ファーストキス 1ST KISSのレビュー・感想・評価
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終わらせ方が・・・
かの小津安二郎は、撮影現場に来るといつも同じような世間話をしていて、毎日毎日同じような話をしているのだけれど全く同じということはなく実は微妙に変化していて、その繰り返しの中の機微を作品の中に生かしていった─という話を聞いた覚えがあって、この作品を見て、そのことが脳裏に浮かびました。作風や変化といった面では小津作品とはそれほど似ているとは思いませんが、コミカルさとか繰り返しの変化といったところではその伝統はしっかりと受け継いでいる─と勝手に解釈したわけです。
松たか子と松村北斗のやりとりが最高でした。とくに松さんは、やっぱ素晴らしいですね。
内容とかストーリーは、正直、思っていたようなものではありませんでした。とくに終わり方なんて・・・。とは言え、それがかえって良き印象だったような気がします。理想的なフィクションを満喫しつつ、現実感を非常に感じた良き作品でした。
最後まで読むとトリビアあるよ(コメも)
会話劇としては相変わらず頭抜けて面白いですが、行動原理がわからないキャラクターには共感出来ないし、タイムリープの原理が全くわからないのはモヤモヤするし、今から泣かせますよと言われると泣けるものも泣けなくなりますね。
良いですか、人は出会った頃の鮮度をずっと保ったまま一緒にはいられません。2人は死ぬまで幸せに暮らしましたとさ、は映画の中だけ。映画館を出た途端にどちらも教習所の教官です。
そんなことがわかりきった世界なので、コスパとタイパを重視する若者が自分の恋愛に後ろ向きな分、代わりに恋愛の持つコンテンツとしての楽しさや優しさ、歯痒さ、ままならなさを見せてくれるエンタメが流行るのでしょう。
未婚率が高まる▶︎恋愛コンテンツが売れる。
とてもとても難しい世の中です。主語と目的語をぼんやりと表現する日本語による味わいのあるシナリオをネイティブ話者として楽しめる日本人と日本映画がこの先いつまで残ってますのやら。インバウンドで溢れ多言語が飛び交う上野広小路でついつい憂国の思いを叫んでしまいますよね。
後ろの席にいた長年連れ添った感のある老夫婦は、この映画を見て何を思ったのでしょうか。同じ列に陣取ってた、かっこいいかわいい松村北斗さんが見れたらそれで良い女子の一団が1番欲望に素直で清々しいのは間違いないです。演技派でアカデミー賞ホルダーで既に作品数も多いので、この先歳を重ねた円熟味を醸し出しまくりで15年後もずっと推せますよ。良かった。
ちなみに28年前にリリースされた松たか子さんのデビュー曲にして不朽の名作「明日、春が来たら」の作詞は坂元裕二御大。この2人の縁は時を超えてミルフィーユのように繋がっていますね。
当時の8インチCDの長細いジャケの写真と今回の15年前のカンナさんの眉毛が同じでなるほどってなりました。歌いに行きます。
あ、ところで森七菜さんってAIで若さを取り戻した松たか子さんにすごく似てませんでした?そう思ったの私だけですか、そうですか。
坂元脚本は続きます。それではハバナイスムービー!
かき氷の列のギャル
マジで号泣した。映画館でもラストに向けてすすり泣きがすごかったし、レイトショーでよかったってくらい目が腫れました笑
夫婦ってちょっとしたことですれ違ってしまうしね。松さんと同世代の既婚者がみたら、多分みんな頷くか泣くかどっちかかだと思う。
観客のわたしたちにとっては何度も見てるかき氷の後ろの2人が、背中を押すシーンはある意味ハイライト。
ハッピーエンドだと肩透かしだったろうけど、夫婦の努力したが結実して欲しかったー!
あと、松さんの15年前はまじで、若い頃に見たまんまなんだけど、あれメイク?加工?オリジナル??凄すぎてびっくり。
松たか子と松村北斗
このふたりの掛け合わせってどんな感じなんだろうという思いを抱きつつ鑑賞しましたが、なにもかもが自然で、なんなら不自然さも自然で素敵な映画でした
年齢的にもふっくらした松さん、タイムスリップ先でのハツラツとした美しい松さんがチャーミングすぎる!!
なんと言ってもあのかき氷柄のTシャツですよね、似合いすぎる笑
ちょっとオタクな青年を演じた松村北斗くんと松さんの掛け合いも非常に小気味良かったです
実は松さんも松村北斗くんもああいう人なのではと思ってしまうくらい自然…
バキューンと私の胸を貫いたのは「この世で一番嫌なことは好きじゃない人に好きだと言われること」とカンナが駈に伝えるシーンと、「離婚したくない」と駈がカンナに伝えたシーン
互いに「え、まさかそんなこと言われるなんて…」のシーンですが、人の気持ちって複雑でもどかしいですね
また結末ですが、何をどうやっても駈が死んでしまう結果になってしまうのはやはり悲しかったです
カンナーー!!!駈じゃなくて駅の赤ちゃんに注視するんだ!!!と、思った人は私だけではないと思います(それを言ったらおしまいですが)
出会わない選択をしつつ、良きタイミングで出会って結婚(晩婚)と言う希望も捨てられずにいましたが…本当に残念でした
できることなら仲の良い夫婦のまま年老いていく姿が見たかったし、そうさせてあげたかったなぁと思わずにはいられませんでした
けど、ふたりの寝室でもない、ひとりの寝室でもない、リビングのこたつで眠るカンナも、その姿を愛らしく思う駈も、間違いなくやわらかな愛情に満ちた日々を過ごしたのだろうと思うと心があたたまりました
タイトルなし(ネタバレ)
過去を変えても、駈が死ぬ未来は変わらない
最終的にいきついたカンナの答えが、
駈と出会わない、結婚しない
駈に全てを話し、お互い別の場所で生きていこうと提案するも、
駈は、このままカンナに逢えなくなるくらいなら、
未来が変わらなくてもいい
ただ、離婚してしまう結婚生活なのであれば、
死ぬまでの15年間をカンナと幸せに過ごしたい
これから起こる未来を知り、この幸せが当たり前じゃないと思うと、1日1日を大切に生きよう、大切な人を沢山愛そうと思える
誰しも、自分の寿命が分かっていたら、大切な人の最後の日が分かっていれば、それまでの残りの日を大切に過ごすだろう
ただそんなことは出来ないから、大切な人には思いやりをもって、悔いなく生きていきたいと思った
大切な人程、余計なことを言ってしまう自分だから、
あの時あんなこと言わなければと思うことが多々ある
思った事をすぐに口に出さず、一度頭で考えて、本当に言うべきことなのか、よく考えようと思う
結婚生活素敵なものにしたいです。彼氏いないけど
タイトルなし
こういう物語って観終わった後切なさで終わる気がするんだけど、終わった後ものすごい愛しい気持ちでいっぱいにさせられて、とんでもない気持ちになってる
まずもう序盤からちょっとした小ネタやセリフが上手くて、自然と2人に親しみが湧いて好きになっちゃう
(全力でフリスビーぶん投げるのとか笑う)
出会いたてですぐに恋に落ちちゃうのも、なんで?って思わない
付き合って1ヶ月でプロポーズしちゃうカップルっていうのが説明されてたけど、それだけじゃなくて2人の馴染み感が本当に空気にでてる
「これ以上ドキドキさせないで」を3回おかわりしたのよかった…キュンとしたもん
結婚しなければ死なないのではって嫌われに行った直後、また即出会いに行っちゃったのに涙でた
"嫌われに行ったあと後悔して泣いて、やっぱり会いにいこう!"ってなるのを盛り上がり所にしないのがよかった
タイムリープを知らされてからの駈が、本当にこれまでと違う大切に過ごす15年間を過ごしたことが本当にすごいと思った
ずっと続くと思ってると破綻して、終わりがくると思うと大事にできるって当たり前のことだけど、でも本当に実行できる人は少ないよ
今しかないって思ったって、甘えが出るし嫌になるはずなのに、本当に大切にしてた所に駈の誠実さがあった
手紙で「寝ながら寝言で眠いって言っちゃうのがおもしろい」っていうの、もう愛じゃんて思って以降大号泣だった
なんならもうずっと前の、「15年後の君に会えないのが嫌だから結婚したい」からもうだめだった
こたつで寝ちゃって頬に跡がつくこと、人の靴下をはいちゃうこと、めんどくさがってパンをコップの上に置くこと
些細な日常に幸せや愛しさが宿ること、坂元裕二は知りすぎている…自分の似たような記憶が蘇りすぎて大号泣
いいところを見せ合うのが恋愛、嫌なところを見つけるのが結婚、って言ってたけど
たとえ最終的にだめになったとしても、なんかいいと思えた
その過程で得たものが確実にあること、それはたしかに愛しいことで、全て間違いではないこと
きっと最悪な別れ方した元彼に、また初めて出会ったら同じところにときめくんだろうなって思っちゃったもの
坂元裕二は人の出会いも別れも、人生まるごと全肯定してくれる
生きること、誰かといることを愛しいと思い出させてくれる
思えば、似てることで惹かれあった2人の出会いと別れが「花束みたいな恋をした」なら、これは真逆の2人だからこそのすれ違いと愛しさが描かれてたな…
恋愛✖️SF
おばさん視点でみると
年の差ってこんな風に他には見えるのか…
今を大切に思える
坂元裕二さんと松たか子さんの最強タッグに塚原あゆ子監督、松村北斗北斗さんが参加して見る前から期待しかありませんでした。
坂元さんらしい名言が散りばめられた終始くすっと笑えて泣ける素敵な映画でした。
松たか子さんの演技が本当に可愛らしくて、そこに松村北斗さんの演技が加わって相乗効果のように素晴らしいお芝居でした。
言葉だけでなく表情から、思ってることが伝わってきてなんど見ても新しい発見がありました。
2人で最後にソファーに座って話すシーンがとても素敵で、妻だと分かってから駈の話し方が自然と変わっていくのが印象的でした。
愛する人との一瞬一瞬を大切にしようと思える作品でした。
何回でも見たいです。
やさしい気持ちになれる映画!!
俳優陣の会話劇としては最高
主演2人の20代、40代の演じ分け。
何度もループする松さんに毎回初めましてのリアクションと会話。
毎回写真を撮られるギミックとかもいいな、と。
この手のタイムリープ物を観る上で、細かな辻褄などは最低限でいいと思ってます。
突き詰めると完全に整合性とるのって無理だと思うので。
この映画で気になってしまったのは大きく2点。
①硯くんの運命に対する姿勢が緩過ぎない?
何回ものループにより、最終的に自身の運命を伝える事に成功。それまでの過程により、本来起こるべき流れを変える事が出来る事も分かっている状態。
なのに彼は、15年間の結婚生活を幸せに送る事は努力するが、死の運命から逃れる事に対してはアッサリ過ぎる、、
結果として、それほど愛していた相手を結局残して死ぬ事になる訳で、この心理的矛盾が気になって全く感情移入できない!
ベビーカーも助けて自分も助かる方法、もっと考えられるでしょう、、
②本来のテーマがどうも、、
本来のテーマとして「夫婦愛」って事なんでしょう。
とりわけ「相手を尊重し、大切に思う気持ちを忘れない」と言った所。
いいんですけど、全てを理解した硯くんとの改めて送られる幸せな15年。
これ、カンナの方は当然やり直しの認識はない訳で、初回と同じ対応するはず。
つまり、基本的に硯くんの努力によって幸せな15年が築かれた事になる。
なんか描かれ方としてフェアじゃないな、と。
細かな事で言えば「元の世界線のカンナはどうなった?」とか「最後の手紙は、そのカンナが読んでも意味分からんくない?」とかあるが、本質部分に直接関わらないので良い。
けど本質部分に関わる心理描写がおざなりなのはな、、ラストシーンありきで作られたんだろうな、と冷めてしまいました。
タイムリープが教えてくれた大切なこと
現実はタイムリープなんてできない。
だからこそ この作品でファンタジーとして描かれている部分はファンタジーとして、リアルに描かれている部分はリアルとして受け取る。
そして その内容を自分自身の毎日にそっと重ねてみる。
この映画が教えてくれる大切なことは SF的な設定の粗探しに目を凝らすことではなく、駈がカンナとの15年に残してくれたたくさんの愛を見つけることです。
大切な人を大切に想うこと、そして最初の気持ちを忘れないこと。
そこを理解していれば きっと温かい気持ちで何度も観たくなる作品だと思います。
映画を観た後には パートナーのことを思い浮かべてしまうような、そんな素敵な作品に出会えました。
日本版バタフライ・エフェクト…か?!
昔々、俳優アシュトン・キャッチャーの出世作となった『バタフライ・エフェクト』という名作が有ったのだけれども、その作品の影響がとても強く見て取れますネ。
その作品では男女の立場が逆で、彼女の人生を不幸にしない為にラストに主人公が採った行動は、“彼女と出会わなかった人生を選ぶ”というとても切ないものでしたが、この作品では更にその先が有るという様な話の展開でしたネ。
結局、どんなにタイムスリップして人生をやり直そうとしても、大きな運命の歯車は変えられない。
けれども、その運命を受け入れる二人の心の受け入れ方・心の持ち様は変えられる…という話にはなるのでしょうか?
一日一日を大切に生きて、目の前にいる愛する人との時間を大切に紡いで行けば、その日々の時間そのものが、大切な思い出という宝物になるという事なのでしょうか?
何度も出会い直して何度もトキメキ直して、そうして改めて気付き直されたのが、”この人しか居ない。この人でなくちゃ駄目なんだ“っていう事…。
そうして、日々の生活を丁寧に大切に慈しみながら過ごして行く…っていう事。
松たか子さんの演技がとても秀逸で、可笑しいのに切なくて、切ないのに可笑しかったりもしましたww
あの、犬に絡まれて何度もノタウチ回りながらも学習していく処が凄く笑えたww
途中後半、冗長過ぎる会話の場面が散見されたので、もう少し尺を短く出来たかな?…とも思います。
観賞中、周りがカップルだらけでとても肩身が狭かったww…と思ったら、当日はバレンタインデーでしたww
チョット恥ずかしかったけど…少し幸せなひと時を過ごさせて貰いました。
命がけの愛
未来から来たカンナに、2024年に死ぬことを知らされても、15年間のカンナとの幸せな結婚生活を優先させるため、結局 死を選んだ駈のカンナへの命がけの愛に感動しました。(駈が死ななければカンナが未来からやってくることもないため、夫婦仲が悪化し離婚してしまうということを2009年時点で知ることができず、態度を改め円満な夫婦関係を築くことができない)
心優しい駈が、ベビーカーがホームから転落することを知っていながら見過ごし(緊急停車ボタンが駄目でも、転落前から母子の側にいて気を配っていたはず)、助けた際に犠牲になったとは思えないので、未来のカンナと出会った駈は自ら命を絶ったのか···(最後のカンナ宛の手紙は遺書?)
重いテーマですが、主人公2人のコメディーシーンが面白く、楽しく見れる映画でした。
追記
明らかな自殺だと、更にその先のカンナが何度もタイムスリップするシーンと整合性が取れないので、ベビーカー転落は変えられない運命だが、駈自身は救助する際に自己犠牲をいとわなかった、あるいは、自身も避難する余裕はあったものの、それまでの結婚生活のために、人生に終止符を打ったというところでしょうか。
追記2
そもそも、駈の死を防ぐためにカンナが未来からやってきているので、予告映像にもあったカンナの「うまく書き換えればあなたが死ななかった今を作れるかもしれない」というのは残念ながら不可能なのでは?
(駈が助かれば、うまく過去を書き換えて駈を救おうとしているカンナも存在しない)
上述の矛盾は生じるものの、2024年のカンナが、2009年の駈に姿を見せることなく2009年のカンナとの出会いをなんとか阻止し2024年に戻ることができれば、部屋から駈の遺影や遺品が全てなくなっていて、駈が赤の他人として生存しているという今も作れたのでしょうか。
坂元裕二的「いま、会いにゆきます」
まず、松たか子と松村北斗がすごい。
素晴らしい。
物語の80%は男女のコメディであり、坂元裕二の魅力が存分に盛り込まれた会話劇だ。
このコメディ(しかも本当にちゃんと笑いをとる方のコメディ)会話劇を、演じきった2人の力量に感嘆する。
この2人の力であっという間に2時間とちょっとの物語が過ぎていく。
と、これだけで十分お金を払う価値があるのだが、この話はタイムトリップものだ。
しかも途中からは「ループもの」としての展開もある。
ここからは松たか子の芝居力を存分に味わうべきだ。
そして制作陣の手間の掛け方に敬意を払うべきだ。
カット数の多さ、松たか子の衣装のパターン、、、丁寧に丁寧に作られた作品だった。
(ちゃんとお金かけて作ってる)
運命は変えられない、かもしれない。
でもそこにいくまでの道のりは変えられるよ。
何度生まれ変わっても僕は君に会いに行くだろう。そして君を選ぶだろう。
そして出来ることなら少しでも君を幸せにするような人生を生きたいと願っている。
カンナ(松たか子)は何度も駈(かける)(松村北斗)の人生を変えようとしたけど
変わらなかった?
いや、きっとそうではない。
カンナは自分の人生を変えることができた。
それは駈(かける)とカンナが2人で作った道のりだったんだ。
もしあなたにパートナーがいるなら、この作品を見終わったあと
相手を見る目が少しだけ違ってくるに違いない。
伝え直したい言葉や思いが滲み、沁みる
伝え直したい言葉や後悔を持ったまま続く人生、
やり直したい相手はもういない、自責の念、関係が壊れるに至った後悔、そこに残ったままの思いが滲み、沁みる
いくつかの後悔は心にしまい忘れながら生きてく現実、タイムトラベルで過去を何度も上書きできるファンタジー、この対比が可笑しくて切ない
ファンタジー部分がキラキラすればするほど、思いが残ることの残酷さを突きつけられ、涙
カンナの部屋、
自分の意思で手放した人を予期せぬ出来事で永遠に失ってしまった喪失感を表現するカンナの部屋
駈のモノがそのままとっ散らかっていて時間が止まったまま、喪失感の大きさが胸に突き刺さる
カンナの部屋の細かな造作や装飾、演出が素晴らしい
タイムトラベルのターン、
過去の言葉や行動の数々を何度も上書きしようとするカンナが本気で可笑しくて楽しくて、駈との時間はピュアな多幸感満載でニタニタしながら楽しめる!最高!
松たか子さんと松村北斗さん、このおふたりがカンナと駈だから、ファンタジー感満載な甘く切ない時間にも違和感なく没入できました!
キュートで軽やかなオトナの魅力あふれる松たか子さん、コミュニケーションが不器用だけど心優しいピュアな恐竜オタク青年の駈を演じた松村北斗さん、タイムトラベルで出会うふたりの時間はキラキラした光が放たれているのかと錯覚するほど!大きなスクリーンで観て心から良かった!ふたりがほんとに素晴らしかった!
最後に、
この物語のラストはどんなカットで終わるのだろう、、どんな風なら納得できるかな、わたし、、
途中からとても気になって、気になって、、
心がザワザワした、、
タイムトラベルから覚めず、未来を知らずに生き直せたら、ふたりが紡ぐ優しい時間をあびながら、そんな気持ちにも
終盤はカンナの駈への思いと感情に心が侵食されていた
想定内の涙
坂元裕二といえば一風変わった小粋な会話劇と想定外の意外なエンディングで一世を風靡した脚本家
今作もその軽妙な台詞は満載
松たか子&松村北斗の芝居は素晴らしかった
何度も何度も過去にもどる松たか子演じるカンナが得た幸せな新しい過去と残された手紙には涙します
が
しかしこの坂元裕二独特のクセの強い会話劇を同じシチュエーションで何度も何度も2人だけで繰り広げて、結局変わらない未来の90分間
正直中盤からくどくて長く感じてしまった
時計を見始めて、途中で寝てしまいそうで瞬間的にカクッとなったくらい
少しの会話で未来が変わらない巻き戻されるカメラ音を何回聞いただろう
あの場面はもう少し短くして欲しいかな
最終のタイムトラベルで正体がバレたあたりから物語がやっと動き出して眠気は消えましたが、結末はまさかの素人の想定内だった
クセのある会話と想定外の意外なエンディングが売りの坂元裕二らしからぬ、素人の予想を越えない結末だとは
悪くはないけど残念ながらタイムスリップ設定の甘々な普通の映画でした
松たか子と松村北斗のキラキラと光る魅力がなければただの凡作になっていたでしょう
いつも通り「ヤバい」
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