劇場公開日 2025年5月1日

「お菓子は友達」たべっ子どうぶつ THE MOVIE shironさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0お菓子は友達

2025年5月11日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

次々と登場する新商品にキャラクターグッズ。さらにはルイ・ロブションとコラボした高級カフェなど、まさに飛ぶ鳥を落とす勢いの“たべっ子どうぶつ”!

…だけど。なぜに映画化?
さすがに勢いが過ぎるのでは?
さては税金対策か?――なんて、つい疑ってしまいましたが
実際に映画を観て、ギンビスの“たべっ子どうぶつ”に込められた熱い思い…しいてはお菓子業界の思いに、涙が溢れて止まりませんでした。(←決して大袈裟ではなく)

“みんなを笑顔にする”“お菓子は友達”というキーワードが全体を貫いてます。
子どもの頃に駄菓子を選んだあのワクワク感や、たべっ子どうぶつを1枚1枚アルファベットを眺めながら食べた記憶が蘇ってきました。
お菓子がエンタメだったあの頃の気持ち。

そして、美味しいものを食べることって、一番てっとり早く得られる幸せだけど、
たべっ子どうぶつをはじめとする“子どもの為に作られているお菓子たち”は、単に美味しいだけじゃなかった!
パッケージの隅々まで、子どもたちが楽しめる工夫(クイズや間違い探しなど)が散りばめられていて、描かれているキャラクターたちとともに物語を紡いでいける。
“顔のあるお菓子”とでも言いますか…
コラボ商品もキャラクターを見ればすぐにお菓子が思い浮かぶ。
“お菓子は友達”のテーマの一貫性が感じられました。

驚きの展開が次々と待ち受けていて、見応えも抜群。
たべっ子どうぶつたちのピンチに、小さなキャラクターたちが活躍するシーンが印象的でした。
親世代に媚びた作品ではなく、あくまでも「子どもが主役」。

最初の設定(世界観)についていければ、伏線やミスリードなども巧みに織り込まれているので、前のめりに楽しめると思います。
正直、「たべっ子どうぶつがアイドル…?」という設定には最初少し戸惑いましたが、“みんなを笑顔にする”というコンセプトは、お菓子もアイドルも本質的には同じですね。
うさぎちゃんとねこちゃんは、別ユニットでも活動してるに違いない!笑

キャラクターたちはどれも個性豊かで魅力的。
嫉妬、劣等感、虚栄心といった負の感情もしっかり描かれています。
特に大塚明夫さんの声の説得力には圧倒されました。
社会や世界を見渡すと、決してお菓子を与えてもらえる子どもたちばかりではない。
そんなことにも気づかせてくれる映画でした。

さらに、感情を揺さぶる音楽も素晴らしく、泣かされたのは半分くらい音楽のせいかも?
エンドロールでは楽器の奏者のお名前まで確認できる細やかさがあり、この作品に込められた丁寧なものづくりの思いを感じました。

shiron
uzさんのコメント
2025年5月11日

大塚明夫さん、本当に素晴らしかったです。
うさぎとねこと言えば、兵士との戦闘シーンの曲(『CUTE BATTLE』)は何故か2人のデュオでしたね。
やたら水瀬いのりの声が目立つなぁとは思ってましたが…笑

uz
PR U-NEXTなら
映画チケットがいつでも1,500円!

詳細は遷移先をご確認ください。