「これぞ職人技的かアイドル映画の最適解」ゼンブ・オブ・トーキョー ONIさんの映画レビュー(感想・評価)
これぞ職人技的かアイドル映画の最適解
とか言いながら公開早々に観にいくとは思わなかった。そもそも日向坂など知らないし、まして4期生も知らないけれど、唯一これを「監督熊切和嘉」と書いてあってびっくりしたからだった。そして脚本にシベリア少女鉄道の土谷亮一の名前もある。もう何がどうなってるのかと思ったら予告編観たらかなりアイドル映画に真っ当にアプローチしているように思ったらそうだった。
制約しかない撮影条件の中、東京ったって、その魅力は普通には撮影許可が降りなかったりするであろう昨今、アイドルを街中に放り出して、そしてアイドルの魅力も東京の魅力も描きだし、バラバラになったところで芝居力というよりも彼女たちの個性を見せてそれを再集合させてひとつのミッションを実行させるというプロットのうまさ。ちゃんと走り出すエモーションまで入っていて最後は人工浜の波打ち際ショットまで絡めての着地。韓国アイドルと違って日本のアイドルの庶民度をうまく活かした作品でもある。熊切監督にこのようなポップな側面があるのに本気でびっくりした。そしておそらくちゃんとファンも、日向座も知らない人(自分)も楽しめて、そしてちゃんとキャラを認識して帰れるという優秀さ
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