「令和最悪(今のところ)の涙腺崩壊劇」花まんま IG-11さんの映画レビュー(感想・評価)
令和最悪(今のところ)の涙腺崩壊劇
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転生娘との再会とか披露宴のスピーチとか、泣かせどころやオチがわかりきっていてもやっぱり泣いてしまう。全編コテコテの関西弁、そしてそれを演じきれる役者さんじゃなければ逆に白けきっていたかもしれない傑作でした。
死生観云々言う人も多いですが、一番のテーマは「子を失った親」と「親を亡くし家族を背負う子」、本来相対することのない対照的な二つの心情が「転生」という非現実によって衝突し葛藤することだと思います。そこは死者ではなくて、不幸の中で現実を生きる人間の生々しい姿があくまで主役だと思います。
その子供の頃の衝突が、軸となる娘=妹の結婚というイベントによって再度ぶつかり合い、それが主人公たちの親離れ・子離れのストーリーとして織り合い止揚していく様が強く胸を打つのでしょう。
死生観云々言ってる人は、フィアンセがなぜ「カラス」の研究科でありカラスと対話できるのか、なぜカラスは最後に役に立たなかったのか、それくらい掘り下げて欲しかった。
原作では結婚式までは描写していないですが、映画ではエピソードまで描写しており、わかりきったコテコテの展開でしたが映画のアンカーとして見事にトドメを刺されたようで無事涙腺崩壊?放解しました。
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