく夫婦愛を大切にして生きる事ができた。
何度もやり直しした甲斐があったね…
松たか子さん、若い時代のメイク?
姿がラブジェネ当時と変わらん…驚愕!
松村北斗くんの40代姿も違和感なし。
二人の空気感がとても良かった。
「シネマの神は細部に宿る」【3月7日再追記】
「私も彼の靴下を履いていました」
⏩️
「靴下だけは丁寧に撮ります」【2月21日追記】
⏩️
「シネマの神は細部に宿る」【3月7日再追記】
🥟🍞👕🍧🌽🧦📆💌🪴
【カケルとカンナの靴下】
この映画の「靴下」は、“愛情”を象徴する小道具として登場します。
恋愛感情と靴下の片方はいつか無くなってしまったり、新婚時代は彼の靴下を二人で履いていたのに、別々に洗濯をするようになったり。
最後のタイムトラベルで、硯駈(松村北斗)に15年後の悲しい未来を伝える硯カンナ(松たか子)。駈の目線がカンナが履いている駈の古い「靴下」に気付いた時、駈の心を動かします。
離婚しようとしていた駈を、カンナはずっと愛していたこと。2人が結婚しないようにしてまで、カンナが駈の命を救おうとしていること。駈は15年後に自分が死ぬ未来だとしても、カンナと結婚生活をやり直す選択をします。
✎____________
【坂元裕二さんのネタバレ】
坂元裕二さんが気にしていた「ネタバレ」ってなんだろう、と考えていました。
映画の宣伝コピー「神様どうか、私たちが結ばれませんように」や予告で、駈が死ぬ未来を変えようとカンナが過去にタイムトラベルを繰り返すことは、既にネタバレされています。
カンナが駈と結ばれる赤い糸を切って、最後のタイムトラベルのために家を出る時、2人が15年の結婚生活を過ごした家の中を見渡すその数秒間に、カンナの想いが溢れていました。
駈の手紙にも、「幸せな15年間でした。君と一緒に食事をすることは、15年前にタイムトラベルすることよりも奇跡でした」と、2人の“日常”が綴られていました。
坂元裕二さんが映画館で観て欲しかった「ネタバレ」は、2人のこの15年への想いと決断なのかなと思います。
✎____________
【塚原あゆ子さんのミルフィーユ】
電車の人身事故は、冒頭のスローモーション、事故現場での遺品回収、血の付いたレシート、脱線事故のニュースなどリアリティがありました。事故の解像度に比べて、タイムスリップが論理的整合性に欠けていて不思議でした。
いつも眠そうにしていたカンナが寝落ちした「夢の中」で、タイムスリップして出会い直した駈と幸せな15年の結婚生活を過ごして、夢から覚めたら餃子を焼く前だった、なのかもしれない…1回目に観たすぐ後の感想です。
2月14日付のORICON NEWSで、塚原あゆ子監督のインタビューを読みました。「“タイムトラベルもの”のミルフィーユ状に重なった可能性」について語られていて腑に落ちたので、一部を引用します。
「過去の出来事は変えられないけれど、違う視点で捉え直すことで、許せることや受け入れられることが増えるのではないか。
たとえば長年ギクシャクしていた夫婦でも、『最初に出会った頃の彼の顔を思い出したら?』と考えることで、違う選択ができるかもしれない。
そういったやさしい決断ができるかもしれない、という可能性を描いた映画です。」
坂元裕二脚本の、『最高の離婚』の細かくて面倒くさい濱崎光生(瑛太)、優しくて冷たい2面性の上原諒(綾野剛)、『花束みたいな恋をした』の元カノが忘れられない山音麦(菅田将暉)。
『ファーストキス』の硯駈(松村北斗)は、彼ら3人の“後悔”も、「ミルフィーユ」でやり直してくれたように感じました。
✎____________
【松村北斗さんの主演男優賞】
ちょうど1年前に公開された『夜明けのすべて』の私のレビューより。
「W主演の松村北斗さんは、旧J事務所というバイアス無しで評価されるべき俳優。演技の仕事に集中できれば、菅田将暉さんや磯村勇斗さんのような俳優を目指せる可能性を感じました。」
SixTONESの活動と俳優を両立させて、20代でキネマ旬報主演男優賞を受賞。『ファーストキス』公開2日前の2月5日午前0時、公式X発表とNHKニュースを見て、驚きとうれしさで深夜に騒ぎました。ほっくん、おめでとう!
✎____________
P.S.
映画館は女性が多く、カップルやご夫婦の姿も目立ちました。一人で来ている男性も何人かいて、この映画を選ぶ男の人って、なんかステキだなと思ってしまいました。
1回目は、映画好きの友達と観に行きました。
2回目は、大好きな人と観に行きたいと思っています。
✎____________
【2月21日追記】
2回目の鑑賞。今日は涙は出ませんでした。ラストの2人のような笑顔で、「ありがとう」と伝えたい気持ちで観ていました。
再々入荷で購入できたパンフレット。オフショット写真集・ハルキゲニア・とうもろこし・花屋・かき氷Tシャツ・餃子・レシート・付箋・カレンダー・手紙・ポラロイド写真…すぐ売り切れてしまう理由が分かりました。
《コラム》に岡室美奈子教授の「夫の靴下を履く女」、《プロダクションノート》に山田兼司プロデューサー・坂元裕二さん・塚原あゆ子監督の「靴下だけは丁寧に撮ります」。
2回目の鑑賞は、パンフレットの「靴下」に泣いてしまいました。
✎____________
P.S.2
『ファーストキス』で思い出した映画が2本。『ラン・ローラ・ラン』と『エターナル・サンシャイン』。
恋人の命を救うため過去に戻ったローラ(フランカ・ポテンテ)が、20分のタイムリミットでベルリンの街を疾走し、スピード感のあるタイムループで変わる運命と3パターンの結末を描いたパラレルワールド。1999年公開ドイツ映画。
ケンカ別れした互いの存在を忘れるために、記憶除去手術を受けた恋人ジョエル(ジム・キャリー)とクレメンタイン(ケイト・ウィンスレット)。「人はナゼ人を好きになるのか」の本質を描いたラブストーリー。2005年アカデミー賞脚本賞受賞、2024年製作20周年記念特別限定上映。
ローラとクレメンタインの髪が同じオレンジ色だったのは、不思議なシンクロニシティです。
✎____________
【3月7日再追記】
「7月10日」の運命が変わっている“可能性”や“希望”を、駈が信じていたという仮説。
最初の「7月10日」では、枯れたままの鉢植えと、「いってらっしゃい」を言えなかったカンナ。やり直した「7月10日」では、自分1人のコロッケではなく、2人の家に置く鉢植えを花屋で選んでいる駈。
「7月10日」に“もし”自分の目の前で事故が起きたら、反射的に助けると考えていたとしても、駈はきっと帰るつもりで家を出たのではないでしょうか。
6月のカレンダーに隠した手紙は突然いなくなった時のための保険、カンナがカレンダーをめくる行為は止まっていた時間を自ら動かすという比喩、その時にカンナの背中を押すための手紙…フォローしているレビュアーさんの解釈です。
映画『花束みたいな恋をした』の坂元裕二脚本に登場する本棚、「シネマの神は細部に宿る」。
ドラマ『アンナチュラル』で脚本の野木亜紀子さんが、「塚原あゆ子監督は“大切な人が遺してくれたもの”のディテールショットが素晴らしい」と、絶賛されていたことを思い出しました。
✎____________
2月13日・2月21日映画館で鑑賞
2月15日★★★★★評価
2月15日レビュー投稿
2月21日レビュー追記
2月25日レビューP.S.2追記
3月7日レビュー再追記
残念
餃子が届いたときの
山崎パン?
タイトル詐称(※いい意味で)
タイトルからぼんやり想像されるストーリーからはかなり違っていました。いい意味で、です。タイムリープものは何を書いてもネタバレになりそうなので、私からは以下3点
1.ドラマ自体の出来はたいへん良く、楽しく観劇しました。ただ、映画として劇場上映される作品としては何かこう、もう少し物足りない気がする、のは私だけですかね。カメラの構図やカット割も平凡でTVドラマを観ているような
2.松たか子さん若々しいです。少しばかり自己中な役柄ですが、それをとてもナチュラルに魅力的に演じておられました
3.北村北斗さんの演技を見たのは初めてですが、、凄く良かったです。不器用でシャイな駈と疲れて不機嫌な駈、演出意図がしっかり伝わるよう演じ分けておられます。 彼の演技の濃淡によって、ラストのシークエンスが凄く活きました。カンナの取り戻したかったものが何だったのか、駈がカンナに与えたかったものは何だったのか。気が早いですが日本アカデミー助演男優賞候補に推したいレベルです(なお当方Six TONESにもアイドルにも全く興味のないおっさんですので念のため)
蛇足ですが、私はローグライク元祖の「NetHack」というゲームが好きです。この作品を観て、また無性にやりたくなりました。
今をやり直すことが、本当は一番簡単なこと
*
坂元裕二だな〜と思うセリフや言い回しが
ふんだんに盛り込まれていました
松たか子さんはそれがとても似合うんですよね
もっとずっと、観ていたかった
パンフレットの作りが大変に凝っていて
質感がリアルに表現されていてすごかったです
ふたりの軌跡に触れるみたいで…
ぜひぜひ買ってください、おすすめです
駈とカンナのツーショもかわいいです
*
過去も、今も、未来も同時に存在している
そんな仮説のなかで進んでいく物語
「彼を死なせたくない」
結婚してしばらくして心がすれ違い
会話すらもしなくなったふたりだけど
心のどこかで小さくても愛は生きている
ただ忘れてしまっているだけなんだよな…
*
何度も何度も、過去の彼に会い、
ときめきのおかわりなんかもしちゃって
カンナさんはとてもかわいい人です
彼を死なせない方法をひらめいて
簡単なことだとあっけらかんとつぶやくのだけど
その「簡単」がとても切なかった
「台所」という日常を見つめるカンナさん
あー、これ全部ナシになっちゃうんだ。
セリフはなかったけど、
目から、佇まいから、そう聞こえた
*
今という時間の場所では
すれ違ってしまっていたふたりだけど
過去と未来では、ふたりがふたりで、
笑顔であふれてて、幸せそうだった
カンナみたいに過去に行ったりできないし
駈みたいに未来を知って生きることはできない
「今」をやり直すことはいつだってできる
これをカンナと駈はできなかった
何気ない日常が幸せで
それが奇跡の連続だってこと
それを忘れないようにしたい
奇跡にあぐらをかいてしまってはだめ
いつも隣にいる存在のいつもは
いつかいつもじゃなくなるから
今をやり直すのは簡単なことだ
わざわざ何度も過去に行くよりも簡単なことだよ
*
▼面白かったところなどの箇条書き(順不同です)
動物も人もきらい
4000円でよだれを拭きそれを渡す
銃
餃子焼く前に戻りたい
ポラロイドの取り方が雑
ださかわのかき氷Tシャツ
喜んでますか苦しんでますか(だっけ?)
薬指の指輪に激しく動揺
出会い方が強引で変質者
なんだあの女
なんで甘党になってんのよ
モブと喧嘩したり気付かされたり
…思い出したら追記。
▼ものすごく余談
行列並びたくないです、パン屋やりたくないです
(ありすちゃんかと思った。
人生チョロかった!を思い出してしまった。)
松村北斗の伸び代足るや
松たか子美しすぎる
役者の演技を楽しむ映画としては◎ 監督の色は…
二十歳そこそこに見えるあのお松さまはどういう手法で誕生しているのですか? AI合成?
ともかく四月物語の頃のようなお松さまを今愛でられたことは幸でした。
「ラストマイル」に続いて実力も人気もある人の脚本で塚原あゆ子監督。塚原監督は自分の好きなように撮れてますか?色は出せてますか?連ドラと違って、映画は監督次第だと思うから脚本家に遠慮してる(?)と脚本の良さも消える気が。
坂元裕二さんの本に松たか子さんはそれだけで極上の芝居になることは約束されたようなもので、そこに微妙なニュアンスの表現に長けた松村北斗さんが加わってやっぱり上手さを発揮していて、そこはしっかりと高い期待値をクリアしてくれてると思うのですよ。
でも、夫婦愛の経年劣化の宿命(駈の運命も含めて)を時間を巻き戻してスタート地点でなんとか変えようとするってあたりが、子なし夫婦として銀婚式を過ぎた身には簡単過ぎやしないか?という思いが強くってなんとももやもやしてしまったわけです。涙は滲みもせず。
隣で観ていた妻も物語そのものに感じるところはなかったという感想。響く夫婦とうちみたいにまったく響かない夫婦の両極になるような気がします。
離婚前とか、倦怠期で別れる前に2人で見るべし!
離婚前とか、倦怠期で別れる前に、決断を下す前に観てから決めるべし!
元々は好き同士だったはずの二人が別れる前にこの映画観てから、それでも別れたかったら別れたらいいんじゃないか。
って考えさせられる良作。
いや、でもありえない話なんですよ。でもそこがクスって笑うほど面白い。
人生は1度きりでやり直しなんてできないのに何回やり直してるねん!
それだけ執拗にやり直すことに相手への愛情を感じるし。
令和の松たか子も若い夫の言葉にキュンキュンきて何度もやり直すくらいだから観てるおばさんはキュン死する。
年の差ファーストキスのシーンにはノックアウトだ!
そもそも坂元裕二と松たか子のタッグだけで間違いは無いのだから、大満足。
坂元裕二の脚本によく出てくる細かくてめんどくさい男とズボラな女の、言い争い、セリフに次ぐセリフの応酬が今回もまた素晴らしい!
実写ではリアリティが感じられないファンタジックな設定は、松たか子も松村北斗もリリーフランキーも吉岡里帆も上手いので観ていられる。
でも、願わくばキャラメルボックスで舞台化したら号泣するとも思われる。いつか是非とも!
最大のライバルと対峙できる胆力
おそらく、この映画の主人公にとっても、役を演じられている松たか子さんにとっても、最大のライバルは20代の自分自身なのではないか。
松たか子さんが大河ドラマでデビューしてから、同じ時代を一緒に生きて来た同年代女性としては、特に思う。
時代を凌駕する美しさに、全世代が憧れていた。
女性の生物学的心情として、同じスクリーンに20代頃の自分が、様々な技術によって全く当時のまま、当時の彼女を撮り下ろしたが如く、共演する事に躊躇する女優さんも少なからずいると思う。
それを現在の彼女は、
歳を取るのは素敵だよね。と。潔い。
受け手に、各年代の様々な自分を自然体でみせる。
特に加齢の魅力を最大限に、生き生きと表現する。
そして40代の彼女の方が、魅力的だと説得力を持って感じさせてくれる。
その胆力に感嘆し、勇気を頂いた。
40代の私も前を向いて、生き生きと自分らしく生きようと、生き方も変えてくれる作品。
15年の差を見事に演出
私は映画というものは1人で観に行くものだとこれまでずっと思っていました、多分これからも変わらないと思うのですが、この作品は妻と行けば良かったなーと思わされた、そんな一作品。既婚者の方でまだ観ていない人は是非夫婦で観てほしい。
血の繋がりのない者同士で子供もいなければ必然的にもある避けられない心のすれ違いと日常。それでもそこには本当の夫婦の愛があると気づかされた。私の場合は結婚式で神様にこの人を幸せにすると誓った事を思い出さずにはいられなかった。
映画はこの脚本家らしいコメディ要素もあり、やり取りも面白い、展開もありがちな展開かと思わせつつも読めない所もあり2時間釘つけになった。演出、演技、脚本、全て素晴らしい作品に仕上がった。
細かいが私としては15年前と現在のキャストの15歳差の描写が実に上手く映像化出来ていたと思った。駆(旦那)の方を見ると過去と未来で明らかに体重が違う。これを分けて撮影するのはお金と時間、そして演出、役者の完璧を求める魂がないとできない。妻の方も髪の毛の長さも違うしメイクも違う。最高の出来を拘る映画と言える。同時期に公開されている366日にはこれがなかった。
作品の作り手が妥協せずにこういう所を拘る映画は私は大好きです。
ループし続ける話?
【あらすじ】
主人公の夫は線路に落ちた赤ん坊を助けて自分は死亡してしまいますが、主人公は夫と初めて出逢った15年前の日に戻れるようになり、何度もその日をやり直して、夫が死なない未来を作ろうとします。
人助けをしないよう説得→失敗
線路に飛び降りずに非常ベルを押すよう指示→列車が暴走し大人数が死亡する大惨事に未来が変わる=失敗
通勤しないような仕事に就くよう薦める→失敗
結局、自分と出逢わなければ、転職することもなく、電車に乗らずに済むと思ったところで、彼女のだらしない性格が災いして、未来の日付で自分が死ぬことが書かれたメモが過去の彼の手に渡ってしまいます。
問い詰められ、未来のことを白状せざる得なくなる主人公。
全てを知った彼は、それでも過去の彼女と結婚する未来を選択します。
何も知らない妻と、今度は失敗せず幸せな生活を送り、15年後、赤ん坊を助けて亡くなるのでした。
【あらすじ ここまで】
松たか子の演技力が冴えますね。
松たか子だからこそ、大人かつキュートなキャラになっています。
15歳も年上の女性に出逢ったその日にグイグイくるイケメン学者という設定が不思議でしたが、惹かれる運命という括りなのでしょうか?
とまぁ、そこまではいいとして、夫に言いたいです。
なぜ最愛の人を残して死ぬんです?
15年前に出逢った未来の彼女は、あなたの死を受け入れてキスしたわけじゃありませんよね?
不幸な結婚生活をやり直したかったのではなくて、結婚なんてしなくてもいいから、ただあなたに生きていて欲しかった、そんな彼女の想いを完全に踏み躙っています。
自分がいつ轢死するか知った上で覚悟して生きて行く強さ、実際に轢死しに行く強さ、狂わず平常心を装って周囲に接して生きていく、そんな有り得ないレベルの強靭な精神力を持っているなら、15年の間毎日毎日、誰も不幸にならない未来を考え抜いたと思いますが、その挙げ句の答えが"自殺"なんですか?
ベビーカーに気をつけるだけで、誰も死なずに済む未来があったのでは?
それと、15年前に何かがあったことを匂わせる手紙を残しますか?全然癒やしにならないですよね。幸せな結婚生活だったのなら、尚更救いに行こうと思う性格の彼女では?
あのキスを味わいたいために、彼女にまたタイムリープさせたい、エンドレスにしたいということ?
何度も過去をやり直すことで最上の未来を掴み取るのがタイムリープ物の醍醐味だと思うので、大団円じゃないラストはなんだかなぁという気がしました。
感想が難しい作品、結婚をしている人が見ると、色々内省できる作品です。
タイムトラベルの話において、世界線を超えられないという韻は、きちんと踏んでいました。「シュタインズゲート」という作品を観てから、この作品を観ると、実現しようとすることのハードルの高さがよくわかるかと思います。
さて、この話の肝は、タイムトラベルではなく、夫婦仲です。
夫婦である人が、この作品を観ると、心にセリフがグサグサと刺さっていきます。
どういう過程を得て、夫婦仲が冷めていくのか、そしてどういう会話が交わされることで
夫婦のすれ違いが発生するのかが、リアルに展開していきます。
正直、観ていて、内省しました。
この脚本を書いた方は、たぶん、結婚をしている人(調べていませんが)
そうでなければ、こんなにリアルな、夫婦仲の冷める過程を描けないと思います。
特に劇中で物凄く刺さった言葉に
「恋人どおしは、相手の長所を見つけあい、夫婦は相手の欠点を積み上げていく」
がありました。
ほんとそのとおり、と思い、これはやめていかなければと、こちらも内省しました。
ストーリーは想定していたのと違い、色々不満がありましたが、
松たか子さんの素晴らしい演技と、相手役の爽やかな見た目に、きっと癒されるでしょう。
松たか子さんの演技(間合いやちょっとしたセリフ)は、昔のドラマ「ラブジェネレーション」を思い出しました。
やはり、とてもいい女優さんですね。(最近では俳優さんですかね)
それにしても、15年前の見た目と15年後の見た目、この違いはCG?と思うほど
違いました。これは、メイクで変身できるのでしょうか。ずっと??で、どっかで解説していないかなと思いました。
ラストはどうなるのだろうか?と作品中にずっと期待しながら、見れる作品です。
いやあ、よかったです!ご夫婦揃ってご覧ください
個人的な理由でなかなか劇場に足を運べずアマプラ頼りの今日この頃。気がつけば2025年初の映画館での鑑賞がこの作品だったことはある意味ラッキーだったかも?って感じられる作品でした。
最初はドラえもん並みに『タイムふろしき』乱用に苦笑いしっぱなしでしたがいくらすれ違いで離婚してしまった夫婦とはいえ、もともと好きで愛を育んできた二人なので「なんとか命を救ってあげたい」カンナ(松たか子さん)の奮闘努力には頭が下がります。
何度も何度も運命を変えるべく挑戦する姿には「何故生きてるうちにその努力をしなかったの?」とも思いましたが後悔先に立たずってところですね。
前なんかの作品レビューでも書いた気がしますが離婚して随分経ってから旦那さんを亡くした友人の当時の落ち込む姿を今さらながら思い出しました。
何故タイムトラベルしてきたかをバラしたあたりからはシリアスというか心を打たれるシーン満載でした。それまでの流れはアイデアが裏目に出たり、かき氷に並ぶ女の子たちに何度もクレームつけられたりとコメディチックな展開でクスッとする場面がたくさんありました。やっぱり今まさに春のパン祭り中だよねってひとり笑ってしまったり、決してぶつからない朝食時のふたりの見事な動線などさすがです。
名言もたくさん!
「恋愛はお互いのいいところをみつけるけど、結婚はお互いの欠点を探す」
う〜ん確かに言えるけどウチはお互いリスペクトしてるからそんなことはないぞ!と思っているのはこっちだけ?!
「僕をこれ以上ドキドキさせないでください」を何度も言わせたり
「あなたにもう一度会いたいと思ってしまうのは、あなたのことが好きだからだと思う」という駈(松村北斗さん)の意を決しての告白に対し
「この世で一番嫌なのは好きでもない人から好意を寄せられること」と心にもない言葉を言い放ってしまうカンナ!涙が出てきます。
「僕は15年後にまた君と会えるなら、あそこにいる今の君と出会うよ。」キュン死ですね、多分。
松たか子さんが凄い俳優さんであることは前から知ってましたが松村北斗さん、とてもいい雰囲気、間を持った素敵な役者さんですね。出る作品出る作品どんどん実力を上げられてますね!『夜明けのすべて』でも思いました!(見た目はあんちゃん、江口洋介さんの若い頃みたいですが)
やはり「カンチ、〇〇〇しよ!」東京ラブストーリー坂元裕二さん、『檸檬』ロングヒットの「アンナチュラル塚原あゆ子さん、はずしませんね。そういえば遅ればせながら先週観た『わたしの幸せな結婚』も塚原監督でした!
タイムトラベル前の夫婦関係の親友Mくんと後のわが家を見るようでした。
少し倦怠期にさしかかった、逆にラブラブなご夫婦にも是非ご覧いただきたい映画です。よかったです!
全784件中、421~440件目を表示











