「「結婚とは、夫婦とは?」を問う新たな視点のタイムリープもの。」ファーストキス 1ST KISS あささんの映画レビュー(感想・評価)
「結婚とは、夫婦とは?」を問う新たな視点のタイムリープもの。
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「靴下の片方と恋愛感情はいつかなくなる」
「結婚生活は互いが教習所の教官」(←ちょっと違うかも)などなど、
今回も飛び出す、坂元裕二の名言の数々。
“恋愛結婚は結婚する時がピークだからあとは落ちていくだけ”なんて言葉はよく言われる。結婚は恋愛感情がなくなった後からが勝負。他人が一緒に生活して生涯を共にするって、難しいし、いやな部分が見えてしまうのも当然のこと。「結婚は忍耐だ!」なんて言葉があるくらいに、結婚生活を維持するのには努力が必要。
何度も「あるある!」と、首がもげそうなくらいに頷く場面が盛り沢山。
かけるの死は変えられなかったけれど、カンナが何度も2009年にタイムリープして会いに行ったことで15年の結婚生活は大きく変わった。
人は遅かれ早かれいつか死ぬ。
だったら後悔しないようにその時その時を懸命に生きよう、愛する人と濃い時間を過ごそうという新たな視点で、描かれている。
前半の冷め切った夫婦像、後半の何年経っても仲良しな夫婦像が対比されるように描かれていたが、これもちょっとした心の持ちようで変化するんだよね。とはいえ、子どもが生まれるとまた全然変わります。
キュンキュンする場面もあれば、クスッと笑えるシーンもあったり、涙涙な場面もあり。松たか子は相変わらず可愛いし、松村北斗はかっこいい。
三組に一組が離婚する現代において、結婚とは、夫婦とはのテーマを投げかける良作。
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