悠優の君へ
劇場公開日:2024年10月11日
解説
本作を手がけた福原野乃花監督の実体験をもとに、強迫症を隠して生きる高校生とその友情を描いたドラマ。
いつもひとりで過ごしている高校生の悠(はる)は、毎日同じ時間に、教室から見える手洗い場に現れる生徒のことが気になっていた。その子は何度も何度も、繰り返し、ただひたすら手を洗い続けている。悠はいつしか、その子から目が離せなくなっていた。何かに期待することをあきらめ、「普通」の輪から離れて生きる主人公の悠と、強迫症に苦しむ自分を隠し、いつも明るく振る舞うことで「普通」の輪からはみ出さないように生きようとする、もうひとりの主人公・優乃(ゆうの)。2人が出会い、互いが抱える孤独と向き合いながら、それぞれの道を探していく姿を描く。
小さなことや目に見えないことが気になって頭から離れず、何度も確認を繰り返してしまう「強迫症」。日本でも50人に1人くらいの割合でいるとされるが、悩みを抱える人はそのことを隠す傾向にあり、そのために知名度は低いとされる。本作を手がけた監督の福原野乃花は7歳のころに強迫症を発症し、誰にも相談できずにいた苦しさを経験したことから、もっと多くの人に強迫症を知ってもらいたいと本作を企画し、完成させた。
2023年製作/58分/G/日本
配給:ミカタ・エンタテインメント
劇場公開日:2024年10月11日