「思っていた展開とは違ったけど!」トラップ かなりあさんの映画レビュー(感想・評価)
思っていた展開とは違ったけど!
・いつもDVDを借りたときに、「なんで観たかったんだっけ…」と思ってあらすじを検索するのが常なんだけど、これはあらすじを観た瞬間「予告で気になったやつだ!」と即思い出す。
そうそう観たかったんだ。
・レイブンのライブを楽しみにする娘に明るい笑顔を向けつつも監視カメラや警備員をチェックするお父さん(笑)
海外のライブってファストフード(ホットドックとかクリスピー)とか売ってるんだ、知らなかった!しかもそれを観客席に持ち込んでいいんだ!
・ライブ中にトイレに行くお父さん。男子トイレに人凄くいるんだけどみんな娘の付き添い?大変ですねお父さん方…。
・ライブのセットの準備中にグッズを購入!?そんな長時間ライブなんですか!?
・へえ、『ブッチャー』っていう人を切り刻むイカレ野郎がいるんですね…。そんなイカレ野郎がここに来るってFBIが情報を得た!?
このライブ自体が罠らしいですよ!出口を監視して出入りする人間すべて調べるんだぁ…すごいなぁ……。
ここからのお父さんの焦りよう面白いわ、そんなイカレ野郎なのにちゃんとバレないようにしてないんですか…?
・焦った父が「ファンネルケーキの店はどこだろう」ってわたわたしてたら、娘(ライブ会場に戻りたい)に「身体に悪い」って言われるの面白い。
・ショップ店員に理想のパパを見てもらえた結果なんか好感得ちゃってスタッフキーカードを盗めたり、合言葉教えてもらえるの強くない?
むしろ逆にここで教えてもらえなかったら終わってたんでは…。結果的に従業員ロッカーにあったFBIトランシーバーも盗めたし。
・お父さんがやろうとしてること全てFBIにバレてんの凄い。
・逃げる際にどうしようもなくなって、レイブンに自分が『ブッチャー』で、「(映像を見せつつ)今監禁している彼を殺されたくないなら、君の車に乗せてくれ(レイブンとレイブン関係者のみ尋問されない)」、
とバラすしかなくなったの本当に本当に…いいねぇ。
・無事外に出て父が「近くに車を停めている」と言ったら、レイブンが娘に「家に送っていっていい?」って尋ねるの上手くない?身バレしちゃったねぇ…。
・FBIに「今日コンサートに近く」とバレた理由が、「隠れ家にチケットのレシートがあった」って、『ブッチャー』さんちょっとお間抜けすぎませんかね???
・レイブンが「セルフィーを撮ろう」と娘に言った直後、お父さんの携帯を奪い取ってセルフィーを撮り、そのまま盗んでトイレにて、
『監禁者から監禁場所の情報を得る』『インスタライブでファンにその場所を探させる』『ファンの手に寄りスペンサーを逃がす』。
あのお父さん、被害者に重要な風景し見られすぎでは?しかしレイブンかっしこ!でもなぁ…次は自分が大変な目に逢っちゃうね……。
・レイブンと共にトイレから出る際、タオルの乱れを直すお父さん。レイブンが言っていた「プロファイラーから聞いた。犯人は『強迫神経症』」これをさり気なく表してるのいいね。
ちなみに暗い色を好むのも合っていると(自分の愛車は黒)。プロファイルすごい。
・ガレージのフェンスを開けたら閉じ込めたはずの家族がそこに。終わりを悟って、娘・妻・息子にそれぞれ「友達との問題は大丈夫だ」「給湯器の修理を歌って新品を買わされるなよ」「科学の宿題を頑張れ」と残す。
・レイブンが乗る車の運転手に「ここからは運転を代わります」。キッチンの棚裏に隣家の庭に繋がるトンネルが?隣家の庭にてSWATが負傷?あっ……。
・プロファイラーさん、逃げられたことには気付いたけど、レイブンを連れ去って逃げたことにはまだ気付いてないねぇ。
・お父さんさぁ、御託を述べている間にレイブンが窓を開けようとしているのに気付かないのすごくない?そんなことある?お間抜け過ぎない?
しかも手錠を引っ掛けていた棒、レイブンが必死に引っ張ったら外れるし、あの、お間抜けすぎない?
・しかしお父さん意外と頭が回るため、助手席に合った服に着替えて混乱に乗じて下車だ!賢い!
・そして最後に行ったのは自宅(子どもたちは妻の妹の家へ、妻は「一人になりたい」と自宅に残ったまま/警備を2隊残していた)。
そっかぁ…妻が『夜遅くに帰ってくるしジュエリーを贈ってくる』に違和感を抱いたのか、「浮気をしている?」って。
それで色々考えたりした結果、『夫の財布から盗んだライブのレシートをわざと、ミスに見えるように破いて空き家に置いた』『公衆電話から「ブッチャーかも」と電話した』と…。
『もしかしたら間違いかも』と思いたくて。妻強いねぇ…。
・娘が作ったパイを夫婦で食べる。最後の晩餐。
・やかんの沸騰音で「(被害者たちに使った)鞄を見つけたのか」と分かるお父さん。母の幻覚が見えて話すお父さん。多分これプロファイラーでは?扉のところにいますしね。
当たりですね。母(プロファイラー)に近付くとSWATにやられるお父さん。先程お父さんが妻に語っていた「まさかこんな凡庸な終わり方とは。『殺害後、自殺』」が叶わず逮捕だねぇ。
・最後に娘息子にも会えたし、娘に抱き着いてもらえた。でも娘は「ライリー!」と呼ぶ妻の元に行き抱き着く。
それを見るお父さんの目よ。これ脱獄して妻殺しに来そう、輸送中に指ボキボキ慣らすし。最後の晩餐の時「君に猛烈な怒りを感じる。今までの被害者たちとは違う」とか言ってたし。
・そして映し出される娘の自転車。タイヤの一部(スポーク/棒のところ)が破損…というか折られていたんですけど……。
連行されるときに庭に倒れていた娘の自転車を立てかけてたの、強迫神経症の強調じゃないの!?手錠外すため!?お父さん強い!かっこいい!
・スポークを使って手錠の鍵が外れた瞬間、愉快な音楽が流れて嬉しそうなの本当怖い。すごい。そしてずっと鬱陶しそうにしていた横髪を最後、自由になった両手でぐっとかきあげる。
・エンディングへ…と思ったら、売店のお兄さんがテレビで『ブッチャー』の正体を知って「俺が手を貸したやつだ!もう職場では誰とも口を聞かないぞ!二度とだ!」言うのちょっと可愛い。
予告を観た時、お父さんは無事脱出できるんだろうなぁ…と思っていたので予想外過ぎた。
でもレイブンがめちゃくちゃ頑張っていたし、実は妻が事の始まりだったとか、
最後に「あっこれ逃げるな」って分かるオチのとき、にたぁって満面の笑顔になるのが怖すぎて最高だった。
予想外の展開だったけど凄く楽しめた映画だー!