「うーーーん。これは・・・」ファーストキス 1ST KISS やあやあさんの映画レビュー(感想・評価)
うーーーん。これは・・・
高評価の嵐のところを書きにくいけれど、私の好みじゃなかったです。
理由を一言で言うと
「ほらほら、女性は(とくにある一定以上の年齢の女性は)こういうのが好きなんだろ~」
という全編に漂う空気に胸やけしたから。
こう思う私は、心がひねくれてしまったのかもしれません。
(逆に高評価をつけられるような人間でいたかった、とも思う)
タイムスリップものとしては私には難しく感じたのでそこは深く考えず、主人公2人と同じくらいの年数の結婚生活を送る者として共感できる部分があるかなと思ったのですが。
私自身は夫と楽しく暮らしているので、結婚生活の格言?(靴下がどうちゃらとか教官がなんちゃらとか)を聞いても「???考えすぎでは・・・」と思うばかり。
「花束みたいな恋をした」を思い出しても、坂元裕二さんって男女関係に悲観的過ぎじゃないだろうか。こんなの独身者が見たら結婚生活が怖くなってこの国の未婚率はますます高まりそう、なんて、映画を観ながら余計なお世話を焼いてしまった。
2度目の結婚生活(って言い方もおかしいが)では2人で楽しく過ごし、ついに駈が亡くなる日が来て後日残した手紙をカンナが読むシーンは、私もウルッときました。
が、裏を返すと「ここまで衝撃的な経験(自分の死期を自覚する)をしなければ仲良い結婚生活を送ることはできないのか」とも思ったり。
ただ主人公2人のかけあい、日常のささいな会話の妙やちりばめたエピソードはさすがの一言です。
すごいよね、こういうの。日々書き溜めてストックしているんだろうか。
あと、若い頃のカンナや老けた駈の化け具合もびっくり!!
今の松たか子にメイクを施せばこんなにイケるのか??(失礼!)と、じーっと見入ってしまった。
駈の老けメイクはそれよりは難しくはないだろうけど、声もちゃんと老けてるし。
目をつぶって聞くと、高橋克典?という感じでした。
さらに余談ですが「ファーストキス」ってタイトル。
これも「ほらほら、エモいだろ~」って意図が見え隠れしますが、それよりもこっぱずかしい気持ちの方が強かったです。
映画館でスタッフに聞きたいことがあったのだけどそこでタイトルを口に出す時、小声になってしまった笑
振り返ると、塚原あゆ子さん監督の映画って、この半年で3本見ていることになるようです。売れっ子ですねー。しかも、ジャンルがどれもかぶらないのがすごい。
今回はちょっと違うなと感じてしまいましたが、次回作に期待してます!
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