ファーストキス 1ST KISSのレビュー・感想・評価
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日頃の夫婦関係を見直すきっかけ
宴席の前に公開初日に観に来た。何とも言えない不思議な展開だったね。松たか子と松村北斗ではバランスが合わんなと思いながらも45歳と29歳という設定だったな。何度もループを繰り返すのはトムクルーズの映画でもあったが、それでも同じ結論になるので何とも言えなかったね。後半ジワッとくるものがあって、日頃の夫婦関係を見直すきっかけになる人もいるかもね。
絵空事になりかねないギリギリのシナリオ
絵空事になりかねないギリギリのシナリオ。
観客の自分事になるような説得力のある芝居。
その芝居を正面から撮るカメラ、
トリッキーな事はしない。
それを共有した繊細な演出、
日常から絵空事を捉える地に足のついたカット割り。
それらを見逃さない宣伝。
メガネを両手で直すしぐさ、
思わず回れ右をしてしまう主人公、
シンプルだがキラーカットを予告編で魅せる。
どれが欠けても成立しない、
素晴らしいチームワーク、
ヒットしないわけがない。
もっと言うと、
見飽きた中古品の題材を、
陳列の順番を変えて新品に見せる、
高い技術がないと不可能な仕事だ。
特に後半のソファーでの2人芝居、
音楽も無しで見せ切るチームワークのは凄すぎる。
あのシーンが成立しないと、
全体的に説得力がなくなる。
観客の心臓を鷲づかみするには、
AIも記憶喪失も警察も宇宙も必要としない、
フィクションの1stの原点のエンターテインメント作品。
コネクトフォーは、
焼き鳥4目並べではなかった。
本棚を境界に仲のもつれ、
量子のもつれを兼ねる、
ジェリコの壁、
インターステラーを思い出す。
チェキのウイーンで、
どんどん時空を飛ばしながら、
思いを重くならないようにたたみかけて、
葛と藤を音と絵でリズミカルに軽妙に描く、
映画でしかできないスタイル、
アバウトタイムの愛おしい時間感。
別れてるんだから、
そんなに必死にならなくてもいい、
たかばたけさん、
時をカケルカンナをちゃんと感じてるカケルくん、
夏は扉を開けて2人をつつんでくれる、餃子の皮で。
何気ない日常に後悔は残さないように
一度は好き合って一緒になったのに、やがてその恋は冷めて行く。
この恋は間違いだったのか?いや決してそうではないはずだ。
そして二人に途方もない奇跡が起こる。
なんて素敵な物語なんでしょう。
不幸な事故で終わった駈との別れにカンナの中に残った後悔はズシリと重かったでしょう。
重い気持ちを抱えたままでも日々日常は過ぎて行きます。
そしてもう一度がないはずの人生に、そのもう一度がやって来た。
有り得ないという事が起こるのもまた人生の不思議。
不幸な終わりだった恋にも、こんな素敵な出会いがあったのです。
カンナの松たか子さん、駈の松村北斗さん、二人ともなんとキュートなんでしょう。
20代の松たか子さんは何の違和感も無く、若き日の姿そのままでした。
松村北斗さんの30代は服を重ね着でもしたのでしょうか、少しふくよかに見せて年齢を表現していたように感じました
未来を変えることは出来なくても、再び二人で歩いた日々は後悔を残さないための愛情に溢れた温かい日々であったはずです。
人との出会いにありがとうと言いたくなり、優しい気持ちになれました。
いい映画を見ました
この先の人生で何度も噛み締めたい映画
坂元裕二さん脚本らしい
めんどくさくて愛おしい夫婦に
くすくす笑って沢山泣かされ
最後はじんわりと自分の人生を温かくしてくれます
夫婦の物語ですが
私自身は思春期の息子との関係にも重なり
定期的に見返して噛み締めたくなる映画で
一生の宝物になる作品でした
会話が楽しい
やばくて最高。とにかく観てください。
本当に素晴らしかった。
その言葉に尽きます。1人でも多くの人に劇場に行ってほしい、心からそう思います。
恋愛もの、タイムリープものに飽きていると思って食わず嫌いしてほしくないです!
パンフレットを読みながら、思い出して泣いています。
(素敵なパンフレットなので、ぜひ購入してほしいですが、内容に触れている部分が多いので鑑賞後の閲覧をおすすめします!)
何回も聞きたいセリフと忘れたくないシーンの連続。思いやるだけで一声かけるだけであんなにも変わる。
とにかく駈が愛おしかった..好きです。
ひとつひとつの行動や反応が愛らしくて、いじらしくて駈のこと、みんな好きになってしまう。
そして、松村北斗さんやっぱり声が良い、最高、耳が幸せでした。
松たか子さんもとにかくキュート!
こちらもみんな好きになってしまうキャラクターでした。
総じてメイン2人がとにかく良かったです。
タイムトラベルに恋愛が絡むと ほぼ100パー悲しい。
2人の関係は冷めてしまっていたが、15年間一緒に暮らしていたパートナーを失った喪失感はハンパない。
だから、カンナ(松たか子さん)は離婚届は出されなかったが事実上は他人となったにも関わらず、駈(松村北斗さん)が死なない未来にしようと過去に戻って八方手を尽くす。
しかし、何度やっても何をやっても、未来に戻ると遺影はそのままだ。それどころか、非常停止ボタン方式の時には、電車脱線事故で65名もの命が奪われてしまう。
そしてカンナは、もう駈を助けるには私とカケルが出会わなかった世界線にするしかないと覚悟を決める。
で、(かき氷が売り切れないように)ダッシュでかき氷屋に駆け込んでからの展開に胸が熱くなる。
カンナは、自分が未来から来たこと、駈が15年後に死んでしまうこと、2人の関係は冷えきり、破綻した結婚生活だったこと、カケルを救おうと何度も過去に来てイロイロやってみたがダメだった事を話す。
ここでカンナとカケルの立場の逆転が起こる。
というか、今までは未来の事実を知っているカンナ44才と知らなかいカケル29才だった。
それが未来の事実を知ってるカケル29と知らないカンナ29となる。
この時のカケルの決断が胸アツなんだヨ。
カケルは、15年後に自分が死んでしまうことは避けられないとしても、15年間幸せな結婚生活を送ることは出来ると考えたんだろう。
そして最後の朝。何も知らないカンナには、いつもの朝だけど、カケルにとっては最後の朝だ。
15年間仲良くやってこれたのも、今日の事を知っていたカケル29~45の努力が大きかったのだろうが、15年前のカンナ45の努力が報われたことでもある。
タイムトラベルに恋愛が絡むと ほぼ100パー悲しい。
今回も結局カケルは助からず、カケルの手紙やピザの話になって切ない。
だけど今回の事故のコトを駈は知ってるので、赤ちゃんを助けたあと自分も助かるようにする世界線もある。
なんなら、始めからベビーカーが線路に落ちずに何も起こらないという世界線もある。
だから、駈がもしかしたら生きているのかもしれないと匂わせて終わる悲しくない最後も有りだと思う。
悲しく終わったほうが余韻が有るような気がするけど、僕は余韻が残らなくてもいいから、悲しくない終わり方のほうが好きである。
だって、悲しいのって何かイヤじゃん (^^)。
見応えのある、ほぼ2人芝居
あらすじを読んだ感じ、浮世離れしたラブストーリーを思い浮かべたが、ただのファンタジー系タイムリープものに終わらなかったのは、やはり松たか子の演技力と、そしてそれに劣らぬ松村北斗の受けの芝居のうまさ。
冷め切った夫婦関係が続き離婚届を出す予定だった日に事故で逝ってしまった夫、駈。ふとしたことから15年前にタイムスリップし、出会う前の駈に再会するカンナ。駈が15年後に死なないよう考えを巡らせ何度も彼に会いに行き運命を変えようとするが、結局彼を失う未来は変えられないままラストチャンスを迎える。
ここまで何度か悶えるようなキュンキュンシーンもあるが、こっからラストまでの展開は落涙必至。
タイトルのファーストキスの意味と駈がそこから育む愛、カンナへの手紙。3年前に注文していた餃子。
実質ほぼ2人芝居。同じ場所で異なるシチュエーションのテンポのいい掛け合いは、実年齢差はあれどこの2人が恋に落ちることになんの疑問も抱かせないような説得力があり、物語に没入できた。
このところ、見たいと思う映画に出演している松村北斗。色眼鏡なしにこの人が出てるから見たいと思わせてくれるような実力をつけたように思う。
だとしたら、いまどうしたい?
結婚、恋愛、タイムリープの複雑さ
友達に付き添い、昨日初めて上陸した長野県の松本の映画館でこの作品を観た。
観終わった感想は
結婚生活ってタイムスリップでもしないと上手くいかないんだな。
ぼくの好きな作品で、Netflixでも公開してる「涙の女王」も妻の余命宣告から冷え切った関係を取り戻していく。
冷え切った夫婦には、そんな大きなキッカケがないと、復活するにはきっと大変なんだろう。(自分は未婚です。)
それくらい結婚、恋愛は複雑で努力が必要で一筋縄ではいかない。坂元裕二さんは、そんな複雑な恋愛を描くのがお上手ですね。
恋愛は思ってるより努力が必要で、最近よく目にする恋愛映画は急に失踪していなくなったり、お互い話し合わずにすれ違うみたいな、お話が多いような気がする。
そういうのってお互いの会話や歩み寄りが足りてなく起きている。
確か、この映画にも出演してたYOUさんがなんかの番組で言ってたんですけど「恋愛で、私のありのままを知ってください、ドーンと生の料理を提供するのではなく、ちゃんと湯掻いて、灰汁をとって、焼いて、煮て、しっかり調理してから相手に提供、接するのが礼儀」(めっちゃニュアンスです、、)
この言葉をふわっと思い出した。
その他に思ったこと、感じたことを箇条で書くと
・軽妙でユニークな会話がやっぱり面白いな
・タイムリープがご都合主義で引っかかる部分が多々あったな
・タイムリープの説明やルールもう少し欲しかったな
・松たか子が、自分の母親に似てる瞬間があってノイズだったな
公開初日なので、ネタバレ無しで書いてみました。
結果は変わらずとも過程は変えられる
ストーリーの終盤に硯駈(松村北斗)が未来を知ったあといろいろ試行錯誤しながら、結果を変えるよりもカンナ(松たか子)との関係を変える過程を重要視するストーリー、脚本がとても良かったです。
クスッとする笑いが散りばめられているからこそ最後の悲しみがより深く心に染みました。
松たか子さんと松村北斗さんは作品の要ですが自然で凄く良かったです。
天馬教授(リリー・フランキー)の、良い人に見えて後半に裏側の性格が見える細かな演出が見事ですね。
ところでひとつ疑問点が。
タイムスリップをしている時に度々写真を撮る子供たち。どこにでも現れるのですが妖精なのでしょうか?ちょっと不自然に感じました。
セリフが脚本がややカジュアル
ラストにワンモアサプライズがほしい!
「ミルフィーユ効果?」により何度も過去に遡り、まだ出会う前の若い時の亭主と接触することで未来を変え、彼を不慮の事故から救おうとする妻の話です。
タイムリープして、若い時のイケメン亭主と中年のおばさんが出会い、改めて恋に堕ちる・・・というのはありがちなストーリーではありますが、本来演出的にも絵面的にも若干、違和感が残るところです。
しかし、年齢重ねてもとても可愛い松たか子さんが妻を演じており、私にとっては大変魅力的で力技で納得させられてしまった次第です!
何やっても最終的に悲劇に収束してしまうことが歯痒かったり、夫婦関係の悪化が全部亭主の不理解のせいみたいに描写される部分はなんとなく癪にさわりました(笑)が、基本コメディタッチで肩の力が抜けて楽しめる作品と思いました。
ラストは順当過ぎてほぼ読めてしまったのが、ちょっと物足りなかったです。ワンモアサプライズはあって良かったし、むしろ当然の流れだと思ったんですけどね。私が脚本かくなら部屋の置物、洗濯物、書物とかで匂わせ演出しますよ。餃子なんかには決して負けない(笑)。
では。
脚本の巧みさ
この映画に、一瞬にしてチュンって心奪われました
顔洗えるぐらい泣いちゃった…
おれはこの映画に、一瞬にしてチュンって心奪われました←
ココ最近の恋愛映画の中でも大傑作ですよこりゃぁ!去年の「青春18×2」ぶりの!!
そしてなんか…無性に結婚したくなった笑笑
まあまずは、今作も坂元裕二が腕ブンブン振り回しちゃってましたわ!
坂元裕二節が炸裂してたしてた!!
日常のあるあるだったり、言葉遊びというか独特で秀逸なワードセンスだったり。
そしてそれを胡散臭くなく、わざとらしくなく表現してくるので、凄く観てて純粋に楽しめるんだよね!
この人の感性ってまじ面白いな✨✨
どことなく秋元康みたいな天性のセンスを感じますよねᝰ✍🏻
あとは兎にも角にも、なんといっても松たか子と松村北斗の松松コンビがとっっても良かった!この2人が凄くチャーミングで素敵だったなー☺️
北斗は、こんな演技上手かったっけって思うぐらい良かったし、松たか子はね、なんでこの人って歳を重ねるごとにチャーミングになってくのまじで!笑
もうチャーミングじゃない!
チャーミンガー、いやもう、、チャーミンゲストだ!💕笑笑
とにかく心奪われます←確実に。笑
こりゃあもう早く映画館に行って、観てほしいですね🏃🏻♀️🏃🏻🏃🏻♂️
すでに2回鑑賞しました。とにかく傑作です。
とにかく良すぎて…これを書いている今でもセリフやシーンを思い出して涙が出てきます。
最初はあまり期待しておらすベタな恋愛ものかなと考えて軽い気持ちで鑑賞しました。ですが、公開初日に観てからこの映画のことが忘れられず、どうしても観たくなり翌々日にも行きました。しかも普段はパンフレットも購入することがないのですが、今回はパンフレットとシナリオブックまで購入しました。恐らく最低でももう一回は行くと思います。
今までタイムトラベルやタイムリープの話は現実離れしている話も多く、感情移入できないことが多かったのですが…この作品はすんなに受け入れられ、ラストは悲しくもあり心も温かくなりました。
一度目の鑑賞は予備知識を入れずに観たので、ストーリーを理解することに集中しましたが、二度目は落ち着いて観ることができました。
一度目も泣いたのですが、二度目は結末がわかっているからこそ最初から涙が止まらなかったです。
お二人の演技もとにかく素晴しく、最後の演技合戦には圧倒されました。松たか子と松村北斗…恐るべし。
ラストは、遺影の写真も険しい顔から変化し、個人ベッドもなくなっており、クリーニングの件も、トースターも餃子もずっと前に注文してくれていた(カンナの好きそうなものを考えて買ってくれていた)…という伏線回収もとにかく涙が。
久しぶりにこんなに感動した映画に出会いました。
恋人や夫婦がいない人にも響く映画だと感じました。とにかく良すぎる映画です。
もう一度、恋をする
タイムトラベル×ラブストーリーが、坂元さんらしいナチュラルでクスッと笑える可笑味ある空気感で綴られ、塚原監督ならではのSFなのにスッと受け入れられる自然なテンションで描かれていました。主人公の2人が、ありえない出来事も大騒ぎせず落ち着いて受け止めて行動していくので、良い意味でSF感がなくストレス無く観れたのが個人的にとても良かったです。
カンナが、旦那さんが死んでしまう未来を変えるために何度も過去へ戻る。この行動により、冷え切った夫婦関係になってしまう前の気持ちを思い出していく。
プロットとしては既視感が強く、結末も予測はつきます。本作は物語というよりも、カンナと駈のやり取りや表情がとても魅力的。2人の心情の動きを優しく見守ることで、じんわり心が温かくなる。恋をするっていいな、相手を想いやることって大事だな、同時に些細なことで見失ったり手放してしまうんだな。
現実は映画のようにやり直すことはできないから、ちゃんと毎日を生きていこうと思いました。
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