「使い古されたプロットから紡ぎ出される愛の物語」ファーストキス 1ST KISS bionさんの映画レビュー(感想・評価)
使い古されたプロットから紡ぎ出される愛の物語
坂元裕二が、今さらタイムリープ(じゃなくてタイムトラベルでした)?
なんて思ってましたが、降参です。涙という涙を強奪されました。
むしろ感謝しなくては、いけません。これからの夫婦のあり方への大きなヒントをもらったのですから。
坂元裕二と塚原あゆ子の手にかかると使い古されたプロットから新しい何かが生み出されてしまう。
事故が起こった時点の微妙な夫婦関係を起点として、餃子、靴下、付箋などあらゆる伏線が散りばめられて物語は進み、ある一点に向かって収斂していく。それが哲学的に正しいと思えば思うほど、涙が溢れる。
いいものを見させて頂きました。後悔なきように生きるにはどうしたらよいのか。
それに対する答えをもらえた気がします。
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ひなさんのコメント
2025年2月16日
bionさま
共感ありがとうございます。
フォローさせていただきました。
タイムトラベル・タイムスリップ・タイムリープの違い、映画を観た後に調べてしまいました。
意識だけが時空を超えるタイムリープだったら、カンナAは駈Bと幸福な15年の結婚生活をやり直して、15年後の事故も違ったのかもしれないですね。
でも坂元裕二さんも塚原あゆ子監督も、そんなありふれたハッピーエンドは用意してくれないことは分かっているので、やっぱり哲学なんでしょうね。