「センス・オブ・ヨーコ」ゼンブ・オブ・トーキョー uzさんの映画レビュー(感想・評価)
センス・オブ・ヨーコ
顔も名前も知らないのに観てしまう秋元系アイドル作品。
『マジすか学園』が嫌いじゃなかったし、前田敦子や松井玲奈、伊藤万理華なども輩出してるしね。
まず、OPとEDの曲入りが素晴らしく、その雰囲気から『花咲くいろは』のnano.RIPEを思い出した。
予告でパラレルワールドものと認識していたが、写真だと現在地の証明には…と思ったら。
この辺までのテンポ感はとても良かった。
ただ、突っ走り気味だったにしてもNoと言わないまま唐突に裏切るのは正直かわいそう。
池園がこぼす「みんなで飲みたかったなぁ」に胸が痛む。
人数が多いこともあり、全体としては散漫な印象。
ワチャワチャを楽しむ群像劇なのだろうし、雰囲気は良いので見れちゃうんですけど。
また、無類のショートボブ好きとしては桐井の出番が少なめなのはちょっと不満。
まぁ終盤の中心になってくれたので許しますが。笑
妖怪写真消せババァがかなりウザく、スマホ没収教師と共にクライマックスのための作為しか感じず。
しかもそのクライマックスが大して盛り上がらない。
作戦も上着を脱がせるだけなので、個性どころか人数も活きないし、ビリビリスマホは仕込む意味ないだろ。
池園が桐井の手を引いて走り出した瞬間は青春映画っぽくて素敵だったんだけどなぁ。
「何処に行くにしろみんながいてこそ」という結論はいいが、そもそも大して仲良く見えないんですよね。
班員同士がほぼ苗字呼びだし。
東京を美化せず、雑多なまま撮っていたのは好印象。
新宿駅は確かに迷路だけど、地上にすら出られないのは案内板の文字が読めてないレベルですね。
全員初挑戦ということなので、演技については触れません。
とりあえず渡辺莉奈ちゃん(15歳!?)は覚えたので、是非髪型キープでお願いします。