「すごく素敵な作品でした!」ファーストキス 1ST KISS 邦画野郎さんの映画レビュー(感想・評価)
すごく素敵な作品でした!
坂本裕二さんに塚原あゆ子さんという組み合わせでお二方とも様々な自分が大好きなドラマや映画の作品を手がけている方々なので若干の期待をしつつ、でもここ最近の大衆向け大型作品がどれもこれも自分の中では不発で微妙続きなので過度な期待はせず見に行きました。
結果はとんでもなく素晴らしい作品でラストの方は本当に胸が震えていい年こいて劇場で泣いてしまいました(笑)
なんというか自分にもこう、もしももう一度やり直せたらな、戻れたならと思える時間があってそんなところとリンクしたのもあり、ものすごく胸を打たれました。
そんな個人的な思いばかりではレビューや参考にはならないので一体何が素晴らしかったのか、しっかり中身について書いていきます。
内容としてはいわゆる転生ものです。
なのですが本作は転生ものという非現実的な要素を感じさせないような作りになっているなと思いました。
ま、冷静に考えたら普通にありえない展開なのですが、見ている間はそういったものを感じさせないテンポの良さや演者の方々の魅せ方のうまさ、安定力がその辺をうまく見せれていてとにかくドキドキワクワク次はどうなるんだろう?という感覚のまま最後まで釘付けで見れました。
あまりワープするシーンなどを多用せず省略した感じに当たり前のように過去に何度も来る感じが逆に良かったのかなと思います。
それとだいたい戻ってきた過去の当時の自分の生活地に行ってみたりそういうくだりがあるのが転生ものですが基本的にこの作品はある一定の同じ日時の場所だけを繰り返してるのでそのあたりもあまり広げないことでわかりやすさ見やすさができているのかなとも思いました。
ただし冒頭なんかはなかなか衝撃的な始まりとそれを現す音響なんかはビクッとしちゃいましたが。
でも基本的には全編を通してどことなく多幸感が漂うような世界観の作りになっています。
本当にあっという間にサラッと見れちゃいます。
結果的に未来を変えれないのだけどそれまでの15年間を変えていくというこのラストへの持っていき方はとても良かったです。3年待ちの餃子から始まり最後またそこに戻ってくるあたりも最高でした。
それと気になったのがやり直しの15年の中での朝起きた時の少し年老いたであろう松村さんが違う人に見えるようなとこがあり、声もなんだか低くてその辺りは何かしら声に加工を加えたりあのあたりは加工なのか松村さん自身が声色を自分で変えていたのか気になりました。
松さんの若い頃の感じも不思議と若く見えてあれも何かCG的なもので少し手を加えているのだろうか?そのあたりはメイキングとかあれば見てみたいなーなんて思いました。
自分が見たここ何年かの映画ではダントツの一位です。
松さん、松村さんはじめ他の演者の皆さんも本当に素晴らしかった。
2025年始まったばかりなのにもう今年1番の素晴らしい作品に出会えてしまい本当に最高の時間を味わえました。
絶対見た方がいいです!